【データベース】データベースとテーブルの作成(PostgreSQL)
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こんにちは。エンジニアの新田です!
ここでは、システムエンジニアとして働いている私が、システム開発手法や開発言語について紹介していこうと思います。
前回の「PostgreSQLをWindowsにインストール」に続き、今回はPostgreSQLにデータベースとテーブルを作成する手順を紹介します。
データベースについて勉強している方、アプリケーションから接続するデータベースを構築したいと思っている方の参考になれば幸いです!
関連記事:【データベース】PostgreSQLをWindowsにインストール
PostgreSQLについて
RDBS(リレーショナルデータベースシステム)の一つで、SQLを使ってデータの登録・更新・参照・削除など行うことができます。
PostgreSQLは、商用でも利用されるほど高性能ですが、オープンソースプロダクトであり無料で利用する事ができます。
他のRDBSとして有名なもので、OracleやMySQL、SQLServerなどがありますが、近年ではPostgreSQLのシェアも増えてきています。
事前準備と注意点
※この手順は、「PostgreSQLをWindowsにインストール」の手順に従ってインストールされたPostgreSQL環境で作業する事を前提としています。PostgreSQLがインストールされていない場合は手順に従ってインストールしてください。
※PostgreSQLのサービスが実行されていない場合は、Windowsのサービス管理ツールから「postgresql-x64-10」を開始してください(デフォルトでは自動的に起動される状態になっています)
※この記事では、PostgreSQLのGUI管理ツール「pgAdmin 4」を使ったテーブル作成までの手順を紹介します。
※実際に「ユーザ」「データベース」「テーブル」を作成するには、適切なパラメータやレイアウトを決定するための様々な知識が必要になりますが、今回の記事ではGUIツールでテーブル作成までを実施する手順のみを紹介しています。データベースの基礎知識については別の記事で解説します。
GUIツールの「pgAdmin 4」の準備
PostgreSQLをインストールすると、標準のGUIツール「pgAdmin 4」(PostgreSQL 10)も同時にインストールされます。
Webツールになっていますので、既定のURL(http://127.0.0.1:53264/browser/#)にアクセスするか、Windowsメニューから起動する事ができます。
Windowsメニューから「PostgreSQL 10」⇒「pgAdmin 4」を選択します。
WebブラウザでpgAdmin 4が起動されます。
デフォルトでは英語表記になっているため、表示言語を変更します。(File ⇒ Preferences の順に選択)
環境設定ダイアログ画面が表示されます。
「User language」を表示してプルダウンから「Japanese」を選択。「Save」ボタンを押します。
「F5」キーを押してブラウザを更新すると日本語表示に変更されます。
ユーザーの作成
データベースを操作するユーザーを作成します。
インストール段階で、スーパーユーザとなる「postgres」ユーザが作成されていますが、作業用のユーザとして別なユーザを作成します。
pgAdmin 4から「ログイン/グループロール」を右クリック。「作成」⇒「ログイン/グループロール」を選択します。
「ログイン/グループロール作成」ダイアログ画面が表示されます。
「一般」タブを選択して「名称」を入力します。
「定義」タブを選択して「パスワード」を入力します。(「アカウント期限」「接続制限」はデフォルトの状態で無制限となります)
「権限」タブを選択して権限を設定します。ここでは、「ログイン属性」「データベース作成属性」「親ロールから属性を継承」のみ有効にしています。
「SQL」タブを選択して設定した内容がSQLに反映されている事を確認してください。内容に間違いが無ければ「保存」ボタンを押します。
(今回は「メンバシップ」「パラメータ」「セキュリティ」タブについては操作しません)
pgAdmin 4の画面上からも追加したユーザーが表示されている事が確認できます。
データベースの作成
実際にテーブルを作成したり、データを登録したりするデータベースを作成します。
データベースについても、インストールの段階で「postgres」という名前でデータベースが作成されますが、作業用のデータベースを別に作成します。
pgAdmin 4から「データベース」を右クリック。「作成」⇒「データベース」を選択します。
「一般」タブを選択して「データベース」(データベースの名称)を入力、「所有者」にはプルダウンの中から前の手順で作成したユーザーを選択します。
「SQL」タブを選択して設定した内容がSQLに反映されている事を確認してください。内容に間違いが無ければ「保存」ボタンを押します。
(今回は「定義」「セキュリティ」「パラメータ」「詳細設定」タブについては操作しません)
pgAdmin 4の画面上からも追加したデータベースが表示されている事が確認できます。
テーブルの作成
データを登録するテーブルを作成します。
pgAdmin 4から、前の手順で作成したデータベースを選択、「スキーマ」⇒「public」を選択して、「テーブル」を右クリック。「作成」⇒「テーブル」を選択します。
「テーブル作成」ダイアログ画面が表示されます。
「一般」タブを選択して「名称」(テーブル名)を入力し、「所有者」に前の手順で作成したユーザを設定します。
「列」タブを選択して、テーブルのレイアウト(テーブルに含まれる列を定義)を作成します。「+」ボタンを押すことで列定義を追加できますので、以下の画像を参考に列の定義を設定してください。(データ型や制約等についての詳細は別記事で説明します)
「SQL」タブを選択して設定した内容がSQLに反映されている事を確認してください。内容に間違いが無ければ「保存」ボタンを押します。
(今回は「詳細」「制約」「パーティション」「パラメータ」「セキュリティ」タブについては操作しません)
pgAdmin 4の画面上からも追加したテーブルが表示されている事が確認できます。
テーブルの参照、データの登録
ここまでの手順で作成したテーブルを参照(データを確認)する方法と、データを登録する方法を紹介します。
テーブルの参照
前の手順で作成したテーブルを選択して右クリック、「データの閲覧/編集」⇒「すべての行」を選択します。
以下の画面が表示され、データを閲覧する事ができます。ただし、今の段階ではまだデータを登録していないため1件も表示されません。
データの登録
データの登録方法として、pgAdmin 4の画面に出力されている「データ出力」(テーブルを参照した結果が出力されている)に直接書き込む事でデータを登録する方法と、SQL(INSERT文)を使ってデータを登録する方法を紹介します。
「データ出力」の一覧に直接書き込む事でデータを登録できます。(データの参照で表示した画面でそのまま操作します)
値を設定する項目(空のセル)をクリックすると入力ダイアログが表示されます。必要な項目全てに値を設定したら「変更データを保存」ボタンをクリックします。
※「id」にはserialという特殊な型を定義しており、自動で連番が設定されるため、未設定としています。
正常に登録されると以下のように「✔データの保存に成功しました」というメッセージが表示され、登録したデータが追加されます。「id」にも自動的に値が設定されている事が確認できます。
続いて、SQL(INSERT文)を使ってデータを登録します。
データを登録するテーブル名を右クリック、「クエリツール」を選択します。
「クエリツール」画面が表示されますので、データ登録用のSQL(INSERT文)を入力して、「実行/更新」ボタンをクリックします。
※SQLについては別記事で解説します。今回は動作確認として以下のSQLを貼りつけて実行してください。
INSERT INTO member
(password, name, gender, age, email)
VALUES
('pass', '佐藤 次郎', 1, 30, 'test-user02@test.works.forward-soft.co.jp');
※「id」にはserialという特殊な型を定義しており、自動で連番が設定されるため、未設定としています。
※「address」は任意項目として定義していますので、今回のSQLでは未設定としています。
正常に登録されると以下のように「✔クエリがxxミリ秒で成功しました」というメッセージと「INSERT 0 1」と表示され、1件登録された事が確認できます。
最後に、データ参照の手順で再度テーブルのデータを表示すると、SQL(INSERT文)で登録したデータが追加されている事が確認できます。
手順通りにテーブルへのデータ登録まで成功したでしょうか。
pgAdmin 4を使って作業する事で、直観的に操作する事ができ、視覚的にも分かりやすいものだったと思います。
GUIを使って簡単にデータベースを用意するための1つの手順ではありますが、最終的にはデータベースやSQLの知識も必ず必要になります。
SQLを使ったコマンドラインからの作業手順についても別の記事で紹介したいと思います。
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【著者】
JavaメインのWebアプリケーション開発に多く携わっています。
Javaの基本的な部分の紹介や、これまで経験したシステム開発手法、新しい技術についても紹介していこうと思います。
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