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カスタマーエンジニアの年収はどれくらい?おすすめの資格についても解説

  • 公開日:2022-07-06 12:09:00
  • 最終更新日:2022-06-08 09:21:04
カスタマーエンジニアの年収はどれくらい?おすすめの資格についても解説

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カスタマーエンジニアが持つ役割

ミーティング

カスタマーエンジニアとは、企業のオフィスを訪問してシステムの保守や点検、修理を行うエンジニアです。近年ではどのような企業でも何らかのシステムやサービスを利用していますが、突然のトラブルによってシステムが利用できなくなる可能性もあります。


このような場合に、迅速な対応を行うのがカスタマーエンジニアが持つ役割です。そのため、カスタマーエンジニアは企業にとって頼りになる存在だと言えるでしょう。

カスタマーエンジニアとシステムエンジニアとの違い

パソコン

カスタマーエンジニアは企業が利用しているシステムの保守やトラブル対応、ハードウェアの導入サポートなどを行うことが仕事です。一方、システムエンジニアの場合はシステムの要件定義や設計など、システム開発に直接携わるエンジニアとなっています。


システムエンジニアがシステム構築を行うのに対して、カスタマーエンジニアは完成したシステムの導入サポートや保守を行うことが仕事だと言えるでしょう。

カスタマーエンジニアが行う仕事内容

男性

一般的なITエンジニアの仕事と言うと、プログラミングのイメージを持っているという人も多いでしょう。しかしカスタマーエンジニアの場合は、クライアントが導入するシステムの導入サポートや保守点検、トラブル対応などを行うことが主な仕事となります。


ここではカスタマーエンジニアが行う仕事内容について解説しますので、どのような業務があるのか参考にしてみてください。

製品やサービスの導入サポート

新しい製品やサービスを導入したからといって、顧客もいきなり使いこなせるわけではありません。客先に製品やサービスを導入する場合は、カスタマーエンジニアが初期設定を行い、利用方法の説明や教育などの導入サポートを行うことになります。

環境構築及びハードウェア機器の選定

企業が新しいシステムやサービスを導入する場合、まずはシステムを利用するための環境構築やハードウェアの選定作業が必要になります。


また、ハードウェアは顧客が求めている機能を持ち、さらに余分な機能が付いていないものを選ぶのがベストであるため、専門的な知識を持ったカスタマーエンジニアが必要とされます。予算や規模なども考慮した上で、最適な機器を提案するスキルが必要になるでしょう。

ハードウェア機器の設置業務

カスタマーエンジニアは選定したハードウェアの設置業務も行います。機器を客先に設置するためには、ハードウェアに関する知識だけでなくネットワークやサーバーに関する基本的な知識も押さえておく必要があるでしょう。


ハードウェアを設置する場合、顧客と打ち合わせを行い、セキュリティも考慮して設置場所を決める必要があります。また、サーバーをデータセンターに入れるケースもあるため、さまざまな条件に対応するスキルが求められます。

保守・点検・トラブル対応

導入したシステムやサービスの運用が開始してからは、カスタマーエンジニアはシステムの保守や点検、トラブル対応などを行います。たとえば導入したハードウェアに不具合が発生した場合は、修正や交換などを行う必要があります。


このような保守対応には、客先に常駐するパターンもあれば定期的に訪問するパターンもあるでしょう。

カスタマーエンジニアが必要とされる場所

オフィス

カスタマーエンジニアはシステムやIT製品を提供しているベンダーで必要とされる職業です。企業のオフィスに機器やシステムを提供しているベンダーやシステム開発会社で仕事をしているケースもあれば、メーカーの工場などに常駐して製造機器の管理を行うケースもあります。


また、中には保守サービスメインの会社で保守を専門にするカスタマーエンジニアも存在しています。

カスタマーエンジニアの正社員の平均年収

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カスタマーエンジニアの平均年収は550万円ほどとなっています。日本全体での平均年収が430万円ほどであるため、カスタマーエンジニアの年収は高いと言えるでしょう。

外資系企業に所属するカスタマーエンジニアの平均年収

女性とお金

外資系企業に勤めているカスタマーエンジニアの場合、平均年収は700万円ほどと高い水準になっています。日系企業よりも年収は上回りますが、日常会話レベルの英語力なども必要になるでしょう。

カスタマーエンジニアに必要とされる能力

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カスタマーエンジニアは一般的なITエンジニアと違い、顧客と直接関わる仕事となります。そのため、求められるスキルにも他のエンジニア職とは違いがあります。


カスタマーエンジニアを目指すのであれば、どのようなスキルが必要になるのか把握しておくことが大切だと言えるでしょう。


ここでは、カスタマーエンジニアに必要とされる能力を紹介していきます。

高いコミュニケーション能力

カスタマーエンジニアの仕事は顧客のトラブルを解消することでもあるため、高度なコミュニケーション能力が必要とされます。


顧客が具体的にどのような悩みを抱えているのかヒアリングするには、ITやシステムなどに詳しくない人でも分かりやすい言葉で説明したり、相手の言葉を聞きとったりするスキルが必要になるでしょう。

対象製品に関する知識

カスタマーエンジニアの仕事は、顧客が利用しているシステムやIT製品の運用や保守を行うことであるため、自社で取り扱っている対象製品に関する知識が必須となります。


製品の使用方法はもちろん、トラブル発生時のリカバリ手順やメンテナンスの方法などについても把握しておく必要があります。さらに、顧客から質問された場合にスムーズに答えられるように幅広い知識を身につけておく必要があるでしょう。

英語力

すべてのカスタマーエンジニアに必須のスキルと言うわけではありませんが、外資系企業に勤めるカスタマーエンジニアの場合は英語力が必要になるケースがあります。また、企業が海外に支社を構えており転勤が発生する場合や、顧客が外国人の場合なども英語力が必要です。


このように、日常的に英語が必要になる環境で働くカスタマーエンジニアには、日常レベルの英語スキルが必要になるでしょう。

論理的な思考能力

論理的な思考能力とは、物事を筋道立てて考え、論理的に結論を導き出す思考能力のことです。カスタマーエンジニアはさまざまな可能性の中からトラブルの原因や解決法を探ることになるため、論理的な思考能力が必要になります。

柔軟な対応力

カスタマーエンジニアには顧客が抱えているトラブルを解消するためには、柔軟な対応を行うための対応力が必要になります。特に近年では情報システムが複雑化してきているため、トラブルの原因にもさまざまなパターンがあります。


そのため、カスタマーエンジニアにはあらゆる可能性を考慮し、問題を解決するスキルが求められるでしょう。

カスタマーエンジニアとして働く魅力及びやりがい

ミーティング

カスタマーエンジニアという仕事の大きなやりがいとして挙げられるのが、顧客と直接関わりながら仕事ができる点です。他のエンジニア職の場合、開発するシステムやサービスを利用するユーザーと直接関わることは多くありません。


しかしカスタマーエンジニアの場合は顧客の円滑な業務をサポートすることが仕事であるため、現場での保守点検やトラブル対応などを行った際には感謝の言葉を貰えることもあるでしょう。


顧客に直接感謝されることは、カスタマーエンジニアとして働くことの大きなやりがいだと言えます。

カスタマーエンジニアを目指す方法

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カスタマーエンジニアになるためには、業務内容に合わせた資格取得が必要になります。カスタマーエンジニアとひと口に言っても、ソフトウェアを扱う場合もあればハードウェアを扱う場合もあるでしょう。


特に電気系統や配線などの設備を点検するためには、「電気工事士」や「認定電気工事従事者」などの資格を取得することが必須になります。また、IT関連の幅広い知識を持っていることを証明するためにも、「基本情報技術者試験」などのIT系資格も取得しておいた方が良いでしょう。

カスタマーエンジニアに役立つおすすめの資格

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どのような業務を行うカスタマーエンジニアでも、必ず取得しなければならないといった必須の資格はありません。しかしカスタマーエンジニアを目指すのであれば、ぜひ取得しておきたい資格は存在します。


ここでは、カスタマーエンジニアに役立つおすすめの資格を紹介します。

Linux技術者認定試験

Linux技術者認定試験は、クラウド時代のLinux技術者に必要なスキルを証明できる試験です。難易度はレベル1からレベル3まであり、下位レベルから順にステップアップしていく形式の試験となっています。


Linuxは企業ではサーバーOSなどに利用されているため、カスタマーエンジニアにもLinuxのスキルが求められるでしょう。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定とは、ネットワーク機器メーカーとして有名なシスコシステムズが認定しているベンダー試験です。ネットワーク系の資格として非常に知名度が高い資格であるため、カスタマーエンジニアとしてのスキルの証明になります。


認定パスには「エントリー」「アソシエイト」「スペシャリスト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の5段階があるため、まずはアソシエイトレベルのCCNAの取得を目標にすると良いでしょう。

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験とは、情報処理技術者に求められる一定のスキルを有していることを証明できるIT系の国家資格です。経済産業省管轄のIPAが実施している試験で、試験はITスキル標準のレベル1~レベル4に分類される12の資格区分で構成されています。


カスタマーエンジニアに必要なIT知識を身につけるのであれば、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験取得を目指すと良いでしょう。


出典:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/

カスタマーエンジニアが可能なキャリアパス

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カスタマーエンジニアが可能なキャリアパスとしては、そのままカスタマーエンジニアのプロフェッショナルとして働くキャリアパスが一般的です。


他には、年収アップを目指す場合はマネージャーなどの管理職へのキャリアアップを目指すルートや、セールスエンジニアや営業職などの職種にキャリアチェンジするルートもあります。


エンジニア職にキャリアチェンジするのであれば、カスタマーエンジニアとして身につけた知識やスキルを活かせるインフラエンジニアを目指すのが良いでしょう。

カスタマーエンジニアの求人動向

ミーティング

求人サイトなどを見ると、プログラマーやシステムエンジニアなどの知名度の高い職種に比べてカスタマーエンジニアの求人は決して多くはありません。しかし今後IT人材不足が深刻化していくことが予想されているため、今後は求人数も増えていく可能性があります。

カスタマーエンジニアに期待される将来性

今後、多くの企業でIT技術の活用が進んでいくことが予想されているため、情報システムやIT製品に関する専門的な知識を持った人材の需要は増していくでしょう。


しかしすべての企業がこのような人材を確保できるわけではないため、カスタマーエンジニアという職業の需要も増していく可能性が高いと言えるでしょう。


今後はAIに代替される部分も出てくる可能性がありますが、人が直接対応しなければいけない業務も増加すると言われているため、カスタマーエンジニアの需要がなくなることはありません。

カスタマーエンジニアの年収を把握しておこう

男性

カスタマーエンジニアは顧客である企業に導入したシステムや機器の保守、トラブル対応などを行う仕事です。


本記事で紹介したカスタマーエンジニアの仕事内容や平均年収などを参考に、カスタマーエンジニアという仕事について理解を深めてみてはいかがでしょうか。


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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