検索

キーワード


目次

SIer(エスアイヤー)の仕事内容とは?求められる能力についても詳しく解説

  • 公開日:2022-05-02 10:16:56
  • 最終更新日:2023-01-10 18:38:33
SIer(エスアイヤー)の仕事内容とは?求められる能力についても詳しく解説

Workteria(ワークテリア)では難易度の高いものから低いものまで、スキルや経験に合わせた案件を多数揃えています。会員登録は無料ですので、ぜひ会員登録してご希望の案件を探してみてください!

フリーランス/正社員のエンジニアとして活躍するには、ご自身のスキルや経験に合わせた仕事を選ぶことが大切です。ご希望の案件がみつからない場合はお気軽にお問い合わせください!ユーザ満足度の高いキャリアコンサルタントが在籍していますので、希望条件や悩み事などなんでもご相談ください。ご希望にピッタリの案件をご紹介させていただきます。

SIer(エスアイヤー)とは?

パソコン

IT業界での「SI」とは、「System Integration(システムインテグレーション)」を略した言葉です。「SIer(エスアイヤー)」とは、この「SI」に「er」を組み合わせた日本独自の造語となっています。


システムインテグレーションとは顧客企業の課題解決を行うためのシステムの企画、設計、開発、運用など一連の業務を請け負う事業を指す言葉となっており、このような事業を行う企業をSIerと呼びます。

SIerの主な仕事内容

イラスト

SIerの仕事は情報システムの開発や運用、コンサルティングなど、クライアントのニーズを満たすためにさまざまな業務を請け負うことです。


SIer企業によって得意とする案件には違いがありますが、SIer全体として見れば、システム開発に関するすべての仕事を請け負っていると言えるでしょう。

>>SIerの種類と仕事内容7つ|依頼方法やSESとの違いについても紹介


ここではSIerの主な仕事内容について解説していきます。

アプリケーションの開発

SIerはWebアプリケーションやスマホ用のアプリケーションの開発を行います。アプリケーション開発と言っても、Webアプリケーション、iPhone用・Android用アプリケーションなのかによって、開発に利用されるプログラミング言語や開発環境などは異なります。

サーバー・データベースの構築

SIerはサーバーやデータベースなどのITインフラの構築を行います。これらは企業がシステムを運用する上で必須の基盤となります。


企業が利用するシステムの中にも、在庫管理システムや販売管理システム、人事や給与システムなどさまざまなシステムがあるでしょう。そのため、SIerは企業が利用するシステムに合わせて、必要なデータを管理できるデータベースの設計や構築を行う必要があります。

業務・基幹システムの設計開発

SIerは企業が利用する基幹システムや業務システムなどの設計、開発を行います。基幹システムとは、企業のビジネスの根幹となる業務を管理するシステムの総称です。


現代では自社の業務でシステムを利用しているケースがほとんどと言われています。しかし自社で内製できるケースは少ないため、SIerは企業が必要とする基幹システムや業務システムの設計や開発を請け負います。


また、人事システムや営業システムなど、さまざまなシステムを利用している場合は、システム同士を連携、統合できるERPの開発を行うケースもあります。

組み込みシステムの開発

SIerは家電や自動車、産業用ロボットといったハードウェアの組み込みシステムの開発も行います。組み込みシステムとは、独立した機械を制御するために機械に組み込まれるシステムのことです。


組み込みシステムは電子レンジや冷蔵庫などの家電や携帯電話など、身の回りのあらゆるものに使用されています。組み込みシステムの開発は一般的なアプリケーションやシステム開発と異なり、ハードウェアに関する知識が必要です。


また、開発された組み込みシステムはコピーされて多くのハードウェアに搭載されることになるため、不具合のない緻密な開発が求められます。

システムの保守・運用

SIerの仕事はシステムの設計や開発だけでなく、稼働したシステムの保守や運用も含まれます。完成したシステムが運用されるようになってからは、クライアントが安定的に利用できるようにシステムの監視を行ったり、定期的なアップデートなどを行ったりします。


また、システムに問題点が見つかった場合は不具合の修正を行い、トラブル発生時には迅速な対応を行う必要があるでしょう。

ECサイトなどの構築

SIerは企業が運営するECサイトの構築も行います。BtoC企業の場合、顧客が利用するECサイトの品質は自社の事業にも影響することになるため、重要性も高いと言えるでしょう。


また、SIerはECサイト以外にも企業のホームページや流通システムなど、さまざまなエンドユーザー向けのシステム開発を行っています。

ソフトウェアの販売

SIerは自社開発でソフトウェアを開発し、販売することもあります。一般的に、SIerの仕事はクライアントから依頼され、クライアントが求めているシステムやアプリケーションの開発を行うことです。しかし自社パッケージのソフトウェア開発を行うケースもあります。


SIerが開発するソフトウェアには、家電量販店などで販売されているパッケージのソフトウェアの他に、インターネット上で販売し、ダウンロードして利用するようなソフトウェアがあります。

SIerの種類と特徴

イメージ図

SIerとひと口に言っても、その種類にはユーザー系やメーカー系、独立系などさまざまな種類があります。SIerの種類は企業としての成り立ちや案件の違いによって分けることができます。

>>SIerの企業11社の売上と年収を紹介|構造や選び方もあわせて紹介


ここではSIerの種類と特徴について解説するため、どのような違いがあるのか参考にしてみてください。

  • 独立系
  • ユーザー系
  • 外資系
  • コンサル系
  • メーカー系

独立系

独立系のSIerとは、特定の親会社やグループを持たないSIerです。後述するユーザー系SIerやメーカー系SIerの場合、それぞれ親会社の情報システム部門などが独立する形で設立したものですが、独立系はSI業を事業として親会社を持たずに設立したという特徴があります。


独立系のSIerは親会社からの制約がないため、クライアントのニーズに合わせた柔軟な提案ができるとされています。独立系SIerとしては、大塚商会やTIS、日本ユニシスなどが有名です。

ユーザー系

ユーザー系のSIerとは、一般企業から独立する形で設立されたSIerです。


ユーザー系SIerは基本的に親会社のシステム開発を行うことが多いため、親会社の業界や業務に関する知識が必要です。ユーザー系のSIerとしては、野村総合研究所や伊藤忠テクノソリューションズなどが代表的だと言えるでしょう。

外資系

外資系のSIerとは、海外を中心としたグローバルな事業展開を行っているSIerです。前述のとおり、SIerという呼び方は日本独自のものですが、世界的なグローバル企業の中には外資系SIerと言える企業が存在しています。


外資系のSIerとしては、IBMやOracleなどが例として挙げられるでしょう。

コンサル系

コンサル系のSIerとは、クライアント企業のコンサルティング業務を中心に事業を行っているSIerです。SIerが行う業務の中でも、クライアントの課題解決やニーズを満たすための企画の提案や要件定義といった業務を行っています。


コンサル系SIerが担うのは上流工程の業務のみとなっており、開発など下流工程の業務は別のSIerが行うことになります。そのため、コンサル系SIerが開発業務を行うことは、ほぼないとされています。

メーカー系

メーカー系のSIerとは、ハードウェアメーカーから独立したSIerです。パソコンやサーバーを製造している企業の情報システム部門が独立する形で成り立ったとされています。


メーカー系のSIerもユーザー系と同様に、親会社の下請けでシステム開発を行うケースが多く、親会社のハードウェアとシステムを組み合わせたソリューションの提案を行います。


メーカー系のSIerとしては、日立ソリューションズやNECソリューションイノベータなどが有名です。

SIerに求められる能力とは?

イメージ図

SIerでエンジニアとして働くためには、SIerで求められるスキルを身につける必要があるでしょう。


最後に、SIerに求められる能力について解説していくため、参考にしてみてください。

ITに関する知識・能力

SIerの仕事はクライアントの情報システム全般に関わるため、幅広いIT知識やスキルが必要になるでしょう。


IT関連のスキルは非常に幅広いですが、ネットワークやデータベース、セキュリティなど基本的なIT知識は押さえておく必要があります。

論理的に考える能力

論理的に考える力とは、ものごとを体系的に整理し、筋道を立てて結論を導き出す思考スキルを指します。システムの設計や開発を行うエンジニアには論理的に考える能力が必要とされるため、SIerでも論理的な思考力が求められるでしょう。

コミュニケーション能力

SIerはクライアントやビジネスパートナーなど、さまざまな人と関わることになります。


そのため、クライアントやビジネスパートナーと良い関係を構築するために、高いコミュニケーション能力が必要になるでしょう。

>>エンジニアに必要なスキル7つ|英語力やコミュニケーション能力はなぜ必要?

>>エンジニアの上手なコミュニケーションの取り方14選|必要とされる要素とは

マネジメント能力

プロジェクトには納期が存在します。そのため、マネジメントを行い納期までに求められている品質を持ったシステムを納品できるようにする必要があります。


SIerはクライアントのシステム開発を行うため、プロジェクトをマネジメントするマネジメント能力が求められるでしょう。

プログラミング能力

SIerの中には上流工程の業務のみを専門に担当する企業も多いとされています。また、SIerのシステムエンジニアはプロジェクト管理などをメインに行うことになるため、自身でプログラミングをする機会は少ないでしょう。

>>効率のいいプログラミングの勉強法とは?言語別やツール別に分けて紹介


しかし、開発に必要な仕様書や設計書を作成することもあるため、基本的なプログラミング能力は必要と言えるでしょう。

SIerへの就職や転職を視野に入れよう

イメージ図

SIerとはシステム開発のさまざまな業務を請け負う企業です。ぜひ本記事で紹介したSIerの概要やSIerの仕事内容、SIerの種類や求められる能力などを参考に、SIerへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。

>>SIerの平均年収や収入アップのための方法|年齢別や企業別などから紹介

>>未経験からSIerを目指すための9つのポイント|おすすめの転職エージェント


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。

「Workteria」「東京ITカレッジ」をご紹介いただきました!

編集した記事一覧

正社員/フリーランスの方でこのようなお悩みありませんか?

  • 自分に合う案件を定期的に紹介してもらいたい
  • 週2、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
  • 面倒な案件探し・契約周りは任せて仕事に集中したい

そのような方はぜひ、Workteriaサイトをご利用ください!

  • 定期的にご本人に合う高額案件を紹介

  • リモートワークなど自由な働き方ができる案件多数

  • 専属エージェントが契約や請求をトータルサポート