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Pythonにおけるリスト内包表記について【初心者向け解説記事】

  • 公開日:2023-07-19 06:36:51
  • 最終更新日:2023-07-19 06:36:36
Pythonにおけるリスト内包表記について【初心者向け解説記事】

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Pythonにおけるリスト内包表記とは?

リスト内包表記とは、Pythonの特徴的な機能であり、一行でリストを生成する方法です。この構文を使うことで、コードが短くなり、読みやすくなります。また、Pythonに関連するプログラミング書籍などにも頻出する記法です。

しかし、その特異な書き方から初心者には難しく感じるかもしれません。そこでこの記事では、リスト内包表記の基本から応用までをわかりやすく解説します。


リスト内包表記の基本構文

リスト内包表記の構成要素

リスト内包表記は以下の形で書かれます。

[ 式 for 変数 in イテラブルオブジェクト ]

ここで、""はリストの各要素に何をするかを示し、"変数"はイテラブルオブジェクトから取り出した要素を一時的に格納するためのものです。"イテラブルオブジェクト"はfor文で回せるもので、リストや文字列、range関数から生成したタプルなどが該当します。


リスト内包表記の基本例

例えば、0から9までの整数のリストを作りたい場合、リスト内包表記を使って以下のように書けます。

numbers = [i for i in range(10)]
print(numbers) # [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]


リスト内包表記とループ

ループと比較したリスト内包表記の利点

リスト内包表記の大きな利点は、コードを簡潔に書ける点です。上の例を通常のfor文を使った場合と比較してみましょう。

numbers = []
for i in range(10):
    numbers.append(i)
print(numbers) # [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]

このように。同じ結果を得られるにも関わらず、リスト内包表記の方がコードが短くて綺麗に見えます。


ループを使った表記からリスト内包表記への書き換え例

リスト内包表記はリストの各要素に対する操作を一行で書くことができます。例えば、1から10までの数値をそれぞれ二乗したリストを作りたいとき、通常のfor文では以下のように書くことになります。

numbers_squared = []
for i in range(1, 11):
    numbers_squared.append(i**2)
print(numbers_squared) # [1, 4, 9, 16, 25, 36, 49, 64, 81, 100]

これをリスト内包表記で書くと、以下のようになります。

numbers_squared = [i**2 for i in range(1, 11)]
print(numbers_squared) # [1, 4, 9, 16, 25, 36, 49, 64, 81, 100]

このように、リスト内包表記を用いることで、コードを短縮し、その意図をより明確に伝えることが可能です。


リスト内包表記で条件を指定する

条件付きリスト内包表記の基本形

リスト内包表記は、条件を指定することも可能です。その基本形は以下の通りです。

[ 式 for 変数 in イテラブルオブジェクト if 条件式 ]

ここで追加された"条件式"は、イテラブルオブジェクトから取り出した要素が条件を満たすかどうかを判断するためのものです。


条件付きリスト内包表記の使用例

例えば、1から10までの数値のうち、偶数だけを取り出したリストを作りたいとき、リスト内包表記では以下のように書けます。

even_numbers = [i for i in range(1, 11) if i % 2 == 0]
print(even_numbers) # [2, 4, 6, 8, 10] ```

このように、条件付きリスト内包表記を用いることで、特定の条件を満たす要素だけを含むリストを簡単かつ簡潔なコードで生成することができます。


リスト内包表記のネスト

リスト内包表記における複数変数の利用

リスト内包表記では、複数の変数を同時に扱うことも可能です。これはリスト内包表記のネストと言います。以下の形式で書かれます。

[ 式 for 変数1 in イテラブルオブジェクト1 for 変数2 in イテラブルオブジェクト2 ]

ここで、"式"の中で変数1と変数2を使うことができます。


ネストしたリスト内包表記の例

例えば、2つのリストの各要素の組み合わせからなる新しいリストを作りたい場合、以下のようにリスト内包表記を使用できます。

list1 = [1, 2, 3]
list2 = ['a', 'b', 'c']
combinations = [(i, j) for i in list1 for j in list2]
print(combinations) # [(1, 'a'), (1, 'b'), (1, 'c'), (2, 'a'), (2, 'b'), (2, 'c'), (3, 'a'), (3, 'b'), (3, 'c')]

このように、リスト内包表記のネストを利用すると、複数のリストの要素を組み合わせたリストを効率的に生成することができます。


リスト内包表記の注意点と制約

リスト内包表記における性能面の考慮

リスト内包表記は非常に便利な機能ですが、大量のデータを扱う際には注意が必要です。リスト内包表記は、一度にすべての要素をメモリ上に展開するため、巨大なリストを扱うとメモリを大量に消費します。そのような場合には、ジェネレータ式を検討すると良いでしょう。


適切な利用シーンと不適切な利用シーン

また、リスト内包表記はコードを短縮できますが、その結果、複雑な処理を一行にまとめてしまい可読性を低下させることもあります。複雑な処理や条件が必要な場合、通常のfor文やif文を使用した方が可読性が高くなることもあります。リスト内包表記はあくまでツールの一つであり、それを使うか使わないかは、その場の状況や目的によります。


まとめ

この記事では、Pythonのリスト内包表記について解説しました。リスト内包表記は、一行でリストを生成する強力な機能です。その基本形から条件を指定した形、さらにはネストした形まで学び、さまざまなケースでの利用方法を理解できたでしょう。ただし、全ての状況でリスト内包表記が最適とは限らないため、複雑な処理などはforループで記述するなど、適切な場所で使うことが重要です。リスト内包表記の使い方を理解し、Pythonのコードをより効率的に書きましょう。


【著者】

ゆうさい

フォワードソフト株式会社のエンジニア。Java、Python、JavaScript、C#などの言語の他、クラウドやネットワーク技術を勉強しています。PythonやVBAを使った自動化で楽をする方法を考えるのが好きです。 最近はジェネレーティブAIの業務利用に関する検証を行っています。 資格を通じて知識を吸収することを心がけており、セキュリティスペシャリスト、データベーススペシャリスト、応用情報技術者、Oracle Certified Java Programmer Gold SE 11、Pythin3 エンジニア認定試験、HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2、AWSプラクティショナーなどの情報資格を保有しています。

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