エンジニアのスキルシートの書き方とは?書くときのポイント7つも詳しく紹介
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エンジニアが転職活動を行う場合、スキルシートを用意しなければいけないケースがあります。しかしスキルシートの書き方や職務経歴書との違いがわからないという方もいるでしょう。
この記事ではスキルシートの基礎知識やスキルシートの書き方のポイントなどを紹介していきますので、読んだあとにはスキルシートが書けるようになるでしょう。
スキルシートとは?
スキルシートとは、自分の持っているスキルをまとめた書類のことです。一般的に「職務経歴書」と呼ばれているものと同じですが、エンジニアやプログラマーなどのIT系、Webデザイナーなどのクリエイター系の職種では区別してスキルシートと呼んでいます。
スキルシートは履歴書のように定型化されていないため書き方は決まっていませんが、ある程度フォーマットを決めておくことでスムーズに書きあげることができるでしょう。
スキルシートと職務経歴書の違い
前述のとおり、スキルシートはIT系・クリエイター系の職種で使用されるもので、職務経歴書とほぼ同様のものです。
ただし、一般的な職務経歴書の場合は人事部などの採用担当者が見ることになりますが、スキルシートの場合、ITエンジニアの担当者がスキルを判断するために確認します。
スキルシートには扱える言語やハード、OSなど詳細な情報を書く必要があります。
>> プロジェクトが多いときの職務経歴書の書き方|人事から見られていることも紹介
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スキルシートを書く前に押さえておきたい基礎知識8つ
スキルシートをはじめて書くという場合、どのように書けばよいのかわからないという方が多いでしょう。スキルシートには決まった書き方はありませんが、押さえておきたいポイントがあります。
ここではスキルシートを書く前に、押さえておきたい基礎知識について解説していきます。
1:A4用紙2枚程度にまとめる
スキルシートがあまりにも読みにくかったり量が多すぎたりすると、技術担当者の負担になってしまいます。そのため、スキルシートは基本的にA4用紙2~4枚程度にまとめるようにしましょう。
また、用紙は縦向きで使用し、文章は横書きで書いていきましょう。スキルシートにはこれまでエンジニアとして働いてきた実績やスキルなどを凝縮する必要があるため、どのくらいの分量にするのか最初に決めておくと良いでしょう。
2:敬語・丁寧語でなくてもいい
スキルシートの文体は敬語や丁寧語である必要はありません。自分が過去に関わったプロジェクトやこれまで経験した担当業務の内容、保有スキルなどを言い切りや紋切り型の文体で書いていきましょう。
3:表や箇条書きを用いる
スキルシートは履歴書と違って、応募者の実績や持っている専門性が一目で見てわかりやすいということが最優先です。そのため、応募先の企業が求めているようなスキルや専門性を意識して、自身が持っているスキルを箇条書きで書き出していきましょう。
また、保有スキルが多い場合は表を使用するのもおすすめです。OSやプログラミング言語などを表にまとめ、経験があるものに○をつけるようにすると見やすいでしょう。
4:専門用語や略語は避ける
スキルシート内で使用する用語は、特定の企業内でしか通用しないような専門用語や略語などは避けましょう。スキルシートを読むのは技術系の担当者ですが、わかりにくい用語は使わないようにするのが基本です。
業界内では当たり前のように使用している言葉であっても、一般的に使用されないような言葉は避け、わかりやすい言葉で書くようにしましょう。
5:年号は西暦で記載する
履歴書の場合は年号を和暦で書く場合も多いですが、スキルシートの場合は基本的に西暦で統一するようにしましょう。特に明確な理由はありませんが、和暦で書いてしまうと平成や令和など年号が跨ってしまう可能性があります。
しかし西暦で統一すると和暦のように異なる年号が跨ってしまうといったこともないため、わかりやすさを重視しているスキルシートでは西暦で記載するのが基本的なルールとなっています。
6:企業名や団体名の記載は避ける
スキルシートにこれまでの業務実績をまとめることで、関わってきた特定企業の業務内容を他社に伝えるということになります。そのため、企業名や団体名については伏せるようにしましょう。
企業名を記載しても問題にはならない場合もありますが、業務内容によっては守秘義務が生じている可能性もあります。そのため、基本的には企業名は伏せ、「大手IT企業」「外資系企業」といった書き方にすると良いでしょう。
7:行頭や行末を揃える
スキルシートは担当者が読みやすいように配慮する必要があるため、行頭や行末を揃えるなど、レイアウトを整えるようにしましょう。なるべく文章の位置が均等になるように書くことで、見た目も良くなります。
担当者が読んだときに読みにくいと感じた場合、評価の面でマイナスとされてしまう可能性があります。そのため、テンプレートを整えて見た目が綺麗になるように書きましょう。
8:シーンに応じて書くべき項目を変える
ここまでスキルシートの基本的な知識について解説してきましたが、スキルシートには明確な決まりはありません。フォーマットも決まっているわけではないため、必要なシーンに応じて書くべき項目を変えるようにしましょう。
たとえば、エンジニアの場合はプロジェクト単位に経験をまとめたり、表を活用して保有スキルを伝えやすくしていたりするスキルシートが多いでしょう。
エンジニアがスキルシートを書くために準備すること
スキルシートを書く際には、先にこれまでのキャリアの棚卸しを行いましょう。これまで自分が参画したプロジェクトの規模や期間、担当した業務、保有スキルなどを洗い出していきましょう。
また、実務経験以外でも自分が自己学習していることや扱える技術などがあれば、それも書き出しましょう。
スキルシートの書き方6つ
スキルシートの書き方は基本的に書き手にゆだねられることから、書いた人によって内容や記入方法などに違いが出ます。そのため、基本的な書き方については理解しているものの、どこまで書けばよいのかわからないと悩む人も多いでしょう。
ここではスキルシートの書き方を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
1:自分の基本情報
スキルシートには、まずは自分のプロフィールを書いていきましょう。基本情報として、氏名、生年月日、年齢、住所、最終学歴などは書いておきましょう。また、氏名や住所にはふりがなも振っておきます。
2:これまでの職務経験
スキルシートの冒頭には、これまで経験してきた職務経験に関してまとめた職務要約を記載しましょう。担当者が目を通した際に、応募者のこれまでの経歴が一目で把握できるようにまとめることが大切です。
これまで勤務してきた企業と在籍年数を箇条書きで記載し、現在フリーランスとして働いている場合などは「20△△年○○月~現在 フリーランスとして活動中」といった風に記載しましょう。
3:保有している資格
保有している資格は正式名称を使って正しく書きましょう。なお、保有している資格が多い場合は、応募先企業が求めているようなスキルや専門性などに近いと思われるものから優先して書いていくようにしましょう。
4:経験してきた技術
プロジェクトの内容を読まなくても保有している技術がわかるように、OSやプログラミング言語、データベース、ツールなど、これまでに経験してきた技術についてまとめましょう。
また、パッケージ管理ツールや自分で開発したプログラムのURLなどがあれば合わせて記載すると良いでしょう。
経験がある技術に関しては、経験年数などを記載しても問題ありません。また、経験がなくても自己学習している技術などがあれば、別途「対応可能」と記載すると良いでしょう。
5:具体的なプロジェクトの詳細
過去に自分が参画したプロジェクトの詳細について記載していきましょう。プロジェクトごとにプロジェクトの全体概要や実績、開始年月と終了年月、成果などについて記載します。
また、プロジェクトを記載する順番は時系列でも問題ありませんが、最新のプロジェクトから記載することで担当者の目にもとまりやすくなる可能性があります。プロジェクトの数が多く書ききれない場合は、応募企業で活かせる内容のプロジェクトを優先して記載すると良いでしょう。
6:その他自己PR
最後に自分の強みや仕事で心がけていることなどを中心に、200~400文字程度の自己PR文を記載します。スキルのみではどのような人柄なのかわからないため、自己PRもしっかりと記載しておきましょう。
>> エンジニアの自己PRの書き方を紹介!職務経歴書作成に役立つ10種類の例文
また、自己PR部分に関しては、履歴書などと同様に丁寧語で書くようにしましょう。
スキルシートを書くときのポイント7つ
スキルシートを書く場合、基本的に押さえておきたい内容の他に、いくつかのポイントがあります。ポイントを押さえたスキルシートを作成することで、担当者の目にもとまりやすくなるでしょう。
ここではスキルシートを書くときのポイントについて解説していきますので、参考にしてみてください。
1:これまで経験した仕事や実績をメモに書き出してみる
先に紹介したとおり、スキルシートを書き始める前にキャリアの棚卸作業を行いましょう。これまで経験してきたプロジェクトの内容やその実績など、自身の経歴について5W1Hでメモに書き出していきます。
このときに、実務経験はなくても自己学習などで習得した技術があれば一緒に書き出しておくと良いでしょう。スキルシートに記載する内容をメモに書き出しておくことで、スキルシートにまとめる際に整理しやすくなります。
2:経験したプロジェクトは新しい順に記載する
経験したプロジェクトを記載する際には、最新のプロジェクトから記載していくのがおすすめです。時系列で書くのがNGというわけではありませんが、基本的にエンジニアのスキルセットは直近の新しい担当業務から判断されることが多いです。
そのため、担当者は新しいプロジェクトの内容を優先的に見ていくと考えられるので、新しい順に記載する方が良いでしょう。担当者は基本的には半年から1年程度、あるいは数年前までの応募者が経験したプロジェクトを見て判断します。
3:応募企業のニーズに合わせて内容に強弱を付ける
応募企業が求めているスキルや分野などに合わせて、スキルシートに記載する内容にも強弱をつけましょう。たとえば参画したプロジェクトが多い場合は、応募先企業と関係がある内容のプロジェクトを優先し、応募先企業の業務と関係の薄いものは簡単な記述のみにとどめておくといった方法があります。
このように強弱をつけることで、特に伝えたい成果を強調することができます。
4:小規模業務も余さず記載する
経験してきたプロジェクトの数がそれほど多くない場合は、小規模業務についても余さず記載するようにしましょう。たとえば、不具合対応や改修案件などの小規模業務の場合は、他の大規模なプロジェクトとは別に箇条書きにしてわかりやすく書くと良いです。
どんなに小規模な業務であっても重要な経験の1つなので、箇条書きで担当領域や具体的な成果などを書き、担当者が読みやすようにコンパクトにまとめていきましょう。
5:採用担当者の目線を意識して記載する
スキルシートは自身のこれまでの経験や実績、保有スキルなどをわかりやすく伝えるものです。そのため、担当者の目線に立ってわかりやすく記載することがポイントになります。
どのようなプロジェクトだったのか、どのようなシステム設計だったのかなど、そのプロジェクトを知らない人に解説するつもりで記載していきましょう。
6:担当したプロジェクトの成果を知ってもらう
自分が関わったプロジェクトの成果が一般に公開されている場合、スキルシートにも記載すると良いでしょう。ニュースサイトやECサイト、オウンドメディアやWebサイトなど、一般に広く公開されているような実績であれば応募企業へのアピールポイントになります。
スキルシートにURLを記載しておくことで、担当者が成果物を直接見て選考の参考にしてくれる可能性があります。ただし、その案件が秘密保持契約を締結している場合、内容によってはスキルシートに詳しく記載することが契約違反になる可能性もあります。
そのため、契約違反になりそうな場合はどのような規模、業種のシステムなのかがわかる程度の記載に留めておきましょう。
7:マネジメント力やコミュニケーション力をアピールする
企業によってはマネジメントスキルやコミュニケーションスキルなどを重視するケースがあります。特にシステム開発プロジェクトにおける上流工程を担う人材を求めている場合、マネジメント経験は重視されます。
そのため、マネジメント経験がある場合はどのような役割や経験があるのか、コミュニケーション能力に関してはこれまでメンバーとの交流でどのような役割を果たしてきたのかといった内容を記載するようにしましょう。
スキルシートを書くときの注意点5つ
スキルシートを書く際、先に紹介した秘密保持契約のような気を付けなければいけないポイントがあります。ここではスキルシートを書くときの注意点を紹介しますので、参考にしてみてください。
1:守秘義務に注意する
過去のプロジェクトを記載する際に、その案件が秘密保持契約を締結していたかどうかよく確認するようにしましょう。
秘密保持契約を締結している場合、企業名やプロジェクト内容について守秘義務が発生していることがあるため、スキルシートに詳しく記載してしまうと契約違反になる可能性があります。
そういった場合は企業名は伏せ、プロジェクトや成果物に関する記載も企業が特定できないように書く必要があります。
2:定期的にスキルシートの更新を行う
フリーランスなどの場合はスキルシートを提出する機会も多いですが、スキルシートは一度完成したらそれで終わりというわけではありません。新しく参画したプロジェクトを追加するなど、定期的にスキルシートは更新していきましょう。
記載されている経験が多いほどアピールできるスキルシートになります。定期的に見直し、足りない内容を追加していくようにしましょう。
3:客観的な表現を心がける
スキルシートを書く場合は応募企業の担当者が見てもわかりやすいように、主観的すぎる表現などに気を付ける必要があります。具体的には、第三者に見てもらう機会を作ることで、客観的にわかりやすい内容に改善していくことができます。
たとえば転職エージェントを利用している場合、エージェントの担当者にスキルシートをチェックしてもらえる場合があるため確認してみると良いでしょう。
4:最新のプロジェクト経験をしっかり書く
特に直近のプロジェクト経験を重視して記載するようにしましょう。本記事でも何度か触れていますが、担当者は直近のプロジェクトの内容を参考に応募者のスキルセットを見ている可能性があります。
自社と応募者のマッチングも最近のプロジェクトを参考に判断されることから、もっとも重要な直近のプロジェクト経験について詳しく記載するようにしましょう。特に数値や固有名詞などを含めると目に留まりやすくなるため、できる限り具体的に記載するといいでしょう。
5:誤字脱字がないように書く
スキルシートは他の応募書類と同様に誤字脱字がないように丁寧に記載しましょう。大切な書類に誤字や脱字があると、普段からミスの多い人なのではないかと担当者に思われてしまう可能性もあります。
誤字脱字を防ぐためには、他の人が書いたもののつもりでスキルシートを見直したり、できるだけ間隔をあけて見直したりするのがおすすめです。
魅力的なエンジニアのスキルシートに仕上げよう
スキルシートは転職を行う際のエンジニアの顔となる重要な書類です。
ぜひ本記事で紹介したスキルシートの基本知識、スキルシートを書くために準備すること、スキルシートを書くときのポイントを参考に、自身のスキルや実績をしっかり伝えられるスキルシートを作成していきましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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