【Java】JSPでタグライブラリを使う(JSTL)
こんにちは。エンジニアの新田です!ここでは、システムエンジニアとして働いている私が、システム開発手法や開発言語について紹介していこうと思います。今回は、JSPの標準タグライブラリ「JSTL」について紹介します。Javaについて勉強している方、Webアプリケーションを構築したいと思っている方の参考になれば幸いです!関連記事リンク: 【Java】JSPの基本的な構文/【Java】JSPのアクションタグ
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フレームワークとライブラリの違いは、自由度の違いです。
フレームワークはシステム開発を行う際のテンプレートのようなもので、コードの記述にルールがあるなど自由度が制限されます。ライブラリはよく使われるコードを集めたもので、プログラマーが使用したい機能を必要に応じて読み込めます。
フレームワークは自由度が少ない反面、コードの記載方法は統一されるメリットがありますが、ライブラリはコードを書く際の負担が少ない反面、コードの内容はプログラマーによって変わってしまうというデメリットがあります。
Javaのフレームワークは1つだけではないため、Javaのフレームワークを学習したいと思っても、どのフレームワークを学習すればよいのか迷うのではないでしょうか。
Javaのフレームワークにはトレンドがあり、トレンドを知ることでどのフレームワークを学習したらよいかの参考になるでしょう。
ここでは、Javaフレームワークのトレンドについて、日本のトレンドと世界のトレンドに分けて紹介します。
日本におけるJavaの代表的なフレームワークである「Play Framework」「Spring Framework」「Apache Struts」「Jakarta EE」「Apache Wicket」をGoogleトレンドで検索すると、ここ1年では「Spring Framework」の検索件数が多くなっています。
次いで、「Play Framework」が検索されています。日本でのJavaフレームワークのトレンドは「Spring Framework」や「Play Framework」と言えるでしょう。
出典:Google Trends|Google
参照:https://trends.google.co.jp/trends/explore?geo=JP&q=Spring%20Framework,Play%20Framework,Apache%20Struts,Jakarta%20EE,Apache%20Wicket
トレンド検索の条件を世界に変更すると、世界でも日本と同じく、ここ1年では「Spring Framework」の検索件数が多くなっています。次いで、「Play Framework」が検索されています。
世界でのJavaフレームワークのトレンドについても「Spring Framework」や「Play Framework」だと言えるでしょう。
出典:Google Trends|Google
参照:https://trends.google.co.jp/trends/explore?q=Spring%20Framework,Play%20Framework,Apache%20Struts,Jakarta%20EE,Apache%20Wicket
Javaフレームワークを使うことで得られるメリットがいくつかあります。メリットを知ることで、Javaのフレームワークを効果的に使用できるでしょう。
ここでは、Javaフレームワークを使用するメリットを5つ紹介していきます。
フレームワークはテンプレートを使用し、機能やデザインをカスタマイズすることもできます。簡単にカスタマイズが行えるため、短時間で質の良いアプリが構築できるでしょう。
フレームワークは、ログイン機能やデータベースアクセス機能など、システム開発において必要とされる機能の枠組みがあらかじめ用意されています。
フレームワークを使わない状態からコーディングを行う場合と比較すると、コーディング量を減らせるため、結果として開発スピードも速くなるでしょう。
独自にコーディングを行うと、フレームワークを使用する場合と比較し、バグが発生しやすく、デバッグをしっかりと行う必要があります。
フレームワークで用意されている機能については、一定の品質が担保されているため、その部分でバグが発生したり、バグ取りを行う必要がないこともメリットの1つです。
システムやアプリケーションの開発を行う際は、チームで行うことが多く、複数のメンバーがコーディングを行います。それぞれ好きなようにコーディングを行ってしまうと、コードに統一性がなく、可読性も低くなります。
前述したように、フレームワークはコードの書き方にルールがあるため、統一性が保持されたソースコードになります。
フレームワークを使用すると、ログイン機能など一定のセキュリティが必要な機能もあらかじめ用意されているため、セキュリティが担保されています。
ある程度セキュアなプログラミングを簡単に行えることは、フレームワークを使うメリットと言えます。
フレームワークは、メリットも多くありますが、注意すべきデメリットもあります。ここでは、Javaのフレームワークを使用する上で考慮すべきデメリットを5つ紹介していきます。
市場規模が小さいフレームワークの場合、フレームワークに関する情報が少ない場合があります。また、Javaフレームワークのドキュメントは基本的には英語で書かれている場合が多いです。
そもそもの情報が少ない場合があることや日本語の情報が少ないことは、Javaフレームワークを使用する際のデメリットと言えます。
Javaのフレームワークを使いこなすためには、Javaの知識のみならず使用するフレームワークの知識やスキルが必要です。
開発を行う前に学習が必要になることは、デメリットの1つと言えるでしょう。
フレームワーク自体に脆弱性が存在した場合、そのフレームワークを使用しているプログラムやシステムは少なからず影響を受けます。
自分で作成したプログラムではなく、フレームワークに起因する脆弱性が存在することを留意しておきましょう。
無料で使用できるオープンソースのフレームワークは多数ありますが、フレームワークによっては有料のものもあります。
有料のフレームワークを使用する場合は、プロジェクトの予算内におさまるか確認しましょう。
Javaのフレームワークは効率的な開発を行う上でとても便利なものですが、ルールにそってコーディングを行えば、仕組みをそれほど理解していなくてもプログラミングができてしまいます。
フレームワークに頼りきりになってしまい、Javaについての理解やコーディングスキルが身につけづらくなってしまうというデメリットがあります。
Javaのフレームワークには様々な種類があるため、Javaを学習したい方やこれからJavaでの開発を行いたい方はどのフレームワークを使用したらよいか迷うでしょう。
ここからは、おすすめのJavaフレームワークを13種類紹介していきます。
Play Frameworkは、JavaとScalaを使用しWebアプリケーションを簡単に構築できます。軽量でステートレスなWebに適したアーキテクチャをベースに作られています。
Play Frameworkを使用することで、予測可能な最小限のリソース消費(CPU、メモリ、スレッド)を実現し、拡張性の高いアプリケーションを構築できるでしょう。
Play Framework - Build Modern & Scalable Web Apps with Java and Scala
Spring Frameworkは、Javaのプログラミングをより早く、より簡単に、より安全に行うことを目指しているフレームワークです。
スピード、シンプルさ、生産性を重視しているため、日本や世界で人気のあるJavaフレームワークの1つと言われています。
Apache Strutsは、無料で使用できるオープンソースのMVCフレームワークです。プラグインを使用した拡張が可能で、REST、AJAX、JSONをサポートするプラグインが同梱されています。
Welcome to the Apache Struts project
Jakarta EEは、最新のクラウドネイティブJavaアプリケーションを開発するためのオープンソースのフレームワークです。
Jakarta EEは、主要な開発者、ベンダー、企業によるグローバルなコミュニティを形成し、エンタープライズJavaテクノロジーの進化に向けたコラボレーションを実現しています。
Apache Wicketは、コンポーネント指向のサーバーサイドJava Webアプリケーションフレームワークです。
純粋なJavaコードとHTMLマークアップを持つApache Wicketは、シンプルにJavaを使用して開発を行いたい方におすすめのフレームワークです。
Jakarta Server Facesは、Webアプリケーションのユーザーインターフェースを構築するためのMVCフレームワークです。
機能としてはUIコンポーネント、状態管理、イベントハンドリング、入力検証、ページナビゲーション、国際化やアクセシビリティのサポートなどがあります。
Jakarta Faces | The Eclipse Foundation
Spark Frameworkは、シンプルなマイクロフレームワークです。
Spark Frameworkは、Webアプリケーションをできるだけ表現豊かに、かつ定型的なものを使わずに開発したいと考える方におすすめと言えるでしょう。
Spark Framework: An expressive web framework for Kotlin and Java
Hibernateは、Java専用のオブジェクトリレーショナルマッピング(ORM)のライブラリです。Hibernate ORM を使用することで、より簡単にデータが長持ちするアプリケーションを作成できます。
Hibernateは独自のネイティブAPIに加え、Java Persistence API(JPA)仕様の実装も可能です。Java SEアプリケーション、Java EEアプリケーションサーバー、Enterprise OSGiコンテナなど、JPAをサポートするあらゆる環境で使用できます。
Super Agile Strutsは、Apach Strutsではできなかった設定ファイルの作成や更新の自動化をできるように拡張したJavaフレームワークです。
設定ファイルが自動作成されることと、ファイルを保存した際に再起動なしで認識する機能のため、スピーディーに開発を行えます。
Grailsは、Spring Boot上に構築されたJVM向けのWebアプリケーションフレームワークです。
GrailsはJava、JVM、および既存のJava EEコンテナと統合・相互運用できます。また、プラグインを活用した開発ができることも特徴の1つです。
Google Web Toolkitは、Google AdWordsやGoogle Walletなど、Googleの多くの製品で使用されています。
開発者のためには生産性、ユーザーのためにはパフォーマンスを提供することを目指したフレームワークです。
ZKは、企業のWebアプリケーションやモバイルアプリケーションを構築するためのオープンソースのJavaフレームワークです。
ZKは「JavaScriptを使わないAjax」と言われており、純粋なJavaで質の良いWebアプリケーションを構築できます。
また、サーバで実行されるプログラムにより、Java EEやSpringなどのあらゆるJavaテクノロジーを活用できるほか、バックエンドのデータやサービスも利用できます。
Leading Enterprise Java Web Framework | ZK
Dropwizardは、高性能なRESTful Webサービスを開発するためのJavaフレームワークです。
Dropwizardは、Javaの開発で使用するライブラリをシンプルで軽量なパッケージにまとめ、効率的な開発をサポートするようなフレームワークとなっています。
フレームワークは多くの種類があり、特徴も様々です。どのフレームワークを使ったらよいか、どのように選んだら良いか知りたいと思う方もいるでしょう。
ここでは、フレームワークの選び方について5つのポイントに分けて紹介していきます。
マイナーなフレームワークを選んでしまうと、学習コストが増えてしまったり、対応できるメンバーがいなかったりと、デメリットを感じる点が多くなります。
ある程度利用実績があるなど、多くの人が利用しているフレームワークを選択することで、フレームワークに関する情報が入手しやすくなるでしょう。
どのような機能を構築したいのかを考え、実装したい機能が使用できるかどうかを確認することも、フレームワークを選択する際のポイントとなります。
また、機能の充実度をもとにフレームワークを選択するのも1つの方法です。
トレンドになっているフレームワークは、人気になる何かしらの利点があります。また、トレンドになるということは、使用している人も多いと言えるでしょう。
開発のためではなく今後のためにフレームワークを学んでおきたいという方は、トレンドを参考にして選択するのもおすすめです。
フレームワークは使用する際、事前に学習が必要です。そのため、学習しやすいまたは学習コストが低いということは、選択する際の重要なポイントとなります。
使用したいフレームワークについての情報が少なかったり、英語のドキュメントしかなく、内容を理解するのに苦労するフレームワークよりは、開発コミュニティがある、日本語の情報が充実しているなど、学習しやすいフレームワークを選択するのがよいでしょう。
実際にフレームワークを使用している人が推薦したフレームワークを選択するのも1つの方法です。
周りから推薦されたフレームワークであれば、分からないことがあれば推薦してくれた人に質問することもできるでしょう。
この記事では、Javaフレームワークを使うメリットやおすすめのフレームワークなどを紹介してきました。
Javaのフレームワークは、Javaを使用したWebアプリケーションの開発には欠かせないものです。どのフレームワークを選んだとしても、フレームワークに関する知識やスキルを身につけることはシステム開発においてプラスになるでしょう。
この記事を参考にJavaのフレームワークを活用して、効率的に開発を進めていきましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。そのような方はぜひ、Workteriaサイトをご利用ください!
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