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【2021年】応用情報技術者試験とは? 日程や内容を詳しく解説!

  • 公開日:2021-03-05 17:23:06
  • 最終更新日:2021-03-15 10:23:15
【2021年】応用情報技術者試験とは? 日程や内容を詳しく解説!

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応用情報技術者試験は、経済産業省が主催のIT系国家試験の1つで、ITに関する応用的知識・技能があることを証明できます。


この記事では分かることは、

・応用情報技術者試験について

・取得するメリット

・試験内容・日程

・受験申込から当日の流れ・持ち物


についてです。


応用情報技術者試験の難易度や勉強時間については、

応用情報技術者試験の難易度・勉強時間は? 勉強方法や必要な知識なども解説!

をご覧ください。




1 応用情報技術者試験とは?

応用情報技術者試験は、経済産業省が実施する、ITに関する応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者であることを認められた国家試験です。



情報処理技術者試験体系区分図 応用情報技術者試験


国家試験なので、一度合格すれば生涯有効な資格です。


応用情報技術者試験の1つ下のレベルに相当する試験が、ITエンジニアの登竜門と言われる基本情報技術者試験となっています。


IPA(情報処理推進機構)による、応用情報技術者試験の公式では、

ITエンジニアとしてのレベルアップを図るには、応用情報技術者試験がお勧めです。
技術から管理、経営まで、幅広い知識と応用力が身に付き、システム開発、IT基盤構築などの局面で、
高いパフォーマンスを発揮することができます。


と記載されています。


応用情報技術者試験は、ITエンジニアとしてワンランク上を目指したい方、実務経験のある中堅のエンジニアを対象とした試験となっているので、試験内容は難しくなっています。


参考サイト:IPA 応用情報技術者試験(AP)




2 応用情報技術者試験取得のメリットとは

メリットの写真


応用情報技術者試験は、ITに関する応用的な知識・技能を持ち合わせていることを証明できるため、エンジニアとして大変強みになる資格です。

また、以下のようなメリットを得られることがあります。



2.1 IT系職業での就職・転職で大きなアピールポイントになる

応用情報技術者試験に合格すると、IT系の転職・就職でとても有利です。

なぜなら、応用情報技術者試験は応用的知識・技能を保有するというスキルの裏付けになるからです。


基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門的資格のため、持っていてスタートラインに立っている、という認識があります。

しかし、応用情報技術者試験は難易度も高く、ある程度の知識や技能がないとなかなか難しい試験です。

また、ITの知識だけではなく、プロジェクトを任された際、その中核として必要な知識・技能を持ち、プロジェクトの状況下において最適な選択や立案ができる能力があることを認められる試験でもあります。

そのため、応用情報技術者試験を持っているだけでも企業側からの評価は、基本情報技術者試験と比べ、格段に大きく上がるのです。


また、警視庁、各府県警で募集するサイバー犯罪捜査官及び情報処理区分での採用などにおいて、『情報処理技術者試験の合格』を応募資格の一つとしたり、加点する制度が設けられていたりします。また、厚生労働省 ものづくりマイスター事業「ITマスター」においては、応用情報技術者試験や高度試験の合格者などがITマスター募集条件の一つになっていたりします。


一般企業だけではなく、省庁や公官庁においても優遇措置が取られている試験となっています。




2.2 高度試験の一部免除

IT系国家試験には、情報処理技術者試験の高度試験が9つあります。


情報処理技術者試験体系区分図

※高度な知識・技能(ITストラテジスト試験・システムアーキテクト試験・プロジェクトマネージャ試験・ネットワークスペシャリスト試験・データベーススペシャリスト試験・エンベッドシステムスペシャリスト試験・ITサービスマネージャ試験システム監査技術者試験・情報処理安全確保支援士試験)


応用情報技術者試験に合格してから2年以内であれば、9つの高度試験のいずれについても、午前試験が免除されます。


この9つは、応用情報技術者試験と共にIT系の仕事において、とても重宝される知識・技能を持ち合わせていることを裏付ける試験です。

そのため、難易度は応用情報技術者試験よりも高くなっています。

午前試験が免除されるだけでも、勉強による負担が減り、午後試験へ注力することができる点は、大変大きなメリットとなります。




2.3 企業によっては手当や報奨金が出ることもある

応用情報技術者試験は、大変有用性があり、企業側からの評価も高い試験です。

そのため、企業によっては査定が上がったり、資格手当が付いたり、報奨金が支給されることが多いようです。

また、企業で応用情報技術者試験を受験するよう勧められるケースも多くあり、受験料の負担をしてくれる場合もあります。


ぜひ、自社(希望する会社)に確認をしてみましょう。




2.4 国家試験の一部免除を受けることができる

応用情報技術者試験に合格していると、高度試験以外の国家試験も一部免除を受けることができます。(下記参照)


・中小企業診断士試験

・弁理士試験


もしも、エンジニアからのキャリアチェンジをしたり、仕事の幅を広げたりする際には、大変良いメリットになります。



IT系の仕事において、持っているだけで大変多くの恩恵を受けられます。

自身のスキル向上だけではなく、目に見えた成果や実績が付いてくる点でも取得しておきたい国家試験の一つと言えます。



参考サイト:IPA:試験のメリットなど

      情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験の一部(午前Ⅰ試験)免除制度




3 試験の日程・場所(会場)

会場の写真


令和2年度は新型コロナウイルスの影響で、春期秋期ともに試験が中止となりました。

それを受け、令和3年度から新たな日程基準や会場になっています。



3.1 試験日程・時期

応用情報技術者試験は、年に2回試験があります。


春期の画像    秋期の画像


「春期」「秋期」と名称が分かれています。

春期は4月第3日曜日・秋期は10月第3日曜日に例年実施される予定です。


しかし、新型コロナウイルスの影響で日程には変更が出る可能性があるので、IPAの公式サイトでこまめに最新の情報を追っていくと良いでしょう。




3.2 試験会場

全国47都道府県の主要都市62都市で開催されます。


試験会場表


また、令和3年度春期試験より、試験会場における注意事項が追加されています。


・試験地の収容能力を超えた場合には、同一都道府県内の他地域に設置された試験会場又は隣接する試験地など、
 希望する試験地以外の地域での受験となります。
 なお、事前に通知はいたしません。

・新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策などにより、試験地によっては、
 希望する試験地で受験できない可能性があります。
 また、同一都道府県内の他地域に設置された試験会場、最寄り駅からバス、
 徒歩での移動に時間がかかる試験会場での受験となる可能性もあります。

                           ※試験案内書 1.試験概要 1-3.試験地 より一部抜粋



参考資料:試験案内書(PDF形式)~ 試験概要

参考サイト:試験のスケジュール

      情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験




4 試験の内容

試験の内容についての写真


4.1 受験資格

応用情報技術者試験を受験するのに、年齢制限や事前資格などはありません

学歴や年齢を問わず、誰でも受験可能な試験です。




4.2 受験料


受験料は、他のIT系国家試験同様、5,700円です。




4.3 受験申込方法・期間

個人での申込方法は、基本インターネットのみとなり、願書郵送申し込みでは行っていません。

※受験時の特別措置を希望する方で、インターネット申込を利用できない方のみ願書郵送申し込みの受け付けができます。



申込から合格までの流れ表

※土・日・祝日は休業。


IPA 情報技術者試験・情報処理安全確保支援士試験のサイト にアクセス後、案内書を参照してから、受験申込を行っていきます。


受験される方で、受験票がなかなか手元に来ず焦る、という話を聞くこともありますが、受験票の到着は、試験の10日前くらいになります。(居住地によって到着日は前後します)

あらかじめ、到着日を知っておいて慌てないようにしましょう。


また上記の表に記載してある、申込期間や申込内容の変更期日などの詳しい日にちは、試験の実施状況において変わったり、前後したりすることが予想されます。

受験申込前には、きちんと案内書で日にちを確認してください。




4.4 試験要綱(試験時間・出題形式・出題数・解答数)

試験内容表


試験時間は午前・午後それぞれ150分です。

また、出題形式は午前が多肢選択式で80問、午後が記述式で11問中5問を解答する形式になっています。


応用情報技術者試験の午前試験と午後試験の詳しい内容については、

応用情報技術者試験の「午前試験」と「午後試験」とは? 試験の詳しい内容や違いを説明!

をご覧ください。




4.5 試験方法

応用情報技術者試験では、午前と午後で試験方法が変わります。


試験方法表


午前試験はマークシート式で、午後試験は記述式となっています。




4.6 合格基準

合格基準表


午前午後ともに、合格基準は60点です。




4.7 合格発表・結果(履歴書への記載)

応用情報技術者試験の合格発表は、受験日からおよそ2か月後となっています。


春期(4月第3日曜日)に受験をした場合は、6月の15日頃

秋期(10月第3日曜日)に受験をした場合は、12月の15日頃


合格証書は通常、合格発表から約2週間後に発送があります。


また、履歴書への記載は合格日を書きます。

例えば6月15日に合格発表があり、合格を確認できた場合には、

「令和3年6月15日 応用情報技術者試験 合格」


と、資格の欄に記載します。




参考資料:試験要綱

参考サイト:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験

      合格発表・成績照会




5 試験当日の流れ・持ち物・注意点

受験票の写真


5.1 当日の流れ

令和3年度試験より、新型コロナウイルス対策で「検温結果提出用紙」の記入と提出が必須となりました。


①自宅での検温

試験会場に行く前に、自宅等での検温が必須です。

検温の結果が、37.5℃未満の方は、受験票に同封された「検温結果提出用紙」に体温を記入してください。

なお、検温の結果、発熱(37.5℃以上)があった場合は、会場に行ったとしても受験はできません。

また、軽い風邪症状があった場合についても、受験を控えるようにしましょう。



②試験会場入場

持参した「検温結果提出用紙」を、係員の案内に従って提出してください。

発熱(37.5℃以上)が確認された場合は、会場に行ったとしても受験はできません。

なお、一部の試験会場では、施設管理者の要請によって入場時に検温を行う場合があります。

検温の際、発熱(37.5℃以上)が確認された場合は、受験ができません。



③試験会場でのマスク着用

試験会場内ではマスクの着用が必須です。

マスクを着用していない方は、受験ができなくなる可能性もあるので注意してください。

なお、試験中の本人確認の際には、試験監督員から一旦マスクを外す指示が場合によってあります。



④試験会場への入室

注意事項の説明などが試験開始15分前から始まるので、試験開始20分前までに必ず試験室に入室し着席していてください。

試験会場までは、交通機関の事故、交通混雑、乗り継ぎなどで予想以上に時間が掛かることがあるので、十分な余裕をもって向かうようにしましょう。

交通機関の事故などいかなる理由でも、試験開始後30分を超える遅刻の場合、入室できません



⑤試験開始後

会場では、受験開始後監督員が写真のついた右側の受験票のみを回収していきます。(受験票は縦割り3枚つづりになっています)

中央の受験票は試験終了まで自身でしっかりと管理し、なくさないようにしてください。

中央の受験票をなくした場合は、午後試験が受験できません




5.2 持ち物

会場では、筆記用具などの貸し出しはできません。

忘れ物がないよう、事前に準備しておきましょう。


5.2.1 当日必須な持ち物


受験票

受験票がないと、当日受験が出来ません

絶対に忘れないようにしましょう。


また、当日の試験に持参する受験票には、本人確認のための写真の添付が必要です。

大きさ縦4㎝×横3㎝、6か月以内に撮影した写真を用意しておき、受験票が来たら内容に間違いがないかをチェックしてから、写真を貼っておきましょう。


筆記用具

応用情報技術者試験では、各自用意をして試験に臨みます。

午前試験はマークシート形式ですので、鉛筆だと塗りつぶしやすいと思います。

鉛筆(シャープペンシル)と消しゴムの2つは、最低限持参しましょう。


マスク

試験会場によっては、マスクの着用がないと会場に入られなかったり、受験が出来なかったりする場合も出てきます。

マスクはしっかりとつけて行きましょう。


しかし、絶対に忘れてはいけない受験票などに気を取られたり、会場が遠く早めに家を出たり、いつもとは違うタイムスケジュールに追われ、気づくとマスクを忘れた!なんてことも考えられます。

会場近くのコンビニで買おう、と思っても近くにコンビニが見つからなかったり、売り切れていたりすることも考えられます。

もしもに備え、受験票と一緒に予備としてマスクを入れておくことで、不安要素を消すことができ試験に安心して臨めるでしょう。




5.2.2 当日あると良い持ち物


時計

会場によっては時計がなかったり、自席から見えにくかったりする場合があるので、持っていると助かるでしょう。

特に午後試験は、時間配分が重要となってきますので、もしもに備えて準備しておくと良いでしょう。

スマホや携帯電話は、試験の机に置くことはできず、また会場内では電源をオフにしておかなくてはいけないため、時計代わりとしては使えません。

※時計型ウェアラブル端末は除く。アラームなど時計以外の機能は使用不可


本人確認書類(顔写真付きのもの)

試験会場では、受験票と受験者が同一人物か本人確認のため、本人確認書類の提示を求められることがあります。

もしもの場合に備え、顔写真付きの本人確認書類(免許証など)を持っておくと安心でしょう。




5.3 注意点


・電卓は、試験会場への持込みが禁止です。


・受験票には、各会場ごとに持ち物についての注意事項が記載されています。

 会場によっては、上履き持参などの注意事項が記載されてるので、これに必ず従ってください。


・試験実施に関する情報

 地震、台風等の災害による試験中止、試験会場の変更など、受験者への通知事項がある場合は、IPAの公式ホームページに掲載があります。試験前には、必ずホームページで情報を確認してください。



参考サイト:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 案内書




6 まとめ

応用情報技術者試験は、ワンランク上のエンジニアとして活躍できるスキルがあることを裏付けられるIT系国家試験です。


難易度が高く難しい試験ですが合格することで、自身のスキル向上だけではなく、多くのメリットを得られます。


試験は年に2回だけなので、しっかりと準備をして落ち着いて受験に臨めるよう、この記事を読んで当日の備えをしてください!


【著者】

伊藤

Javaを研修で3か月学んだ、駆け出しのエンジニアです。
現在は、ベンダー資格を取得するため、勉強を日課にできるよう努力中です。

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