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エンジニアが目標設定する際の基本のポイント|長期的な目標の例も紹介!

  • 公開日:2022-02-28 21:22:38
  • 最終更新日:2022-09-27 18:19:08
エンジニアが目標設定する際の基本のポイント|長期的な目標の例も紹介!

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エンジニアとして正しく目標設定をすることの重要性

パソコンを使う人

エンジニアとしての目標設定を誤ってしまうと、ビジョンが曖昧になり、理想とするエンジニアになることは難しいでしょう。日々の業務をこなすだけでは、なりたい自分になれません。


将来を見据えて計画性のある人は、5年後・10年後の自分を明確にイメージして、それに向けた目標を定期的に設定しているといわれています。


一方で、目標設定自体を軽視している人や苦手に感じている人もいるでしょう。しかし、長期的に活躍できるエンジニアになるためには、正しく目標設定する必要があります。

>> できるエンジニアの特徴14個を解説!理想に近づくためのポイントも紹介

エンジニアの目標設定の分類

男性

エンジニアだけではなく、多くの職種にとって重要である目標設定は、事業目標と個人目標の2つに分けることができます。


個人目標を設定する際は、事業目標を個人目標に落とし込むことが重要です。ここからは、それぞれの詳細について解説します。

事業目標とは

事業目標とは、企業や組織全体の目標で、利益や売上高などの数値目標を設定するのが一般的です。また、業務の自動化や環境影響の低減などの非数値目標も設定されます。


事業目標が不明瞭で伝わりにくい場合や現状に即していない場合、従業員のモチベーションは大きく低下する可能性があります。そのため、事業目標は具体的かつ実現可能であることが求められるでしょう。

個人目標とは

事業目標を達成するための個人目標を設定します。まずは、その企業の一社員として、事業目標・組織目標のために自分ができることを挙げてみましょう。


次に、自分のキャリアプランに関する目標も必要です。これからのキャリアパスを考えたとき、今自分に足りないもの、今後自分がすべきことを考えましょう。


いずれも、エンジニアとしての自分にとって、メリットとなる目標を設定することが重要です。

エンジニアが目標設定する際の基本的な6つのポイント

パソコンを使う人

エンジニアが目標設定する際、現状の課題と将来へのビジョンを明らかにする必要があります。また、上司から設定された目標ではなく、エンジニア自身が設定した目標であることが重要です。


ここからは、エンジニアが目標設定する際の基本的なポイントを見ていきましょう。

  • 長期的なプランから逆算する
  • 数値を盛り込む
  • 期限を設定する
  • 細かく分けて目標設定する
  • スペシャリスト志向かマネジメント志向かを把握する
  • 理想のエンジニアを探して参考にする

1:長期的なプランから逆算する

エンジニアが目標を設定する際は、自分が望む長期的なキャリアプランから逆算して、今何をすべきかを考えましょう。


そのためには、どのような業務内容で、どのようなポジションにつきたいかという、キャリアビジョンを明確にする必要があります。そのキャリアビジョンによって、設定すべき目標が変わってくるでしょう。

2:数値を盛り込む

目標設定は、定量的な目標にすることが重要です。「〇〇に貢献する」や「〇〇を改善する」といった目標設定では、自分自身は何から始めるべきか曖昧で、客観的に評価しにくくなります。


そのため、自分が開発するシステムの完了期間や、案件の件数などの目標は数値化することをおすすめします。

3:期限を設定する

目標を立てる際に重要なのは、期限の設定です。期限を設けないと、仕事の効率が悪くなりやすく、さらに進捗状況を管理しにくくなります。


短期間で達成したい目標と長期的に成し遂げたい目標を設定し、それに向かって行動しましょう。

4:細かく分けて目標設定する

目標を設定する際は、さまざまな種類に細かく分けて、具体的に設定しましょう。エンジニアとしての目標、キャリアパスに関する目標、最終的なビジョンに対する目標など、それぞれすべきことが異なります。


また、自分が達成できる程度の細かな目標を設ければ、小さな達成感の積み重ねによってモチベーションが向上し、仕事や課題をやり抜く力となるでしょう。

5:スペシャリスト志向かマネジメント志向かを把握する

エンジニアが目標設定する際は、自分の志向によって設定する目標が異なるため、自分がスペシャリスト志向かマネジメント志向かを把握しておきましょう。


スペシャリストは、特定分野の知識や技能を持つエンジニアです。プロフェッショナルとして、専門的なスキルだけでなく資格や実績も必要になります。


マネジメント志向のエンジニアは、広範囲にわたる知識や経験を持つことが求められます。幅広い視野や柔軟な対応力、コミュニケーション能力も必要になるでしょう。

6:理想のエンジニアを探して参考にする

自分が理想とするエンジニアを探し、そのロールモデルを深く分析してみましょう。それにより、自分を客観視でき、今獲得すべきスキルや知識、経験が明確になります。


ただし、一度にそのスキルや知識を得ることは難しいため、それらに優先順位をつけ、重要な事項から目標として設定していきましょう。

エンジニアの長期的な目標設定の例

男性

エンジニアとして働き始めたら、短期的な目標と長期的な目標を設定しましょう。長期的な目標は、3年、5年、10年などのスパンで設け、毎年自分自身で評価および修正していくことをおすすめします。


ここからは、エンジニアの長期的な目標設定の例をご紹介します。

3年後の目標例

クライアントに対するヒアリングスキルを身につけると同時に、システム構築のための知識と技術の獲得を目標にします。そのために以下のことを進めていきます。


・OSやDB、クラウドに関するセミナーやミートアップに出席して、月に1回報告書を作成する
・プロジェクト反省会に参加し、自分の課題を〇件以上ピックアップする
・内外の勉強会やセミナーで得た知識を、週に〇回以上ブログでアウトプットする
・〇年以内に応用情報処理試験の合格を目指す

5年後の目標例

自分が担当できる案件数を増やすことができるよう、よりスピーディーかつ高品質のシステムを提案できることを目標にします。そのために以下のことを進めていきます。


・〇〇の学習を進めて、年に〇種以上のフレームワークをマスターする
・システムの納期遅延を0件に、不良件数を年〇件以内に抑える
・時間外労働時間を月〇時間まで減らす
・〇年以内にデータベーススペシャリストの取得を目指す

10年後の目標例

クライアントと現場の意見調整だけでなく、プロジェクト全体の統括およびエンジニア育成を行える力を身につけることを目標にします。そのために以下のことを進めていきます。


・リーダーシップ研修会に年〇回以上参加する
・作業手順書の作成と技術・情報共有のための内部勉強会を期ごとに開催する
・新規ツールを導入して、生産性〇%アップを目指す
・〇年以内にプロジェクトマネージャーの取得を目指す

エンジニアが目標設定後にやっておきたいこと

男性

目標設定は、目標を設けただけでは本来の意味を成しません。目標達成に向けた前向きな行動が、その人の価値や将来性を高めていくでしょう。


エンジニアの目標を設定した後は、スキルアップに励んだり、技術を学んだり、実績を積み上げたりしていくことが大切です。


ここからは、エンジニアが目標設定後にやっておきたいことを見ていきましょう。

セミナーや勉強会を活用する

エンジニアがスキルアップするために、セミナーや勉強会を活用してみるのも良いでしょう。IT企業や有志のサークルが主催する有料・無料の勉強会が、定期的に開催されています。


勉強会やセミナーに参加すると、新しい知識や情報を学べるだけでなく、さまざまな分野のエンジニアと交流することができ、同じように学んでいる現役のエンジニアと情報交換をしたり、相談したりすることができるでしょう。


また、他のエンジニアとつながることによって、人脈を作ったり刺激を受けたりすることもできます。

目標設定に合わせた資格を取得する

目標設定後には、自分のキャリアビジョンと現状に合わせた資格を選択し、資格を取得していくことも重要です。


資格の取得は、自分のスキルを客観的に証明することができ、転職にも有利に働く可能性があります。また、資格取得のために勉強することで、体系的に知識を学べるでしょう。

ブログなどでアウトプットを行う

現役エンジニアにとってアウトプットは欠かせません。たとえば、SNSなどでアウトプットの習慣をつけることで、知識やスキルが定着しやすくなります。


インプットする際にもアウトプットに向けた視点で情報を得ることで、効率的に情報を得られるでしょう。


また、アウトプットにコミュニケーションツールを活用することにより、他のエンジニアと交流することが可能です。仲間から評価や意見をもらうことで、知識や充実感を得ることもできるでしょう。

IT業界の最新情報を把握する

IT業界は、日々目覚ましい進化を遂げており、新しい技術が次々に生まれています。エンジニアには、最新情報を常に把握しておく向上心が必要です。


新技術などの情報を得ることにより、自分が学ぶべきスキルの取捨選択ができ、次の目標設定に役立つでしょう。自分の市場価値を上げるためにも、IT業界の動向を常につかんでおくことが重要です。

人脈を広げる

エンジニアがキャリアプランの実現や転職活動を有利に進めるためには、人脈を広げることが大切です。エンジニア同士の交流で、自分の知らない新しい情報や最新の技術などを知ることもあります。


前述したとおり、勉強会やセミナーに参加する、ブログやTwitterなどのSNSを使ってアウトプットするなど、人脈を広げる手段はいくつかあります。


独学では知識の幅が行き詰まったり、情報が偏ったりする可能性があります。エンジニア仲間と交流することで刺激を受け、モチベーションアップにもつながるでしょう。

エンジニアの目標設定方法を参考にしよう

男性

エンジニアに関わらず、目標設定することは社会人にとって重要です。将来を正しく見据えたキャリアプランを立て、それを達成するために目標設定する必要があります。


目標設定は、期限を設定する、数値目標を盛り込む、実現可能な目標を設定する、などいくつかのポイントがあります。


自分の設計書を作るように、具体的で定量的な目標を設定し、自分がなりたい将来像に向けて前進しましょう。


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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