ゲームテスターの仕事内容とは?求められるスキルや役立つ資格を解説
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ゲームテスターとは?
ゲーム開発を行う際に、開発途中のゲームをテストプレイをしてバグを見つけるという作業があります。その作業を行う人のことをゲームテスターといいます。また、プログラムの不備を見つける作業をすることから、ゲームデバッカーと呼ばれることもあります。
ただしゲームデバッカーと呼ばれることがあっても、ゲームテスターは他のエンジニア関係のデバッカーとは作業内容が少し異なる部分があります。そのためゲームテスターを目指すのであれば、その役割を事前にしっかりと把握しておくようにしましょう。
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ゲームテスターの年収について
ゲームデバッカーは他のエンジニアのデバッカーとは作業内容が異なり、エンジニアとしての知識や技術を求められない場合があります。そのためゲームデバッカーは、アルバイトで採用されることが多いです。
ゲームデバッカーという職種をピンポイントで国が年収調査したようなデータはありませんが、一般的なゲームデバッカーの年収相場は、150万~450万円ほどといわれています。
デバッカーのスペシャリストになったり、フリーランスで仕事を受たりすれば、年収は少し高めになるでしょう。
ゲームテスターの4つの仕事内容
ゲームテスターはゲーム開発のデバック作業を行います。しかし、デバック作業はエンジニアが製品やシステムなどを開発する際に行うデバック作業とは少し異なる部分もあります。
そのためゲームテスターが、具体的にどのような仕事をしているのか知っておきましょう。
1:不具合の報告をする
ゲームプログラムに不備があると、プレイ中に不具合が発生してしまいます。そのためゲームテスターは、開発途中のゲームのテストプレイを行い、ゲームに不具合が発生しないか確認します。
ゲームにバグが残ったまま出荷してしまうと、ゲームの評価や売上げなどに大きな影響を与えてしまうため、ゲームテスターはゲーム開発において重要な役割となります。
2:仕様の確認をする
ゲームテスターは、やみくもにテストプレイをしてバグを探すわけではありません。ゲーム開発には仕様書があるため、ゲームが仕様書通りの動作をしているかを確認します。仕様書で確認する内容には、操作方法や画面レイアウト、難易度やBGMなどがあります。
3:操作性や画面の確認をする
ゲームテスターは、キャラクターや画面などの操作性や、想定外の操作をした場合の動作なども確認する必要があります。高度な動きをしているか、リアリティがあるか、などの複雑なチェックも要求されることがあるということです。
また、ゲームテスターの目的はゲームのバグを見つけることであるため、仕様書や指示に従うだけではいけません。開発側が想定していないバグを見つけることも、ゲームテスターの役割となります。
このように、細かなバグを見つけるためにも、ゲームテスターは人が想定しないようなテストプレイを行うことを求められます。
4:修正後の確認をする
近年のゲームは以前のゲームと異なり、リリース後もプログラムの修正やゲームのアップデートなどを続けていく必要があります。その際に修正したプログラムや新しいプログラムが、これまでのプログラムに悪い影響を与えてバグを発生させてしまうことがあります。
そのため、ゲームの修正やアップデートなどを行う際に、ゲーム動作の再確認を行う必要があります。
ゲームテスターに求められる7つのスキル
ゲームテスターはゲーム開発に関わる仕事をしますが、プログラミングスキルを求められることは少ないです。
ゲームテスターの仕事をするには、どのようなスキルが必要であるか知っておきましょう。
1:基本的なパソコン操作
ゲームテスターは、バグの内容や作業の進捗状況などを報告しなければなりません。その際には、基本的にパソコンを使うことになります。
そのため基本的なパソコン操作やExcel・Wordのような定番ソフトなど、最低限のパソコン知識が求められます。
2:コミュニケーション力の高さ
ゲームのバグは、複雑な条件や状況などによって発生するものも多くあります。このときに、バグの内容を正確に報告できないと、開発側がバグの原因を特定することができません。
そのため、ゲームテスターは高いコミュニケーション能力が求められることになります。
3:単純作業に対する忍耐力
ゲームテスターのテストプレイには、同じような状況で、同じような入力を繰り返すという単純作業もあります。
ずっと同じ作業を繰り返していると集中力が落ちてしまい、小さなバグを見逃してしまう可能性があるため、ゲームテスターには根気や忍耐力、集中力などが求められます。
4:洞察力の高さ
ゲームテスターは同じ入力を何百回と繰り返して、ゲームの動作確認を行うのが仕事です。その何百回や何千回の結果の中に、数回だけわずかに違う動作をすることがあります。
そのわずかな違いはバグの可能性があるため、ゲームテスターはその違いを見落とさないようにしなければいけません。そのためゲームテスターには、わずかな違いを発見できる洞察力が求められます。
5:ビジネススキル
ゲームテスターには、テストプレイの結果を正確に報告するためのコミュニケーション力が求められます。またテストプレイをしてゲームの改善点に気がついた場合には、改善案も伝えなければならないため、企画力や提案力も必要なスキルです。
他にも、ゲーム開発はチームで行うため、ヒューマンスキルやマナーなども身につけておきましょう。ゲームテスターは特殊なスキルは求められませんが、これらのビジネススキルを幅広く求められます。
6:情報漏洩を防止する責任感
ゲームは、どのような内容のものをいつリリースするのか、など情報を解禁するタイミングが重要視されます。もし、開発中のゲームについて情報漏洩してしまうと、そのゲームの売上げに大きな損失が出てしまう可能性もあります。
ゲームテスターは開発中のゲームをテストプレイをするため、ゲームの内容や開発状況などを把握しています。それらの情報を口外してしまうことのないように、強い責任感を持って情報を守ることが求められます。
7:プログラミングスキル
前述したように、ゲームテスターはゲームをテストプレイをしてバグを見つける職業であるため、プログラミングスキルを求められない場合もあります。しかし、プログラミングの知識があれば、バグの発生しやすいポイントを把握したうえでテストプレイを行えます。
ゲームテスターに向いている人の4つの特徴
ゲームテスターは、専門的な知識も必要なく始められるため、興味を持っている方も多いでしょう。自分にゲームテスターは向いている仕事なのか知りたいと思った方もいるのではないでしょうか。
次に、ゲームテスターにはどのような人が向いているのか、どのような特徴を持った人が向いているのかについて紹介します。
1:繰り返しの作業に飽きない人
ゲームテスターは単純作業を何百回、何千回と繰り返すことがあります。繰り返しの作業が苦手という人は、小さなバグを見逃すミスをしてしまう可能性があります。そのため繰り返しの作業に飽きないという人は、ゲームテスターに向いているでしょう。
2:ゲームが好きな人
ゲームテスターは単純作業の繰り返しであるため、人によっては辛い仕事になります。また、スキルを磨きづらいため将来性もあまりなく、給料も多くはありません。
それでもゲームが好きで、ゲームに関わる仕事がしたいという人であれば、モチベーションを保ち、仕事を続けていけるでしょう。そのためゲームテスターにとってゲーム好きであることは、重要な要素となります。
3:好奇心旺盛な人
バグを探し続けるという飽きやすい作業でも、条件を変えることで、どのように動作の違いが起こるのかを楽しめる人は、ゲームテスターの単純作業の繰り返しが苦にならない場合があります。
このように、好奇心を持って仕事に取り組めるならば、ゲームテスターに向いているでしょう。
4:想像力がある人
ゲームテスターは、仕様書や指示にだけ従うのではなく、能動的に様々な条件でテストプレイを行ってバグを見つける必要もあります。
その際には、開発側が想定していないテストプレイを行わなければいけません。そのため、人が思いつかないような方法を思いつく、発想力や想像力を持っている人はゲームテスターに向いているでしょう。
ゲームテスターに役立つおすすめの資格
ゲームテスターに必須となる資格はありませんが、プログラミングやエンジニアの知識は持っていることが望まれます。これから、ゲームテスターを目指す場合に持っておくと良い資格を紹介します。
IT検証技術者認定試験
IT検証技術者認定試験は、ITに関することの検証を行う技術力が一定のレベルに達しているか、を認定するための試験です。こちらは、ゲーム開発でバグを見つけるゲームテスターに適した資格となっています。
また、IT検証技術者認定試験にはレベルが7段階あります。高いレベルの認定者となれば、それだけゲームテスターとしての能力も高いと認識されるでしょう。
JSTQB認定テスト技術者資格
JSTQB認定テスト技術者資格は、ソフトウェアのテスト技術が一定レベルに達していることを認定する資格です。そのソフトウェアは、主に自動車や携帯電話、社会インフラや企業システムなどのものを指します。
しかし、これらの技術を身につけていることはゲームテスターの仕事に活かせるため、おすすめの資格となります。
ゲームテスターにおける4つのやりがい
ゲームテスターは仕事が過酷で、待遇もそれほど恵まれない場合もありますが、人気の高い仕事であるためなかなか就けないことも多いです。
ゲームテスターの仕事に、やりがいがあることが人気の理由でしょう。そのやりがいには、どのようなものがあるのか把握しておきましょう。
1:地道な作業が品質向上に大きく繋がる
ゲームテスターがバグを見つけると、ゲームの品質向上に繋がります。
またバグが見つからなくても、何百回や何千回と動作を確認したことで、ゲームに問題がないと確認できます。そのため、ゲームテスターが地道な作業を繰り返せば繰り返すほど、ゲームは良いものとなるのです。そのことにやりがいを感じる人もいます。
2:新しいゲーム開発に携われる
ゲームテスターは開発中のゲームをプレイできるため、場合によっては人気シリーズの最新作を誰よりも早くプレイできます。これは、ゲーム好きな人には嬉しいことでしょう。
またゲームテスターであっても開発に携わっていることから、ゲームのエンディングで流れるクレジットに自分の名前が載ります。多くの人が楽しむゲームに自分の名前が出ることで、仕事のやりがいを実感する人もいます。
3:業界内で仕事の幅を広げられる
ゲームテスターは、開発側の人と接点を持つ場合もあります。そのためアルバイトで採用されていたとしても、ゲーム開発の知識を身につけることができたり、社内に人脈を広げられたりします。
知識と人脈が広がることで、仕事の幅が広がります。場合によってはスキルが認められて、アルバイトから社員になれたり、ゲームテスターからプログラマーなどになれたりする可能性もあるのです。
4:スキルを身につけられる
ゲームテスターには洞察力や忍耐力、ビジネススキルなどのスキルが求められます。これらのスキルは、別の仕事で役に立つことも多いです。
また、勉強してプログラミングやエンジニアのスキルを身につければ、IT業界で転職をする際に有利になります。
ゲームテスターの現状・将来性について
ゲームのデバック作業はAI化が進んでいて、今後はゲームテスターの需要は少なくなっていくと予想されています。
そのため、現在はゲームテスターの需要は高いですが、将来性を考えると今後は厳しい状況になっていくでしょう。
>> ゲーム業界の10の現状|向いている人の特徴やこれからの課題も解説
ゲームテスターへの転職を検討しよう
ゲームテスターはゲーム開発に関わることができ、やりがいを実感しやすい仕事です。またゲームテスターから、仕事の幅を広げていくという選択肢もあります。
>> ゲーム会社で活躍する42の職種|制作の流れや必要なスキルも解説
しかし、ゲームテスターは競争率が高いため、ゲームテスターへの転職を検討する場合は、しっかりと仕事内容を理解し、転職を成功させましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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