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ChatGPTの使い方は?ChatGPTで出来ること、出来ないことは?ChatGPTの基本について解説!

  • 公開日:2023-08-08 22:04:50
  • 最終更新日:2023-08-08 22:04:43
ChatGPTの使い方は?ChatGPTで出来ること、出来ないことは?ChatGPTの基本について解説!

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ChatGPTとは?

ChatGPTとは、OpenAIというAI開発企業が開発した自然言語処理のモデルです。自然言語処理とは、人間が話す言語をコンピューターが理解したり生成したりする技術のことです。ChatGPTは、この技術を使って、ユーザーと対話することができます。ユーザーが質問したりリクエストしたりすると、ChatGPTはそれに応じた回答や内容を作り出します。例えば、文章や歌詞やプログラムコードなどを書いてくれたり、仕事の相談役になってくれたりします。

また、BardやBing AIなど、その他の対話型AIについては以下の記事で紹介しています。

【2023年8月】対話型AIとは?おすすめの対話型AI利用サービス5選!


ChatGPTの導入方法

ChatGPTは、誰でも気軽に試すことが出来ます。ここでは、ChatGPTへの利用登録から実際に使用するまでの一連の流れを紹介したいと思います。

ChatGPTは以下のリンクから利用できます。ChatGPTを騙る偽サイト、偽アプリなどが多くあるため、必ず「OpenAI」製であるかどうかを確認してください。

Web版: OpenAI

iOS版: 「ChatGPT」をApp Storeで (apple.com)

Android版: ChatGPT - Google Play のアプリ


ここでは、Web版についての登録方法を解説します。

①まず、Open AIのサイトにアクセスし、右上の「Sign up(登録する)」をクリックします。iOS版、Android版も同様のボタンがあるので、それをタップします。
OpenAIのサイトにアクセスし、右上の「Sign Up」をクリックする

②次に登録に使うメールアドレスまたはGoogle、Microsoft、Appleのいずれかのアカウントを指定します。

登録方法の選択


③その後、メールやSMSなどでの二段階認証を経て、ログインを行います。

ChatGPTへのログイン成功画面


④使い方はいたって簡単で、上の画像で「Send a message」と書いてある箇所にプロンプトを入力した後、エンターキーを押すか緑のボタンをクリックするだけです。
プロンプトの入力


⑤入力したプロンプトと、それに対するChatGPTの答えが表示されます。



ChatGPTで出来ること

ChatGPTは、テキストを扱うあらゆるタスクを行うことが出来ます。ここでは、特に難しい知識が必要なく、簡単に実践することが出来る便利な5つの活用法を紹介したいと思います。


翻訳

ChatGPTは、多くの言語を扱うことが出来ます。DeepLやGoogle翻訳のような従来のサービスに比べて、文脈を汲み取った翻訳を行うことが強みです。

ただし、翻訳が100%正しいわけではなく、正確な訳であるかどうかを判断するには実際にその言語に対する理解が必要です。

例として、英語の日本語訳、日本語の英語訳、フランス語の日本語訳をGPTに行わせてみました。いわゆる翻訳調の日本語ではなく、自然な日本語になっていることがわかると思います。

ChatGPTに様々な翻訳タスクを行わせる


文章の要約

ChatGPTは、ユーザーが提供する長文を基に要点をまとめた要約文を生成するタスクが得意です。

議事録、ニュース記事、論文など、ありとあらゆるテキストを要約することが出来ます。

以下は、GPT-4で作成した架空のニュース記事を、GPT-3.5に3行の箇条書きで要約させた例です。要点だけがよくまとめられていることがわかると思います。

架空のニュース記事を要約させた例


コード生成

ChatGPTは、単純なテキストを処理できるだけではなく、プログラミングコードを生成する能力も持っています。この機能は、開発者やプログラミング初心者、さらには日常業務でプログラミングを必要とする方々にとって、非常に便利で、業界全体の構造に変革をもたらすだろうとも言われています。

ChatGPTは、PythonやJavaScript、Excel VBAを始めとする多くのプログラミング言語やスクリプト言語をサポートしています。もちろん、HTMLやSQL、正規表現なども扱うことが出来ます。これにより、Web開発からデータ解析、デバッグや事務作業の自動化まで、多岐にわたるタスクに対応するコードを生成することができます。
例として、簡単な数あてゲームをPythonで作成します。ゲームの概要は以下の通りです。

  • ・システムが1から100までの間で秘密の数字をランダムに選びます。
  • ・ユーザーはその数字を当てるために予想を入力します。
  • ・システムはユーザーの予想が正しいか、大きすぎるか、小さすぎるかを伝えます。
  • ・ユーザーは正解するまで予想を続けることができます。

この概要をChatGPTに入力すると、以下のようになります。
ChatGPTに簡単な数あてゲームを実装させる①

出力されたコードは以下の通りです。このコードは結果の一例で、同じプロンプトを入力しても異なるソースコードが出てきたり、場合によってはうまく動かないコードを生成することもあります。

import random

def guess_the_number():
    secret_number = random.randint(1, 100)
    attempts = 0

    print("1から100までの数字が選ばれました。")
    while True:
        try:
            user_guess = int(input("予想した数字を入力してください: "))
        except ValueError:
            print("無効な入力です。数字を入力してください。")
            continue

        attempts += 1

        if user_guess == secret_number:
            print(f"正解です!{attempts}回目の予想で当てました!")
            break
        elif user_guess < secret_number:
            print("もっと大きな数です。")
        else:
            print("もっと小さな数です。")

if __name__ == "__main__":
    guess_the_number()

また、コードの出力だけではなく、簡単なコードの解説を行います。この説明を、コードのドキュメンテーションなどにも使うことが出来ます。

ChatGPTがコードの解説を行う

実際に出力されたコードをPythonで実行した結果は以下のようになります。多少複雑なコードでも瞬く間に生成を行うことが出来ることがわかると思います。。

1から100までの数字が選ばれました。
予想した数字を入力してください: 50
もっと小さな数です。
予想した数字を入力してください: 25
もっと大きな数です。
予想した数字を入力してください: 37
もっと小さな数です。
予想した数字を入力してください: 31
もっと大きな数です。
予想した数字を入力してください: 34
もっと小さな数です。
予想した数字を入力してください: 33
正解です!6回目の予想で当てました!

このように、ChatGPTは実用的なコードを生成し、それに関する解説も提供できます。この機能を利用して、さまざまなプログラミングタスクを効率的に進めることができます。

情報検索

ChatGPTを使って情報を検索することができますが、Googleなどの検索エンジンと比べると、必ずしも正確ではありませんが、検索したい情報についてわかりやすくまとめてくれます。

例えば、「京都にある子供向けの観光地を教えてください。」と尋ねると、子供向けのスポットを簡単な説明付きでいくつか紹介してくれます。

ChatGPTに京都の子供向け観光スポットを聞いた結果

ただし、この回答には「京都市京セラドーム体育館」という、実際に存在しない施設が含まれています。ChatGPTはこのように実在しない情報を出すことがあり、これをハルシネーション幻視)と呼びます。

そのため、ChatGPTから得た情報をそのまま信じるのではなく、信頼性の確認が大切です。また、一部の対話型AI、例えばBardやBingAIでは、情報源を示してくれるので、検証がしやすくなっています。


クリエイティブな文章の生成

ChatGPTが社会に衝撃を与えた要因の一つとして、詩や物語などのクリエイティブな文章を瞬時に作り出すことが挙げられます。これまでAIは芸術的な作品を生み出すのは難しいと考えられていました。しかし、ChatGPTはその概念を覆す存在となりました。ChatGPT以前にすでに世間の注目を集めていた画像生成AIと合わせて、芸術や文学の世界に新しい波をもたらす可能性が広がっています。

例として、『テラフォーミングが進んだ未来の火星において、人間とAIの交流を描いた短編小説を作ってください。』というプロンプトを入力します。

ChatGPTに短編小説を書かせた例

この方法で、具体的なアイディアや設定をChatGPTに伝えるだけで、そのテーマに沿った物語を瞬時に得ることができます。これにより、作家やクリエイターがストーリーの基本的なアイディアを練りながら、ChatGPTを使って詳細な部分を補完することができ、創作の幅を大きく広げることが可能になります。


ChatGPTで出来ないこと

ChatGPTは多くのタスクをこなせる高度な対話型AIですが、万能ではありません。その能力だけでなく、出来ないことも把握する必要があります。

ここでは、ChatGPTが特に苦手とするタスクをいくつか紹介します。

数値計算

意外に思われる方もいるかもしれませんが、ChatGPTは基本的な数値計算において不正確な結果を返すことがあります。これは、ChatGPTが直接プログラムなどを用いて計算を行わないためです。例えば、「58-7×5」という小学生レベルの算数の問題を解かせてみます。

ChatGPTが数値計算を間違う例

正しい答えは、58-7×5=58-35=23となります。

ただし、有料版のChatGPT Plusで使えるプラグインである「Code Interpreter」を使うと、プログラムを使用して計算することで正確な数値計算を可能にします。また、高度な数学的計算、例えば微分や積分なども正確に実行することができます。
Code Interpriterを用いた数値計算


最新情報の参照

ChatGPTは、2021年9月までのデータを学習しているため、最新の情報を聞いても出てこなかったり、不正確である場合があります。

試しに、2023年のWBCで優勝した国はどこかを訪ねると、わからないとの返答が返ってきます。

ChatGPTで最新情報を参照した結果

BardやBingAIでは、最新の情報を入手することが出来ます。また、ChatGPT Plusで使用可能になるプラグインには、最新の情報を検索して取得することのできるプラグイン「Webpilot」というものがあります。


複雑な問題・専門的な問題への回答

ChatGPTは、は単純な質問には強いですが、複雑な問題にはうまく答えられないことがあります。複雑な問題を解決させるためには、ステップバイステップの指示や、問題の分解が必要です。

例として、ChatGPTにしりとりのルールを教えたうえで、しりとりを行ってみます。すると、ChatGPTは膨大な数の単語を学習しているにもかかわらず、わずか4回で負けてしまいました。

ChatGPTにしりとりをさせる

また、医療や法律などの専門的な分野に関する質問には注意が必要です。ChatGPTは正確な答えを返さないことがあり、信頼性に欠ける場合があるため、正確な情報や助言を求める際には、専門家に直接相談することをおすすめします。


倫理的・法律的に問題のある内容の回答

ChatGPTはユーザーの安全と社会的な責任を重視して設計されており、倫理的・法律的にデリケートな内容に対する回答は拒否されます。
例として、「地球を粉々に破壊する方法」「銃の作り方」を聞いてみると、回答を拒否されます。

皆さんも、AIの使用には注意と責任感を持って接してください。不適切な内容や目的での利用は避けましょう。

ChatGPTに倫理的・法律的に問題のある内容を聞く


まとめ

ChatGPTはOpenAIによって開発された先進的な大規模言語モデルです。ユーザーとの対話を通じて、様々なタスクを助けることができます。導入や利用方法は比較的簡単で、すでに多くの人々がその恩恵を得ています。

しかし、ChatGPTは万能ではありません。使用上の制限や特定のタスクにおける弱点を理解することは重要です。特に、最新の情報や複雑な問題への回答には限界があり、人の目から見た信頼性の確認が必要です。

この文書を通じて、ChatGPTの基本的な特徴や利用方法、そしてその限界についての理解を深めることができたことを願っています。AI技術の進化は日進月歩であり、今後もその発展とともに、私たちの日常生活や業務における可能性がさらに広がっていくことでしょう。


【著者】

ゆうさい

フォワードソフト株式会社のエンジニア。Java、Python、JavaScript、C#などの言語の他、クラウドやネットワーク技術を勉強しています。PythonやVBAを使った自動化で楽をする方法を考えるのが好きです。 最近はジェネレーティブAIの業務利用に関する検証を行っています。 資格を通じて知識を吸収することを心がけており、セキュリティスペシャリスト、データベーススペシャリスト、応用情報技術者、Oracle Certified Java Programmer Gold SE 11、Pythin3 エンジニア認定試験、HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2、AWSプラクティショナーなどの情報資格を保有しています。

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