システムコンサルタントの主な業務内容5選|おすすめの資格も詳しく紹介
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システムコンサルタントとは?
システムコンサルタントとは、IT職種のひとつであるITシステムコンサルタントを指して使われることもあります。広義のシステムコンサルタントは、顧客業務の仕組みを分析し、改善に導くことを業務とします。
ITシステムコンサルタントは、システムコンサルタントの業務をIT(情報技術)分野に絞り、企業内のシステム化を通じて課題を解決に導きます。システム化工程の最上流を担当し、顧客の課題を分析します。
一般的なコンサルタントとの相違点
一般的なコンサルタントは、顧客の経営課題を分析し、解決に導くのが仕事です。一般的なコンサルタントとシステムコンサルタントでは、経営課題の分析・解決を行うのか、業務の仕組みに関する課題分析・解決を行うのかという違いがあります。
さらに類似の職種としてITコンサルタントもあります。「IT」を冠している通り、情報技術面から顧客の経営課題を分析・解決する職種です。
システムコンサルタントの労働に関するポイント3つ
IT関連の仕事というと、労働時間が長いイメージも強く、労働条件が気になるという方も多いでしょう。ITシステムコンサルタントは、システム構築の上流工程であるため、経験を積むにしたがって、労働時間のコントロールがしやすくなっていく職種です。
ここでは、ITシステムコンサルタントを目指すうえで、気になる労働に関するポイントを3つ解説します。
1:平均年収は高め
ITシステムコンサルタントは、就職した企業や経験年数によって年収が異なるため、平均年収と実際にもらえる年収との幅が大きくなることもあります。ホワイトカラーの平均年収に比べると、ITシステムコンサルタントの年収は高めとされています。
コンサルタントという職種上、顧客の管理職クラスからの信頼が必要となるため、ビジネス経験を充分積んでいることも求められます。経験と実績が付加価値となる職種といえます。
2:状況によっては残業や休日出勤あり
ITシステムコンサルタントは、比較的業務時間をコントロールしやすい職種です。しかし、システム開発の工程に関与する場合、情報収集やドキュメントの作成などの業務で、残業や休日出勤が必要となることがあります。
3:達成感や知的欲求を満たしやすい
仕事に達成感や知的探求を求める人には、ITシステムコンサルタントの職が向いています。ITシステムコンサルタントの業務では、顧客の問題解決に向けて、業務フローを作成し、業務分析をするなど、知的探求心が満たされます。
ITシステムコンサルタントは、課題分析を行った結果として、問題解決に向けての提案を行います。提案内容について、顧客に納得し、受け入れられたときには達成感も満たされます。
システムコンサルタントの主な業務内容5選
ITシステムコンサルタントの業務内容は、解決すべき課題の種類や、アプローチの方法などによって異なります。ここでは、システムコンサルタントの具体的な業務内容を5つ解説します。
システムコンサルタントという職種の概要は理解できたけれども、具体的にどのような働きをするのかイメージしづらいという方は、ここで紹介する業務内容からイメージを膨らませてみましょう。
1:デジタル戦略の計画立案
ITシステムコンサルタントの代表的な業務ともいえるのが、デジタル戦略の計画立案です。ITに関する知識を活用し、課題解決にITを用いて戦略的な計画を立案します。
課題解決はIT化のみで行うわけではなく、ITを含めた多方面からアプローチする必要があるため、幅広い知識が要求されます。デジタル化がメインとなる課題解決に向けてのアプローチは、ITシステムコンサルタントならではの業務といえます。
2:売上向上の探求
顧客から、システム化によってコスト削減や売上向上を要求されることもあります。売上向上に向けてのコンサルティングを行うため、IT知識だけでなく、顧客の業種の業務知識や業界の動向についての知識も必要になります。
システムを導入することで、売上向上に向けての課題を解決する方法論を策定し、具体的な数値を挙げて、向上見込みを提示します。
3:顧客ニーズの情報収集・分析
システムコンサルタントとして必ず行うのが、顧客ニーズのヒアリングと分析です。コンサルティングの作業はまずヒアリングから始まります。
ヒアリング結果は、そのままニーズとして資料化できるわけではなく、ヒアリング結果からさらに顧客の真のニーズを導き出すのも、コンサルタントの仕事といえます。真のニーズが見えたら、問題を分析し課題解決につなげます。
4:物流システムの構築
商品の供給から消費者に届けるまでを一貫してシステム化する際には、ITシステムコンサルタントも物流システムの構築に携わります。
SCM(サプライチェーンマネジメント)と呼ばれる統合的な物流システムは、複数の業種や業者で導入されるため、業者ごとのプロセス分析が必要になります。
会社や業種という壁を越えて1つのシステムを構築する際にも、ITシステムコンサルタントが活躍することができます。
5:企業の課題・悩みの解決
具体的なシステム化の目標がなく、企業の課題や悩みをヒアリングすることからスタートするコンサルティング業務もあります。
システムコンサルタントは、企業が抱える問題をヒアリングし、分析することで、IT化して解決する問題なのか、業務フローの見直しや人員配置などIT以外の部分で解決できる問題なのかを切り分けます。
顧客の業務内容を理解し、現状の仕組みを見直して、再構築提案することもシステムコンサルタントの業務になります。
システムコンサルタントに必要な7つのスキル
システムコンサルタントになるためには経験が必要となりますが、その経験を積む過程で得られる技術も重視されます。ここでは、システムコンサルタントに求められるスキルを7つ紹介します。
システムコンサルタントを目指す方は、経験を積むための努力と並行し、ここで紹介するスキルについても積極的に身につけていきましょう。
1:ビジネスの場における幅広い知識
システムコンサルタントは、顧客の課題解決に努めるのが仕事です。業界の動向や経営手法、マーケティング手法など、ビジネスに関する幅広い知識が必要になります。
IT分野の専門知識は当然必要となりますが、ビジネス全般の知識やビジネス課題の解決方法についても知識がないと、顧客の課題解決を導き出せません。日ごろからアンテナを張っておく必要があります。
2:ITに関する深い知識と経験
ITシステムコンサルタントの場合は、一般的なIT技術者より一層深いITに関する知識が求められます。ITシステムコンサルタントは深く広い知識を持ち、さまざまな方向から解決策を導き出したり提案したりできるだけの技術と経験が必要です。
顧客の真のニーズを正しく分析し問題解決するためには、豊富な知識だけでなく、経験がものをいう場合もあります。
3:顧客が抱える問題を解決できる能力
あらゆる知識を持っていても「問題解決能力」がないと、コンサルティング業務はできないでしょう。問題解決力は、コンサルタントとして活躍するうえで、重要視すべき能力です。
問題解決の能力は知識の蓄積と異なり、本やメディアの情報から簡単に得られるものではありません。課題のどこに着目するのか、顧客ニーズの何を目標点として設定するのかなどは、実務経験によって養われます。
4:顧客の業務内容についての知識
顧客業務の一部を対象としてコンサルティングする場合でも、顧客業務内容の知識が必要となります。対象業務のみの知識で取り組んでしまうと、全体像が見えないため、効率化が図れる提案をできない危険性があります。
システムコンサルタントは、顧客業務全体の業務フローを参考にしたり、業務担当者のヒアリングをしたりすることで全体像を把握します。
5:プレゼンテーション力
システムコンサルタントをはじめ、提案が業務に含まれる職種の場合、プレゼンテーション力が高いことは有効なスキルといえます。コンサルタントは専門家ですが、提案を聞く顧客の担当者の中には、専門用語や最新技術に通じていない人もいます。
プレゼンテーション力の高い人は、知識がない人には伝えにくい「専門用語」や「技術内容」を、わかりやすい言葉に置き換えて理解を促すことができるため、顧客からも信頼を得やすくなります。
6:円滑なコミュニケーション力
システムコンサルタントが関わるのは、少人数の顧客には限られません。業務担当者やIT担当者、外部のITベンダーなどともコミュニケーションを図らなければならないことが多くあります。
異なる立場の人たちと、円滑にコミュニケーションを図り、課題の根本的な部分を探っていける人は、システムコンサルタントとしてのスキルが高いといえます。
>> エンジニアの上手なコミュニケーションの取り方14選|必要とされる要素とは
7:論理的な思考力
論理的思考能力は、問題解決能力と並び、システムコンサルタントに必須のスキルといえます。論理的思考は長年の経験でも培われますが、トレーニングすることで鍛えられる部分もあります。
システムコンサルタントを目指すには?
システムコンサルタントになるためのキャリアパスは複数ありますが、ここでは、一般的な2つの方法を紹介します。
ITコンサル系の会社に就職し、実業務を経験しながらスキルを磨く方法と、システム構築の下流プロセスであるプログラマーから上流のシステムエンジニアまで経験する方法です。
ITコンサル系会社に未経験で就職するのは難易度が高いため、プログラマーから順に経験していく方法が一般的です。
システムコンサルタントにおすすめの7種の資格や試験
システムコンサルタントに必須とされる資格はありませんが、システムコンサルタントになるために有利な資格を取得しておくと良いでしょう。
ここでは、システムコンサルタントとして、取得しておきたい資格を紹介します。
1:情報システムコンサルタント資格認定試験(ISC)
情報システムコンサルタント資格認定試験は日本情報システム・コンサルタント協会が主催する民間資格です。IT化や分析、IT経営の戦略を策定できる能力が認定され、情報システムコンサルタントの認定者原簿に登録されます。
認定後は、IT関連企業のほか、保険会社や会計事務所などへ就職する人もいます。
2:中小企業診断士
中小企業診断士とは、企業の成長戦略の策定やアドバイスを行える国家資格です。コンサルティング業務を行う際に求められるスキルが証明されるため、中小企業診断士を保有していれば、コンサルタントとして信頼を得やすくなります。
一次試験を通過すると二次試験として筆記試験と口述試験があります。二次試験を通過後、実務補習もしくは診断実務従事を経て、中小企業診断士としての登録が可能になります。
出典:中小企業診断士試験|一般社団法人 中小企業診断協会
参照:https://www.j-smeca.jp/contents/007_shiken.html
3:ITコーディネータ
ITコーディネータは、ITコーディネータ協会が実施する民間資格です。CBT試験が採用されているため、決められた試験期間内であれば、試験日時と受験地を自由に選べます。
試験は5月、9月、1月の3回開催されます。各回とも試験期間は一カ月以上あります。各期間内で受験可能なのは1回だけです。資格認定を受けるためには、試験合格とケース研修の受講が必要です。
出典:ITコーディネータ試験のご案内|特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会
参照:https://www.shikaku.itc.or.jp/
4:ITストラテジスト
ITストラテジストは、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が認定する国家資格です。ITと経営を結びつける戦略家としての能力を認定される資格になります。
毎年4月に試験が実施され、事業環境分析やIT動向分析、事業戦略を策定できる力、経営者にフィードバックなど、ITシステムコンサルタントに必要とされる能力が問われます。
出典:ITストラテジスト試験(ST)|IPA独立行政法人情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/st.html
5:PMP
PMPは、プロジェクトマネジメントの国際資格です。PMP試験で問われるのは、プロジェクトを管理する能力です。
直接コンサルティングに必要な能力を証明できるというわけではありませんが、プロジェクトの指揮・管理を行えることの証明ができます。PMP認定には、一定期間のプロジェクトマネジメント経験が必要になるため、実務経験を積んでいることの証明としても使えます。
6:公認情報システム監査人
公認情報システム監査人はCISAという国際資格の日本語名称です。情報システム監査とコントロールの専門家資格として認定されます。
コンサルティング資格ではありませんが、コンサルティングとつながりのある情報システム監査に関する資格です。認定されて終わりではなく、維持するための更新条件が厳しいため、資格保持は能力を更新していることの証明にもなります。
7:システム監査技術者
システム監査技術者は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が認定する国家資格です。情報処理にまつわるリスクを分析し、点検・評価・検証できる能力が認定される資格になります。
毎年10月に試験が実施されます。コンサルティング能力を問われる資格ではありませんが、コンサルティングを行う際に意識すべき、監査の観点を身につけることができます。
出典:システム監査技術者試験(AU)|IPA独立行政法人情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/au.html
システムコンサルタントが活躍する企業例5選
システムコンサルタントは、どのような業種の会社に籍を置いて活躍しているのでしょうか。ここでは、システムコンサルタントが活躍している企業を5つ紹介します。
ここで紹介する企業は、特定ベンダーの製品やソリューションに依存することなく、中立的な立場でコンサルティングを提供しています。特定ベンダーに所属し、所属するベンダーの製品やソリューションを中心としたシステムコンサルタントとして活躍する方法もあります。
1:NTTデータ経営研究所
NTTデータ経営研究所は、国内の総研系企業です。NTTデータ経営研究所では、業種ごと、専門サービス分類ごとに分かれた専門集団として、コンサルティングサービスを提供しています。
ITコンサルのみの企業ではないため、広義のシステムコンサルタントを目指す方も活躍できる企業です。
2:野村総合研究所
野村総合研究所は、国内の総研系企業です。野村総合研究所は、総合的なコンサルティングサービスとITソリューションサービスを提供しています。
野村総合研究所では、OJT制度が導入されており、新入社員の育成はじっくり進めていく方針としています。
3:日本総合研究所
日本総合研究所は、国内の総研系企業です。日本総合研究所は、SMBCグループのIT戦略を担う中核企業としてグループ内で培った実績を踏まえて、コンサルティングサービスを提供しています。
日本総研では、金融系のコンサルティングに強みがあり、顧客のグローバル展開の支援にも携われる可能性があります。OJTの指導員制度が導入されており、新人は先輩社員から約2年に渡り指導を受けられます。
4:ウルシステムズ
ウルシステムズは、国内の独立系コンサルティング会社です。ウルシステムズは、戦略的ITコンサルティングサービスを提供しています。
ウルシステムズでは、総合的なコンサルタントやプロジェクトマネージャーのキャリアを形成できます。初期研修制度のほか、シニアスタッフによる勉強会が開催されるため、トレーニングを積んでいけます。
5:アクティベーションストラテジー
CDIソリューションズは、国内の独立系コンサルティング会社として知られていましたが、2021年7月3日に「アクティベーションストラテジー株式会社」と社名変更しています。
アクティベーションストラテジーは、株式会社コーポレートディレクショングループの一員として、戦略的コンサルティングサービスを提供しています。入社直後はアソシエイトとして、調査・分析を中心に、コンサルタントの基本を学んでいきます。
出典:ACTIVATION STRATEGY|アクティベーションストラテジー株式会社
参照:https://www.activationstrategy.com/
役立つ資格を取得しシステムコンサルタントを目指そう!
システムコンサルタントの実力は、初対面で判断できるものではないため、顧客の多くは肩書きや資格、実績を参考にコンサルタントを選択します。
実力の裏付けとしても使えるコンサルタント関連の資格を保有していれば、システムコンサルタントとして活躍しやすくなります。
システムコンサルタントに役立つ資格を積極的に取得し、システムコンサルタントを目指しましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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