PHPでできること15個！勉強方法やできないこともあわせて解説

PHPってどんなプログラミング言語？

PHP（Hypertext Preprocessor）はWeb開発に適したサーバーサイド言語であり、PHPを活用することで状況や閲覧する人に応じ、表示するテキストに変化をもたらすことができます。

動的コンテンツの作成に適したプログラミング言語とも言われ、静的言語であるHTMLと組み合わせられるのもPHPの特徴の1つでしょう。

PHPを使ってできること15個

PHPを用いることで、実際にどのようなことができるのでしょうか。ここでは、PHPを使ってできることを15個ピックアップして紹介します。

PHPをこれから勉強しようとしている方やPHPでできることが知りたい方は、自身の目的に合った言語かどうかチェックしてみましょう。

1：バッチ処理を作成する

「バッチ処理」とは、データを一括処理することです。いちいちデータを取得して、その都度データを処理するのは効率が悪いでしょう。

ちなみに、PHPのほかにも、Java、JavaScript、Rubyといった言語でもバッチ処理を行えます。

2：様々なAPIと連携する

API（Application Programming Interface）は、広義ではソフトウェアやプログラムをつなぐインターフェースのことを指し、狭義ではFacebookのログイン機能やAmazonの値段を管理する機能のようなプログラムを指します。

これらのAPIはPHPで利用できるものが多く、PHP開発と同時にAPI開発が行えるのは強みの1つでしょう。

3：広告配信システムを開発する

広告といっても様々な配信システムがありますが、その中にはPHPで開発されたものも存在します。Web広告はユーザーの検索履歴を取得して、ユーザーに合わせた広告を表示させていますが、中にはPHPによって最適な広告を選んで表示している場合があります。

4：お問い合わせフォームを作成する

PHPを使えば、Webサイトでよく見かけるお問い合わせフォームを作成できます。

お問い合わせフォームでは、名前やメールアドレス、性別、質問内容といった必要事項を入力してサーバーに送信しますが、「送信が完了しました」や「お問い合わせ、ありがとうございます」などの自動返信をPHPで実装できます。

5：グループウェアシステムを開発する

企業が用いるような、あらゆる便利な機能が付帯しているスケジュール管理システムを「グループウェア」と言いますが、これに付いている機能のほとんどはPHPで作成されています。

PHPを開発言語に選ぶことで、カレンダー表示を実装し、その各日付に予定を追加したり、削除したりする機能を付けられます。

また、退勤管理のタイムカード機能なども実装可能です。

6：社内管理システムを構築する

顧客管理や勤怠管理といった以前は紙で管理されていた情報なども、PHPを用いたWebシステムを開発することで管理しやすくなるでしょう。

PHPはサーバーサイドでの開発が行いやすい言語であるため、社内管理システムの構築に多く利用されていると言われています。

7：SNSを開発する

PHPは、FacebookやTwitterのようなSNSも開発できます。SNSで使用されている「ユーザー管理」「投稿のコンテンツ作成」「個人間チャット機能」「ログイン機能」などはPHPで実装されています。

8：データベースと連携する

「PostgreSQL」「Oracle Database」「MySQL」といったデータベースとの連携が比較的簡単にできるのもPHPの良いところでしょう。

ここでいうデータベースは、様々な情報がテーブルに入れられたエクセルのようなものですが、このデータベースに接続してデータを保存したり、取得したりする操作をPHPから行えます。

データベースを利用すれば大量のデータを管理し、必要に応じて検索操作することもできるでしょう。

9 ：ECサイトを構築する

ECサイトとは、ショッピング機能付きのサイトのことを言います。PHPは、ECサイトのショッピングカートで商品を何個入れたか、またそれらの商品の金額はいくらかなどを自動的にカウントし計算できます。

10：予約システムを作成する

宿泊施設をはじめ、レストランや美容室、整骨院などを利用するときの予約システムもPHPで作成できます。日時や空き状況などを自動取得して表示させることで、顧客を効率的に獲得しやすくなるでしょう。

ネット環境があればいつでも予約できるため、利用者側も店舗側も大きなメリットを感じられるシステムが開発できます。

11：ファイルの作成や操作をする

PHPはファイルの作成や操作も得意とし、ログファイルの作成や画像ファイルの生成、ファイルのアップロード・ダウンロードなど、幅広い用途で使用できます。

一般的に難しいとされる、画像ファイル処理も比較的簡単に行えると言われています。

12：ログイン機能を作成する

データを扱うのが得意なPHPは、ログイン機能や会員登録機能も作成できます。LaravelやFuelPHPといったフレームワークを使えば、よりスムーズに実装できるでしょう。

13：ブログを作成する

ブログやサイトの運営でよく使われるWordPressのようなコンテンツ管理システム、通称CMS（Contents Management System）もPHPで開発されている場合があります。

CMSでは、管理画面から記事の投稿・編集、Webサイトの外観変更などが可能であり、HTMLを組み合わせて開発ができます。ブログの新着記事をトップページに表示させることも、実装可能です。

14：検索機能を作成する

GoogleやYahoo!といった検索機能もPHPで作成できます。また、ショッピングサイトやブログでも検索機能を目にすることがありますが、これらもデータベースから情報を取得し操作しているため、PHPで実装可能です。

15：WordPressのプラグインやテーマを作成する

WordPressはプログラムだけでなく、プラグインやテーマもPHPで制作されているため、PHPを使いこなせれば、自作のプラグインやテーマを制作できます。

また、既存テーマやプラグインをアレンジしたり、自作して全世界に公開したりできます。うまくできた自作テーマやプラグインは有料販売しても良いでしょう。

PHPを勉強する方法

効率よくPHPの勉強を進めていくにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、PHPを勉強する方法を紹介します。PHPの習得を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

プログラミングスクールに通う

プラグラミング言語の学習において、インターネットや書籍などで調べてみてもどうしても理解できない疑問に遭遇することがあります。「短期間で効率よく習得したい」「挫折しないか不安」という方は、プログラミングスクールに通うのがよいでしょう。

プログラミングスクールを選ぶ際は、料金やカリキュラム内容だけでなく、実績や評判、体験授業の印象を参考に検討しましょう。

ほかにも、通学スタイルかオンラインスタイルかどうかも重要なポイントの1つです。

PHPの基本構文を覚える

HTMLとCSSの基本を学び終わったという方は、PHPの基本構文を覚えてみましょう。四則演算、条件分岐、繰り返し処理のfor文やwhile文など、これらの基本構文を学習することで、スムーズに実際のプログラミングに移行できるでしょう。

また、学んだ知識を活かして自作PHPファイルを作成して、プログラムが正しく動作するか試してみるのも良いでしょう。慣れてきたら、すでに学んできたHTMLやCSSとPHPの知識を絡めて、できることを増やしてみてください。

HTMLとCSSでWebページを作りながら勉強する

PHPを十分に使いこなすためには、HTMLとCSSの知識も求められます。HTMLとCSSでWebページを作りながら、PHPの勉強を進めるのもおすすめの勉強方法です。

HTMLやCSSの情報はインターネットや書籍などから簡単に手に入れられるため、学習過程でつまずいた際には、公開されている様々なリソースを活用してみてください。

Webアプリケーションを実際に作りながら勉強する

PHPの基本を押さえていることが前提になりますが、Webアプリケーションを実際に作りながら知識の定着を図ることも大切です。

Webアプリケーションを実際に作る際には、「HTTPメソッド」「パラメータ」「レスポンス」「リクエスト」といったWebに関連するあらゆる知識が求められるでしょう。

URLに応じて別のWebページへ移動させたり、URLのパラメータに応じて画面内容を変えたりするためには、WebとPHPの両方の知識を組み合わせて応用させる必要があります。

Webアプリケーション開発を実際に行いながら、PHPとPHPを利用するためのWebの知識も合わせて学んでいきましょう。

PHPに向いているのはどんな人？

PHPは動的サイトを制作したい方、Webアプリケーションを制作したい方、WordPressで使えるテーマやプラグインを作成したい方に向いています。

HTMLやCSSから一歩踏み込んでできることを増やしたい方や、より便利なサービスを自分の手で作ってみたい方には、ぜひ検討しておきたいプログラミング言語でしょう。

PHPでできないことはある？

プログラミング言語にはそれぞれ得意・不得意がありますが、PHPでできないことはあるのでしょうか。

一般的にPHPは、「デザインする」「システムの土台を構築する」「デスクトップアプリを開発する」といったことが苦手な分野と言われています。実装したいことを不向きな言語で開発するのは効率が悪いため、言語の特徴を事前に把握したうえで開発するようにしましょう。

PHPと一緒に学んでおいた方が良いこと

PHPを学ぶうえで、情報を管理できるデータベースの知識やSQL言語も身につけておいた方が良いでしょう。「SQL」とは、データベースに問い合わせをする際の橋渡し的な言語だと言われており、PHPとの親和性が高い点が特徴です。

PHPでできることについて知識を深めよう

本記事ではPHPを使ってできること、PHPを勉強する方法や一緒に学んでいた方が良いことなどを紹介しました。

PHPはWeb開発に適したサーバーサイド言語であり、動的コンテンツの作成に適した言語です。紹介した内容を参考に、PHPでできることについて知識を深め、HTML・CSSとともにぜひPHPの習得を目指していきましょう。