プロジェクトマネージャに必要な資格とは?取得する5つの利点もあわせて紹介
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プロジェクトマネージャに必要な資格
プロジェクトマネージャは、システム開発などのプロジェクトの総責任者であり、全体の進行を管理することや、予算、品質、納期に対して全責任を持つ必要があります。
そのプロジェクトマネージャになるのに、必ず取得すべき資格はありません。しかし、コミュニケーション能力や交渉力、マネジメント能力などの様々なスキルを求められます。
その知識や実力を証明する物として、プロジェクトマネージャ試験やPMP試験などを受けることをおすすめします。
プロジェクトマネージャ試験
この試験は朝の9:30から16:30まで開催されます。午前の2部は選択問題、午後1部は記述式問題、午後2部では論述式の問題が出題されます。
合格ラインは、午前のⅠⅡと午後のⅠは200点~800点の点数で600点以上獲得することが合格条件となっています。また午後2部の論述式問題はA~D判定となっており、A判定を獲得することが、合格条件となっています。
なお、この試験の受験手数料は7,500円です。
出典:プロジェクトマネージャ試験(PM)|情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html
PMP試験・資格
この資格は、アメリカの非営利団体が実施している、プロジェクトマネジメントスキルに関する国家資格のことです。
試験時間は4時間で、200問の選択問題が出題されます。60%以上の正答率で、合格になります。ただし、200問中25問は採点されないダミー問題で、採点対象は175問になります。そのため、175問中106問正解で合格という意味です。
この試験の受験料は555ドル、日本円で約61,000円となります。
出典:PMI® 試験・資格について|PMI日本支部
参照:https://www.pmi-japan.org/pmp_license/
プロジェクトマネージャ試験の7つの勉強方法
プロジェクトマネージャの試験は、勉強せずに合格することは難しく、しっかりと試験対策していく必要があります。継続は力なりと言われている通り、コツコツと勉強していくことで合格に近づいていくため、頑張りましょう。
>> プロジェクトマネージャ試験の勉強の7つのポイント|合格率や難易度も解説
おすすめの勉強方法が7つあり、1つ1つ紹介していきます。
1:午前Ⅰ試験に合格している場合
下記いずれかの条件を満たしている方であれば、午前Ⅰの試験が免除され午前Ⅱ試験からの受験が可能です。
・応用情報試験(AP)に合格している
・情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格している
・すでに午前Ⅰの試験で基準点以上の成績をとっている
この免除制度は、条件を満たしてから2年後の同時期試験まで、何度でも免除を申請できます。
2:午前Ⅰ試験に合格していない場合
午前Ⅰの試験に合格していない場合は、免除制度の対象外になるため、すべての試験を受けなければなりません。
午前Ⅰの試験は、応用技術者試験の問題から抽出された30問が出題されます。出題分野は、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系で構成されています。
過去問から出題される問題ばかりであるため、応用技術者試験の午前問題を何度も解くという勉強方法も有効な対策方法だといえるでしょう。
3:論述試験の場合
午後Ⅱは、論述式の問題になります。情報システムプロジェクトの総合マネジメントや管理、リスクなどの設問に対する文章を、2,800文字~3,200文字で書き、尚且つ2時間で仕上げなければなりません。
この試験の対策として、文章に書くのに慣れておく必要があるため、本番までに5、6本の過去問を解いておくとよいでしょう。隙間時間を利用して2時間で1本の論述を書き上げてみて、時間配分を掴んでいきましょう。
4:実務の経験がある場合
プロジェクトマネージャの試験を受験する人の中には、実務経験がある人も一定数いるでしょう。実務経験があっても、試験対策なしで試験に合格するのは簡単ではありません。
これまでの実務経験や、業務内容の理解度をさらに深め、試験に合格できるように過去問を解いて出題傾向などをしっかり掴んでいきましょう。
5:隙間時間を上手に使う
社会人で仕事をしながら、資格試験の勉強をするのは大変です。
まとまった時間をとるのが難しければ、隙間時間を見つけて毎日少しずつでも参考書の過去問を解き続けることをおすすめします。隙間時間はいつ訪れるかわからないため、参考書をバラし持ち運びやすい薄さにして持ち歩くというような方法もあります。
特に隙間時間は午前ⅠⅡ、午後Ⅰは過去3年分を最低3回繰り返す時間に当てるとよいでしょう。
6:午後IIの対策をしっかりとること
プロジェクトマネージャ試験の難関は、午後Ⅱの論述試験でしょう。論述試験では、3問の中から1問、自分の書けそうなテーマを選択できます。
1問につき3つの設問ア、イ、ウに分かれているため、まずはそれぞれの設問に対する内容の文章を箇条書きで書き出してみましょう。その箇条書きの文章をもとに、原稿用紙を埋めていくというのがコツになります。
本試験までに5~6本の過去問の論述試験を解き対策しましょう。
7:過去問を多く解いて傾向を知る
効率的に勉強を進めていくためには、参考書を読み込んで知識を増やすだけではなく、過去問を解いて、傾向を知ることが大切です。
午前試験に関しては、過去問からまったく同じ問題が出題されるという個所もあります。午後の試験はそうはいきませんが、過去問と似たような傾向の問題が出題されます。
自分の中で決めた参考書や問題集を何度も繰り返し、過去の問題を確実に解けるところまで勉強していくとよいでしょう。
プロジェクトマネージャ試験とPMP資格の勉強時間例
プロジェクトマネージャ試験やPMP資格試験に合格したいのであれば、どのくらいの勉強時間が必要なのかを知り、具体的に1日何時間勉強するのかを決めるとよいでしょう。
プロジェクトマネージャ試験とPMP試験では、目安となる勉強時間が異なります。それぞれの勉強時間の例を紹介していきます。
プロジェクトマネージャ試験の場合
プロジェクトマネージャ試験の場合、実務経験や1度試験を受けたことがある方でも、最低約50時間以上の勉強時間が必要となります。初回合格者の方では、約60時間~100時間の勉強時間を確保できて、合格したという声が多くあります。
1日1時間程度の勉強時間であれば、最低でも2か月の期間が必要です。そのほかにも、通勤時間や隙間時間をうまく活用し、合格率を上げていきましょう。
PMP試験・資格の場合
PMPの勉強時間の目安としては、約100時間~200時間の確保が必要になってきます。
ある企業では、PMPの試験に合格した人のデータをまとめると、約115時間の自己学習と対策講座35時間受講がベストという結果があります。
1日1時間程度の勉強であれば、3ヶ月~半年で達成できます。週末の仕事が休みの日を有効活用できれば、もう少し短い期間で合格率を上げることができるでしょう。
プロジェクトマネージャ試験とPMPの合格率
プロジェクトマネージャ試験の合格率は、認定機関IPAによると、13~15%であると公表されています。(平成28年度から令和2年度の過去5年分)
PMPの合格率は、認定機関のPMIから正式に公表されてはいませんが、インターネット上の情報では、おおむね60%前後となっています。合格率は一見高いように見えますが、PMPは受験資格自体が厳しく、ある一定期間のプロジェクトマネジメント経験が必要になります。
出典:応募者・受験者・合格者の累計|情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_07toukei/oubosya_ruikei.pdf
プロジェクトマネージャ試験の難易度
プロジェクトマネージャの試験の難易度ですが、IPAの「試験要網・シラバス」によると、レベル4とされています。このレベルは、情報処理技術者試験の中でも最高難易度のレベル4に位置付けられているため、難易度の高い試験といえるでしょう。
さきほども紹介しましたように、合格率は13~15%となっており、例年の受験者数は1万人前後で、1回の試験の合格者は1,500人程度となっています。
出典:(7)プロジェクトマネージャ試験(PM:Project Manager Examination)|情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver4_6.pdf
プロジェクトマネージャ試験の取得をおすすめする人3選
プロジェクトマネージャへの就職や転職を考えている人には、特にこのプロジェクトマネージャ試験を取得することをおすすめします。
この試験を取得することにより、一定基準のプロジェクトマネジメントの知識があることを証明できるため、就職や転職の際にアピールすることが可能です。
その他にも以下のような3つに当てはまる人にも、試験を取得することをおすすめします。
1:関連法令や管理手法を学ぶ意欲がある人
プロジェクトマネジメントの業務を遂行していくには、関連法令や管理手法についてある程度の知識が必要になります。特に管理手法の種類は、代表的な手法でも6種類以上の手法があります。
様々な管理手法や、プロジェクトマネージャに関連する法律について詳しく学びたいという方は、是非この試験を受けてみるのもよいでしょう。
2:プロジェクトマネージャの経験を積んでいる
これまでにプロジェクトマネージャの経験を積んでいる人に対しても、この資格試験を取得することをおすすめします。
なぜなら、業務内容の理解度をさらに深めることができ、その知識をもとにスキルを磨き、キャリアアップの際に活かすことができる可能性があるからです。
3:IT業界での必要な知識を持っている人
プロジェクトマネージャはシステム開発の知識はもちろん必要ですし、さらにIT業界での知識も求められてきます。
IT業界で求められる知識とは、例えばコミュニケーション能力や論理的思考力、プログラミング知識や流行分析の知識などが挙げられます。
これらの知識を持っている方であれば、プロジェクトマネージャ試験を取得する際に役に立つためおすすめです。
プロジェクトマネージャに必要なPMP資格の勉強方法
PMP資格試験は、プロジェクトマネジメントに関する経験や知識を測り、プロフェッショナルとしてのスキルが備わっているのを確認する目的で実施されます。
この資格は、プロジェクトマネジメントに関する資格として広く認知されており、IT業界や建設業界を含む多くの業界から注目されています。
効率的に勉強を進めていくために、おすすめのPMP資格の勉強方法を紹介していきます。
試験の約半年前から勉強を始める
先ほども紹介しましたように、PMP資格試験に合格するためには約100~200時間程度の時間が必要になります。
これは1つの目安ですが、1日1時間勉強するのであれば余裕を持って半年前くらいから、勉強を始められるとよいでしょう。また、今時点でのご自身のプロジェクトマネジメントの知識レベルはどのくらいなのかを把握して計画を立てていきましょう。
計画プロセスの理解を中心に深める
PMP資格試験に合格するためには、プロジェクトマネジメントに関する知識を体系的にまとめたPMBOKガイドを参考に勉強していきましょう。
出題分野は「QCD(品質、費用、管理)」の達成のための5つのプロセスの範囲が50%の割合を占めています。
プロジェクトの立ち上げ、計画、実行、監視コントロール、プロジェクトの終結が出題範囲になるため、これらのプロセスへの理解を深め試験に臨むとよいでしょう。
プロジェクトマネージャの資格を取る5つの利点
プロジェクトマネージャの試験は難易度が高いですが、IT業界では知名度の高い資格試験になるため、資格を取得するメリットは沢山あります。
・客観的に技術を証明できる
・転職に有利になる
・適性のアピールになる
・年収が増える
・キャリアアップできる
などのメリットがあるので、詳しく紹介していきます。
1:客観的に技術を証明できる
プロジェクトマネージャの業務を円滑に進めていくためには、高度なスキルと幅広い知識が必要です。
例えば、システム全般に関する基本的な事項の理解、制約がある中で、あらゆる変化に適応して目標を確実に達成するスキル、知識などが挙げられます。
この資格を取得しているということは、それらのスキルと知識を持っていることを証明することができます。
2:実務経験を積むことでさらに転職に有利になる
プロジェクトマネージャは求められる能力が高く、転職難易度も高いのが現実です。
この資格を取得することにより、さらなる業務への理解を深め、質の高い実務経験を積むことでプロジェクトマネージャへの転職を志望する人との差をつけられます。
資格を取得している状態で実務経験を積むことで、転職の際に企業から求められる人材になりやすいといえるでしょう。
3:適性のアピールになる
難易度の高いプロジェクトマネージャ試験に合格したという事実は、高度IT人材として専門分野を持っているというアピールになります。
同時に、プロジェクトマネジメントという業務に対して興味関心を持っている、プロジェクトマネージャとしての適性があるという判断基準になるわけです。
適性が認められることにより、就職や転職の場面でも自分の可能性を広げることができます。
4:年収が増える
平成29年度の経済産業省によりますと、プロジェクトマネージャの平均年収は900万円弱だという報告がありました。
日本の平均年収と比べると高い傾向にありますが、勤務地や年齢、持っているスキルなどにより大きな差があります。
プロジェクトマネージャの資格を所持しているということで、IT業界からの評価を受け、年収が増える可能性が、十分にあり得るということになります。
5:キャリアアップできる
この資格は、IT業界全体から認知されており、責任者として必要な知識が網羅された試験内容となっています。
プロジェクトマネージャを担う上で、必要なスキルや知識がすべて備わっているということを証明でき、転職の際などにうまく活用すればキャリアアップに繋げることができます。
プロジェクトマネージャの資格試験対策に役立つ本と参考書5選
ここからは、プロジェクトマネージャの資格試験対策に役立つような、おすすめの本や参考書を紹介していきます。
試験勉強には、様々な本や参考書が出版されていますが、様々な書籍に手を出しすぎるよりも、これだと決めた物を何回も繰り返して勉強する方が大切です。
どの本や、参考書を使っていいのかわからない人などは、参考にしてみてください。
1:PMP試験対策テキスト&問題集 2016年度新試験対応版
この本は、PMBOK第5版翻訳責任者によって作られた、試験1発合格への最短教科書と言われている問題集になります。
タスクの要点とワンテーマで分かりやすいため、短時間で効率的に学習しやすくなっています。さらに、豊富な図解で複雑な概念や用語をしっかりと理解できるように、工夫されています。
2:PMPパーフェクトマスター
この本の筆者は、PMP合格者を5,000人以上輩出したベテラン講師3名となっています。
試験に向けて、押さえておくべき所や、ワンポイント解説など、合格のためのノウハウが数多く記載されています。
さらに、記載されている各章の練習問題と、模擬試験200問を解くことにより自分の実力も図ることができるためおすすめです。
3:2020 徹底解説 プロジェクトマネージャ 本試験問題
プロジェクトマネージャ試験対策として大切なのは、過去問の傾向を掴んでいくことです。
この本では、平成29年度から31年度の過去3年間の、問題と解答と解説が記載されています。過去の問題であれば、IPAのホームページからダウンロードできますが、解説は載っていないため、やはりこの参考書で詳しく勉強する方がよいでしょう。
2020 徹底解説 プロジェクトマネージャ 本試験問題 | IT資格試験の取得、IT人材育成は株式会社アイテック(iTEC)
4:情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2021年版
この本は、プロジェクトマネージャ試験に合格するための知識やテクニック、学習方法など、役に立つような情報を結集した対策テキストになります。
基本の知識はもちろんのこと、それプラス、学習プランの作成、モチベーションアップの手助けをしてくれるコラム、合格者の体験日記などが記載されています。
他の参考書にはあまりないような情報が載っているため、上記のような内容を求める方には、是非おすすめしたい1冊です。
情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2021年版(ITのプロ46 三好 康之)|翔泳社の本
5:プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第6版
この本は、主に午後Ⅱの論述試験の対策に向けて作られた物になります。
論述が苦手で、文章を作成するのに自信がない方に対して、丁寧に文章の書き方を説明してくれる本です。また、時間内にどのように文章を設計し、合格レベルに上げるためにはどうしたらよいのかなどが詳しく説明されています。
特に午後Ⅱの試験を絶対に突破したい、合格したい、という方に是非ともおすすめしたい1冊となります。
プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第6版 | IT資格試験の取得、IT人材育成は株式会社アイテック(iTEC)
プロジェクトマネージャになるための資格取得における注意点
IT業界未経験の方であれば、まずは「基本情報技術者試験」から取得しましょう。この試験は、プロジェクトマネージャ試験を運営しているIPAが実施していて、ITエンジニアとしてキャリアをスタートするための、基礎的な試験です。
この試験を受けることにより、高度IT人材になるために必要な、基礎的な知識と技能を身に付けることができ、その後の応用力の幅も広げることが可能になります。
プロジェクトマネージャに役立つ資格を取得しよう
プロジェクトマネージャになるために、必ず取得しておかなければならない必須資格などはありません。プロジェクトマネージャは特に、現場で培ってきた経験や知識、スキルが求められる傾向にある職種になるため、資格を持っていなくても活躍している人はいます。
資格を取得することにより、主には就職や転職、キャリアアップを目指している際に、その高度な知識やスキルなどを証明することができるため、役に立つことでしょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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