フリーランスエンジニアになると生活できないと言われる7つの理由|成功するコツ
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「フリーランスだと生活できない」というのは本当?
「フリーランスは生活できない」という言葉を聞いたことがあるという人もいるでしょう。実際に、フリーランスは自分で仕事を獲得していかなければいけない点や、社会的な地位が低い点などから、フリーランスとして生活できずに再就職するという人もいます。
しかしフリーランスだからと言って、必ずしも生活できないというわけではありません。
フリーランスが得る年収の実際の状況は?
令和2年5月の「フリーランス実態調査結果」によると、フリーランスの年収は200万円以上300万円未満が全体の19%で、もっとも多い結果になっています。
また、フリーランスの世帯年収は300万円以上400万円未満の世帯がもっとも多いという結果になっていました。
出典:フリーランス実態調査結果|内閣官房日本経済再生総合事務局
参照:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/suishinkaigo2018/koyou/report.pdf
フリーランスのエンジニアになると生活できないと言われる7つの理由
フリーランスになることで会社員時代とは働き方や収入が大きく変わるだけでなく、会社員時代にはなかったデメリットもあるため、フリーランスのエンジニアとして独立すると生活できないと言われることもあります。
ここでは、フリーランスのエンジニアになると生活できないと言われる理由について解説します。
1:自分の責任が会社員時代より大きくなる
会社に所属していれば、何かミスをしたとしても会社が守ってくれますが、フリーランスの場合は全て自分自身の責任であるため、ミスをした場合のリスクが会社員時代よりも大きいです。
たとえば引き受けた仕事が納期までに納品できなかったり、連絡を怠ったりした場合、クライアントからの信頼を失ってしまう可能性もあるでしょう。このような場合、仕事を失うことに直結するため、フリーランスエンジニアは生活できないと言われやすいです。
2:福利厚生や補償がない
フリーランスエンジニアには会社員のような福利厚生や補償がない点も、生活できないと言われる理由の1つです。会社員であれば雇用保険や厚生年金、労災保険などに入れますが、フリーランスエンジニアの場合は自分で保障に入る必要があります。
万が一の場合に会社員のような補償を受けられないことから、フリーランスエンジニアは生活に不安があると言えるでしょう。
3:高いスキルがないと仕事の依頼がきづらい
フリーランスエンジニアはこれまでの実績やスキルで案件を獲得するため、スキルによっては会社員時代よりも高い年収を得ることも可能です。しかし逆に言えば、高度なスキルを持っていない場合はクライアントから仕事の依頼をされにくいということでもあります。
スキルを身につけないままフリーランスになれば、なかなか仕事が獲得できずに生活できなくなってしまう可能性もあるでしょう。
4:収入が不安定になりやすい
会社員の場合は仕事の多さや忙しさなどに関係なく、毎月決まった給与が振り込まれます。しかしフリーランスエンジニアの場合は受けた仕事の報酬や数によって収入が決まるため、収入が不安定になりやすいと言えるでしょう。
また、立場の弱いフリーランスは景気にも影響を受けやすく、クライアント企業の経営が悪化すればいきなり契約を切られるリスクもあります。
5:仕事の単価が低くなりやすい
フリーランスエンジニアは仕事の単価が低いというイメージがあるため、生活できないと言われることも多いです。特に最近ではフリーランスの数自体が増加傾向にあるため、実際に仕事の単価も下がってきています。
獲得できる仕事の単価が低い場合、数をこなさなければ会社員時代と同程度の収入すら得られなくなるでしょう。
6:会社員時代より働く時間が多くなりやすい
フリーランスエンジニアは働く時間を自分で自由に管理できますが、その分会社員時代よりも働き過ぎの状態にもなりやすいです。
しっかり休日を設定して自分で休まなければ、あらかじめ休日が設定されていた会社員時代よりも働く時間が長くなってしまう可能性もあるでしょう。
また、フリーランスは仕事とプライベートの境目が曖昧になりやすいため、休んでいても仕事のことを考えてしまうといったケースもあります。
7:やりたくない仕事を引き受けなければならない場合がある
フリーランスエンジニアのメリットの1つが、自分で仕事を選べるという点です。しかし自分で仕事が選べるのは、クライアントから仕事の依頼が自然に来るようなフリーランスエンジニアに限られます。
自分で好きな仕事や報酬の高い仕事だけを獲得することが難しいフリーランスの場合は、やりたくない仕事でも引き受けなければいけない可能性があるでしょう。
フリーランスになるまでにしておく3つの準備
フリーランスになる場合、実際に会社を辞めて独立する前に、事前に準備しておかなければいけないことがあります。事前に十分な準備を行っておくことで、フリーランスとして独立してからスムーズに仕事を始められるでしょう。
ここでは、フリーランスになるまでにしておく準備を紹介していきます。
1:会社員時代に人脈を作っておく
会社員時代に人脈を作っておくことで、フリーランスとして独立してからも人脈を頼りに仕事を紹介してもらえる可能性が上がり、スムーズに仕事の獲得がしやすくなるでしょう。
実際にフリーランスの中には、会社員時代の取引先や友人知人などの人脈を活かして仕事を獲得している人も多いです。特に同僚や取引先などの会社員だからこそ作れる人脈は、独立する前に構築しておくのがおすすめです。
2:会社員時代に実績やスキルを身に付ける
フリーランスとして仕事を獲得するには、クライアントにアピールできるだけの実績やスキルを保有しておく必要があります。そのため、会社員時代にしっかりと実績作りを行い、スキルを習得しておくようにしましょう。
フリーランス向けの案件の中には高度なスキルがなくても対応できるような案件もありますが、そのような案件は報酬も少ない傾向があります。
3:フリーランスになる前に副業をしてみる
フリーランスとして実際に独立する前に、本業を続けながら副業にチャレンジしてみると良いでしょう。副業であれば、案件の獲得から納品までのフリーランスとして実際に行う仕事の一通りの流れを事前に経験できます。
また、副業であれば報酬が少なかったとしても本業の分の給与があるため、収入面でのリスクもありません。さらに副業を通して実績を積めるため、独立前に副業を経験しておくのがおすすめです。
フリーランスのエンジニアになって成功する6つのコツ
ここまで紹介したとおり、フリーランスは生活できないと言われることも多いです。しかししっかりと準備をして独立してからもスキルアップしていくことで、フリーランスとして成功することもできるでしょう。
ここでは、フリーランスのエンジニアになって成功するコツを紹介していきます。
1:フリーランスになってからもスキルや実績を高める
IT業界は新しい技術は次々に生まれるため、積極的に知識や技術を習得していかなければ仕事の幅も広がらないでしょう。
また、スキルや実績を積み上げていかなければ、年齢を重ねるごとに獲得できる仕事の量も減っていくことが予想されます。
2:自分に合う仕事を選ぶようにする
自分の得意分野が活かせるような案件であれば、実績を積み上げることでより専門性を高めることもできるでしょう。フリーランス向けのエージェントを利用すれば、自身の実績やスキル、希望条件にマッチした案件を紹介してもらえます。
3:単価を上げる交渉をする
フリーランスエンジニアとして独立したばかりの頃は、クライアントが提示する報酬で仕事を引き受けていたという人も多いでしょう。しかしそのまま仕事を引き受けていては、いつまで経っても単価が上がらないままになってしまいます。
クライアントと単価交渉を行い単価を徐々に上げていければ、同じ仕事量でも収入を着実にアップできます。
4:クライアントの選び方に気を付ける
クライアントが信頼できる相手かどうかしっかりと見極めることも大切です。仕事の依頼をしてくれるクライアントはありがたい存在ですが、どのようなクライアントからの依頼でも受けていると、報酬の支払いが遅延する、未払いになるなどのトラブルに発展する可能性もあります。
クライアントはしっかりと吟味し、トラブルを回避することも大切です。
5:休みはしっかりとる
前述のとおり、フリーランスはつい働き過ぎの状態になってしまうこともあるため、休みはきちんととるようにしましょう。
休まずに無理に仕事をし続けていると、体調を崩してしまい収入が減ってしまうリスクもあります。このようなリスクを軽減するためにも、自分であらかじめ休日を設定しておき、適度な休息をとるようにしましょう。
6:営業活動をする
フリーランスエンジニアとして収入を安定させるためには、営業活動もしっかりと行っていくことが大切です。SNSやブログなどを活用して自身のスキルを発信したり、他のフリーランスエンジニアと交流したりすることも営業活動の1つです。
また、魅力的な案件が出ていないかどうか、定期的に案件紹介サイトをチェックしておきましょう。
フリーランスで成功するためにエンジニアの独立に適した時期とは?
フリーランスエンジニアとして成功するには、独立するタイミングも重要です。例えば、スキルや実績が不十分なうちに独立したとしても、仕事を獲得することが難しくなってしまうでしょう。
ここでは最後に、フリーランスで成功するためにエンジニアの独立に適した時期について解説していきます。
健康である
フリーランスは身体が資本であるため、健康であることが重要です。そのため、健康診断や人間ドックなどで健康状態をチェックし、健康上の不安がないタイミングで独立するようにしましょう。
フリーランスが体調を崩せば、その時間だけ収入がなくなります。また、病気になった場合は治療にもお金がかかります。収入がない状態で支出ばかりが増える状態になるため、精神的にもよくないでしょう。
独立しても十分な貯蓄がある
フリーランスとして独立したばかりの頃は特に収入が安定しにくいです。また、仕事がなかなか獲得できない可能性もあります。
そのため、十分に貯金を貯めてからフリーランスになるようにしましょう。1年程度の貯蓄があれば精神的にもゆとりが生まれるため、なかなか仕事が安定しなかったとしても焦らずに済むでしょう。
実務経験が3年以上ある
クライアントがフリーランスのスキルを判断する際に重要になるのが実務経験の年数です。実務経験が少ないと、それだけクライアントからの依頼も少なくなってしまいます。
そのため、会社勤めをしてエンジニアとして3年以上の実務経験を積んでから独立するようにしましょう。3年の実務経験があれば、選べる案件の数も増えます。
フリーランスが生活できないと言われる理由を知ってから独立の準備をしよう
フリーランスは収入が安定しにくいなどの理由から、生活できないと言われることもあります。
本記事で紹介したフリーランスのエンジニアになると生活できないと言われる理由を参考に、十分な準備を整えて独立し、フリーランスとして成功を目指しましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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