【Linux】ディレクトリとは何か

こんにちは。インフラエンジニアの鈴木です。今回はディレクトリについてLinux経験者である私が説明していこうかと思います。

覚えておくと今後の役に立ちますので、是非覚えて行ってください。

まずはディレクトリとは何か基本的なことから説明します。

ディレクトリ

ディレクトリとは、Windowsでいう「フォルダ」を指します。フォルダの中にファイル等が入ってたり、入れたりすることができますよね。それをLinuxでは「ディレクトリ」と呼びます。

ディレクトリの構造

複数のディレクトリで作られた階層構造は、下図にあるように樹の枝が分かれていく様に例えられ ており, "ツリー構造"といいます。Linux ではファイルはたった1つのツリー構造からなっており, 一番最初のディレクトリを "/" (ルートディレクトリ) と呼びます。 "/" はまさに樹の"根"に相当し, そこから全てのファイルに つながっていきます。

ディレクトリの種類

・カレントディレクトリ

今、作業しているディレクトリを指します。端末を起動した直後は、ログインしたユーザーのホームディレクトリが、カレントディレクトリになっています。

・ルートディレクトリ

一番上の階層のディレクトリを指します。上記の図でいいますと/(root)に当たります。上記の図で例えますと「foo」で作業している場合ですと[/home/foo]とで表します。

・ホームディレクトリ

ユーザーが自由に使うことができるディレクトリです。作業中のドキュメントなどを格納することができます。誰かと共有することもできたり、自分専用にひとつのディレクトリを用意することができます。デフォルトでは、下のディレクトリがホームディレクトリに当たります。「>」はその下のという意味で捉えてください。

ルートディレクトリ > ホームディレクトリ> ユーザ名のディレクトリ

ディレクトリ表示

ディレクトリを一覧表示するコマンドは「ls」というコマンドです。

lsコマンドには様々なオプションがありますので紹介します。

主なオプション

・ls -a

全てのファイルやディレクトリを表示します。

・ls -l

ファイルの詳細を表示します。

・ls -R

サブディレクトリも含めて表示します。

・ls -d

指定したディレクトリ自身の情報を表示します。

・ls -F

名前の後ろにファイル識別子を付けます。

・ls -i

iノード番号も含んだ情報を表示します。

・ls -1

情報を1行に1件表示します。

・ls -r

ソートを逆順に表示します。

・ls -R

再帰的にディレクトリの中身も表示します。

・ls -t

更新時間順に情報を表示します。

・ls -S

ファイルサイズ順に情報を表示します。

・ls -X

拡張子のアルファベット順に情報を表示します。

・ls -x

縦方向ではなく横方向に情報を並べます。

・ls -m

情報をカンマk区切りで表示します。

・ls -Q

情報をダブルクォートで囲んで表示します。

・ls -h

ファイルサイズの形式をわかりやすい単位で表示します。

カレントディレクトリ表示

今、作業しているディレクトリを表示するコマンドは「pwd」というコマンドを使用します。

pwdコマンドにもオプションがありますので紹介します。

主なオプション

・pwd -L

シンボリックリンクを解決せずにそのままパスを表示します。

・pwd -P

シンボリックリンクを解決して物理的なパスを表示します。

ディレクトリの移動

ディレクトリを移動する際に使用するコマンドが「cd」というコマンドです。

以下のようにコマンドを打って実行します。

$ cd [オプション][ディレクトリ名]

元のディレクトリに戻りたい時には「cd」を打って戻ることができます。

cdコマンドにもオプションがありますので紹介します。

主なオプション

・cd -P

指定したディレクトリがシンボリックリンクだった場合、シンボリックリンク元に移動します。

・cd -L

指定したディレクトリがシンボリックリンクだった場合、シンボリックリンクに移動します。

cdコマンドには、記号を利用したショートカットがありますので紹介します。

・/

ルートディレクトリを表示します。

・.

現在のディレクトリを表示します。

・..

親ディレクトを表示します。

・～/

まとめ

以上がディレクトリについての説明となります。

今後Linuxを使う機会がありましたらディレクトリは覚えておくと便利ですので頑張って覚えて行ってください。