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サーバーエンジニアの年収はどれくらい?雇用形態別や年齢別の平均も紹介

  • 公開日:2022-08-01 10:56:20
  • 最終更新日:2024-01-25 16:17:44
サーバーエンジニアの年収はどれくらい?雇用形態別や年齢別の平均も紹介

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サーバーエンジニアが持つ役割

女性

サーバーエンジニアはサーバーの設計や構築などを行うエンジニアで、ITエンジニアの中でも、サーバーを専門とするプロフェッショナルのことです。


サーバーエンジニアはあらゆるソフトウェアやサービスが利用するサーバーの構築や安定的な運用をサポートする仕事であるため、システムを支えるという重要な役割を持ちます。


普段さまざまなITサービスが利用できるのも、その根幹となるサーバーをサーバーエンジニアが支えているからだと言えるでしょう。

ネットワークエンジニアとの相違点

女性

サーバーエンジニアとよく混同される職業としてネットワークエンジニアがあります。ネットワークエンジニアはコンピューターネットワークの設計や構築などを行うことが仕事であるため、インフラを構築するエンジニアだと言えます。


ネットワークエンジニアが直接的に関わるのは、ネットワークというITインフラのみです。

サーバーエンジニアが行う仕事内容

サーバー

サーバーエンジニアの業務は、システムやサービスが利用するためのサーバーの設計や構築するところから始まります。そのため、サーバーエンジニアはシステム開発の幅広い工程で活躍できるでしょう。


ここからは、サーバーエンジニアが行う仕事内容について解説します。

サーバーの保守点検及び管理

サーバーエンジニアはすでに稼働しているサーバーが安定的に運用できるように、サーバーの保守点検や管理業務を行います。サーバーは24時間365日稼働していることが前提となるため、問題なく稼働させるための管理が必要です。


そのため、サーバーエンジニアはサーバーの機器の定期点検や機能のアップデート、機器の故障などトラブル発生時の対応などを行い、安定稼働を支える役割を持ちます。

サーバーの構築

サーバーエンジニアは設計書をもとに、実際に必要な機器を集めてサーバーを構築していく構築業務を行います。サーバーの構築では物理的に機器を接続していく作業だけでなく、ソフトウェアの設定も行う必要があります。


サービスの根幹となるサーバーには多くの情報が集まってくることになるため、プロジェクトに関係する他のエンジニアとも連携しながら構築作業を進めることが大切です。

サーバーエンジニアの全体的な平均年収

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サーバーエンジニアの平均年収は470万円程度となっています。ただし、業務内容やスキルによっても年収には違いが出ます。


運用保守などを担当するサーバーエンジニアの場合、年収は300万円〜400万円程度の水準になるでしょう。一方、上流工程である設計や構築業務を担当するサーバーエンジニアの場合、400万円〜500万円程度の水準になるケースもあります。


日本全体での平均年収が430万円程度であるため、サーバーエンジニアの平均年収は高い水準にあると言えるでしょう。

【項目別】サーバーエンジニアの平均年収

お金

サーバーエンジニアの平均年収は会社員とフリーランスなど雇用形態によっても異なります。そのため、サーバーエンジニアを目指す場合は条件別の平均年収についても把握しておいた方が良いでしょう。


ここでは雇用形態別、年齢別などのサーバーエンジニアの平均年収について解説していきます。

雇用形態別に見る平均年収

雇用形態別に見ると、会社員のサーバーエンジニアの平均年収は470万円程度です。


フリーランス向けエージェントにおけるサーバーエンジニアの案件の月額単価は平均65万円程度であるため、フリーランスのサーバーエンジニアの平均年収は780万円程度になるでしょう。


ただし、収入の中から保険料などの支払いが行われるため、この金額がそのまま年収となるわけではありません。

年齢別に見る平均年収

年齢別に見ると、サーバーエンジニアの平均年収は20代が380万円程度、30代が520万円程度、40代が600万円程度、50代が650万円程度となっていました。


20代から30代で大幅に平均年収が上昇していることから、サーバーエンジニアはスキルや実績を積み上げることで年収が上がるということが分かります。

他のITエンジニア職との年収比較

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ネットワークエンジニアの平均年収は450万円程度です。サーバーエンジニアの平均年収が470万円程度であるため、両者の平均年収は近い水準にあると言えるでしょう。


なお、正社員の場合のボーナスは、夏、冬と共にどちらも70万円程度となっています。

サーバーエンジニアとして高い年収を目指す方法

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ここまで紹介したとおり、サーバーエンジニアの年収は比較的高いと言えるでしょう。しかし経験やスキルを積み上げることにより、より高い年収を獲得することも可能です。


ここでは、サーバーエンジニアとして高い年収を目指す方法を紹介します。

セキュリティに関する知識やスキルを習得する

サーバーには、企業が扱っている顧客の個人情報や機密情報などの膨大な情報が全て集まることになります。そのため、サーバーエンジニアとしてセキュリティに関する知識やスキルを習得しておくことは非常に重要です。


高度なセキュリティスキルを持ち、セキュリティ対策が行えるサーバーエンジニアであれば、企業からの評価も高まります。年収アップを目指すのであれば、セキュリティマネジメントなどの知識も身につけておきましょう。

クラウドに関する知識やスキルを習得する

近年ではクラウドサービスの普及が進んでおり、企業の中にもこれまでのようなオンプレミスではなくクラウドを利用したシステム運用を行う企業も増えてきています。


そのため、クラウドに関する知識やスキルを持ったサーバーエンジニアであれば、高い年収を得ることも可能になるでしょう。


クラウドサービスやAWSやMicrosoft Azure、GCPなどの種類があるため、それぞれの利用方法や違いなども把握しておく必要があります。また、これらのクラウドを利用した仮想化スキルなども身につけておくようにしましょう。

論理的な思考能力をつける

論理的な思考能力とは、物事を体系的にとらえ、筋道を立てて結論を導き出す思考方法です。サーバーエンジニアに限らず、エンジニアであれば論議的な思考能力が必要になるでしょう。


サーバーエンジニアの場合はサーバーの設計や構築を行うことになるため、サーバーの仕様変更が発生した際にもできるだけ工数が少なく対応できるように、論理的に組み立てていくスキルが重要と言えます。

採用業務の経験や集客スキルの習得を考える

自身の業務には直接関係がないスキルであっても、企業の業績に関わるようなスキルがあると年収が上がりやすいです。たとえば採用業務の経験を持ち、就活生向けのセミナーなどを実施できれば、企業に直接貢献できます。


他にもコンテンツマーケティングなどの集客スキルがあれば、自社サイトでのブログ運営などによって企業の業績にもプラスの影響を与えられるでしょう。このような人材は貴重であるため、年収アップにも繋がります。

コミュニケーションスキルをつける

サーバーエンジニアがサーバーの設計を行う場合、クライアントからヒアリングを行いながら設計を行うことになります。また、エンジニアとも相談しながらコストとのバランスを考慮して、具体的な設計を進めます。


そのため、コミュニケーションスキルの高いサーバーエンジニアほどスムーズに仕事を進められるでしょう。コミュニケーションによって現場の雰囲気を良くし、作業を円滑に進められるサーバーエンジニアになれば、高年収も得やすいです。

自社による大規模システムを保有している企業を狙う

サーバーエンジニアに限ったことではありませんが、自社で大規模システムを保有しているような大手企業であれば、年収も高い傾向があります。


また、大規模システムを保有している企業の場合、サーバーなどのインフラの重要性も高くなるため、一般的な企業よりも費用をかけることになります。


そのため、自社の大規模システムを支えるサーバーエンジニアであれば待遇も良い傾向があるため、年収アップが期待できるでしょう。

業績が良い企業を狙う

業績を上げている企業であれば、社員の年収も高額な傾向があります。一般的な中小企業では高年収は難しくても、業績の良い企業の中には求人情報で年収1,000万円を提示しているケースもあるでしょう。

下請け企業へ仕事を発注している大手を狙う

IT業界の企業は多重下請け構造となっており、クライアントから直接案件を発注する元請け、元請けから案件を受注する一次受け、二次請け、三次請けなど、複数の企業が存在しています。


下請け企業に仕事を発注している大手企業であれば、大きな利益を獲得している分、社員の給与にも反映されているため、元請けの大手企業を狙うのもおすすめです。

サーバーエンジニアを目指すために必要な能力

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サーバーエンジニアを目指す場合、サーバーOSやネットワーク、セキュリティなどさまざまな知識が必要になります。特にLinuxやUnix、Windows ServerなどのサーバーOSに関する知識やスキルは必須になります。


また、プログラミングスキルも身につける必要があるでしょう。

サーバーエンジニアに向いている人の特徴

男性

サーバーの設計や構築では、非常に緻密な作業が求められるため、細かい作業が好きで正確さを追求できるような人は、サーバーエンジニアに向いていると言えるでしょう。


サーバーを構築した後も繰り返しチェックし、問題ないことを確認できるタイプの人がサーバーエンジニアに向いています。

サーバーエンジニアとして働く魅力とは

サーバー

サーバーを1から構築する場合、設計、構築を経て実際に稼働するまでに長い時間がかかります。また、サーバーが稼働に至るまでにはトラブルが発生するケースも多いです。


このように、多くの苦労を乗り越えて時間をかけて構築したサーバーが実際に稼働した際には、大きな達成感を得られるでしょう。

サーバーエンジニアのきつい点

サーバー

前述のとおり、システムやサービスの根幹を成しているサーバーは常に稼働していることが求められます。万が一のトラブルの際には、休日でも夜間でも駆けつけて対応に当たらなければいけません。


また、被害を最小限に抑えるためにもすぐに復旧させなければいけないため、サーバーエンジニアはプレッシャーがかかる仕事だと言えるでしょう。

サーバーエンジニアに役立つおすすめの資格

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サーバーエンジニアになるための必須の資格はありません。しかし資格を取得することでスキルの客観的な証明になるため、サーバーエンジニアに関連したIT資格を取得するのがおすすめです。


ここでは、サーバーエンジニアに役立つおすすめの資格を紹介していきます。

LPIC・LinuC

LPICとLinuCは同じようにLinuxに関するスキルを証明する認定ですが、証明できるスキルの内容は大きく異なります。世界を視野にLinuxについての技術の証明であるLPIC取得を目指すか、Linuxだけでなくクラウドやセキュリティなどシステム構築に必要なスキルを備えたプロフェッショナルの証明であるLinuCの取得を目指すか、自分が目指すキャリアを踏まえて選ぶようにしましょう。

> LPICの資格としての需要は? LPICとLinuCの違いについても解説


また、LPICはレベル1~3の3段階、LinuCはレベル1~3、そしてシステムアーキテクトの4つのレベルでのステップアップ型の認定構成になっており、レベル1から順に取得していく必要があります。サーバーエンジニアとして高度なスキルを持っていることを証明したい場合は、レベル2以上の取得を目指すと良いでしょう。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定とは、ネットワーク機器大手のシスコシステムズが実施しているネットワーク系試験です。認定パスにはアソシエイトレベルの「CCNA」、プロフェッショナルレベルの「CCNP」、エキスパートレベルの「CCIE」などがあります。


シスコ技術者認定はネットワーク系の資格として知名度のある資格であるため、CCNA以上の取得を目指すと良いでしょう。

オラクルマスター

オラクルマスターとは、オラクルデータベースの管理スキルを証明できる資格です。データベース系資格として知名度の高い資格で、「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」の4つのグレードにわかれています。


受検する場合、BronzeとSilverは誰でも受験できますが、Goldを受験するにはSilverの取得が前提条件となっています。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験とは、ITエンジニアとしての幅広い知識や応用的なスキルを証明できる国家資格です。IPAが主催している情報処理技術者試験の1区分で、ITスキル標準のレベル3に相当します。


基本情報技術者試験よりも難易度の高い試験ですが、ITエンジニアに必要な知識を網羅していることを客観的に証明できるでしょう。


出典:応用情報技術者試験(AP)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/ap.html

サーバーエンジニアに期待される将来性

男性

近年ではオンプレミスからクラウドへの移行が進んでいるため、運用や保守などのサーバーエンジニアの仕事は減少していくでしょう。しかしクラウドが主流となっても、サーバーの設計や構築にはサーバーエンジニアのスキルが必要になります。


そのため、ニーズの高いスキルを持ったサーバーエンジニアの将来性は高いと言えるでしょう。

サーバーエンジニアの年収を把握しておこう

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サーバーエンジニアの年収は、働き方や年齢、スキルなどによっても変わります。


本記事で紹介したサーバーエンジニアの平均年収や高い年収を目指す方法などを参考に、ニーズの高いスキルを身につけて高年収なサーバーエンジニアを目指しましょう。


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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