デバッカーとは?気になる仕事内容や向いている人の6つの特徴を解説
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ゲームでよく聞くデバッカーとは?
デバッカーはプログラムを動作させることや、プログラムの内容を確認するなどして、プログラムの不備やバグを見つけるデバック作業をする人のことです。デバッカーはゲーム開発でよく聞く言葉で、重要な役割となります。
デバッカーが重要な理由
デバッカーはデバック作業によってバグを見つけることが主な仕事となります。もし、バグが残ったまま製品を納品や出荷などしてしまうと、ユーザーが使った際にうまく動作せず使えない可能性があります。
また、製品によっては仕事に大きな支障が出たり、機械が異常動作を起こして事故に繋がったりする可能性もあります。そのようなことを防ぐためにも、バグを見つけるデバッカーの仕事が重要となります。
地道な作業が多いデバッカーの仕事内容
デバッカーの主な仕事内容はバグを見つけることであり、その役割は重要です。そのため、いろいろな場でデバッカーは活躍していますが、デバッカーと言えばゲーム開発というイメージを持つ方が多いでしょう。
ゲーム開発でデバック作業は、開発中のゲームがプレイできるため楽しそうな仕事とイメージする人もいますが、実際には地道な作業を続ける仕事です。そのイメージのギャップをなくすためにも、ゲーム開発におけるデバッカーの仕事内容を把握しておきましょう。
ゲームのテストをする
ゲーム開発で動作チェックをするには、ゲームをテストプレイすることになります。ゲームをプレイするだけという場合もありますが、同じ場面で同じような入力をひたすら繰り返すことや、開発途中でまともに動作しないことも多いため根気が必要です。
バグを見つける
デバッカーの主な仕事はバグを見つけることです。そのため、ゲーム開発のデバッカーはゲームをテストプレイして、仕様書通りに動作するかチェックをします。
また、ゲーム開発のデバッカーは、バグを見つけても修正するのではなく、開発者に報告するだけという場合が多いです。そのため、ゲーム開発のデバッカーにはプログラミングの知識が求められない場合があり、アルバイトがそのデバック作業をしていることも多いです。
デバッカーに向いているのはこんな人!6つの特徴
どのような仕事にも、人によって向き不向きがあります。そのため、ゲーム開発のデバッカーにも向き不向きがあります。自分がゲーム開発のデバッカーに向いているかどうかを判断するためにも、どのような特徴を持つ人が向いているのか事前に把握しておきましょう。
1:物事に集中できる
ゲームのデバック作業では、単純な動作を繰り返すことが多いです。また、その繰り返しの作業をしながら、些細なバグも見逃さないようにしなければいけません。そのため、ゲーム開発のデバッカーには集中力が求められます。
もし、集中力が足りなければ、バグを見逃してしまう可能性があり、ゲームの品質に影響を与えることになってしまいます。
2:根気強く作業できる
ゲームのデバック作業では、同じようなことを繰り返すこともあります。そのため、長時間の単純作業を集中力を切らさずに続ける根気が必要になります。もし、根気が足りなければ仕事のモチベーションが保てずに、仕事が辛く感じてしまう可能性もあります。
3:発想力がある
ゲームのデバック作業では、バグを見つけるためにいろいろな条件でテストプレイをします。しかし、誰もが想定できる条件ばかりでテストを行っても、それらの条件はすでに対策されていることが多いです。
そのため、開発者が見落としていそうな想定外の条件を想定して、いろいろな角度からテストをしなければなりません。その条件を考えるには、他の人が思いつかないような発想力が必要になります。
4:コミュニケーションが取れる
前述したように、ゲーム開発のデバッカーはバグを見つければ自分で修正するのではなく、開発者に報告をすることになります。そのため、どのような条件のときに、どのようなバグが発生したのかを正確に伝えなければなりません。
正確に情報を伝えるには、日常生活で求められるようなコミュニケーション能力ではなく、正確に情報のやり取りができるビジネス上のコミュニケーション能力が必要です。
ゲームのプログラムは莫大な情報量があるため、正しく情報を伝えられないと、混乱を招く恐れがあります。
5:エンジニアの経験がある
ゲームのデバック作業では、プログラミングスキルを求められない場合もあります。しかし、エンジニアの経験があり、プログラミングスキルがあれば、どのような部分でプログラミングのミスをしやすいか想像することができます。
そのため、バグを見つける能力が高くなります。また、バグを見つけた際の報告も、バグの原因が想像できるため、具体的でわかりやすく伝えることができます。
6:ゲームをすることが好き
ゲームのデバック作業では同じようなことを繰り返し続けることがあり、根気や集中力が必要になります。しかし、いくら根気や集中力があっても、ゲームが好きでなければいつまでも続くデバック作業が辛いと感じてしまう場合もあります。
そのため、ゲームのデバッカーを続けていくには、ゲーム好きということも重要になります。
デバッカーに必要なスキルはある?4つのポイント
ゲーム開発のデバッカーはゲームのバグを見つけるという重要な役割があります。その重要な役割をこなすために、事前にいくつか押さえておくべきポイントがあります。そのポイントにはどのようなものがあるのか把握しておきましょう。
1:基本的には特別なスキルは不要
ゲーム開発のデバッカーはバグを見つけることが主な仕事です。そのため、基本的にプログラミングスキルのようなゲーム開発に必要な特別なスキルは求められません。ただし、デバック作業には根気や集中力のような別の能力が求められることにはなります。
2:あったほうが良いコミュニケーション能力
ゲーム開発のデバッカーはバグを見つければ開発者に報告をします。その際には、正確に情報を伝える必要があります。もし、正確に情報を伝えることができなければ、開発者はどのようなバグが発生しているのか理解できず、その原因の特定と解消ができません。
そのため、デバッカーは正確に情報を伝えるコミュニケーション能力を求められることになります。
>> エンジニアの上手なコミュニケーションの取り方14選|必要とされる要素とは
3:ある程度ゲームのジャンルを知っているとスムーズ
ゲームのデバック作業では、ゲームをプレイし続けることになります。そのため、普段からいろいろなゲームを経験して、ゲーム操作に慣れていると効率良く作業を進めることができます。
また、いろいろなゲーム経験を積んでいると、正しく動作していない場合に違和感を覚えやすく、効率良くバグを見つけ出すこともできる場合があります。
4:とにかく大切なのは根気
ゲーム開発のデバック作業は、同じような作業をひたすら繰り返すことも良くあります。また、小さなバグも見逃さないように、集中力を切らすこともできません。
そのため、ゲーム開発のデバッカーにはとにかくバグを見つける作業を続けるという根気が重要になります。
気になるデバッカーの給料事情
ゲームデバッカーはエンジニアではありません。また、アルバイトとして採用されることもある仕事です。アルバイトでは、年収相場は150万円〜400万円ほどと言われていますが、仕事量や勤務時間にはムラがあり年収の幅も広いです。
ただし、正社員やフリーランスとしてゲームデバッカーをしている場合は、もう少し年収は上がると期待できますが、基本的にはそれほど高い給料を得ることは難しいでしょう。
デバッカーになるための方法
ゲーム開発のデバッカーは品質管理のスペシャリストになることを目指すと安定した収入も得られるでしょう。ゲームのデバッカーは人気が高く、一般の求人から応募しても採用されることが難しい場合もあります。
ゲーム開発のデバッカーを目指すのであれば、一般の求人以外の方法でゲームデバッカーを目指す方法があることも知っておきましょう。
ゲームデベロッパーと直接契約をする
ゲームの関連会社は、大きくデベロッパーとパブリッシャーの2つに分けることができます。デベロッパーはゲームの開発を行います。パブリッシャーも自社でゲームの開発を行いますが、ゲームの販売も行います。また、パブリッシャーはデベロッパーが開発したゲームも販売します。
大手の有名ゲーム会社の多くはパブリッシャーであり、そのような企業ではデバッカーを直接雇用することが少ないです。そのため、デベロッパーのほうでデバッカーを募集していないか求人を探してみましょう。
デベロッパーであればゲーム開発が主体のため、デバッカーの募集をしていることがあり、パブリッシャーよりも規模が小さいことから、採用までのハードルも下がりやすいです。ただし、デベロッパーでも有名企業だと、採用までのハードルが高いこともあるため注意しましょう。
デバック専門会社と契約をする
ゲーム開発をする際に、デバック作業を外部に委託するという企業もあります。そのため、ゲームを開発する側の企業でデバッカーを目指すのではなく、デバック作業を請けている側の企業と契約をするという方法もあります。
中にはゲームのデバックを専門している企業もあるため、そのような企業で仕事をすれば、ゲームのデバッカーになることができます。
デバッカーを目指してみよう
ゲームのデバッカーはあまりスキルが身につかず、それほど給料も高くはありません。また、仕事内容も地道で根気のいるものとなります。
しかし、ゲーム開発に携われることもあり、非常に人気が高い仕事です。そのため、ゲームが好きなのであれば、そのゲームに携わる仕事としてデバッカーを目指してみてはいかがでしょうか。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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