フリーランスエンジニアの実態は?必要な準備や案件の探し方についても解説
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フリーランスエンジニアは正社員エンジニアと何が違う?
現在、会社でエンジニアとして働いている方の中には、フリーランスとして独立したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、フリーランスの実態や、正社員との違いについて解説します。フリーランスエンジニアへの独立を考える際は、両者の違いをはっきりと理解しておきましょう。
フリーランスエンジニアは企業と雇用契約を結ばない
正社員は企業と雇用契約を結びますが、フリーランスエンジニアは案件ごとに、クライアントと業務委託契約を結ぶのが一般的です。
フリーランスは一定の企業と雇用契約を結ばないため、複数のクライアントとその都度自由に契約して働けるメリットがあります。
正社員エンジニアは企業と直接雇用契約を結ぶ
正社員のエンジニアは企業で定めた労働規約にそって働き、その対価として毎月決められた給与を受けます。
正社員は企業から指揮や監督を受けるため、フリーランスに比べれば仕事に対する管理が厳しいと言えるでしょう。その代わりに企業からは、社会保険料や福利厚生などの支援があります。
フリーランスエンジニアの働き方
フリーランスエンジニアの働き方としては、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれ働き方の実態を把握した上で、どのような働き方が自分に合っているか考えてみましょう。
個人開発型
個人開発型のフリーランスは、個人で特定のサービスを開発するエンジニアのことです。開発したサービスを企業に販売したり、広告や課金で収益化を狙います。
起業に近いタイプであるため軌道に乗せるのは難しいですが、成功すれば大きな収益が見込めるでしょう。
常駐型
常駐型のフリーランスは、依頼先の企業に常駐し働くエンジニアのことです。依頼先の就業時間に合わせて作業するため、働き方としては正社員とあまり変わらないでしょう。3つの働き方の中では、収入が安定しています。
リモート型
リモート型のフリーランスは、会社以外の場所で仕事をするエンジニアのことです。常駐型と比べると自分の好きな時間と場所で仕事ができますが、単発の案件が多いため自ら営業活動が必要な働き方でしょう。
フリーランスエンジニアの職種
フリーランスエンジニアといっても、その職種は幅広く求められるスキルや専門知識も違います。
フリーランスとして独立を考えている方は、フリーランスの世界でどのような職種が求められているのか、あらかじめ知っておきましょう。ここでは、多くの中から代表的なエンジニアの職種を紹介します。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤となるインフラ構築の専門家です。コンピューターやネットワーク、OS、サーバー、通信回線などのITインフラを構築、運用、保守することが仕事です。
ITインフラは一般的に社内にあるため、クラウドサービスでなければリモート型ではなく常駐型の仕事になるでしょう。
システムエンジニア
システムエンジニアの役割は、クライアントが要求するシステムを開発することです。システム開発のリーダーとしてプロジェクトのメンバーや予算なども管理するため、全般的なビジネス能力も求められます。
セールスエンジニア
セールスエンジニアは製品を販売するための営業職で、技術的な側面から営業を支援する仕事です。一般の営業職と比べ専門知識が豊富なため、製品の実演やトラブルなどに対して対応できすスキルが必要になるでしょう。
Webプログラマー
Webプログラマーは、Webサイトに特化したプログラミングを担当するエンジニアです。プログラミングやバグの修正、テスト、保守などのほか、システムエンジニアが設計した仕様に合わせてコーディングを行います。
フリーランスエンジニアとして働くメリット
時間と場所にとらわれず働けるフリーランスエンジニアは、正社員と違った多くのメリットを持っています。ここでは、フリーランスエンジニアになると得られる5つのメリットを紹介します。
- 自分に合った案件を選んで仕事ができる
- 上手くいけば収入アップにつながる
- 業務上使った金額は経費として計上できる
- 人間関係に悩まされることが減る
- 働く時間や場所がある程度自由が利くようになる
自分に合った案件を選んで仕事ができる
フリーランスエンジニアの大きなメリットは、自分で好きな案件を選んで仕事ができることです。会社に所属して働く場合は、自分の好きな仕事だけ選んだり、やりたくない仕事を任せられることもあります。
また、フリーランスは自分で案件を選べるため、同一分野の案件を選んで自らの専門性を高められるでしょう。
上手くいけば収入アップにつながる
フリーランスエンジニアは会社に勤めているときより、収入が多くなる可能性があります。フリーランスは、仕事の量や技術力で収入が決まるため、多くの案件や単価の高い仕事をこなせば収入アップにつながるでしょう。
業務上使った金額は経費として計上できる
フリーランスエンジニアは個人事業者であるため、会社員と比べ経費で処理できる範囲が大きいです。
会社員であれば個人負担になるような項目も、フリーランスは経費として申告できます。事業に必要な支出は経費にできるため、税金を減らすのに役立つと言えるでしょう。
人間関係に悩まされることが減る
会社員は上司や同僚との人間関係でストレスを受けてしまう場合もありますが、フリーランスであれば人間関係で悩むことが少なくなるでしょう。
フリーランスでも会社に常駐したり、プロジェクトで一時的にメンバーと一緒に仕事をしたりする場合もありますが、会社員と比べれば拘束力が弱く、負担の軽い関係と言えます。
働く時間や場所がある程度自由が利くようになる
フリーランスエンジニアは、契約によっては働く場所や時間がある程度自由が利きます。また、通勤によるストレスから解放され、自由に使える時間が増える点もメリットと言えるでしょう。
フリーランスエンジニアとして働くデメリット
時間と場所にとらわれず働けるフリーランスエンジニアですが、いくつかのデメリットを持っています。フリーランスとして独立する前に、メリット・デメリットの両方をきちんと把握しておきましょう。
ここでは、フリーランスエンジニアが持つ8つのデメリットを紹介します。
- 社会的な信用が正社員と比べると低い
- 仕事のスキルが上がりにくい
- 仕事が取れない時期は収入がなくなる
- 確定申告など事務作業の負担が増える
- 社会保険を自分で払う必要がある
- 悩んでもなかなか相談できる人がいない
- 完全に実力主義になる
- トラブルにも自分で対応する必要がある
社会的な信用が正社員と比べると低い
フリーランスは正社員と比べて社会的な信用度が低く、仕事の案件を獲得したり、銀行でローンを組んだりする場合に影響される場合があります。
ただ、フリーランスエンジニアとして活躍できれば、その分収入も増え社会の信用度も上がっていくでしょう。
仕事のスキルが上がりにくい
フリーランスエンジニアになった場合、仕事のスキルを上げるための機会が少なくなります。会社に所属していれば会社の支援でセミナーや講座に参加できますが、フリーランスはどうしてもそのような機会が持ちにくいためです。
フリーランスは得意分野の案件を多くこなすことで経験を積めますが、経験の浅い分野は案件を獲得すること自体が難しいのが実態です。そのため、フリーランスになる前からスキルアップを目指しておくことも助けになるでしょう。
仕事が取れない時期は収入がなくなる
フリーランスエンジニアは仕事が取れなければ、収入もなくなってしまいます。安定的な仕事をするには、収入や支出の管理がとても重要です。
また、仕事が多い時期に支出を減らして蓄えたり、継続の案件を探したりすることも大切です。収入が安定しないデメリットを積極的に補いましょう。
確定申告など事務作業の負担が増える
フリーランスエンジニアは個人事業になるため、経理業務や所得申告などの事務作業を自分で行わなければいけません。税理士へ任せることもできますが、その分コストもかかります。
社会保険を自分で払う必要がある
フリーランスは会社員と違って加入できる社会保険が限られているため、福利厚生面では会社員よりもデメリットが多いです。また、フリーランスは社会保険を全額自分で負担しなければならない点もデメリットでしょう。
悩んでもなかなか相談できる人がいない
会社員であれば、仕事の面で上司や同僚からアドバイスが受けられます。が、フリーランスの場合は身近に相談できる人がいない場合もあるでしょう。
仕事の悩みを友人に相談したとしても仕事の内容がよく分からなければ、的確なアドバイスを受けることも難しいでしょう。そのため、独立する前にフリーランスエンジニアのコミュニティに加入して、相談できるエンジニア仲間を増やしておくことで対策しましょう。
完全に実力主義になる
フリーランスの世界は完全な実力主義です。集客を行い安定した収益を上げる必要があるため、スキルアップだけでなく営業にも力を入れましょう。
フリーランスは会社員に比べ大変な面もありますが、努力すればそれだけやりがいもあると言えます。
トラブルにも自分で対応する必要がある
フリーランスはすべてが自己責任であるため、トラブルが生じても自分で対応しなければいけません。案件をこなすことだけではなく、金銭の管理から自分の健康管理まで、様々な面に気をつける必要があります。
会社員に比べて自由な面が多いですが、大きな責任が伴うことも頭に入れておきましょう。
正社員エンジニアとして働くメリット
正社員のエンジニアは会社に所属しているため、フリーランスエンジニアと比べ収入の安定性や福利厚生面で様々なメリットがあります。
ここでは、正社員エンジニアとして働くメリットを4つ紹介します。
- 福利厚生や賞与制度が充実している
- 上司や同僚と助け合える
- 収入のブレが少ない
- スキルアップができる制度が充実している
福利厚生や賞与制度が充実している
福利厚生の内容は企業によって違いますが、研修や奨学金制度がある企業も存在します。また、企業には賞与制度があり、企業や個人の実績が上がれば賞与を受けられるのもメリットの1つです。
上司や同僚と助け合える
正社員エンジニアは、上司や同僚と助け合えるのもメリットの1つです。エンジニアの仕事はほとんど個人作業ですが、身近に仕事を相談できる存在がいることは、本当に大きな助けになります。
不得意な分野のスキルでも、先輩や同僚と切磋琢磨すれば、1人で学ぶより技術の習得が速くなるでしょう。
収入のブレが少ない
収入面で浮き沈みのあるフリーランスエンジニアと比べ、正社員は安定した収入が得られます。フリーランスのような収入面での不安はなく、余計なストレスを抱えることはありません。その分、仕事に集中できるため、スキルアップにもつながるでしょう。
スキルアップができる制度が充実している
企業では社員の全体的なレベルアップを図るため、スキルアップができる各種研修や教育制度を用意する所が増えています。
特にエンジニアの世界は、技術の進歩が速く常に新しいスキルを学ぶ必要があります。フリーランスでは負担になるようなセミナーや講座でも、企業では今後のことを考えて社員に投資が可能です。
正社員エンジニアとして働くデメリット
収入面で安定して働ける正社員エンジニアですが、フリーランスとは違ったデメリットを持っています。ここでは、正社員エンジニアとして働く3つのデメリットを紹介します。
- 企業のルールに従わなければならない
- 人間関係に悩まされることがある
- 昇給がある程度で止まってしまう
企業のルールに従わなければならない
正社員のデメリットは、企業の就労基準に従わなければならないことです。
フリーランスと比べ拘束される時間が長く、自由性は低いと言えます。言いかえれば、正社員は業務に伴う責任が大きく、精神的な負担を負っていると言えるでしょう。
人間関係に悩まされることがある
正社員は人間関係に悩まされやすいのもデメリットの1つです。仕事を進めるためには、同じ部署だけでなく他部署や自分より高いポジションの人と、協力しなければならないときもあります。コミュニケーションが下手な人は、人間関係で苦労する場合もあるでしょう。
昇給がある程度で止まってしまう
正社員のエンジニアは技術職であるため、管理職にならない限り、昇給はある段階で止まるケースもあるでしょう。特に、年功序列型の多い日本企業の場合、優秀なエンジニアでも勤続年齢で評価されることもあります。
ただし、エンジニアとしてのスキルだけでなくマネジメントの管理能力が高ければ、昇進して収入が大きく増える可能性もあります。
フリーランスエンジニアに向いている人の特徴
正社員とは違った働き方をするフリーランスエンジニアですが、フリーランスにも向いている人がいます。ここでは、フリーランスエンジニアとして向いている人の4つの特徴を紹介します。
自立して仕事ができる人
フリーランスは正社員と違って、自分で案件を探し、安定したワークスタイルを作る必要があります。また、フリーランスエンジニアは、仕事を割り振りしスケジュールを管理する能力も求められます。仕事に対して積極的で、自立している人に適した職種と言えるでしょう。
変化が苦ではない人
ブリーランスは正社員と比べ安定性はありません。収入や仕事の量も月ごとに違います。そのため、フリーランスはこうした変化が苦ではない人に向いた職種です。
また、変化の多い環境を自分で調整できる人にとっても向いていると言えるでしょう。
新しいものを開発し続けたい人
会社勤務になると、開発だけでなくメンテナンスや他の仕事を任されることもあり、開発だけしたい方にとっては、会社勤務は満足できない可能性もあるでしょう。新しい製品やサービスを開発し続けたい方にとってもフリーランスエンジニアは向いている職種です。
フリーランスは案件を選べるため、自分が興味を持つ製品やサービスの開発に携われます。
お金やスキルを求め続けられる人
フリーランスのエンジニアはただ待っていても仕事は与えられないため、何事においても自ら積極的にできる人に合っている職種です。
特に、安定的な収益構造を作るためには、集客に対する能力や意思が高いだけでなく、常にスキルアップを図る必要があります。
フリーランスエンジニアに向いていない人の特徴
フリーランスエンジニアは魅力的な職種ですが、フリーランスにも向いていない人がいます。ここでは、フリーランスエンジニアに向いていない人の特徴を2つ紹介しますので、自分が当てはいないか確認してみましょう。
- 自分でスキルアップに励めない人
- 自己管理ができない人
自分でスキルアップに励めない人
技術の発展が著しいIT業界では、スキルアップが不可欠です。フリーランスは積極的にスキルアップしなければ、技術は後退するばかりです。自分で積極的に技術を磨けない人は、フリーランスは合わないと言えるでしょう。
自己管理ができない人
フリーランスは案件の獲得から仕事のスケジュール管理まで、すべて自らコントロールしなければなりません。
また、フリーランスは常にモチベーションやコンディションを保つ必要があるため、自己管理ができない人には向いていないと言えるでしょう。
フリーランスエンジニアとして仕事を獲得する方法
フリーランスエンジニアが案件を獲得するためには、様々な方法があります。ここでは、フリーランスが仕事を獲得するための方法を5つ紹介しますので、フリーランスへの転職を検討している方は参考にしてください。
クラウドソーシングサービスを活用する
クラウドソーシングは手軽に案件を探しやすく無料で会員登録できるところも多いため、初期のフリーランスにおすすめです。
最初は実績がないため応募しても選ばれない場合もありますが、応募を続けていれば次第に仕事が取れるようになるでしょう。
エージェントを活用する
案件を獲得するには、フリーランスエンジニア専門のエージェントを活用する方法もあります。
仲介料が発生する場合もありますが、エージェントが代わりに案件を探してくれるため仕事に専念できる点がメリットです。また、サイトに掲載された案件はエージェントが審査したものであるため、安心して受注できます。
SNSで自分の情報を発信する
SNSを利用してフリーランスエンジニアであることをアピールすることで、ビジネス関係の知り合いから、案件を紹介してもらえる可能性もあります
人脈作りに役立つビジネス系SNSや、仕事の発注者と受注者をつなぐビジネス系アプリもあります。こうしたサービスを上手に利用することで、案件獲得につながるでしょう。
自分で営業活動を行う
企業に直接営業して案件を獲得するのも1つの方法です。企業に連絡する際には、自分の実績やスキルをまとめたポートフォリオが必要になるでしょう。準備を整えた上で、営業活動してみましょう。
エンジニア同士の交流会に参加する
交流会やセミナーなどを通して、案件が獲得できる場合もあります。エンジニア同士の交流会で人脈を広げることで、仕事を紹介してもらえるチャンスもあります。
交流会で親しくなれば自分のスキルや実績、人柄なども知ってもらえるので良い機会になるでしょう。
フリーランスエンジニアになるための準備
エンジニアはフリーランスとして独立する前に、様々な準備が必要です。ここでは、フリーランスエンジニアになるために準備すべきことを9つ紹介しますので、参考にしてください。
名刺やポートフォリオを作る
フリーランスエンジニアとして独立する前には、名刺やポートフォリオなども準備しておきましょう。企業に出向いた際に、自分を紹介する名刺が必要です。
また、ポートフォリオは時間をかけて、自分の長所を十分にアピールできるものを作成するようにしましょう。
事業用にクレジットカードを作る
フリーランスとして独立したら、ビジネス用のクレジットカードを作るようにしましょう。ビジネス用のクレジットカードを作ることで、プライベート用との区別が付き経費管理がしやすくなります。
独立するリスクを確認する
フリーランスとして独立する前には、リスクについてしっかりと把握しておくことが大切です。
独立した場合に予想される収入や仕事環境などを確認し、トラブルに備えて契約に関する十分な知識を備えておくことも大事です。
また、フリーランスは会社とは違って、出産や育児、介護などの福利厚生面でのサポートがないため、貯金を十分にしておくなど対策を練っておきましょう。
確定申告や税金に関する勉強をする
フリーランスは所得を自ら申告しなければならないため、経理や税金に関する十分な知識が必要です。身近にフリーランスとして独立した方がいれば、実態を確かめるのも良いでしょう。
スキルを磨いておく
独立する前に、自分に不足なスキルも十分に磨くようにしましょう。プログラミング言語のスキル以外に、プロジェクトの管理、コミュニケーション、マネジメント、マーケティングなどの能力があれば、案件を獲得できる機会が増えるでしょう。
屋号を決める
フリーランスとして独立したら、屋号を持つようにしましょう。屋号とは法人で言う「会社名」で、事業の名称です。
個人事業者の場合は必要ありませんが、屋号を持つことでクライアントの印象に残りやすいというメリットがあります。
独立するための資金を貯める
フリーランスとして失敗しないためには、事前に独立資金を準備しておくようにしましょう。独立するのにどれくらいのお金がかかるか、フリーランスの実態を調べてみることもおすすめします。
自宅で仕事をする場合、開業資金はほとんどかかりませんが、仕事が軌道に乗るまでは、半年ぐらいの生活費も用意しておきましょう。
開業届・青色申告承認申請書を準備する
フリーランスとして独立したら、開業届を出すようにしましょう。開業届とは個人事業者が事業を始めたときに求められる書類です。
ただし、提出しなくても罰則はありませんが、開業届を出すことで「青色申告」ができるようになります。白色申告よりも提出しなければならない書類が多いものの、最高65万円までの控除が受けられます。
出典:青色申告制度|国税庁
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2070.htm
国民健康保険・国民年金に忘れずに切り替える
会社勤めの方(20歳〜60歳未満)がフリーランスとして独立する場合、国民年金と国民健康保険への切り替えが必要です。
会社員は国民年金の「第2号被保険者」に該当するため、自動的に「国民年金と厚生年金」に加入します。退職した場合は「第1号被保険者」に変更となり、国民年金に切り替えなければなりません。
出典:国民健康保険制度 |厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/koukikourei/index_00002.html
出典:転職・退職したときの手続き|日本年金機構
参照:https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/kanyu/20121003.html
未経験からでもフリーランスエンジニアになるには?
未経験からフリーランスエンジニアになるためには、どんな準備が必要なのでしょうか。ここでは、未経験者がフリーランスエンジニアになるために準備することを4つ紹介します。
まずはプログラミングスキルを身につけよう
未経験者がフリーランスエンジニアになるためには、まずプログラミングスキルを身につけることが重要です。そのためには、学習サイトやプログラミングスクールを利用し、勉強する必要があります。
現在はオンライン学習サイトでも、十分にコーディングが学べます。本気でエンジニアを目指すのであれば、何事よりも最優先して勉強に励みましょう。
エンジニアとしての経験を副業で積む
プログラミングスキルを一通り学習したら、実際に仕事をこなして経験を積みましょう。案件を通してスキルアップを図り、実際の現場を体験します。
クラウドソーシングサイトにはたくさんの案件が用意されているため、自分のレベルに合った案件に応募してみましょう。
フリーランスエージェントで仕事を探す
ある程度の実務経験を積んだら、エージェントに登録してみましょう。エージェントは仕事を紹介してくれるだけでなく、エンジニアに対する様々なサポートを提供してくれます。
キャリアプランの相談ができるサービスもあるため、フリーランスエンジニアの実態について、詳しく尋ねてみるのも良いでしょう。
実績を積み独立する
未経験者は、ある程度の実績を積んでから独立を考えるようにしましょう。クラウドソーシングサイトで様々な案件を獲得できるようにならなければ、独立するのはまだ難しいと言えます。
真剣にフリーランスエンジニアとして仕事をしたいのであれば、地道に努力して実績を積んでいくことが重要です。
知っておきたいフリーランスエンジニアの実態
フリーランスエンジニアとして独立するためには、その実態についても十分に熟知しておく必要があります。ここでは、フリーランスエンジニアの年齢層や将来性について紹介します。
どの年齢層が多い?
2020年5月に、内閣官房日本経済再生総合事務局が発表した「フリーランス実態調査結果」によると、フリーランスは40代以上のミドル・シニア層が中心で、全体の7割を占めていることが分かりました。60歳以上も30%程度いるため、高齢のフリーランスも多い方と言えるでしょう。
出典:フリーランス実態調査結果|内閣官房日本経済再生総合事務局
参照:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/suishinkaigo2018/koyou/report.pdf
今後の将来性
フリーランスエンジニアは、将来性が非常に高いと言われています。その理由として考えられるのは、IT業界の発展でエンジニアの需要が伸びているためです。
また、他の職業に比べると高年齢でも仕事が続けられやすいため、エンジニアの将来性は高いと言えるでしょう。
フリーランスエンジニアとして成功するコツ
自由に働けるフリーランスエンジニアですが、実態を見ると独立したエンジニアの中には失敗したケースもあります。失敗を回避するために、ここではフリーランスエンジニアとして成功するコツを3つ紹介します。
スキルアップのための努力を重ねる
フリーランスエンジニアとして成功するためには、まずスキルアップのために努力を重ねることです。
IT業界は新しい技術が次々に登場し、その技術を反映した製品やサービスが開発されています。エンジニアは常に新しい技術を学び、仕事で使えるように努力を続ける必要があるでしょう。
上流工程の案件を獲得できるようになる
上流工程とはシステムを設計することです。システムエンジニアが設計したシステム設計書をもとにして、下流工程にあたるコーディングをプログラマーが行います。
システム設計の方が、コーディング作業よりも高単価です。コーディングだけでなくシステム設計もできるようになれば、高単価の案件が獲得できるようになります。
案件数の多いプログラミング言語を習得する
プログラミング言語の中でも、案件数が多く単価の高い言語を習得できれば、収入も上がりやすくなります。プログラミング言語を習得するのでれば、将来性がある言語を学ぶようにしましょう。
例えば、よく知られているJavaやC#などの言語は、多くのエンジニアが使えるため、単価が安くなる可能性があります。将来に伸びると予想される人工知能やブラックチェーンを考え、PythonやJavaScriptを学んでおくのも良いでしょう。
フリーランスエンジニアが案件を獲得しやすいエージェント6選
エージェントを利用して案件を獲得したいけれど、どこのエージェントを選んだらよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、フリーランスエンジニアが案件を獲得しやすいエージェント6選を紹介します。エージェントの特徴を十分に理解した上で、選ぶようにしましょう。
1:Midworks
Midworks(ミッドワークス)は、IT系のフリーランスエンジニアやデザイナー専門のエージェントサービスです。
Midworksは中小企業だけでなく大手企業の案件も紹介しているため、案件が豊富です。有料の別途プランとして、賠償責任補償、健康診断優待、経理支援、保険補助などがついたサービスもあります。
フリーランス・ITエンジニアの求人・案件サイト【Midworks】
2:レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、フリーランスエンジニア専門のエージェントです。有名企業の案件も保有しているため、個人では獲得が難しい案件も提案してくれるでしょう。
契約が終了する場合は前もって次の案件を紹介してくれるため、安定した収入を得られる点もメリットと言えます。
ITフリーランスエンジニアの求人・案件【レバテックフリーランス】
3:PE-BANK
PE-BANKはフリーランスエンジニア向けの会社で、案件の紹介から事務代行まで、あらゆる面でエンジニアをサポートしてくれます。
エンジニアと共同で企業から案件を受注するため、契約内容がすべてオープンになっており、手数料率や報酬額が明確な点も安心です。また、フリーランスに不足しがちなヘルスケア、セミナーなどのサポートも充実しています。
4:ITプロパートーナズ
ITプロパートーナズは週2,3日の案件や、リモートで働ける案件が豊富なフリーランスエージェントです。仲介会社を挟まず、企業と直接契約しているためため、高単価な案件が揃っています。
スタートアップやベンチャー企業の案件も多数あり、仕事を通して新しいトレンドに触れる機会も多く得られるでしょう。様々な経験を積んでみたい方にもおすすめのエージェントです。
ITプロパートナーズ|「週2日から」働ける。IT起業家・フリーランスの自立を支えるお仕事紹介サービス
5:クラウドテック
クラウドテックは、クラウドソーシングサイトの「クラウドワークス」が運営するエージェントです。主にフリーランスエンジニアやクリエイター向けの案件を紹介しています。
案件はリモートワークに注力し、週3日、4日からリモートワークで働ける案件が豊富です。
6:FLEXY
FLEXY(フレキシー)は、フリーランスエンジニアやクリエイターだけでなく、企業のCTO(最高技術責任者)に対してサービスを提供するエージェントです。CTOを交えてイベントやセミナーも開催している点も特徴です。
CTO/技術顧問のフリーランスエンジニアの案件なら【FLEXY】
フリーランスエンジニアになる前に実態を知ろう
自由に働けるフリーランスエンジニアですが、独立する前にはフリーランスの実態を十分に知ることが大切です。
本記事で紹介したフリーランスエンジニアになるメリットやデメリット、働き方、将来性などを参考に、独立を検討するようにしましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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