ネットワークエンジニアのおおよその年収とは?引き上げる方法や将来性も紹介
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ネットワークエンジニアの仕事内容とは?
ネットワークエンジニアの仕事は、サーバーを土台にネットワークの構築を行うことです。ネットワークエンジニアの仕事は大きく分けてネットワークの設計、構築、運用、保守に分けることができ、プロジェクトの規模によっては設計から保守まで全て一人で担うケースもあります。
未経験からネットワークエンジニアとして働く場合、まずはネットワークの運用や保守から担当し、経験を積んでいくことになるでしょう。
ネットワークエンジニアのおおよその年収
会社規模や業務形態、経験年数などで大きな違いがありますが、ネットワークエンジニアの年収は450万円程度と言われています。
1000万円以上の年収を得ている人もいますが、ネットワークエンジニアという職種全体で見ると、平均年収でボリュームが大きいのは年収300~400万円のゾーンです。
ネットワークエンジニアが年収を上げる方法
ネットワークエンジニアの年収は他の職種と比べて低いというわけではありませんが、ネットワークエンジニアとして働くのであればより高い年収を目指したいという人は多いでしょう。
ネットワークエンジニアが年収を上げる方法としては、ニーズの高いスキルや資格を獲得する方法の他、転職する、フリーランスになるといった方法が考えられます。ここではネットワークエンジニアが年収を上げる方法について解説していきます。
評価される資格を取る
特に大手企業の場合、特定の資格を取得することで資格手当を付けるケースも多いです。ネットワークエンジニアの場合も業務に関連した資格の種類は多いため、企業に評価される資格を取得することで年収アップにつなげることができるでしょう。
ここではネットワークエンジニアが評価されやすい資格を紹介していくため、参考にしてみてください。
AWS認定
AWS認定とは、AWSの各サービスを扱うための知識やスキルを証明できる資格です。Amazonが主催する資格で、現在は「FOUNDATIONAL」「ASSOCIATE」「PROFESSIONAL」「SPECIALTY」のレベル、専門分野があり、全部で12種類の認定資格が設定されています。
AWSは企業が利用するクラウドサービスとしてのシェア率も高く、他のサービスも近い操作が可能なため、取得することでクラウドサービスを扱うスキルがあると評価してもらえるでしょう。
ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークスペシャリスト試験はネットワークエンジニアとしてのスキルを証明できる日本の国家資格です。経済産業省が認定している情報処理技術者試験の試験区分の一つで、もっとも高難易度の試験に含まれています。
ネットワークスペシャリスト試験を取得することで、目的に合った大規模かつ堅牢なネットワークを構築し、管理運用できるネットワークエンジニアであることの証明になります。
出典:ネットワークスペシャリスト試験(NW)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/nw.html
シスコ認定
シスコ技術者認定とは、アメリカのシスコシステムズが主催するネットワークエンジニアのスキルを認定する資格です。
ネットワークエンジニア向けの資格として人気があり、試験のグレードには「エントリー」「アソシエイト」「スペシャリスト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の5種類があります。
シスコ技術者認定を取得する場合は、まずはアソシエイトのCCNA合格を目指すと良いでしょう。さらに上位資格であるCCNPやCCIEを取得できれば、市場価値の高いネットワークエンジニアとして年収をアップしていくことも可能です。
LPIC・LinuC
LPICとLinuCは同じようにLinuxに関するスキルを証明する認定ですが、証明できるスキルの内容は大きく異なります。世界を視野にLinuxについての技術の証明であるLPIC取得を目指すか、Linuxだけでなくクラウドやセキュリティなどシステム構築に必要なスキルを備えたプロフェッショナルの証明であるLinuCの取得を目指すか、自分が目指すキャリアを踏まえて選ぶようにしましょう。
> LPICの資格としての需要は? LPICとLinuCの違いについても解説
LPICはレベル1からレベル3の3段階、LinuCはレベル1~レベル3、システムアーキテクトの4段階にわかれているため、自分に合ったレベルの試験を受験することができるでしょう。
企業が扱うサーバーなどの機器はOSにLinuxを利用しているケースが多いため、LPICやLinuCを取得することでネットワークエンジニアに必要なLinuxの知識を身につけることができます。
転職する
ネットワークエンジニアが年収を上げる方法として、現在勤めている企業よりも待遇の良い企業に転職するという方法があります。企業の規模や業界などによっても年収の水準は変わってくるため、転職することで大幅な年収アップも期待できます。
転職で年収を上げる場合は、大手の上場企業やWeb業界のベンチャー企業などを狙うのがおすすめだと言えるでしょう。また、IoT関連の企業も将来年収が上がる可能性があるためおすすめです。
コミュニケーション能力を身につける
ネットワークエンジニアは顧客と接する仕事であるため、スキルだけが高くてもコミュニケーション能力に欠けていては年収を上げることは難しいです。
また、顧客以外にも社内のシステムエンジニアや営業などとスムーズにやりとりを行う必要があるため、コミュニケーション能力を身につける必要があるでしょう。
言われたことをこなすだけでなく、自分の言葉で提案していけるネットワークエンジニアほど評価されやすくなります。
フリーランスになる
勤めている会社を退職し、フリーランスのネットワークエンジニアとして独立することで年収を上げることも可能です。
契約次第にはなりますが、フリーランスの場合は自分の裁量で案件を獲得できるため、会社員のネットワークエンジニアより年収がアップするケースも多いでしょう。
クラウドの知識を身につける
近年ではクラウドサービスの重要度が上がってきていますが、AWSをはじめとしたクラウドサービスに対応できる人材は不足している状態です。今後年収の高いネットワークエンジニアになるためには、クラウドやホスティングサービスの知識を身につける必要があるでしょう。
英語スキルを身につける
ある程度のスキルを持ったネットワークエンジニアの場合、さらに英語スキルを身につけることでアメリカなどの海外で働くという選択肢も生まれます。
ネットワークエンジニアの年収水準は日本よりもアメリカの方が高いため、英語スキルを磨くことでグローバルなネットワークエンジニアを目指すのも良いでしょう。
ネットワークエンジニアの将来性について
現在IT業界ではIT人材が不足している状態となっており、ネットワークエンジニアも需要が高い状態にあります。
今後は特にクラウドやIoTなどでのネットワークエンジニアのニーズが高まることが予想されていることから、ネットワークエンジニアは将来性がある仕事だと言えるでしょう。
関連記事:ネットワークエンジニアの将来性とは?今後のキャリアもあわせて紹介
ネットワークエンジニアと他のエンジニアの違い
ネットワークエンジニアなどのエンジニア職にはさまざまな種類があり、それぞれ仕事内容や求められるスキルなども異なります。ネットワークエンジニアに興味がある人の中には、ネットワークエンジニアと他のエンジニアとの違いについて知りたいという人もいるでしょう。
ここでは最後に、ネットワークエンジニアと他のエンジニアの違いについて紹介していきます。
サーバーエンジニアとの違い
ネットワークエンジニアと混同されやすいエンジニア職にサーバーエンジニアがあります。サーバーエンジニアはデータの保管場所であるサーバー周りの業務を行うエンジニアであるため、ネットワークエンジニアと同じインフラエンジニアですが、業務内容は異なっています。
なお、サーバーエンジニアの年収は約460万円となっているため、ネットワークエンジニアに近い年収水準の職業だと言えるでしょう。
システムエンジニアとの違い
システムエンジニアとは、システム開発における上流工程を担当するエンジニアです。ネットワークエンジニアの仕事はネットワーク関係の業務ですが、システムエンジニアの仕事はシステムの要件定義や設計を行うです。
また、システム開発の下流工程を担うプログラマーのマネジメントを行うこともあります。なお、システムエンジニアの平均年収は500万円ほどとなっているため、ネットワークエンジニアの年収よりも高水準だと言えるでしょう。
ネットワークエンジニアの年収について知ろう
ネットワークエンジニアが年収を上げる方法にはさまざまな選択肢があります。ぜひ本記事で紹介したネットワークエンジニアの仕事内容や年収を上げる方法などを参考に、ニーズの高いスキルや資格などを取得して年収アップを目指してみてはいかがでしょうか。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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