アプリケーションエンジニアになるには|必要なスキルや資格も解説
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アプリケーションエンジニアの現状
アプリケーションエンジニアは、エンジニアの中でもアプリケーション開発を専門的に行うエンジニアです。
アプリケーションエンジニアという仕事に興味を持っている人の中には、アプリケーションエンジニアの現状について知りたいという人も多いでしょう。ここでは、アプリケーションエンジニアの年収や勤務時間、男女比について解説していきます。
年収
アプリケーションエンジニアの年収は、勤めている会社の規模やどのようなアプリケーションを開発するのかによっても大きく変わります。
厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、スマホプリを開発しているアプリケーションエンジニアの平均年収は523万円となっています。
アプリケーションエンジニアに求められるスキルは専門性が高いため、年収水準も高い傾向があると言えるでしょう。
出典:ソフトウェア開発(スマホアプリ)|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/317
勤務時間
厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、スマホプリを開発しているアプリケーションエンジニアの勤務時間は全国平均で167時間です。ただし、アプリのリリース前などは残業時間が多くなるため、残業の分だけ労働時間も増える傾向があります。
なお、勤務形態にはフレックスタイム制やフリータイム制などが採用されているケースもあります。
出典:ソフトウェア開発(スマホアプリ)|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/317
男女比
厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、スマホプリを開発しているアプリケーションエンジニアは男性の方が多い結果になっています。
一般的にエンジニア職は男性が多いというイメージがありますが、アプリケーションエンジニアの場合も男性の割合が多いという結果です。
出典:ソフトウェア開発(スマホアプリ)|職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/317
アプリケーションエンジニアの行う開発の種類
アプリケーションには、パソコンで利用できるものからスマートフォンで利用できるものまで様々な種類があります。そのため、アプリケーションエンジニアとひと口に言っても、開発するアプリケーションの種類によって仕事内容が異なります。
ここでは、アプリケーションエンジニアが行う開発の種類を紹介していきます。
スマートフォン向けアプリケーションの開発
近年ではスマートフォン向けアプリの種類は非常に多く、ゲームやビジネスツール、SNSなど様々なジャンルがあります。また、スマートフォンのOSにはiOSやAndroidなどの種類があり、それぞれアプリ開発に用いられる言語は異なります。
どちらのOSのスマートフォン向けアプリを開発するのかによって、アプリケーションエンジニアに求められるスキルも異なるでしょう。
Webアプリケーションの開発
端末にインストールすることなく、Web上で利用できるアプリケーションのことをWebアプリケーションと呼びます。
Webアプリケーションの開発を行うアプリケーションエンジニアの場合、担当する範囲によってフロントエンドエンジニアやサーバーサイドエンジニアなどの種類に分かれます。
代表的なWebアプリケーションには、AmazonなどのECサイトやYouTubeなどの動画配信サービスなどが挙げられるでしょう。
業務用アプリケーションの開発
業務用アプリケーションとは、企業が自社の業務効率化や生産性の向上、経営課題の解決などを目的に利用するアプリケーションのことを指します。業務用アプリケーションは利用する企業に合わせて開発することになるため、企業によって内容は異なります。
業務用アプリケーションの開発にはC系言語やJavaなどが用いられるケースが多いです。
アプリケーションエンジニアになる方法は
アプリケーションエンジニアとして業務を行うには、アプリ開発に必要な幅広いスキルを身につける必要があります。そのため、未経験からいきなりアプリケーションエンジニアを目指すのはハードルが高いと言えるでしょう。
ここでは、アプリケーションエンジニアになる方法について解説していきます。
未経験では難しい
アプリケーションエンジニアとしてアプリ開発を行うには幅広い知識やスキルが必要になるため、エンジニア未経験から目指すのは難しいと言えます。
しかし、アプリケーションエンジニアの求人の中には未経験者可の求人も存在するため、不可能というわけではありません。
未経験からアプリケーションエンジニアになるには、未経験者可の求人に応募し、研修や実務経験を通してスキルを身につけていく必要があるでしょう。
プログラミング言語を深く理解する
アプリケーションエンジニアはアプリ開発に携わる仕事であるため、プログラミング言語への理解が必須です。
また、開発するアプリケーションの種類によっても必要となる言語が異なるため、エンジニアから転職する場合でもプログラミング言語についてはあらためて学ぶ必要があるでしょう。
最新の知識を取り入れる
IT業界は技術革新のスピードが速く、次々に新しい技術が生まれています。また、IT業界の中でも特にWeb業界はトレンドの技術を積極的に採用する傾向があります。
アプリケーションエンジニアを目指すのであれば、最新の知識をキャッチアップしていく必要があるでしょう。
アプリケーションエンジニアに必要なスキル
アプリケーションエンジニアはスマホアプリや業務用アプリなど、開発するものによって求められるスキルも異なります。しかし、どの分野で活躍するアプリケーションエンジニアにも、共通して必要とされるスキルがあります。
アプリケーションエンジニアを目指す場合は、必要最低限のスキルを身につけておく必要があるでしょう。ここでは、アプリケーションエンジニアに必要なスキルを紹介します。
プログラム言語のスキル
スマートフォン向けアプリを開発する場合、iOSであればSwift、AndroidであればJavaやKotlinのスキルが必要になるでしょう。
Webアプリの場合はJavaScriptやRuby、PHP、業務用アプリの場合はC系言語やJava、COBOLなどのスキルが必要になります。
マネジメントスキル
アプリケーション開発は基本的に複数人のエンジニアが集まり、チームで作業を進めていくものです。複数の作業が同時進行で進むことになるため、マネジメントスキルも必要とされます。
特に開発現場のリーダーを任せられた場合、納期に間に合わせるためにもスケジュール管理やタスクの割り振りなどをしっかりマネジメントする必要があるでしょう。
業務に関するスキル
アプリケーションエンジニアは企業が利用する業務用アプリケーションの開発も行います。このような場合、アプリケーションを使用する業務に関する知識やスキルも必要になるでしょう。
サーバーやデータベースのスキル
アプリケーションエンジニアとしてアプリ開発を行うためには、サーバーやデータベースなどの知識やスキルも必要になります。
特にWebアプリケーションの場合、Webサーバー上で動作するアプリケーションを開発することになるため、サーバーやデータベースに関する高度なスキルが求められるでしょう。
アプリケーションエンジニアに関する資格
アプリケーションエンジニアは資格が必須の仕事ではないため、資格を保有していなくても仕事に就けます。しかし、資格を取得することでアプリケーション開発に必要な知識やスキルを身につけられるため、より幅広い領域で活躍できるでしょう。
ここでは、アプリケーションエンジニアに関する資格を紹介します。
Android技術者認定試験
Android技術者認定試験とは、Android技術者として求められるスキルを証明できる資格です。一般社団法人「Open Embedded Software Foundation」が主催する資格で、日本だけでなく世界的に通用する資格となっています。
Android技術者認定試験には、アプリケーション技術者認定試験とプラットフォーム技術者認定試験の2種類があり、ベーシックとプロフェッショナル(準備中)と2つのレベルがあります。
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験とは、情報システムや組み込みシステムなどの要件定義、構造設計などのスキルを測る国家試験です。情報処理技術者試験の試験区分の1つで、システム開発の上流工程を担う上級エンジニアを対象とした非常に難易度の高い試験となっています。
そのため、取得することで市場価値の高いアプリケーションエンジニアであることの証明になるでしょう。
出典:システムアーキテクト試験(SA)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sa.html
アプリケーションエンジニアと似ている職種は?
アプリケーションエンジニアと似ている職種として、「フィールドアプリケーションエンジニア」や「システムエンジニア」が挙げられます。それぞれどのようなエンジニア職なのでしょうか。
ここでは最後に、アプリケーションエンジニアと似ている職種について紹介していきます。
フィールドアプリケーションエンジニア
フィールドアプリケーションエンジニアとは、営業の現場で活躍するエンジニアです。フィールドアプリケーションエンジニアは営業担当者と共に顧客の元へ出向き、技術面で営業担当者のサポートを行ったり、自ら営業を行ったりする仕事です。
営業職と同じようにコミュニケーションスキルが必要とされるだけでなく、高度な専門知識や技術的知見を活かした提案力も必要とされます。
システムエンジニア
システムエンジニアとは、開発工程における上流工程を担当するエンジニアです。クライアントのニーズのヒアリングや要件定義、設計などを行い、テストや運用保守にも関わる職種です。
システムエンジニアにはプログラミングスキルだけでなく、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなども求められるでしょう。
キャリアを積みアプリケーションエンジニアとして活躍しよう
アプリケーションエンジニアが開発するものはスマホアプリやWebアプリなど様々な種類があり、開発するものによって求められるスキルも異なります。
本記事で紹介したアプリケーションエンジニアが行う開発の種類や、アプリケーションエンジニアに必要なスキルなどを参考に、アプリケーションエンジニアを目指しましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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