統計学の勉強におすすめの本33選|入門書からジャンル別参考書も紹介
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統計学はどんな学問?
私たちの周りに限りなく存在するデータは「何かの目的を遂行するために集められた、数値や符号の集合体」のことです。
統計学とはそれらのデータの数を数えたり、平均を出したり、分類したりなどと、手を加えることによって、性質や法則性を見つけ出し、データを活用できるようにする学問です。
統計学と言っても様々な種類がありますが、代表的なものは記述統計学・推計統計学・ベイズ統計学などがあります。
統計学は、コンピューターの発展に伴って、近年ますます注目を浴びています。
統計学の考え方自体は昔からありましたが、その膨大な計算を人力で行っていたため実際にはあまり役に立っていない状態でした。しかし、技術の進歩によってビッグデータのような膨大なデータ処理が行えるようになり、その有用性が認められるようになりました。
現在では、経営やマーケティングに成果をもたらしている学問です。
統計学の勉強におすすめの本33選
いざ統計学を学習したいと思っても、簡単な本から専門的な本まであるため、どの本で学習しようか迷ってしまうのではないでしょうか。
また、統計学の本といえば、専門書などの堅苦しい本をイメージされる方も多いでしょう。
ここでは、統計をはじめて学習する方にとっても、これまで少し学習したことがある方にとっても、わかりやすい統計学おすすめ本を33冊ご紹介いたします。
ご自身のレベルや学習したい分野に合わせて、学習を始めてみましょう。
1:永田靖「入門 統計解析法」
統計学の勉強におすすめの本1冊目は「入門 統計解析法」です。
初心者レベルから中級レベルまで解説されており、少し高度な数式が出てくることもありますが、高校レベルの数学が分かれば問題なく理解できます。
統計解析の全容をつかむのに有用な一冊でしょう。
2:小島寛之「完全独習 統計学入門」
統計学の勉強におすすめの本2冊目は「完全独習 統計学入門」です。
統計学の基礎を体系的にわかりやすく解説している入門書となっています。
統計学の勉強を始めようとする初級者や文系読者でも独学できる内容であり、丁寧な解説付きの練習問題もついている一冊です。
3:西内啓「統計学が最強の学問である」
統計学の勉強におすすめの本3冊目は「統計学が最強の学問である」です。
統計学をビジネスに活かすために勉強したい、と考えている社会人に向いているビジネス書となっており、同じシリーズには「実践編」「ビジネス編」などもあります。
統計学では「抽象的な表現が多い」と言われますが、なぜ統計学が大事なのか、どこで使われているのかということを学習することができる一冊となっています。
4:東京大学教養学部統計学教室「統計学入門」
統計学の勉強におすすめの本4冊目は「統計学入門」です。
東京大学の出版部にあたる東京大学出版から出ている本であり、文科と理科どちらの学生でも理解できるように、統計的なものの考え方の基礎を解説しています。
内容のレベルとしては、中級~上級者向きの1冊です。
5:高橋信「マンガでわかる統計学」
統計学の勉強におすすめの本5冊目は「マンガでわかる統計学」です。
統計学の基礎からマンガで解説されている1冊となっています。統計学の教科書が難しいと感じる方やアンケート分析に必要な知識を習得したい方におすすめです。
6:大上丈彦「マンガでわかる統計学 素朴な疑問からゆる〜く解説」
統計学の勉強におすすめの本6冊目は「マンガでわかる統計学 素朴な疑問からゆる〜く解説」です。
統計学の入門書であり、マンガで誰にでも分かりやすいように「統計学って何?」といった素朴な疑問から理解できるように解説されている1冊です。
大上丈彦「マンガでわかる統計学 素朴な疑問からゆる〜く解説」
7:向後千春 冨永敦子「統計学がわかる」
統計学の勉強におすすめの本7冊目は「統計学がわかる」です。
架空のお店を舞台に、実際にイメージしやすいデータが取り扱われており、読み進めながら自分でも計算などを確認することができ、初学者でも学習しやすい本です。
また、本文が会話形式で書かれているところも、理解しやすいでしょう。
8:小島寛之「完全独習 ベイズ統計学入門」
統計学の勉強におすすめの本8冊目は「完全独習 ベイズ統計学入門」です。
「ベイズ統計学」とは、検索エンジンの予測変換機能やネットショップのリコメンド機能など、ビジネスシーンで多用されている学問で注目されています。
「確率」や「ルート」など中学数学を忘れている人でもわかるよう、とても優しく解説されています。
ベイズ統計学を学習しようとしているが、何から勉強していいかわからない方におすすめの1冊です。
9:久保拓弥「データ解析のための統計モデリング入門」
統計学の勉強におすすめの本9冊目は「データ解析のための統計モデリング入門」です。
この本は著者の「まえがき」にもあるように「数理モデルで減少を表現・説明する」基礎訓練を受けていない人を読者として想定されていますが、レベルとしては中級者におすすめの名著となっています。
前半部分では「一般化線型モデル」の基礎を、後半ではベイズ統計モデル化する方法を学ぶことで実際に解析ができるようになる1冊です。
10:涌井良幸「道具としてのベイズ統計」
統計学の勉強におすすめの本10冊目は「道具としてのベイズ統計」です。
大手IT業界では必須のツールになっていると言われる「ベイズ統計」について、基礎的な知識からexcelでの活用方法などを初学者に向けてわかりやすく解説しています。
こちらの本では、具体的な例をもとにしてベイズ推定からMCMCまでの計算を実際に自分の手を動かして計算してみることができます。
11:松浦健太郎他「StanとRでベイズ統計モデリング」
統計学の勉強におすすめの本11冊目は「StanとRでベイズ統計モデリング」です。
この本は、フリーソフトであるStanを学べる1冊となっています。
この本の読者は、確率や統計などの基礎的な知識がある方、Rやpythonでデータの加工や作図ができる方が想定されているため、確率がわからない・プログラムミングが初めてという方には難しい1冊でしょう。
一方、ある程度のRを使いこなせる方にとっては、ベイズ統計学をとてもわかりやすく学ぶことができるでしょう。
12:カイザー・ファング「ヤバい統計学」
統計学の勉強におすすめの本12冊目は「ヤバい統計学」です。
この本では、10個の身近なテーマ(ディズニーランド、交通渋滞、クレジットカード、感染症、大学入試、災害保険、ドーピング検査、テロ対策、飛行機事故、宝くじ)をとり上げ、それぞれに統計学が利用されていることが分かりやすく解説されています。
現実社会で統計がどのように活用されているかということに興味がある方に、おすすめの1冊です。
13:棟近雅彦 永田靖「多変量解析法入門」
統計学の勉強におすすめの本13冊目は「多変量解析法入門」です。
この本では「回帰分析」や「主成分分析」「クラスター分析」など自然科学や社会学でも用いられている「多変量解析法」の入門書になっています。
これまでデータ分析や統計学の基本的な内容について学んだことがある方が、次の段階へ進むための1冊となるでしょう。
14:高橋信「マンガでわかる統計学 回帰分析編」
統計学の勉強におすすめの本14冊目は「マンガでわかる統計学 回帰分析編」です。
この本は「マンガでわかる統計学」シリーズの回帰分析編で、喫茶店を舞台に回帰分析の基礎から、解説されることの少ないロジスティック回帰分析まで、マンガでわかりやすく解説されています。
15:平井有三「はじめてのパターン認識」
統計学の勉強におすすめの本15冊目は「初めてのパターン認識」です。
この本では、パターン認識をはじめて学習する読者へ基礎から解説している入門書となっており、主要機械学習の手法に関して網羅的に記載されています。
パターン認識の概念が理解できるだけでなく、実際に応用する際に役立つ数式の内容が含まれおり、読み応えのある1冊となっています。
16:豊田秀樹「データマイニング入門-Rで学ぶ最新データ解析」
統計学の勉強におすすめの本16冊目は「データマイニング入門-Rで学ぶ最新データ解析」です。
データマイニングの基礎から、最近登場した新しい分析までをお菓子やワインの銘柄など身近なデータを用いて解説しています。
解説・分析には、オープンソースであるRを活用しているため、実際にデータをダウンロードし追計算できるようになっており、実務家はもちろん、心理学を学ぶ学生や商学部の学生でもレポートや卒論に利用できるでしょう。
17:金明哲「Rによるデータサイエンス(第2版)データ解析の基礎から最新手法まで」
統計学の勉強におすすめの本17冊目は「Rによるデータサイエンス(第2版)データ解析の基礎から最新手法まで」です。
この本は、R言語によるデータ解析についての入門書となっており、データサイエンスブームの先駆けとして初版が発行され、その網羅性と実用性の高さのため、ロングセラーとなった書籍の改訂版です。
Rのバージョンアップへの対応や、深層学習・ネットワーク分析などの解説が新たに加えられています。
金明哲「Rによるデータサイエンス(第2版)データ解析の基礎から最新手法まで」
18:沖本竜義「経済・ファイナンスデータの計量時系列分析」
統計学の勉強におすすめの本18冊目は「経済・ファイナンスデータの計量時系列分析」です。
この本は、時系列分析の入門書となっており、経済やファイナンスデータを計量分析する際に役立つ名著です。
基礎的な考え方の説明から、データを応用する時に必要な知識までが理論ベースで紹介されています。また、この本の著者はハミルトン本という最難関の時系列洋書を和訳されている方でもあります。
19:横内大介 青木義充「現場ですぐ使える時系列データ分析」
統計学の勉強におすすめの本19冊目は「現場ですぐ使える時系列データ分析」です。
この本では、株価や収益率などの時系列データを正しく分析するための具体的な内容や、分析の際に気をつけるべき点について、実例を用いて紹介しています。
理論よりもビジネスでの実践を見据えた内容となっており、実際のデータからRを用いて解析し、時系列分析を学ぶことができる内容です。
20:井手剛 杉山将「異常検知と変化検知」
統計学の勉強におすすめの本20冊目は「異常検知と変化検知」です。
企業に所属している著者がデータ解析に携わる人の視点で、大規模なデータの中から「珍しいパターン」を探す、または変化の「兆し」を素早く発見する必要がある人へ向けて解説している1冊となっています。
異常検知・変化検知についての手法の大半がカバーされています。
21:井手剛「入門 機械学習による異常検知-Rによる実践ガイド」
統計学の勉強におすすめの本21冊目は「入門 機械学習による異常検知-Rによる実践ガイド」です。
この本は、機械学習の技術で異常検知をやってみたい人のための実用的なガイドになっています。
1変数の異常検知から多変数の異常検知まで、包括的に以上検知についてまとめられており、実際の問題を解く上でぶつかってしまう問題に対する解決方法も体系的に解説されている1冊です。
22:阿部貴行「統計解析スタンダード 欠測データの統計解析」
統計学の勉強におすすめの本22冊目は「統計解析スタンダード 欠測データの統計解析」です。
さまざまな分野の統計解析の際に直面する、欠測データへの対処方法について、そのメカニズムを含めて基礎から解説されています。
また、尤度に基づく解析方法や反復測定データの解析方法などの説明もあります。
23:渡辺美智子 高橋将宜「欠測データ処理-Rによる単一代入法と多重代入法」
統計学の勉強におすすめの本23冊目は「欠測データ処理-Rによる単一代入法と多重代入法」です。
この本では、欠測データ解析法の中でも尤度解析法と並んで汎用的な解析方法である多重代入法について、実際の応用事例や具体的な手順を詳しく紹介しています。
Rのコードも載っており、パッケージの使い方を知ることもできます。
渡辺美智子 高橋将宜「欠測データ処理-Rによる単一代入法と多重代入法」
24:立林和夫「入門 タグチメソッド」
統計学の勉強におすすめの本24冊目は「入門 タグチメソッド」です。
この本は、日本では品質工学と呼ばれる「タグチメソッド」の入門書で、品質問題を設計段階で未然に防止する品質設計・品質管理の技術についてまとめられています。
タグチメソッドの理論的背景から「なぜそうするのか」といった点まで著者の経験に基づいて紹介しています。
25:田口伸「タグチメソッド入門」
統計学の勉強におすすめの本25冊目は「タグチメソッド入門」です。
この本は、とても簡単にタグチメソッドについて解説されており、タグチメソッドをはじめて勉強する方が理解しやすい本となっています。
26:薩摩順吉 四ツ谷晶二「キーポイント線形代数」
統計学の勉強におすすめの本26冊目は「キーポイント線形代数」です。
統計学を学習する上では、数学が理解できる必要があり、特に「線形代数の理解」の理解が必須です。
この本は、線形代数を理解する上で大切なポイントが例題と合わせて載っています。
27:金谷健一「これなら分かる最適化数学-基礎原理から計算手法まで」
統計学の勉強におすすめの本27冊目は「これなら分かる最適化数学-基礎原理から計算手法まで」です。
最適化手法とは、利益などの望ましい値を大きく、損失などの望ましくない値を小さくできるように設計する手法のことで、この本は入門書として解説されています。
数学をベースに最適化手法について学んでいく1冊ですが、内容が濃い本のためじっくりと進めていく必要があるでしょう。
金谷健一「これなら分かる最適化数学-基礎原理から計算手法まで」
28:永田靖「統計学のための数学入門30講」
統計学の勉強におすすめの本28冊目は「統計学のための数学入門30講」です。
この本では、統計学に必須である数学の知識について、30のパートに分けて解説しています。表現が平易なため、数学を学ぶためにはとてもわかりやすい読み物となっています。
29:斎藤康毅「ゼロから作るDeep Learning」
統計学の勉強におすすめの本29冊目は「ゼロから作るDeep Learning」です。
この本は、ディープラーニングの中身を基礎的なところから解説している、本格的な入門書となっています。数学の知識や統計の知識があれば、読み進めることは難しくないでしょう。
30:山田剛史他「Rによるやさしい統計学」
統計学の勉強におすすめの本30冊目は「Rによるやさしい統計学」です。
データ解析によく用いられる言語であるRを使って、伝統的な統計学をはじめから学習できるよう解説しています。
31:ビクター・マイヤー=ショーンベルガー「ビッグデータの正体」
統計学の勉強におすすめの本31冊目は「ビッグデータの正体」です。
この本は、ビッグデータを初めて本格的に論じたベストセラーの翻訳本です。
「なぜGoogleは複数の検索語と数式を組み合わせてインフルエンザの流行を予測できるのか」などビッグデータがもたらす社会の変化について書かれています。
32:矢野和男「データの見えざる手」
統計学の勉強におすすめの本32冊目は「データの見えざる手」です。
この本は、人間行動のビッグデータを人工知能で解析することによって、社会現象や経済などを科学的にコントロールすることができるのかといった疑問に明確な答えを提示しています。
人間行動の法則性を解明するといった趣旨の本となっており、新しい視点で物事を見れるようになる1冊でしょう。
33:トーマス・H・ダベンポート「データ・アナリティクス3.0」
統計学の勉強におすすめの本33冊目は「データ・アナリティクス3.0」です。
著者であるトーマス・H・ダベンポート氏は、ハーバードビジネスレビュー誌の必ず読むべき経営書にも選ばれた「分析力を武器とする企業」を書いています。
この本は、ビッグデータ活用のための経営書であり、ビッグデータを経営に活かすことでビジネスに価値を産み出したいビジネスパーソンへ、戦略・組織人材・テクノロジーなど多方面について解説されています。
本以外で統計学を勉強する方法
統計学の知識習得・理論を深めるには書籍での学習が有効ですが、なかなか書籍だけでは取っつきにくいと感じる方もいるのではないでしょうか。
実際に統計を行う際には、Pythonなどのプログラミング知識も必要になりますが、そのような知識はオンラインサービスやプログラミングスクールで学習することもできます。
ここでは、統計学を書籍以外から学ぶ方法をご紹介します。
テックアカデミー
テックアカデミーは、オンラインに特化したプログラミングスクールです。
基本的にはオンライン教材を利用して、自分で学習を進めていきますが、通過率10%の選考に合格した、現役のエンジニアがメンターとしてサポートしてくれるため、分からないポイントも解消しやすく、学習が捗るでしょう。
また、サポーターである現役エンジニアへは質問し放題であり、レベルに合わせて指導してくれるため、的外れな勉強に時間を費やしてしまう心配もありません。
選ぶコースによっていは「サイト分析」といった専門的な知識も学ぶことができますが、テックアカデミーのオリジナルテキストは初級者にとっては難しいという声もあります。
サポーターに相談しながら、学習を効率よく進めると良いでしょう。
担当サポーターが自分に合わないと感じた際には、運営に相談することで解決しましょう。
Udemy
Udemyはさまざまな専門知識を学ぶことができる動画配信サービスのプラットフォームです。
プラットフォーム自体は、統計やデータサイエンスに特化したものではありませんが、統計学に関連した講座は約300コース近く提供されています。
Udemyでは、自分のレベルに合った必要な講座だけを購入することができる点も便利です。
プログラミングの技術について、現役のシリコンバレーエンジニアが教えるPython講座など、実施のエキスパートが教えているコースなども展開されています。
統計学の知識を深めよう
IT技術の大幅な進歩により、企業には膨大なデータが日々蓄積されるようになりましたが、そのままでは戦略や経営に活用することは困難です。
統計学はそのような膨大なデータを分析し組み直しをすることで、ビジネスで活用するために必要な学問です。
ぜひ本記事で紹介した統計学の本を活用して、知識を深めていきましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
「Workteria」「東京ITカレッジ」をご紹介いただきました!
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