アプリのシステム開発に必要なデプロイとは?注意点や種類についても解説
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デプロイの意味とは?
デプロイとは、プログラムをパッケージなどに纏め、使用環境に導入可能な状態に組み立てて配置する作業のことです。広義の意味では、プログラムの更新や入れ替え、不要なプログラムの除去などの作業も含まれます。
どちらの意味にしても、プログラムを実際に使用する前の最後の作業として実施する点が共通しています。
ビルドとリリースの違い
ビルドとは、プログラムのソースコードを実行可能な形式のファイルに組み替えることを指し、リリースは商用環境、つまりお客様向けに一般公開するサイトにソフトウェアを公開する作業を指します。
一般公開するサイトにソフトウェアを公開する際には、ソースコードは実行可能な状態にしなければならないため、ビルドはリリースの前に必要となる作業ということです。
またリリースに関しては、プレリリースなどのようにただの告知作業についての意味も含まれる場合があります。
4つのデプロイの種類
会社によって財政状況やビジネスの種類やソフトウェアのニーズに違いがあるように、デプロイもそれに合わせて使い分けられるよう、いくつかの種類があります。
それぞれ異なる特徴やメリット、デメリットを抱えているため、しっかりと把握しておきましょう。
- ブルーグリーンデプロイメント
- イミュータブルデプロイメント
- シンボリックデプロイメント
- ローリングデプロイメント
1:ブルーグリーンデプロイメント
ブルーグリーンデプロイメントとは、既存で使用している本番環境とは別に本番環境を作成し、ロードバランサーで接続先を切り替えながら新しい本番環境をリリースする運用方法のことを指します。
これにより商用のシステムを止める必要がなくなるため、高い可用性を誇り、時間も節約できるというメリットがありますが、その分コストが多くかかることがデメリットです。
可用性が高くなるということは顧客の満足度も高くなるため、財政状況に余裕がある場合は適したデプロイ方法でしょう。
2:イミュータブルデプロイメント
イミュータブルデプロイメントとは、ブルーグリーンデプロイに少し似ていますが、リリース完了後に旧式のほうの環境を削除してしまいます。
また、ただ単に旧式の環境を削除するのではなく、問題が起こったときは旧環境を再度リリースします。新環境をリリースするのは問題が起こらなかったときのみです。
リリース時の作業は多くなりますが、この方法であれば可用性は高いままコストの部分だけ圧縮することができます。
3:シンボリックデプロイメント
シンボリックデプロイメントとは、運用中のサーバに新しいシステムやアプリケーションのシンボリックリンクを配置する手法のことです。
デプロイを自動化できる上にコストも低く抑えられるというメリットがある一方で、ファイルによっては再起動が必要となるため可用性が下がるというデメリットも抱えています。
4:ローリングデプロイメント
ローリングデプロイメントとは、複数のサーバをロードバランサーから順番に切り離しながら、システムやアプリケーションのデプロイを行う手法です。
大きな時間のロスを生むことなくデプロイができますが、一時的に新旧の環境が入り乱れることになり、場合によっては不具合が起こることも考えられるため、入念な調査とユーザーへの告知が必要となります。
デプロイを行う最適なタイミングとは
デプロイを行う最適な環境は、万全を期すのであれば夜間、つまりユーザーが使用する頻度が一番少ないタイミングで行うことが望ましいです。
ブルーグリーンデプロイメントのように、複数の環境を用意するデプロイ方法もありますが、どんなトラブルが起こるかはやってみないと分からない側面もあります。
また、ホットデプロイのようにシステムを停止しないでデプロイをする手法の場合でも、ユーザーからのアクセスが頻発するタイミングでデプロイを行うとサーバが落ちるなどの不具合が起こる可能性もあります。
デプロイを自動化する際の4つの注意点
デプロイを自動化することで、業務量を大幅に減らし新しい機能やシステムを継続的かつ迅速にリリースできます。
しかし人間の手を介在させる必要がなく、継続的にできるからこそデプロイを自動化する際はいくつかの注意点があります。
- 必要なツールを理解しよう
- 自動化できない設定に注意しよう
- 既存のプロセスが複雑すぎないか確認しよう
- チーム間で協調性を持とう
1:必要なツールを理解しよう
デプロイの種類以上にプログラミング言語の種類も多いため、デプロイを行うツールの種類も様々です。
間違ったツールを使用すると思うような結果が出ないばかりか、そもそもデプロイ自体ができない、という事態もあり得るので注意が必要です。
2:自動化できない設定に注意しよう
デプロイを自動化することで労力を大幅に削減できるとはいえ、全ての作業や設定を自動化できるものではありません。
また、プロジェクトごとに柔軟に対応したいという狙いから、あえて全ての設定や業務を自動化しないというパターンもあり得ます。
3:既存のプロセスが複雑すぎないか確認しよう
全てのプロジェクトが同じ環境というのはあり得ないため、ある程度プロジェクト個々のプロセスには手を加える必要がありますが、あまり複雑になりすぎないよう注意しましょう。
あまりにも複雑なプロセスにしてしまった場合、ミスも起こりやすくなりますし、責任の所在も曖昧になります。逆に単純にしすぎると今度は汎用性に欠け、扱いにくくなってしまうため、プロセスの検証は慎重に進める必要があります。
4:チーム間で協調性を持とう
デプロイは早く安定して確実に行うことが重要ですが、これは自分たちのチームだけでなく、全てのチームができていなくてはいけません。よって、どの作業をどのチームがいつやるのか、しっかりと他チームと連携を取りながらデプロイの作業を行う必要があります。
この作業を怠ると、ミスが起こってビジネスに損害を与えるだけでなく、作業の出戻りややり直しが増えて労働量が大幅に増えてしまいます。
デプロイの作業はただでさえ緊張感が伴う作業なので、このような状態ではチームが疲弊してしまいます。
デプロイの自動化を継続的に行う手法とは?
デプロイの自動化を継続的に行うことで、大幅に労力を削減できますが、具体的な方法と影響はどのようなものがあるのでしょうか。
ここからは、デプロイの自動化を継続的に行う手法とその影響について紹介します。
- CI/CDパイプラインについて
- デプロイの自動化がソフトウェアの移行に与える影響
CI/CDパイプラインについて
CI/CDは、アプリケーションを高い頻度で配信でき、テストを含めたライフサイクル全体の自動化とモニタリングを行うことができます。
テストのレベルを柔軟に変更できるので、アプリケーションの破損により早く気づくことができます。
デプロイの自動化がソフトウェアの移行に与える影響
デプロイを自動化することによって、ソフトウェアの移行をより早く、そして正確に行うことができます。つまり、プログラムの処理方法やアプリケーションの設計など、よりビジネスに直結する分野に集中できます。
デプロイについて理解を深めよう
デプロイはアプリケーションやシステムをお客様に届ける大事な作業であるだけでなく、非常にデリケートな作業となるため、スキルや知識が豊富な一部の人間にしか任せられない工程です。
よって、デプロイそのものだけでなくデプロイツールによる自動化に関する作業の理解を深められれば、よりレベルの高いITの現場で仕事をすることができるでしょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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