フリーランスエンジニアに資格は必要？おすすめの試験や求められるスキルも紹介

フリーランスエンジニアは資格を取得した方が有利？

フリーランスエンジニアとして働くために必要な資格はないため、資格を取得していなくても誰でもフリーランスエンジニアを名乗ることはできます。

また、フリーランスエンジニアにとって重要なものは実績であるため、十分な実績があれば資格を取得しておく必要はないでしょう。

ただし、資格を取得しておけば、自身の知識やスキルを客観的に証明できるようになるため、業務に役立つ資格であれば良いアピール材料になるケースもあるでしょう。

フリーランスエンジニアが資格を習得するメリットとは

前述のとおり、フリーランスエンジニアとして資格を取得することは必須ではありません。しかし資格を取得することで様々なメリットがあるため、資格取得は有効だと言えるでしょう。

ここでは、フリーランスエンジニアが資格を習得するメリットについて解説します。

• 幅広いスキルが身につく
• スキルや能力をアピールできる
• 案件獲得につながる

幅広いスキルが身につく

もともと実績のあるフリーランスエンジニアであれば、案件も獲得しやすいため資格を取得する必要性は高くはありません。しかし、資格取得への勉強を通して知識やスキルを増やせるというメリットもあります。

たとえば新しい分野の案件に挑戦したい場合など、その分野に関係する資格を取得すれば、資格を取得できるだけでなく実務にも役立つスキルが身につくでしょう。

スキルや能力をアピールできる

フリーランスエンジニアは自分でスキルや実績をアピールし、仕事を獲得することになります。しかし言葉だけでは、具体的にどのようなスキルを持っているのか正確にクライアントに伝えることは難しいでしょう。

その点、資格を取得することで、フリーランスエンジニアに必要なスキルを保有していることを客観的にアピールしやすくなります。資格は確実なスキルの証明になるため、クライアントもフリーランスエンジニアの実力を判断しやすくなるでしょう。

案件獲得につながる

資格を取得することにより、資格を活用できる案件獲得にもつながりやすくなります。

また、資格取得によって得た知識を活かして案件をこなすことで、実績を積むことにもつながります。このように資格取得をきっかけに、着実に自分が獲得したい仕事に挑戦していけるようになるでしょう。

フリーランスエンジニアにおすすめの資格

これからフリーランスエンジニアを目指す人やスキルアップを目指しているフリーランスエンジニアであれば、資格を取得するのがおすすめです。しかし資格にも様々な種類があるため、フリーランスエンジニアに合った資格を取得することが大切です。

ここでは、フリーランスエンジニアにおすすめの資格を紹介します。

ITストラテジスト

ITストラテジストとは、企業の経営戦略に基づいて戦略を策定する上級エンジニアのスキルを証明できる資格です。ITストラテジスト試験は国家試験である情報処理技術者試験の1つで、難易度の高い資格試験となっています。

ITストラテジストは企業の事業戦略の段階から参画する上級エンジニア職であるため、取得することで、非常に高度なスキルを持ったエンジニアだと評価してもらえるようになるでしょう。

出典：ITストラテジスト試験（ST）｜IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照：参照：https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html

Linux技術者認定

Linux技術者認定はOSであるLinuxに関連したスキルを証明できる試験です。Linux技術者認定を取得しておくことで、Linux技術者としてどのレベルの内容に対応できるのかという指標になります。

具体的には、レベル1やレベル2ではLinuxサーバーの構築や運用、レベル3では各分野の最高レベルの知識を保有していることをアピールできるでしょう。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定はネットワーク機器メーカーであるシスコシステムズ社が認定しているネットワーク系の資格です。ネットワーク系のフリーランスエンジニアの場合、シスコ技術者認定を取得しておくことでスキルをアピールしやすくなります。

シスコ技術者認定は5段階のレベルにわかれており、アソシエイトレベルのCCNA以上が実務でも活用できるレベルとなっています。

ORACLE MASTER

ORACLE MASTERとは、日本オラクル社が主催しているデータベース系の認定資格です。主に「Oracle Database」のスキルを測る資格となっており、データベースの管理や運用、SQLの習熟度などが問われます。

Oracle Databaseは市場でのシェア率も高いため、ORACLE MASTERを取得しておくことでデータベースを扱える人材であることをアピールしやすくなるでしょう。

AWS認定

AWS認定とは、クラウドサービスであるAWSの利用スキルなどを証明できる資格です。AWS認定には現在12種類の資格が存在しており、自分のレベルや分野に合わせて取得できます。

近年ではAWSなどのクラウドサービスを利用することが主流となっているため、AWS認定を取得することでニーズの高いフリーランスエンジニアになれるでしょう。

PMP（プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル）

PMP（プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル）は、プロジェクトマネジメントに関するスキルを証明できる資格です。

PMPを取得することで、プレイヤーとしてではなくプロジェクトマネージャーなどのポジションで案件に参画できる可能性も上がるでしょう。

フリーランスエンジニアに求められる資格以外のスキル

フリーランスエンジニアには資格だけでなく様々なスキルが必要になります。フリーランスエンジニアを目指すのであれば、資格取得だけでなくフリーランスエンジニアに必要なスキルを磨くことも必要になるでしょう。

最後にフリーランスエンジニアに求められる資格以外のスキルを紹介していきます。

コミュニケーションスキル

フリーランスエンジニアはクライアントと直接やりとりを行うため、コミュニケーションスキルも必要になります。また、案件によっては他のエンジニアとチームを組んで開発を進めていくことになるため、円滑な業務を行うためにも必要になるでしょう。

論理的な思考力

論理的な思考力とは、物事を体系的にとらえ、筋道を立てて考える思考力のことです。論理的な思考力は要件に合ったシステム開発を行うために必須のスキルであるため、フリーランスエンジニアにとっても重要と言えます。

クライアントが求めているシステムの設計や開発を行うためにも、論理的な思考力を身につけましょう。

自己管理できるスキル

フリーランスは自分でスケジュール管理やタスク管理を行うことになります。そのため、自己管理スキルが低いとつい怠けてしまい、納期に間に合わなくなるなどの事態に陥ってしまう可能性もあります。

また、健康管理や金銭管理などもしっかり行う必要があるでしょう。

プロジェクトを管理するスキル

他のエンジニアとチームを組んで開発プロジェクトを進めていく場合、プロジェクト全体を管理するスキルも必要になります。特に単価の高いプロジェクトマネージャー案件に携わるためには、経験を積んでプロジェクト管理スキルを磨く必要があるでしょう。

交渉力や営業力

フリーランスエンジニアとして働く場合は自分で仕事を獲得していくことになるため、企業と交渉する交渉力や営業力などが必要になるでしょう。

企業勤めのエンジニアであれば必要がないスキルですが、受注した仕事によって収入が左右されるフリーランスエンジニアにとっては必須のスキルと言えます。

フリーランスエンジニアに必要な資格を取得しよう

フリーランスエンジニアにとって資格は必須ではありませんが、資格取得によって得られるメリットも大きいと言えるでしょう。

本記事で紹介したフリーランスエンジニアが資格を取得するメリットやおすすめの資格などを参考に、フリーランスエンジニアに有効な資格取得を目指しましょう。