SESと派遣の違いとは?働くメリットやデメリットもあわせて解説
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SESとは?
SESとは「System Engineering Service」を略した言葉で、システムやソフトウェアの開発、保守、運用などの業務委託契約の1つです。IT業界でのシステム開発における契約形態には、システムを完成させて納品する形態と、エンジニアの労働力を提供する形態があります。
>> SESとは何?就職・転職するメリット・デメリットを詳しく紹介
SES契約は後者の契約形態であり、技術者の労働力を提供する代わりに報酬を受け取るという契約内容です。SESエンジニアはクライアント企業のオフィスに常駐し、開発業務を行います。
SESの平均年収
勤めているSES企業の規模にもよりますが、SESの技術者の平均年収は新人の場合は300万円程度だと言われています。
もちろん、経験年数やスキルが上がることにより、年収アップも期待できます。
SES契約と他の契約形態の違い
システム開発やソフトウェア開発で結ばれる契約形態には、様々な種類があります。また、派遣契約や請負契約など、SESと混同されやすい契約形態もありますので、それぞれの契約形態の違いについてしっかりと把握しておくことが大切です。
ここではSES契約と他の契約形態の違いについて解説していきます。
1:委任契約との違い
委任契約とは、当事者の一方が法律行為を行うことを相手に委託する契約です。委任契約は法律行為を行う際に結ばれる契約となるため、そもそもシステム開発やソフトウェア開発の事業で委任契約を行うケースは少ないとされています。
出典:民法 第六百四十三条|e-Gov法令検索
参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089
2:準委任契約との違い
準委任契約とは、仕事の完成を目的としない一定の業務を行う契約のことで、業務遂行に対して報酬が支払われます。受託者は自身の裁量で業務を進め、全ての業務が完了していなくても報酬を得ることができます。
SESのほとんどは準委任契約であるため、両者は同一のものと考えてよいでしょう。SES契約ではシステムなどの開発業務を委任され、業務に携わる代わりに報酬を得ます。
3:派遣契約との違い
派遣契約では、労働者は派遣会社と契約を結び、派遣先の企業で仕事を行います。直接の雇用契約は派遣会社と結んでいますが、派遣先企業に指揮命令権があるため、業務の指示は派遣先企業に従うことになります。
SES契約もクライアント企業のオフィスで仕事をするという点は同じですが、派遣先企業に指揮命令権はありません。
4:請負契約との違い
請負契約は、クライアントから依頼されたシステムやソフトウェアを開発し、期限までに成果物を納品することによって報酬を得る契約形態です。請負契約の場合、成果物に欠陥があった際は何度でも修正し、完成するまで報酬を得ることはできません。
一方、SES契約の場合は請負契約のように成果物ではなく、技術者の労働力を提供するという違いがあります。請負契約がシステムの完成と引き換えに報酬を得るのに対して、SES契約では決まった期間で労働力を提供する代わりに報酬を得ます。
SESエンジニアで働くメリット5つ
SES契約ではエンジニアはクライアント企業で業務を行うことになるため、クライアントや携わるプロジェクトによって働き方が大きく変わるという特徴があります。ここではSESエンジニアで働くメリットを具体的に紹介していきますので、参考にしてみてください。
- スキルを幅広く身に付けられる
- 残業が少ない
- 未経験から正社員を目指せる
- 職場環境の変化による気分転換ができる
- 様々な案件に関わることができる
1:スキルを幅広く身に付けられる
SESエンジニアは基本的にプロジェクト単位で様々なクライアント企業の元で働くことになります。プロジェクトごとに経験できる業務や技術も異なるため、多くのプロジェクトに参画するほど幅広いスキルを身に付けられると言えるでしょう。
プロジェクトによって使用する言語なども異なるため、学びたいスキルがある場合はどのようなプロジェクトに携わるSES企業なのか事前にチェックすると良いでしょう。
2:残業が少ない
SES契約の場合、SES企業とクライアントの間で労働時間について事前に取り決めがなされています。
クライアント企業は、契約で取り決められた時間以上をSESエンジニアに労働させることはできないため、一般的なエンジニアよりもSESエンジニアは残業時間が少ない傾向にあります。
請負契約の場合、納期前は残業や休日出勤などが続くケースも多いですが、SES契約の場合はそういった事態になることは少ないでしょう。
3:未経験から正社員を目指せる
IT業界ではどの企業もIT人材不足の状態が続いていることもあり、SES企業の求人も未経験可の求人が多く出ています。そのため、SES企業であればエンジニア未経験からでも正社員を目指すことが可能です。
もちろん、入社後はエンジニアとしてクライアント企業で働くことになるため、スキルを身に付ける必要はあります。しかしとにかく正社員になりたいと考えている人にとっては、大きなメリットだと言えるでしょう。
4:職場環境の変化による気分転換ができる
SESエンジニアはプロジェクトごとにクライアントが変わるため、職場の環境も変化します。たとえ合わないと感じた職場であってもプロジェクトが終了すれば別の職場へ移動することになるため、気分転換しやすいと言えるでしょう。
一般的な企業の場合、異動などが発生しないかぎり職場環境を変えることは難しいですが、SESの場合は一定期間で職場環境を変えられます。
5:様々な案件に関わることができる
一般的なシステム開発企業の場合、担当する分野の開発にしか携われないケースも多いです。また、企業によってどのようなシステムを開発するのかも決まってくる場合が多いでしょう。
しかしSES企業の場合、クライアントによってプロジェクトの内容が異なるため、様々な案件に携わることができます。
SESエンジニアで働くデメリット4つ
SESで働くことには様々なメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。ここではSESエンジニアで働くデメリットについて解説しますので、参考にしてみてください。
- 収入が低い傾向にある
- 帰属意識が薄くなること
- 部分的な仕事でやりがいを感じづらい
- プロジェクトによって労働環境が変わること
1:収入が低い傾向にある
SES企業はSIerの下請けのプロジェクトを受注するケースが多いこともあり、その分報酬が低い傾向があります。そのため、SIerのエンジニアと比較してもSESエンジニアは平均年収が低めだと言えます。
2:帰属意識が薄くなること
SESエンジニアはクライアント企業のオフィスで仕事をすることになるため、同じ会社に勤めている他のエンジニアの顔をほとんど知らないというケースもあります。
また、プロジェクトごとに職場も変わることから、勤めている会社への帰属意識を持ちにくいというデメリットがあります。
3:部分的な仕事でやりがいを感じづらい
大きなプロジェクトではまずは大手のSIerが受注し、下請けとしてSES企業に割り当てるケースが多いです。SESとして参加できるプロジェクトは部分的な仕事が多く、どのようなシステムを開発しているのかわからないまま終了することもあり、やりがいを感じにくいでしょう。
4:プロジェクトによって労働環境が変わること
プロジェクトによって職場が変わることはメリットにもなりますが、一方でデメリットに感じる人もいます。SES契約ではせっかく職場に馴染んで他のメンバーと親しくなっても、プロジェクトが終了すればまた新しい職場に移動します。
プロジェクトが変わるたびに人間関係を構築しなければならないといった点は、デメリットにもなるでしょう。
SESエンジニアに向いている人の特徴
SESエンジニアに向いているのは、新しい環境でも適用できる人です。SESはプロジェクトごとに職場が変わるため、数か月~数年程度で新しい職場へ移動します。
そのため、職場が変わってもストレスを感じずに仕事ができる人は、SESエンジニアに向いていると言えるでしょう。
優良なSES企業を見分けるポイント
SES企業の中には労働環境が良くない企業も多いです。優良なSES企業を見分けるには、給料やボーナスなどの待遇をチェックすることが大切です。
SESは給与水準が低い傾向にありますが、給料がしっかりと出ているSES企業はそれだけ経営が安定していると言えます。
ホワイトなSES企業を見つけよう
様々なプロジェクトを経験してスキルアップしたい人や新しい環境でもすぐに馴染める人は、SESエンジニアとして働く適性があります。
本記事で紹介したSES契約と他の契約形態の違いやSESエンジニアで働くメリットデメリットなどを参考に、自分に合ったSES企業を見つけてみてはいかがでしょうか。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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