【Java】JSPの基本的な構文

こんにちは。エンジニアの新田です！
ここでは、システムエンジニアとして働いている私が、システム開発手法や開発言語について紹介していこうと思います。
今回は、JSPを使ってコーディングする場合の基本的な構文について紹介します。

Javaについて勉強している方、Webアプリケーションを構築したいと思っている方の参考になれば幸いです！

関連記事：【Java】JSPのディレクティブ　【Java】JSPの暗黙オブジェクト　【Java】JSPのアクションタグ　【Java】JSPのEL式　【Java】JSPでタグライブラリを使う（JSTL）

JSPの基本的な構文

コメントの記述方法

JSPでコメントを記述する方法は２種類あります。

■JSPのコメント

<%-- コメントを記述 --%>

• 開発者用の隠しコメント
• レスポンスには含まれないので、ブラウザ上では確認できない。（HTMLソースに表示されない）

■HTMLのコメント

<!-- コメントを記述 -->

• レスポンスに含まれるので、ブラウザ上で確認できる。（HTMLソースに表示される）
• HTMLの通常のコメントと同じ

スクリプト要素

宣言(Declarations)

JSP内でフィールドの宣言やメソッドの定義をおこなう事ができます。

<%! 宣言を記述 %>

■フィールドの宣言

<%! public int i; %>

• JSPページが最初に呼び出されたときに初期化される
• サーブレットコンテナ（Tomcatなど）が起動している間は有効
• スクリプトレット内のJavaコードで宣言された変数はローカル変数となり、毎回初期化される

■メソッドの定義

<%! public int method(int i) {
    return i*i;
}
%>

• 「out」「session」などの暗黙オブジェクトは全て利用できない

スクリプトレット(Scriptlets)

Javaのコードを記述する事ができます。

<% Javaコードを記述 %>

■スクリプトレットの例①

実行したいコードをJavaの構文に従ってそのまま記述します。

<%
int total = 0;
for (int i = 0 ; i <= 10 ; i++){
    total = total + i;
}
out.println("合計は" + total + "です");
%>

• メソッドの定義は記述できない
• スクリプトレットで宣言する変数はローカル変数となる（「宣言」で 宣言するフィールドとは区別される）
• 「out」「session」などの暗黙オブジェクトが利用できる

■スクリプトレットの例②

Javaコードの中にHTMLタグを挿入したい場合は、スクリプトレットを分割することも可能です。(複数のスクリプトレットに分割されてもJavaコードが完結していれば良い)

<%
int total = 0;
for (int i = 0 ; i <= 10 ; i++){
    total = total + i;
}
%>

計算結果は、
<% if (total >= 100) { %>
100以上の値です
<% } else { %>
100未満の値です
<% } %>

• スクリプトレットが1つのJSPページ内で分かれていても変数名などは共有して使われる

【式(Expressions)】

式の内容を評価し、その結果を文字列に変換して出力することができます。

<%= 式（変数名など） %>

• 式の最後には、「；（セミコロン）」は付けない
• 式には、数式、変数、戻り値のあるメソッドなどが指定できる

■式の例①

<%= 35 * 24 %>
<%= "文字列を表示" %>
<%= a + b %>
<%= obj.getPrice() %>

■式の例②

HTMLと組み合わせて使うこともできます。

<%
int total = 0;
for (int i = 0 ; i <= 10 ; i++){
    total = total + i;
}
%>

計算結果は、<%= total %>です。

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