プロジェクトマネージャ試験の勉強の7つのポイント|合格率や難易度も解説
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プロジェクトマネージャ試験とは
プロジェクトマネージャ試験とは、プロジェクト全体を統括するスキルを認定する国家資格です。経済産業省が認定している情報処理技術者資格の中でも専門性や複雑性の高い高度情報処理技術者試験に含まれている試験で、合格率はおおよそ13%程度となっています。
プロジェクトマネージャを目指す人におすすめの試験となっており、合格すれば企業からも高い評価を得られるでしょう。
>> プロジェクトマネージャに必要な資格とは?取得する5つの利点もあわせて紹介
出典:情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/toukei_r03h.pdf
情報処理技術者試験制度の中では最難関
プロジェクトマネージャ試験はスキルレベル1~4まで設定されている情報処理技術者試験制度の中でも、スキルレベル4相当の高度情報処理技術者試験に含まれる資格試験となっています。
他にも「ITストラテジスト試験」、「システムアーキテクト試験」「ITサービスマネージャ試験」「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」などが高度情報処理技術者試験に該当します。
出典:試験区分一覧|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html
IT系の実務経験があり知識・経験ともに豊富な人が受験する
プロジェクトマネージャとは、システム開発プロジェクトにおける予算や人員、納期、品質などすべてにおける責任を持つ重要な役職です。
このようなプロジェクトマネージャに必要なスキルを認定するプロジェクトマネージャ試験は、基本的にIT系の実務経験や専門的な知識を持つ人材が受験します。
また、プロジェクトマネージャ試験の合格者には他の高度情報処理技術者試験における科目や、他分野の難関資格の科目が一部免除されるということからも、その資格の難易度の高さがわかります。
出典:免除制度の概要|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/koudo_menjo.html
プロジェクトマネージャ試験を受ける4つのメリット
情報処理技術者試験の中でも非常に難易度が高いプロジェクトマネージャ試験ですが、その分プロジェクトマネージャ試験に合格することにはさまざまなメリットがあります。
ここではプロジェクトマネージャ試験を受けるメリットを紹介していきますので、参考にしてみてください。
1:資格更新が必要ないので一度合格すれば自分の財産になる
プロジェクトマネージャに役立つ資格には他にもPMP試験がありますが、PMPの場合は資格を維持するために定期的な研修や学習によって単位を取得し続ける必要があります。
しかしプロジェクトマネージャ試験の場合は資格更新する必要がないため、一度合格すれば一生資格を保有できるというメリットがあります。
出典:よくある質問|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_09faq/_index_faq.html
2:IT系のキャリアアップにつながる
IT系にはさまざまなキャリアプランが存在するため、技術を磨き続けてスペシャリストを目指すのか、それともマネジメント方面でのキャリアアップを目指すのか迷う人も多いです。また、選んだキャリアプランに適性があるかどうかわからないというのも悩みの種になりやすいです。
しかしプロジェクトマネージャ試験に合格すれば、マネジメントの適性を持っていることがわかります。そのため、マネジメント方面でのキャリアアップにもつながるでしょう。
3:年収アップを目指すことができる
IT企業の中には、プロジェクトマネージャ試験のような難易度の高いIT資格保有者に対して資格手当を出している企業も多いです。
また、同程度の評価を受けているプロジェクトマネージャが複数いた場合、プロジェクトマネージャ試験に合格している人材の方が期待できると判断され、大きな仕事を任せられる可能性もあります。
プロジェクトマネージャに合格することにより資格手当の支給や、キャリアアップに伴う年収アップなどが期待できます。
4:IT系の転職に有利になる
プロジェクトマネージャ試験に合格すればどのようなプロジェクトでも成功へ導けるということはありません。しかしプロジェクトマネージャ試験に合格することで一定以上の知識を保有していることを証明することができるため、IT系の転職では非常に有利になります。
プロジェクトマネージャ試験は情報処理技術者試験の中でも合格者の少ない高難易度の資格となっているため、企業からも高く評価されるでしょう。
プロジェクトマネージャ試験の3つの試験内容
プロジェクトマネージャ試験は非常に難易度が高い試験ですが、具体的にどのような試験形式、試験内容となっているのでしょうか。
ここではプロジェクトマネージャ試験の試験内容を紹介していきますので、どのような内容が出題されるのか参考にしてみてください。
1:午前Ⅰ・Ⅱの試験は選択問題
プロジェクトマネージャ試験は午前Ⅰ(50分)、午前Ⅱ(40分)、午後Ⅰ(90分)、午後Ⅱ(120分)の四部構成となっており、午前ⅠとⅡは四肢択一の多肢選択式問題となっています。
午前Ⅰでは他の高度情報処理技術者試験と共通の問題が出題されます。また、午前Ⅱではプロジェクトマネジメントを重視した問題が出題されます。
出典:プロジェクトマネージャ試験(PM)|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html
2:午後Ⅰの試験は記述問題
午後Ⅰの試験は記述式の問題となっており、出題数3問のうち2問を選択して解答します。出題範囲はコスト管理や品質管理、リスク管理となっており、幅広い範囲から問題が出題されます。
出典:プロジェクトマネージャ試験(PM)|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html
3:午後Ⅱの試験は論述試験
午後Ⅱの試験は論述式の問題となって、出題数2問のうち1問を選択して解答します。論文の文字数は600〜1,600字程度で、A~Dの4つのランクによって評価されます。なお、合格するためにはAランクを取る必要があります。
出典:プロジェクトマネージャ試験(PM)|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2019h31_1/2019h31h_pm_pm2_qs.pdf
プロジェクトマネージャ試験の勉強の7つのポイント
プロジェクトマネージャ試験は非常に難易度の高い試験となっているため、IT業務の実務経験があっても簡単に合格することはできません。それでは試験に合格するにはどのようにして勉強すればよいのでしょうか。
ここではプロジェクトマネージャ試験の勉強のポイントを紹介していきますので、参考にしてみてください。
1:実務経験があったり論述が得意だったりする人は独学でも可能
プロジェクトマネージャ試験は難易度の高い試験ですが、独学で合格する人も存在しています。ただし、独学でプロジェクトマネージャ試験に挑めるような人は、IT系の職種で実務経験をこなしている人や論述が得意な人、他のIT系の資格を取得している人などがほとんどでしょう。
全てに該当していれば独学でも合格を目指せます。他のIT系の資格を持っていなくても実務経験があり論述が得意といった人であれば、独学で合格を目指せる可能性はあるでしょう。
2:最低でも50時間は勉強が必要
プロジェクトマネージャ試験に合格するためにはIT系職種の経験がある人でも50時間、知識や経験の有無によってはそれ以上の勉強時間を確保する必要があります。
50時間の勉強時間を確保するには、平日の仕事終わりに2時間、休日でも5時間ずつ勉強するとして、最低でも1ヵ月は勉強する必要があります。ただしこれは最短の勉強時間となるため、実際には2~3ヵ月程度はしっかりと勉強する必要があるでしょう。
3:通信講座やスクールを利用するのも手
独学以外であれば、通信講座やスクールなどを利用して勉強する方法があります。プロジェクトマネージャ試験に合格するために必要な知識を効率よく学べるため、通信講座やスクールを利用するのがもっとも確実な勉強方法だと言えるでしょう。
受講期間は通信講座やスクールによっても異なりますが、2~4カ月程度の受講期間になるケースが多いです。
4:事前に午後Ⅱの論述試験は論文を準備しておく
午後Ⅱの設問のうち、設問アは「プロジェクトの特徴」などについて記述する問題のパターンもあります。そのため、あらかじめ当日設問アに解答する論文を書いて準備しておきましょう。
事前に何を書くのか決めておけば、もう1つの論述試験に時間を有効に使えるようになります。設問アはボリュームは少ないですが、当日一から考える必要がなくなるだけでも楽になるでしょう。
出典:プロジェクトマネージャ試験(PM)|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2019h31_1/2019h31h_pm_pm2_qs.pdf
5:おすすめの書籍を利用する
プロジェクトマネージャ試験におすすめの書籍を利用するのも良いでしょう。実際にプロジェクトマネージャ試験に合格した方の中には、書籍を活用して合格したという方もいます。
ここではおすすめの書籍について紹介していきますので、参考にしてみてください。
2020 徹底解説プロジェクトマネージャ本試験問題
「2020 徹底解説プロジェクトマネージャ本試験問題」は平成31年度試験の分析や3期分の本試験問題や解答解説を収録した対策本です。また、ダウンロードサービスとして、本試験を再現した解答用紙や未収録の問題や解説を別途ダウンロードすることもできます。
過去問題の演習ができ、さらに解説によって正解だけでなく間違いの選択肢も確認できるため、試験対策の総仕上げにおすすめの本となっています。
情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2021年版
「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2021年版」は最新試験の傾向に対応したプロジェクトマネージャ試験の対策本です。試験に合格するための基本知識や解答テクニック、学習方法などのさまざまな情報が収録されています。
また、書籍に収録している平成31年の最新問題だけでなく、ダウンロードによって過去問題の解答や解説を確認することもできます。
プロジェクトマネージャ合格論文の書き方事例集 第5版
「プロジェクトマネージャ合格論文の書き方事例集 第5版」はプロジェクトマネージャ試験の論文試験で合格できる論文の書き方を解説している対策本です。
過去問題やオリジナルの問題から、時間内に論文の設計を行い合格レベルの論文を完成させるための方法がまとめられています。
また、第5版では新しく第7章が追加されており、午後Ⅰの時間を使って論文を設計する方法を解説しています。
6:先に他の情報処理技術者試験を受け午前Ⅰ試験を免除してもらう
プロジェクトマネージャ試験は午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの四部構成になっており、すべての試験を受ける場合は丸一日かかります。しかし他の情報処理技術者試験に合格している場合、合格後2年間は共通の内容が出題される午前Ⅰについては免除されます。
そのため、たとえば基本情報処理技術者試験などに合格しておき、午前Ⅰ試験を免除してもらうと良いでしょう。
出典:免除制度の概要|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/koudo_menjo.html
7:あらかじめ民間の模擬試験を受けておく
通信講座などを実施している会社の中には、プロジェクトマネージャ試験の模擬試験を実施している会社もあります。模擬試験は本番の1ヵ月前くらいに実施されており、これらを受講すれば本番と同じ環境で試験を受けられます。
ただし模擬試験は本番の試験よりも受験料が高いため、模擬試験を利用する場合は本気で受かるつもりで受けましょう。
プロジェクトマネージャ試験の合格率
プロジェクトマネージャ試験の合格率は直近3期分で平均14.1%です(令和3年6月現在)。それ以前の年も13%程度で推移していることから、非常に難易度が高い試験であることがわかります。
出典:情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/toukei_r03h.pdf
プロジェクトマネージャ試験に合格してIT業界でのキャリアアップを目指そう
プロジェクトマネージャ試験に合格することで、自身のIT人材としての市場価値を大きく向上することができます。
ぜひ本記事で紹介したプロジェクトマネージャ試験を受けるメリットや試験内容、プロジェクトマネージャ試験の勉強のポイントなどを参考に、難関試験の1つであるプロジェクトマネージャ試験合格を目指してみてはいかがでしょうか。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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