クラウドエンジニアの年収はどれくらい?全体的な平均やサービス別での比較
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クラウドエンジニアが行う仕事内容
クラウドエンジニアの仕事内容は、クラウドのインフラ設計です。インフラ設計では、サーバーの設計やネットワークの設計・整備を行い、現場のインフラ全体を担います。
また、設計したサーバーをクラウド上で構築する作業とは別に、構築したクラウドを運用保守する作業も含まれます。そのため、クラウドエンジニアとは「設計・構築・運用・保守」と一貫してクラウドに関わる仕事であるといえるでしょう。
クラウドエンジニアの労働環境は?
クラウドエンジニアの労働環境は、設計・構築業務と運用・保守業務で変わるため、注意が必要です。
設計・構築業務の場合は、朝出勤して夕方には帰宅する一般的な会社員の時間勤務になります。一方、運用・保守業務の場合は深夜に作業する場合もあるため、土日勤務やシフト勤務制になります。
そのため、どちらが自分の理想とする労働環境に近いのか加味して、業務形態を選ぶと良いでしょう。
クラウドエンジニアと他エンジニア職との相違点
クラウドエンジニアは他エンジニア職とは違い、クラウドの専門性に特化した職種であるといえます。
サーバーやネットワークのクラウド化を請け負ったり、クラウドについて顧客へアドバイスしたりと、クラウドサービスの専門性を求められるのがクラウドエンジニアです。
また、新しい技術であるクラウドに触れるため、やりがいを感じられる職種でもあります。
クラウドエンジニアの全体的な平均年収
求人ボックスによる、クラウドエンジニアの全体的な平均年収は約600万円です。日本人の平均年収が約470万円とされているため、クラウドエンジニアの年収はそれよりも高いことが分かります。
また、フリーランスでスキルがある場合は、これよりも数百万単位で収入が上がる場合もあるでしょう。スキルに自信がある方は、フリーランスとしての活動も視野に入れることをおすすめします。
【パターン別】クラウドエンジニアの年収比較
クラウドサービスの年収比較や他エンジニア職との年収比較のように、クラウドエンジニアの年収比較が気になるという方もいるのではないでしょうか。
ここからは、それぞれの年収比較について紹介していきます。
クラウドサービス別の年収比較
クラウドサービスには主に、Azure・AWS・GCPの3種類があります。AzureはMicrosoft社、AWSはAmazon社、GCPはGoogle社が提供するクラウドサービスです。
これら3種類を専門とするクラウドエンジニアの年収はいくらなのでしょうか。ご興味がある方は、チェックしてみてください。
Azureエンジニアの年収
Azureエンジニアの年収は、フリーランスで約820万円です。
AzureはMicrosoft社のクラウドサービスであるため、Officeとの連携を円滑に行えます。そのため、業務でOfficeのサービスを導入している企業のシステム移行作業、といった案件が比較的多いです。
AWSエンジニアの年収
AWSエンジニアの年収は、フリーランスで約910万円です。
AWSはAure・GCPよりも世界で高い市場シェアを持つため、案件の募集も多いクラウドサービスとなります。そのため、案件の多さで職種を選ぶ場合は、AWSエンジニアをおすすめします。
GCPエンジニアの年収
GCPエンジニアの年収は、フリーランスで約910万円です。
GCPの強みは、Googleの持つ優れたデータ解析が利用できる点と、専門知識がなくてもAI分野における機械学習が導入できる点です。AIエンジニアとしての知見がある場合や興味がある場合は、GCPエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
他エンジニア職との年収比較
クラウドエンジニアの平均年収は約600万円でしたが、これはインフラ関連の他エンジニア職における平均年収よりも比較的高い年収となっています。
他エンジニア職と比べて、具体的にどれくらい年収が違うのかについて紹介していきます。
ネットワークエンジニアとの比較
ネットワークエンジニアの平均年収は約460万円で、クラウドエンジニアと比較して140万円程低いです。20代の平均年収は380万円程と低く、30代になると550万円程に上がるため、年収がキャリアと比例するといえるでしょう。
また、実際にネットワーク機器(ルータ、スイッチ、ブリッジ)を実務で使用する点が、機器は使わずネットワークを仮想化するクラウドエンジニアとの違いとなります。
インフラエンジニアとの比較
インフラエンジニアの平均年収は約540万円で、クラウドエンジニアと比較して60万円程低いです。
ネットワークエンジニアやサーバーエンジニア、クラウドエンジニアはインフラ関連の業務になるため、広く定義するとインフラエンジニアに含まれます。そのため、この年収はインフラの業務に関わる全てのエンジニアの平均年収といえるでしょう。
サーバーエンジニアとの比較
サーバーエンジニアの平均年収は約470万円で、クラウドエンジニアと比較して130万円程低いです。
サーバーエンジニアはサーバーを建て、管理することが仕事になります。実際にサーバー機器を構築するため、導入したいサーバーの役割に沿った性能や、使いやすさを考える能力が必要とされます。
クラウドエンジニアの年収を向上させる8つの方法
クラウドエンジニアは他のエンジニア職と比較して、年収が高めということは分かりましたが、年収を上げるにはどうすれば良いのでしょうか。
年収を上げるには、必要知識の習得や市場の理解、転職など方法はさまざまです。
ここでは、クラウドエンジニアが年収を向上させる具体的な8つの方法をご紹介します。実践できるものから挑戦し、年収の向上を目指しましょう。
1:各クラウドサービスを使用できるスキルを身に付ける
クラウドエンジニアにとって、クラウドサービスの知識は必須です。特に、以下3つのクラウドサービスはクラウドを導入する多くの企業で使用されており、年収を向上させるために、使い方を覚えておくと良いでしょう。
・AWS(Amazon Web Service)
・Azure(Microsoft Azure)
・GCP(Google Cloud Platform)
それぞれ特色が異なるため、使い分けできるようにしましょう。
2:ミドルウェアに関する知識を習得する
クラウドエンジニアはミドルウェアに関する知識も習得すると、開発に携わる範囲が広がるため、収入も向上します。現場ではシステムをクラウド化するだけでなく、ミドルウェアの構築作業も任される場合があるためです。
ミドルウェアは、OSとアプリケーションとの連携を円滑に進めるためのシステムです。具体例としてコンテンツを表示するWebサーバー、データを保存するデータベースなどを指します。
3:DevOpsの知識を習得する
クラウドエンジニアがDevOpsの知識を習得すると、開発チームとの障壁を減らせます。障壁を減らしシステム導入時期を早めることで、年間売り上げアップに貢献できるため、収入の向上が期待できるでしょう。
DevOpsとは、開発(Dev)と運用(Ops)を組み合わせた言葉で、導入することでチームの生産性と品質の向上が期待できます。近年ではDevOpsエンジニアという職種もある程、その需要は高いです。
4:オンプレミスの知識を習得する
クラウド環境下でも、システム開発時にオンプレミスの知識は必要になります。そのため、オンプレミスの知識は年収を向上させるために必須であるといえるでしょう。
オンプレミスの知識を習得するには、一通りサーバーエンジニア、ネットワークエンジニアの業務を経験すると良いです。実務で学習することで、知識の定着が早くなります。
5:セキュリティの知識を習得する
情報社会の昨今、セキュリティの知識はクラウドエンジニアに限らずITエンジニア全体にとって、習得していることが前提の知識です。
クラウドサービスにはVPNやファイヤーウォールなどの、セキュリティを高めるための機能を設定する項目があります。システムに導入した方が良い項目を確認することも、クラウドエンジニアの重要な役割といえるでしょう。
6:ビジネス市場のニーズを把握する
クラウドエンジニアの市場ニーズを把握することは、自分が何を求められて今の現場にいるかを理解する上で必要になります。
クラウド移行をする企業が増えてきているため、クラウドの専門知識を持ったエンジニアの需要が高まっていることは覚えておくと良いでしょう。
7:キャリアパスの方向性を固め昇進を目指す
クラウドエンジニアのキャリアパスには、以下3点が考えられるでしょう。
・スペシャリスト(クラウドの技術を極める)
・プロジェクトマネージャー(プロジェクトをチーム単位で管理する)
・コンサルタント(クライアントの質問に回答・助言する)
自分の強みが発揮できるキャリアパスの方向性を固めて、昇進を目指すことによって、年収の向上が期待できるでしょう。
8:高い給与水準の企業への転職を考える
IT業界は転職して給料が上がることは珍しくありませんが、クラウドエンジニアにも同じことがいえます。
スキルや経験を積んで、転職エージェントの利用や知人の紹介で、高い給与水準の企業への転職も視野に入れましょう。
クラウドエンジニアの年収アップに役立つおすすめの資格5選
資格を取得しているとスキルがあることの証明になるので、高収入の案件を獲得できる可能性が上がります。
クラウドエンジニアの年収アップに役立つ、おすすめの資格5つを紹介していきます。これらの資格をおさえて、どの資格を取るか計画を立てましょう。
1:Microsoft Azure認定資格
Microsoft社が提供するクラウドサービスAzureの認定資格です。大きく分けて以下3段階のレベルがあります。
・Fundamentals(初級)
・Associate(中級)
・Expert(上級)
Fundamentalsは公式の無料オンライントレーニングを受講すると、無料で受験できる特典が貰えるため、気になる方は受講だけでもしてみると良いでしょう。
2:AWS認定資格
Amazon社が提供するクラウドサービスAWSの認定資格です。専門知識(5分野)と、設計者・運用担当・開発者の役割に合わせて、全11種類の資格があります。
そのため、自分の専門知識や役割に合った資格から受験するのがおすすめです。初心者の場合は、基礎レベルのクラウドプラクティショナー(Cloud Practitioner)取得を目指すと良いでしょう。
3:Google Cloud認定資格
Google社が提供するクラウドサービスGoogle Cloudの認定資格です。資格は全部で11個あり、Aure認定資格と同様にそれぞれ以下3つのレベルに分かれています。
・基礎的な認定資格
・アソシエイト認定資格
・プロフェッショナル認定資格
機械学習エンジニアの資格もあるため、AIにも力を入れたい方は受験をおすすめします。
4:応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、応用的知識・技能を持ち、高度IT人材であることを証明する資格です。出題範囲は、プログラミングやネットワーク、マーケティングなど多岐に渡り、ITエンジニアが必要とする基礎的な知識を網羅した内容となっています。
そのため、この資格を持っていることは、インフラ側の知識だけでなく、アプリ側やプロジェクト管理側の基礎知識も持っていることの証明になるといえるでしょう。
出典:応用情報技術者試験(AP)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html
5:CCSP
CCSPはクラウドサービスを安全に利用するための知識を体系化した国際認定資格です。言い換えると、これはクラウド資格の中でもセキュリティに重きを置いた資格であるといえます。
受験条件として、ITに関する業務経験が5年以上(うち情報セキュリティに関する業務が3年、CCSPのドメインの業務経験が1年以上)必要です。資格の難易度は高いですが、高い技術力の証明となるため、受験資格のある方は資格取得を目指すと良いでしょう。
クラウドエンジニアの需要動向
総務省の令和3年版情報通信白書に記述されている、企業におけるクラウドサービス利用動向の割合は68.7%と、約7割の企業がクラウドを利用していることが分かります。
また、近年コロナの影響でリモートワークが増えましたが、緊急事態宣言が解除されてもその数は一定数を保っています。リモートに用いるICTツールをクラウド化するのはクラウドエンジニアです。
そのため、クラウドエンジニアの需要は高いといえるでしょう。
出典:企業におけるクラウドサービスの利用動向|総務省
参照:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd242140.html
クラウドエンジニアの将来の展望
クラウドを採用する企業は増えてきているため、クラウドエンジニアの将来性は高いです。
また、政府が「クラウドサービスの利用に係る基本方針」で、クラウドサービス利用を第一とする、クラウド・バイ・デフォルト原則について記載しています。
これは要約すると「ITシステム導入において、第一にクラウド利用を考慮する」という意味です。よって、今後クラウドエンジニアの需要はさらに高まるといえるでしょう。
クラウドエンジニアの年収を把握しておこう
使用するクラウドサービスの種類や、正社員かフリーランスか、持っているスキルなどでクラウドエンジニアの年収に幅があることを把握しておく必要があります。
ぜひ、本記事で紹介したクラウドエンジニアの年収や、年収を向上させる方法、年収アップに役立つ資格などを参考に、今後のキャリアプランを立ててから転職活動するようにしましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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