Pythonの8つの使い道とは?初心者の勉強に役立つ学習サイトも紹介
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Pythonを扱う4つの職種
Pythonとは、AI開発やデータ分析などに強みを持つプログラミング言語です。汎用性が高く近年需要が増してきている言語であるため、Pythonに興味を持っているという人も多いでしょう。
Pythonを扱う職種としては、データサイエンティストやAIエンジニアなどが有名です。ここではPythonを扱う職種について解説していきます。
1:データサイエンティスト
Pythonは、機械学習やディープラーニングにも用いられる言語であるため、Pythonを扱えればデータサイエンティストになることも可能です。データサイエンティストとは、ビッグデータの収集や整理、分析を行い、ビジネスの意思決定のサポートを行う仕事です。
Pythonには機械学習に特化したライブラリも揃っているため、詳細なデータ分析も実現できるでしょう。なお、データサイエンティストにはデータ分析のスキルだけでなく、分析結果から得た知見をビジネスに活用するスキルも必要になります。
2:マーケティング職
Pythonはデータ分析に強みを持つ言語であるため、マーケティング職としてデータ分析を行う際にPythonを利用するというケースも多いです。そのため、Pythonが扱えればマーケターなどのマーケティング職を目指せるでしょう。
Pythonを利用することで、ユーザーの行動データを収集、分析し、データ分析の結果をマーケティング施策に活かすことも可能になります。
3:AIエンジニア
AIエンジニアは、人工知能の開発を行うエンジニアです。Pythonは近年AI開発の分野で注目されている言語であるため、Pythonが扱えればAI開発の分野に挑戦できるでしょう。
また、AIエンジニアの仕事は大別するとAI開発とAI関連のデータ解析に分けられ、後者は先に紹介したデータサイエンティストと呼ばれることもあります。
4:WEBアプリの開発エンジニア
Pythonがもっとも用いられている開発分野は、WEBアプリケーション開発だと言われています。そのため、PythonエンジニアとしてWEBアプリ開発をメインで行っているというケースも多いでしょう。
Pythonで開発されたアプリの種類は多く、世界的に有名なWEBアプリとしてはYouTubeやDropbox、Instagram、Facebookなどがあります。
Pythonが持つメリット
Pythonは様々な開発に用いられている言語ですが、その理由の1つに環境構築の容易さやライブラリの豊富さ、コードのシンプルさといったメリットが挙げられます。
ここではPythonが持つメリットを紹介していくため、どのようなメリットがあるのか参考にしてみてください。
- 環境構築をすぐに行える
- ライブラリが充実している
- 様々なOSのプラットフォームで実行できる
- シンプルな構文で記述できる
- 汎用性が高い
- エラーを減らしやすい
環境構築をすぐに行える
プログラミング言語の中には環境構築が難しいものも多いですが、PythonのIDE(統合開発環境)であれば、Python本体と開発に必要なものがすべてセットになっています。
そのため、手順に沿ってIDEをインストールするだけでPythonの環境構築がすぐに行える点はメリットだと言えるでしょう。
ライブラリが充実している
Pythonには実用的なライブラリが豊富に揃っていることから、一からプログラミングコードを使って開発する必要がありません。
ライブラリを利用することで記述するコードを少なくできるため、シンプルなコードでスピーディな開発が可能になります。
様々なOSのプラットフォームで実行できる
Pythonは様々なOSをサポートしているため、あらゆるプラットフォームで実行できるというメリットがあります。また、「Google Colaboratory」を利用すればクラウド上でもPythonのコードを実行できます。
シンプルな構文で記述できる
他のプログラミング言語と比較してもコードがシンプルで読み書きがしやすいことから、他のプログラマーが書いたコードを修正する際にもミスが発生しにくいです。
また、初心者がはじめて学ぶプログラミング言語としてもおすすめです。
汎用性が高い
Pythonは非常に汎用性が高い言語です。AI開発や機械学習などの最先端分野だけでなく、Webアプリケーションやデスクトップアプリケーションなどの開発にも用いられており、あらゆるコンテンツを簡単に作成できます。
エラーを減らしやすい
Pythonはソースコードが少ないため、エラーを減らしやすいというメリットがあります。コードがシンプルでライブラリを活用すれば記述する量も少なくできるため、記述ミスなどによるエラーの発生を抑えられるでしょう。
Pythonの8つの使い道
Pythonは汎用性の高いプログラミング言語であるため、様々な分野の開発に用いられています。Pythonを習得することにより、前述のデータ分析やAI開発だけでなく、ゲームやスマホアプリの開発などもできるようになるでしょう。
ここではPythonの使い道を紹介していくため、参考にしてみてください。
1:ビッグデータの分析に使う
Pythonはデータ分析に強みを持つ言語であるため、インターネット上にある情報を自動的に収集し、集めたデータを使ってデータ分析やデータ解析を行うといった作業も実現できます。
Pythonであればこれまで人が手作業で行っていた作業を自動化できるため、データ分析にかかる作業の効率をアップできるでしょう。
2:AIの開発に使う
PythonにはAI開発に利用できるライブラリやフレームワークが豊富に揃っているため、一から開発を行う必要がありません。そのため、Pythonを利用することにより、他のプログラミング言語で開発を行うよりもスムーズにAIの実装が可能になるでしょう。
3:ブロックチェーンの開発に使う
ブロックチェーンはビットコインに用いられている技術で、取引情報などのデータをブロックと呼ばれる単位にして、ブロック同士をつなぐことで記録しています。
Pythonはシンプルで読み書きがしやすいという特徴があるため、ブロックチェーンのような新技術の開発にも用いやすい言語であると言えるでしょう。
4:大量のデータ収集を自動化する際に使う
Pythonであれば、インターネット上にあるデータを自動的に収集するスクレイピングツールの開発も可能です。前述のとおり、Pythonであればデータ分析に必要なインターネット上の画像データやテキストデータなどを自動的に収集できます。
ビッグデータ分析の内容とも重なりますが、Pythonを用いることでデータ分析に必要なデータ収集作業も自動化できるため、作業を大幅に効率化できるでしょう。
5:ゲームの制作に使う
ゲームにはコンシューマーゲームやスマホゲームなど様々な種類がありますが、Pythonであればブラウザで動作するゲーム制作ができるでしょう。
Pythonには、ゲームライブラリのPygameや2Dゲーム開発用フレームワークのCocos2dなどがあります。これらのゲームライブラリを使用することで、Pythonを使って2Dゲームや3Dゲームの開発が行えます。
6:スマホアプリの開発に使う
スマホアプリの開発にはAndroidの場合はJavaやKotlin、iOSの場合はSwiftやObjective-Cを利用するケースが多いですが、PythonでAndroidアプリを開発することもできます。
PythonにはAndroidアプリ開発に利用できるkivyというフレームワークがあるため、kivyを利用することでスマホアプリの開発も実現できるでしょう。
7:組み込みアプリの制作に使う
組み込みアプリとは、家電や携帯電話、車などの独立した機械に組み込まれ、制御プログラムを動かしているアプリケーションのことです。
Pythonを使った組み込みアプリとしては、子供向けの学習用のミニパソコンであるラズベリーパイが代表的でしょう。PythonはC言語との相性も良いため、組み込み系の開発によく用いられるC言語と一緒に使える点もポイントです。
8:デスクトップアプリの制作に使う
デスクトップアプリとは、パソコン上で利用できるメールアプリや業務効率化に役立つ業務システムなどが該当します。
インターネット上で利用できるWebアプリケーションよりも活用機会は少ないですが、Pythonを利用することで作業効率化に役立つ様々なデスクトップアプリを開発できるでしょう。
Pythonを使う際の注意点
Pythonは様々な使い道のある便利なプログラミング言語ですが、Pythonにはいくつかの注意点も存在します。そのため、Pythonを学ぶ場合はあらかじめどのような注意点があるのか把握しておくことも大切です。
ここではPythonを使う際の注意点を紹介していくため、参考にしてみてください。
日本語対応されたサポートサイトが少ない
Pythonは世界的に活用されてきた言語で、日本国内でも近年注目度が上がってきていますが、日本で利用されるようになったのはつい最近のことです。そのため、Pythonにはまだ日本語対応されたサポートサイトが少ないという注意点があります。
他のメジャーなプログラミング言語と比較すると日本語のサポートサイトが少ないため、わからないことがあった場合に調べにくいといった可能性もあるでしょう。
実行スピードが遅くなる
Pythonはインタプリタ言語となっているため、実行速度が遅いというデメリットがあります。また、動的型つき言語という特徴も持っているため、インタプリタ言語の中でも実行スピードが遅めです。
そのため、Pythonは様々な分野の開発に用いられますが、実行速度が求められる基幹システムにはあまり用いられることがありません。
スマホアプリ開発に使えるライブラリが少ない
スマホの普及により日々新しいスマホアプリがリリースされており、パソコン向けのアプリよりもスマホアプリの需要の方が高くなってきています。
そのため、スマホアプリに利用できる言語は需要が高いですが、Pythonはスマホアプリ開発に使えるライブラリが少ないという注意点があります。よって、Androidアプリを開発するのであればKotlinやJavaを利用するのが一般的でしょう。
Webデザインに使えない
Pythonには幅広い使い道がありますが、Webデザインには使えません。Webデザインを目的にプログラミング言語を学ぶ場合は、HTMLやCSS、JavaScriptなどを学ぶようにしましょう。
Pythonを扱うエンジニアに向いている人の特徴
AI開発などの最先端分野の開発を行いたい人は、Pythonエンジニアに向いているでしょう。また、機械学習やデータ分析などを行いたい人や、Webアプリケーション開発をしたい人にもおすすめです。
Pythonはコードがシンプルで読みやすく書きやすい言語であることから、これからプログラミングを学ぶ人にもPythonはおすすめの言語だと言えるでしょう。
初心者がPythonを勉強するのに役立つ学習サイト
Pythonは人気の高まっている言語であるため、Pythonを学べる学習サイトの種類も多いです。はじめてPythonを学ぶ場合は、手軽にプログラミングを学べる学習サイトを活用するのもおすすめです。
ここでは初心者がPythonを勉強するのに役立つ学習サイトを紹介していくため、参考にしてみてください。
Aidemy
Aidemyは人工知能の学習に特化したプログラミング学習サービスです。Pythonのプログラミングスキルだけでなく、AIやAIに必要な数学などを無料で学べる点が特徴です。
また、Aidemyであれば実行環境も提供されているため、普段利用しているブラウザがあればすぐにでも学習を始められます。
Aidemy | AIプログラミングの学習をオンラインで。機械学習やデータ分析を基礎から学べるAidemy
ドットインストール
ドットインストールは、3分の短い動画でプログラミングを学習できる学習サイトです。公開されている動画はすべて3分以内なので、すき間時間を使って手軽に学習を進められます。
また、動画は基本的には有料となりますが、入門的な内容であれば無料で利用できます。Pythonを学習する場合は、「Python 3入門」や「はじめてのPython」といったレッスンを利用すると良いでしょう。
ドットインストール - 3分動画でマスターできるプログラミング学習サービス
PyQ
PyQは、クエストと呼ばれる単位でPythonを学んでいけるPythonに特化したプログラミング学習サービスです。環境構築をせずにPythonのプログラミングを学べるサービスとなっているため、ブラウザさえあればすぐに学習を始められます。
テキストと画像の問題を読み、実際にお手本を見ながら手を動かしてコードを記述し、実際に動かすというサイクルで実践的なスキルを身につけていけます。
PyQでは複数の問題からなる「クエスト」単位で進み、クエストの数は600、問題は1500以上あるため、自分の興味のある分野を中心に学べるでしょう。
PyQ | Pythonで一歩踏み出すあなたのための、独学プラットフォーム
Progate
Progateは、スライド形式でプログラミングを学んでいける学習サイトです。本よりも直観的で、動画より学びやすいイラスト中心のスライド学習で学ぶサイトであるため、プログラミング初心者でも手軽に学んでいけます。
また、開発環境を構築しなくても学習サイト上でコードを書くこともできるため、手を動かしながらPythonのプログラミングスキルを習得できるでしょう。
Progate | プログラミングの入門なら基礎から学べるProgate[プロゲート]
paizaラーニング
paizaラーニングは、3分程度の短い動画と演習問題でプログラミングを学べる学習サイトです。短い講義動画を見た後は、実際にコードを書きながら学習を進めていきます。
また、paizaラーニングで公開されている講座の中には無料で利用できるものも多く、Python3入門編であれば無料で利用できます。わからない点はその都度エンジニアに質問できるため、挫折する心配も少ないでしょう。
プログラミング入門に最適!初心者でも楽しく学べる動画学習サービス【paizaラーニング】
Pythonを扱うエンジニアが持つ将来性
Pythonは日本での需要も伸びてきており、今後はAI開発などの分野での需要が拡大していくことが予想されています。また、Webアプリケーション開発でPythonを採用している企業も多いため、Pythonを扱うエンジニアの将来性は高いと言えるでしょう。
Pythonの特徴や使い道を理解しよう
Pythonは幅広い分野での開発に活用されているプログラミング言語です。本記事で紹介したPythonが持つメリットやPythonの使い道などを参考にPythonを学び、将来性の高いPythonエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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