Webプロデューサーの4つの業務内容|Webディレクターとの違いも紹介
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Webプロデューサーとは
Webプロデューサーとは、Web制作の最高責任者であり、Webサイトの事業責任を負う役職です。Webサイトの計画立案から管理、統括を行い、そこに関わる仕事の責任を負う立場になります。
WebプロデューサーとWebディレクターの3つの違い
Webプロデューサーと混合しやすい職種に、Webディレクターがあります。会社によっては、Webプロデューサーを置かず、Webディレクターのみの体制で業務を動かしているところもあるため、違いを把握しにくいこともあるでしょう。
ここでは、WebプロデューサーとWebディレクターの違いとして、業務内容・平均年収・求人数を紹介します。
1:業務内容
Webプロデューサーの業務範囲は、クライアントとの交渉や事業計画、企画立案、設計などを行います。事業計画では、予算管理や市場調査、制作チームの人選も含まれます。
Webディレクターは、Webサイト制作における監督役です。サイトのデザインやコーディング、システム開発など制作に関わる部分や、サイト完成後の運用と保守の管理を担当します。制作チームに細かい指示を出すのもWebディレクターの仕事です。
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企業によって業務の線引きは変わりますが、Webプロデューサーは、プロジェクトの中で上流工程を担当するため、Webディレクターの上位職と位置づけている企業が多いでしょう。
2:平均年収
Webプロデューサーの平均年収は約540万円、Webディレクターは約500万円です。
所属する企業や保有しているスキル、実績によって、年収に差は生じますが、Webプロデューサーは、Webディレクターの求人よりも平均的に高めの年収になっていることがわかります。
3:求人数
Webプロデューサーの求人はWebディレクターの求人よりも少ない傾向にあります。先述したように、Webプロデューサーは部下として複数のWebディレクターを率いる立場であるためWebディレクターよりも必然的に少なくなります。
Webプロデューサーの4つの業務内容
プロジェクトを全面的に統括する立場であるWebプロデューサーは、大きな裁量権を持っているだけではなく、ビジネス的に成功を収めることも評価として重要になってきます。
具体的にはどのような業務を行っているのか、興味がある方も多いのではないでしょうか。ここでは、Webプロデューサーの業務内容について詳しく紹介します。
1:クライアントの要望を聞く
プロジェクトをスタートさせるにあたって、どのような目的のサイトを作りたいのか明確にしていくためにまずはクライアントに要望を聞きます。
しっかりヒアリングを行わないと課題が浮き彫りにならず、クライアントの希望通りのものを制作できないため、コミュニケーションスキルが問われるでしょう。
2:予算設定やメンバーの構成
予算設定やメンバーの構成もWebプロデューサーの仕事です。クライアントの要望を実現するために、予算の範囲内で外注費や人件費を見立てます。
予算の範囲内でクオリティも一定以上クリアする必要があるため、デザイナーやコーダー、ライターなど、制作チームにかかわるメンバーのチョイスは重要です。自社のメンバーや外部業者に依頼し、チームを結成します。
3:プロジェクトの計画を立てる
Webプロデューサーは、どのような制作をするのか、プロジェクト開始から完了までにどうプロジェクトが進むのか、などを設定しプロジェクトの計画を立てます。
プロジェクトの計画ができたところで、今後の進行について制作会社とクライアント間できちんとすり合わせをしておくことも、Webプロデューサーの役割の1つでしょう。
4:プロジェクトの管理をする
Webディレクターなど、下流工程を担当する責任者に仕事を任せた後は、作業の進捗が適切か、問題が起きていないかなど、プロジェクトの管理を行います。
制作途中で、遅延が出てくれば作業量が伸びるため納期の延長を行います。追加機能を入れるなどクライアントから新しい要望があった場合は、追加予算の交渉をするケースも出てくるでしょう。
Webプロデューサーに求められる4つのスキル
Webプロデューサーはプロジェクトを統括する立場として、リーダーシップやコミュニケーション能力など、さまざまなスキルが求められます。
ここでは、Webプロデューサーに求められるスキルについて詳しく紹介していくので、自分にそのスキルが備わっているか考えてみましょう。
1:リーダーシップ
Webプロデューサーは、Web制作における最高責任者です。プロジェクト全体を引っ張っていくリーダーとしての役割を果たさなければならないため、チームに対して行動を促すリーダーシップが求められます。
士気を無理やり上げようと一方的に意見するのではなく、スタッフの意見に耳を傾けたり現場の空気を読んだりして、制作チームのモチベーションを上げていくことが大切になるでしょう。
2:コミュニケーション能力
クライアントとの打ち合わせで要望や課題を聞き出す際などに、コミュニケーション能力は重要です。コミュニケーション能力が乏しい場合、クライアントが持つ悩みがどのようなもので、解決に向けてどのような要望があるのかを、やりとりの中で把握することは難しいでしょう。
クライアント自身で課題が明確になっていないこともあるため、情報を正確にヒアリングし、課題を把握できるかがプロジェクトの成功を左右します。
また、社内の仕事でもコミュニケーション能力は重要になります。クライアントとの打ち合わせで得た情報を、制作チームへ正確にフィードバックできなくては、プロジェクトの進行に支障をきたします。
3:マネジメント力
Webプロデューサーは、進捗状況の確認や予算、スケジュールなどの管理能力としてマネジメント力が問われます。
プロジェクトを終了まで円滑に進めるには、ただ管理するだけではなく、うまく目的や成果を達成できるかが重要であり、ここにマネジメント能力が関わってくるでしょう。
たとえば、技術職に対する理解力も必要です。どの程度の技術を持ったスタッフが集まっているかわかっていることで、スケジュールの目途がスムーズに立ちます。
4:交渉能力
交渉能力は、クライアントとの打ち合わせや案件をまとめる際、金額面や納期の話し合いをするときなどに必要となります。
クライアントの言うことを100%聞いていると、利益が下がってしまったり、無理な納期を突き付けられたりして制作メンバーの負担になります。双方にとって良い落としどころを見つけるためにも、Webプロデューサーのスキルとして交渉力が求められるでしょう。
Webプロデューサーのやりがい5つ
必要なスキルや求められる業務の範囲が広いWebプロデューサーは、その分やりがいも大きい役職というのが特徴です。Webプロデューサーのやりがいには、制作したものを世の中の人に利用してもらえることや、達成感などがあります。
やりがいは仕事に対する充足感でもあり、どのようなやりがいがあるか知っておくことで、Webプロデューサーを目指す上でのモチベーションになるでしょう。
1:多数の人に使用してもらえる
開発が終わった後は、制作物はWebサイトやサイト内のコンテンツとして世に出るため、多数の人に使用してもらう機会が生まれます。他の誰か、もしくは社会に大きな影響を与える可能性もあり、そういったものを手掛けた感動は大きなやりがいと言えるでしょう。
2:施策の効果が実感しやすい
施策の効果が実感しやすいのもWeb関連事業の特徴であり、Webプロデューサーのやりがいでしょう。ページビューやコンバージョン率などで、数字にすぐに表れるため、仕事の良し悪しがすぐにわかります。
数字を分析して解析し、手を入れていくことで、徐々に数字を上げていく面白さもあります。
3:達成感がある
Webプロデューサーにはプロジェクト全体の責任を負う大変さもありますが、その分プロジェクト完遂時には達成感を味わえるでしょう。
大きなプロジェクトであれば、開発期間が長くなり長期にわたって作業をすることになり、その中では、不具合が発生したりクライアントと意見がぶつかったりすることもあります。
そうした困難を乗り越えてプロジェクトを終了まで引っ張ってきた苦労が、プロジェクトの成功によって報われるため、充実感や喜びもひとしおでしょう。
4:社内に大きな影響を与えることができる
Webプロデューサーは、統括者であるため、制作スタッフや他部署の人間など広範囲に関わりを持ち、社内に大きな影響を与える立ち位置です。
複数の人に協力してもらいながらプロジェクトを進めていく中で、統率する立場として、自分が周りを動かしている意識が持てるでしょう。非常にやりがいのあるポジションです。
5:スキルが身に付く
Webディレクターに設計の大まかな方向性を提示するのもWebプロデューサーの役割です。
Webプロデューサーは実作業を行うわけではありませんが、適切な指示をするために最新の技術に対しても理解を深めておく必要があり、プロジェクトをいくつもこなすうちに自然とスキルが身に付いていくでしょう。
Webプロデューサーの難しさ4つ
求人数でもWebディレクターよりWebプロデューサーが少なかったことからわかるように、Webプロデューサーの数は限られているため、誰しもがなれるわけではありません。
ここでは、Webプロデューサーになる難しさについて紹介します。ある日突然Webプロデューサーに抜擢されたときにも困らないように、頭に入れておきましょう。
1:ビジネス的視点が要求される
Webプロデューサーは、ビジネス的視点が要求される難しさがあります。ただ言われたものを作るのではなく、きちんとクライアントの要望を聞き出し、利益が出るものとしてビジネス的視点でアイデアを出していかなければなりません。
これまでデザイナーやコーダーなど、技術畑にいた人がWebプロデューサーに抜擢されると予算管理や工数計算などで苦戦する可能性も考えられます。
2:納期に迫られる
Web業界に限った話ではありませんが、開発関連の仕事では、納期に迫られる大変さがあります。制作物が自社のものでも、クライアント依頼のものでも、必ず納期はあると考えておきましょう。
納期を守るために、業務に滞りがないか日々の進捗確認を怠ってはいけません。どうしても後ろに倒せない納期の場合は、残業必須になり現場スタッフに過度な残業をお願いする可能性も出てくるため、心苦しい部分もあります。
3:板ばさみになることがある
クライアントとWebディレクターなどの制作スタッフとの間で、Webプロデューサーは板ばさみになることがあります。
クライアントはお客様であり、次回以降も仕事の依頼をもらうためにもクライアントの要望をできるだけ聞きたいところです。
しかし、クライアントの要望ばかり聞いてしまうと、現場から不満の声が出て、反感を買う恐れがあります。両者の主張がぶつかったときは「どう説明して納得してもらおうか」と頭を悩ませるでしょう。
4:判断力が要求される
Webプロデューサーは、意見を聞く柔軟性は必要ですが、周りの声に左右されすぎると方向性が定まらないため、判断力が要求されます。
たとえば、Webサイトの課金率や集客力をあげるために、広告や機能追加の有無などをどうしていくか決めるときはWebプロデューサーが結論を出すところです。
WebディレクターがWebプロデューサーになるには
Webプロデューサーは、Web制作の最高責任者であるため、Webディレクターが志望しても簡単になれるわけではありません。
WebディレクターがWebプロデューサーになるには、プロジェクトをスムーズに進めてきた経験や実績が求められます。多くの場合、Webディレクターを数年経験した後、Webプロデューサーとしての業務を任されることが多いです。
ただ、社内でWebプロデューサーの席が空かないこともあります。その場合は、Webプロデューサーを募集している求人を探して転職する方法になるでしょう。
Webプロデューサーを目指すならばまずはスキルを磨きましょう
Webプロデューサーの業務内容やWebディレクターとの違いについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。Webプロデューサーは、リーダーシップやコミュニケーションスキル、マネジメント力など、求められる能力は無数にある職種です。
Web制作の知識は必須になるため、目指すならば、ある程度の専門的スキルは身に付けておくことが必要です。知識がないことには指示も確認もできません。本記事を参考にWebプロデューサーへのキャリアアップを実現させましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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