できるエンジニアの特徴14個を解説!理想に近づくためのポイントも紹介
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「できるエンジニア」とは?
できるエンジニア、つまり優秀なエンジニアはエンジニアとしてのスキルはもちろん、人間性や資質も重要です。
その人の立場や経験、主観によって異なりますが、技術や知識があっても全体を見渡して動けるバランス力やコミュニケーションスキルがなければ、できるエンジニアとは言えないでしょう。
できるエンジニアが少ないと言われる理由
近年、IT業界では優秀なエンジニアが少ないという声が上がっています。そして、これは早急に解決できる問題ではないと懸念されているのが現状です。
ここからは「できるエンジニアが少ない」と言われている理由を解説します。
育成が間に合わないから
ITは急速に進化しており、そのスピードに人材育成が追いついておらず、企業が求める人材が不足する結果に陥っています。
人材の育成には労力と時間がかかります。IT業界は納期に追われて多忙であり、働き方改革も推進されていることから、人材育成の手が足りない、勉強する時間が取れない、という問題が大きいでしょう。
エンジニアそのものが少ないから
エンジニアの仕事はつらいというネガティブなイメージがあり、需要に対して供給が足りていません。
激務から体調を悪くしたり顧客との折衝によってメンタルの調子を崩したりして別の業界に転職、もしくは離職していく人も多く、長期間人材が定着しないことも人材不足の原因と言えるでしょう。
できるエンジニアの14個の特徴
できるエンジニアと言われる人には、さまざまな特徴があります。エンジニアとしての実務的な技術力はもちろん、技術以外の面で評価されることも重要です。
ここからは、できるエンジニアと言われる人の特徴を見ていきましょう。
- 協力して物事をすすめられる
- 勉強するのが好き
- 対象とする分野に関心を持っている
- 時間や期限をしっかりと守れる
- 向上心が高い
- 豊富な知識を持っている
- 物事の本質を見ることができる
- 困難な場面でも楽しむことができる
- コミュニケーションスキルが高い
- 相手の立場に立つことができる
- 日常的に課題解決の意識を持っている
- 最善の策を考え効率化を図るのを得意としている
- チームの成功を優先して考えられる
- 工数の予測ができる
1:協力して物事をすすめられる
できるエンジニアは協調性があります。エンジニアの業務はチーム単位ですすめることがほとんどであるため、チームのメンバーなど周囲の人と良好な人間関係を構築し、協力してプロジェクトを推進していく必要があります。
たとえ意見が違っても相手を尊重して信頼を得ることで、協力して物事をすすめられ仕事もうまく回っていくでしょう。
2:勉強するのが好き
優秀なエンジニアは日々革新している技術に対応するために、勉強したり積極的に情報を得たりしています。逆に勉強嫌いなエンジニアは顧客のニーズに応えられなかったり、若手の育成に適していなかったりするでしょう。
プライベートな時間を割いてでも、新技術についての知識を得て、スキルの習得に前向きに取り組める人は、できるエンジニアと言えます。
3:対象とする分野に関心を持っている
自分が関わっている分野の関心が大きくなるほど理解度が増し、課題を解決する力が養われるでしょう。
また、エンジニアとして常に開発対象となる分野に興味を持ち、アンテナを張って情報収集に努めたり、積極的に解決策を提案したりすることで、自分の業務に還元することもできます。
4:時間や期限をしっかりと守れる
時間や期限を守ることは社会人として当然のことですが、実際それを実行できていないエンジニアも存在します。
プロジェクトの締め切りを守る重要性を認識し、請け負った仕事の納期を厳守することは会社の信用にもつながる重要な要素です。顧客や上司など社内外からの信用を得るには、時間や期限を守ることが必要不可欠でしょう。
5:向上心が高い
向上心は勉強するのが好き、対象とする分野に関心を持っているという特徴の源となります。
現状に満足することなく常に新しい技術を習得する、自分より優秀な人を目指す、より良い解決策がないか模索するなど、エンジニアにとって向上心を持ち続けることは重要なことと言えるでしょう。
6:豊富な知識を持っている
エンジニアの仕事は1つの分野や工程、言語だけで構成されているのではなく、さまざまな要素が複雑に絡み合って成り立ちます。
そのため、自分が得意な1つの分野にこだわらず、さまざまな知識を併せ持ち多くの分野に精通することで、どんな場面やトラブルに出会っても対処できるようになるでしょう。
7:物事の本質を見ることができる
物事の表面だけでなく本質を見ることで、根本の問題を解決できる場合があります。
トラブルは初期対応を誤ると大きな損害につながるこもあるため、表に現れたエラーやトラブルなどを解消しながらもしっかりと本質を見抜くことで、大きな問題を事前に食い止められるでしょう。
8:困難な場面でも楽しむことができる
でエンジニアの仕事は順調にすすまないことも多く、仕様書どおり設計してもバグが発生したり、顧客からクレームがあったり、予想外に納期が厳しくなったりすることがあります。
そのたびに落ち込み深く悩んでいては長続きしません。困難な状況も楽しみながら解決していける人は、仕事ができる人と言えるでしょう。
9:コミュニケーションスキルが高い
エンジニアは1人でパソコンを相手に仕事をしているイメージを持たれがちですが、エンジニアもクライアントとの打ち合わせに同席し、ヒアリングを行うことがあります。
このとき相手の言葉を正しく理解し、自分の意見を的確に伝えなければいけません。また、プロジェクトはチームですすめるため、円滑に業務を遂行するにはメンバーとのコミュニケーションも必要になります。
10:相手の立場に立つことができる
できるエンジニアはクライアントの立場になって考えられるため、クライアントが効果的に活用できるよう拡張を加えるなど、配慮が行き届いた製品ができます。
エンジニアは自分の工程のみにとらわれがちですが、優秀なエンジニアはクライアントが求めるものを正確に把握できるでしょう。
11:日常的に課題解決の意識を持っている
できるエンジニアは仕事だけでなく、常日頃からさまざまな場面で課題を見つけ、プログラミング的思考を応用して解決しながら生活しています。
プログラミング的思考はエンジニアにとって貴重な能力であり、その思考は誰もが持っているわけではありません。常に課題解決に向かう姿は、周囲の人からも評価され信頼されるでしょう。
12:最善の策を考え効率化を図るのを得意としている
優秀なエンジニアは多面的に物事を見るため、課題を解決する最善の方法を考え、効率化を図ることが得意です。
たとえば、以前に出会ったような課題は1から考える必要はなく、以前の解決策からもっとも的確な手段を選び、さらに効率化できる工夫をして問題を解決できるのが、できるエンジニアです。
13:チームの成功を優先して考えられる
できるエンジニアはチームの成功を優先して考えられます。クライアントやメンバーの立場を考慮できるだけでなく、チーム全体の成果が念頭にあります。
プロジェクトはチームで作り上げるということを理解し、意見や考えが食い違うメンバーとも折り合いをつけて協力しながら、目的を成し遂げられる力を持っているでしょう。
14:工数の予測ができる
優秀なエンジニアは自分が関わるプロジェクトについてある程度工数を予測して仕事を進めます。どのような人材をどのような工程ですすめるのか、工数管理ができなければプロジェクトの戦略を適切に立てることは難しいでしょう。
プロジェクトに必要な工数を見積ることで無理なくスムーズに仕事を完了させられるため、より信頼が高まります。
できるエンジニアの理想に近づくためのポイント
前述したように、できるエンジニアと言われる優秀なエンジニアはさまざまな特徴があります。ここからは、できるエンジニアの理想に近づくためにできることを解説します。
エンジニアとしてキャリアアップしたい人は、このポイントを押さえておきましょう。
- 資格取得を目指す
- 勉強会に参加する
- 成功体験を積み重ねる
- できるエンジニアと交流する
- コミュニケーションスキルを磨く
- 本を読んで知識を得る
- 技術を人に教える
- 作成物を人に評価してもらう
資格取得を目指す
資格の取得は、プログラミングスキルやマネジメントスキルなどを客観的に証明できる手段です。資格を取ることで、現在所属している会社で収入アップが期待できたり、転職の際に有利に働くでしょう。
また、資格取得のための勉強で、ITに関する知識を体系的に学べます。今後自分が必要とする資格やニーズの多い資格の取得を目指しましょう。
勉強会に参加する
高度なITに関する知識やコミュニケーションスキル、モチベーションを高めるためには勉強会やセミナーに参加するのをおすすめします。
エンジニア向けの勉強会は全国さまざまな場所で開催されており、中には無料で参加できるものもあります。勉強会に参加することで新しい知見を得られるでしょう。
また、他のエンジニアと交流することで、情報交換をしたり交流を深めるなど刺激を受けるでしょう。
成功体験を積み重ねる
些細なことでも目標を立てそれを達成する、という流れを繰り返すことで自信が高まるでしょう。
仕事を続けていくうえでも自信は大切で、新しいことにチャレンジしたり、モチベーションを高めたりするための材料となります。
できるエンジニアと交流する
できるエンジニアになるためには、より優秀なエンジニアと交流してみましょう。自分が尊敬できるエンジニアと関わることで具体的なロールモデルとして意識づけでき、自分のたどるべき道しるべとなります。
また、できるエンジニアから刺激を受け、仕事に対するモチベーションや向上心も高まり、自分の足りない部分が明確になるなど、仕事に良い影響を与えるでしょう。
コミュニケーションスキルを磨く
クライアントやメンバーとのコミュニケーションに自信がない人は、少しでも改善するよう努力が必要です。
コミュニケーションスキルを上げるためには、まず相手の話をしっかりと聞くことが大事です。言葉だけでなく表情、声のトーンなど、あらゆる情報から相手の気持ちを推し量ったうえで、こちらの意見を分かりやすく伝えましょう。
また、なるべくネガティブな言動は避け、気持ちに余裕があるときに自分から声をかけることも大切です。
本を読んで知識を得る
できるエンジニアになるためには、自分が携わっている分野だけでなく、多分野にまたがる幅広い知識が必要です。そのためには勉強会に参加するだけでなく、なるべく本を読んで知識を得るようにしましょう。
優秀なエンジニアは本を読む習慣がついている人が多く、限られた時間で効率的に知識を吸収しています。目的意識を持って知識を定着させるために雑誌や参考書などを読みましょう。
技術を人に教える
できるエンジニアになるために、自分の持っている技術を人に教えるという方法をとっても良いでしょう。人に教えられるレベルにまでスキルを高める必要があるため、モチベーションも上がります。
単に自分が理解しているだけでなく、自分が経験し実践できなければ人に教えることはできません。
作成物を人に評価してもらう
制作したものを自分自身が評価するだけでは成長できません。
自分が作成したものを人に評価してもらうことで、自分の主観のみでは得られない欠点や短所、不具合などを知れます。また、新しい気づきがあれば、次の仕事にも活かせるでしょう。
技術以外に大切にしたいこと
ここまで述べてきたように、できるエンジニアにとって大切なのは、エンジニアとしての技術力だけでないことが分かります。
プログラミング言語やサーバー、ネットワークといった専門知識を学んだり、それを駆使するスキルを身に付けたりすることももちろん大切ですが、エンジニア自身の資質も重要です。
ここからは、エンジニアが技術以外に大切にしたいことを紹介します。
時間の管理能力
時間管理能力を持ち納期を厳守できると、クライアントやプロジェクトメンバーからの信頼も厚くなるでしょう。
業務の生産性を最大化するために、時間を適切に配分し管理する能力は、仕事の効率に大きく影響します。また、優先順位をつけることも重要です。
自分の管理能力の欠如によって、人に迷惑をかけることは避けましょう。
健康管理の意識
早寝早起きをし、バランスの取れた食事を摂り、適度な運動などを行って、健康を維持する努力をしましょう。
特にデスクワークが中心のエンジニアは運動不足になりがちです。常に健康管理の意識を持ち、ジョギングやストレッチなど健康維持のためにできることを考えましょう。そして、万全の体調で仕事に向き合うことが大切です。
前向きに取り組む姿勢
前向きに取り組む姿勢はどの職種においても非常に重要です。特に、ITシステムにはエラーやバグが日常的に発生するため、エンジニアの仕事はそれを修正し続ける仕事とも言えます。
トラブルが続いて落ち込んだり悩んだりしても、諦めずに忍耐強く任務を果たす必要があります。しっかり前を向いて改善に取り組める姿勢は、チームのメンバーなど周囲にも良い影響を及ぼすでしょう。
できるエンジニアの特徴を知ろう
エンジニアという職種は1人でパソコンに向かって黙々と仕事をこなし、技術力やスキルで評価されると思われがちです。しかし、できるエンジニアになるためには、それ以外に大切な要素も身に付ける必要があります。
この記事を参考にできるエンジニアの特徴を知り、それらを1つ1つ積み重ねていくことで、できるエンジニアに近づいていきましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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