独学でプログラミングを学び就職するための手順|学ぶ際の注意点も解説
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独学のプログラミングスキルで就職はできる?
パソコンから家電まで、今は多くの物がプログラミングによって動かされているため、IT技術者の需要は多いと言われています。そのような状況の中、「プログラミングスキルくらいは独学で習得しておこう」と考えている方もいるのではないでしょうか。
義務教育でもプログラミングを学ぶ時代になり、学習するための仕組みも充実してきてはいますが、即戦力レベルの技術を独学で身につけるのは難しいでしょう。
「絶対に無理」というほどの難易度ではなくても、完全な独学で就職に直結するような高いプログラミングスキルを身につけるためには、かなりの努力が必要になります。
独学でプログラミングを学び就職するための7つの手順
プログラミングを独学で習得し、いつの日かIT系の会社へ就職しようと考えている方は、目標を達成できるように手順を追って技術を身につけていきましょう。
ここでは、独学で身につけたプログラミングスキルを活かして、就職するための手順を見ていきます。目標達成に向けて、段階的に実行計画を立ててみましょう。
1:どのプログラミング言語を学習するか選ぶ
プログラミング言語は種類が多いため、「需要が多い言語」や「学習しやすい言語」などの分類の中から、ターゲットとする言語を絞って取り組むようにしましょう。
ただし、需要の高いプログラミング言語は、就職に有利で高い給料を期待できる反面、習得が難しいものが多い傾向にあります。
そのため、まったくの初学者の場合は学びやすい言語から始め、プログラミングというものを理解できてから、実践的な学習に進んだ方が効率的に進められるでしょう。
>> プログラミング言語の特徴と違いとは?目的別にお勧めの23種類を紹介
2:Webサービスでまずは基礎から学習する
「独学」というと、参考書を片手に机上で取り組むイメージが根強いでしょうが、プログラミングに関しては、Web上に多くの学習サイトが公開されています。
プログラミング学習のためのWebサービスには無料のサイトも多く、机上での学習とは異なり、実際にプログラムの動きを確認できるという利点があります。Web上での簡単なプログラミング作成や動作確認ができるため、おすすめの学習方法と言えるでしょう。
3:チュートリアルをコピーしてクローンアプリを作ってみる
プログラミングの基礎を習得できたら、チュートリアルをコピーしてクローンアプリを作ってみましょう。「クローンアプリ」とは、実際に動いているアプリのプログラムをコピーしてクローンとして動作させるものです。
クローンアプリを実行すると、記述したプログラミングコードがどう処理されていくのか確認できるため、実践的な学習ができるでしょう。
4:書籍で応用的なコードを学ぶ
独学でプログラミングの基礎を学び、簡単なプログラムを書けるようになったら、就職につながる技術に昇華させるために、応用的なコードにもチャレンジしましょう。
上級者用のプログラミング指南書や、プログラミング言語の専門書には、プロが使うような応用コードも多数掲載されています。「入門」や「初級」といった但し書きのない専門書を使って、スキルアップを目指しましょう。
5:オリジナルのアプリを作ってみる
学習したプログラミング技術を就職に活かすためには、希望する就職先の求人条件にあるようなアプリやWebサイトなどをオリジナルで作成してみましょう。実業務でなくても、就職の際のアピールポイントとして活用できます。
たとえば、学習過程で作ったサンプルプログラムを発展させてオリジナルアプリを作ったり、自分が作ってみたいものにチャレンジしてみたりするのも良いでしょう。
どのようなオリジナル作品にするかを考えることも、大切なスキルアップ作業となります。
6:いくつかアプリを作りポートフォリオを作成する
サンプルアプリやオリジナルアプリなどをいくつか作ったあとは、就職に向けての資料としてポートフォリオを作成してみましょう。
「ポートフォリオ」は、就職に際してのスキル証明として使われるもので、IT系の技術者の求人では提出を求められるケースが増えています。
オリジナルアプリを作った経験があれば、企画立案から設計・コーディング・テストという、IT技術者に求められるすべての行程を実行できるという証明にもなります。
7:ポートフォリオを企業面接でアピールする
ポートフォリオは、「自分が作ったプログラムを整理する」という意味でも使えますが、肝心なのは就職先に技術力をアピールすることです。ポートフォリオに記載した内容は、就職の面接でも大いにアピールしてください。
>> エンジニアにとってのポートフォリオの役割|参考にすべき事例8選も紹介
プログラムの完成度が高ければ、独学であることも併せて高いアピールポイントにできるでしょう。
独学でプログラミングを学ぶ際の注意点
IT技術者の需要は多く、「未経験者OK」という転職を促す文言もよく見かけるでしょう。しかし、ここでの注意点は「需要が多く供給が足りていないからといって、ハードルが低い職種ではない」という点です。
独学でプログラミングを習得し、就職につなげようと考えている人は、以下に紹介する注意すべきポイントもしっかりと把握しておきましょう。
1:年代が上がるにつれ正社員採用を目指すのは厳しくなる
経験不問としてIT技術者を募集している企業もありますが、多くは求人を若年層に絞っています。これは、IT技術者の育成には時間がかかるためで、中堅以上の年代にあたる人には、やはり即戦力が求められます。
そのため、すでに「中堅」と呼ばれる年代以上になっている人は、独学でプログラミングに取り組む場合も、即戦力レベルまでの習得が必要だと考えておきましょう。
独学で業務レベルのプログラミングまで習得するのは難しいため、正社員採用はかなり難しいチャレンジとなる覚悟が必要です。
2:未経験の場合は膨大な時間と労力がかかる
前述のように、未経験からプログラミングを習得するのは、一朝一夕では不可能です。いきなり複雑なプログラムを書けるようにはならないため、簡単なプログラムから積み重ねて習得していく必要があります。
そのため、簡単に習得できるつもりで独学を始めてしまうと、プログラミングの難しさや作業が進まないジレンマなどから、挫折してしまう可能性も高くなるでしょう。独学で就職可能レベルまで習得しようと考えている場合は、膨大な時間と労力がかかることを理解しておきましょう。
3:オリジナルアプリを作る段階での挫折が多い
オリジナルアプリのプログラミングに取り組む段階になると、うまく動作しなくなったときに解決の糸口がつかめず、もがくことも多くなるでしょう。
会社やスクールなど、周りに仲間や先輩などの一緒に考えてくれる人がいれば解決のヒントを与えてもらえる場合もありますが、独学の場合は一人で悩み続けることになります。
オリジナルアプリのプログラミングで発生したエラーを自分で解決するに至れず、そのまま挫折してしまう人も多いため、相談できる仲間を見つけておきましょう。
4:計画を立てて学習する必要がある
働きながら何かを習得することは、たやすいことではありません。学習のための時間を作り、継続して取り組んでいくためには、行き当たりばったりではなく、しっかりと計画を立てた上で実行していくことをおすすめします。
1日の時間割、1週間の学習計画など、到達目標ごとにマイルストーンをおき、計画どおりに実行していけば、毎日の時間を作り、学習を継続することが習慣づけられていくでしょう。
独学が難しい場合はプログラミングスクールを活用しよう
ここまで、独学でのプログラミング学習について見てきましたが、「独学では就職につながるレベルまで到達するのは難しい」という現実を知って、諦めてしまうのは早計でしょう。
独学でプログラミングを習得するときに「壁」となっている問題には、プログラミングスクールに通うことで解決できるものもあります。
ここでは、スクールに通うメリットを紹介していきましょう。
就職までサポートしてもらえるスクールもある
プログラミングスクールには、プログラミング技術を教えてくれるだけでなく、就職・転職支援が充実しているところも少なくありません。
転職保証を謳うプログラミングスクールもあるため、就職支援まで含めてプログラミングスクールを検討してみるのも良いでしょう。
効率よく学べる
プログラミングスクールで教えてくれるのは、プログラミングコードの書き方だけではありません。プログラミングの初学者がつまずくポイントを押さえているため、無駄に時間を消耗せず、効率よく習得へと導いてくれます。
時間がなくてスクールには通えないという方もいるでしょうが、現代ではオンラインスクールも多く、時間の作り方は独学と変わらないと言えるでしょう。
効率よく学べることを考えれば、スクール利用の方が確実にスキルを身につけられます。
おすすめのプログラミングスクール7選
独学にこだわらず、とにかく確実にプログラミングスキルを身につけて就職へとつなげたいという方は、プログラミングスクールを受講することも検討してみましょう。
>> 無料体験・カウンセリングがあるプログラミングスクール12選!メリットも解説
独学してみようという情熱のままプログラミングスクールで効率よく学べば、より早く習得できる可能性もあります。ここでは、プログラミングスクール7校の特徴を見て行きましょう。
1:CodeCamp
「CodeCamp」では、現役エンジニアが講師を務め、実践的な技術をマンツーマンで教えてくれます。マンツーマン指導では、初心者には難しい技術であっても分かるまで教えてもらえるため、確実に技術を習得できます。
また、オンラインであることから学校まで足を運ぶ時間もいらず、忙しくて時間を捻出することが難しい人でも受講しやすいスクールと言えます。
2:RaiseTech
「RaiseTech」は、「現場で通用するプロを育てる」が謳い文句のプログラミングスクールです。現場で働いている技術者が、現場で通用する技術に加え、知識や考え方まで教えてくれます。
現場ノウハウが詰まった授業が展開されるため、就職して即戦力になりたい人におすすめです。
3:RUNTEQ
「RUNTEQ」は、開発現場が求めている人材を育成する、Web開発のプログラミングスクールです。RubyやRailsの実践スキルを学べるカリキュラムが用意されています。
就職サポートがあり、スクールを始める前に無料のキャリア相談会が利用できるというメリットがあります。
また、キャリアアドバイザーによる就職支援もあり、提携企業を紹介してもらえるため、プログラミングを習得するだけでなく、就職につなげたいという人に向いているスクールです。
4:TechAcademy
「TechAcademy」は、選び抜かれた講師陣と手厚いサポートを謳っているプログラミングスクールです。TechAcademyでは、プログラミングを教えてくれるだけでなく、習得後にプログラマーとして活躍できるまでサポートしてくれます。
プログラミングの学習後は、エンジニアとして転職する道とプログラミングを副業として稼いでいく道の2つが想定されており、実現するまでサポートが受けられる点も魅力と言えるでしょう。
5:ポテパンキャンプ
「ポテパンキャンプ」は、Web開発の技術習得に特化したプログラミングスクールです。RubyやRailsを使った実践的なカリキュラムが組まれており、Web開発の即戦力を目指せます。
自社開発をしている企業への転職に強く、提携企業への内定率も高いという特徴があります。
6:COACHTECH
「COACHTECH」は、フリーランスに特化したプログラミングスクールで、フリーランスとして活躍できる確かなスキルを習得できます。プログラミング習得後に独立自営ができるよう、プログラミングだけでなく、自己解決力も鍛えられるカリキュラムが用意されています。
企業に就職することよりも、フリーランスとしてプロジェクトを渡り歩いたり、案件を受注したりすることに魅力を感じている人におすすめのスクールです。
7:TECH I.S.
「TECH I.S.」は、オンラインだけでなく教室で学ぶことも可能なプログラミングスクールです。
プログラミング学習に加え、現場に出たときに必要になる「チーム開発」がカリキュラムに組み込まれている点もメリットと言えます。
長期PROスキルコースであれば、6カ月でWEB制作に必要な技術を学べ、さらに卒業後も就職支援を6カ月まで利用可能な点でもおすすめです。
プログラミングを効率よく学んで就職につなげよう
独学でプログラミングを学んで就職につなげることは、難しいものの実現不可能というわけではありません。しかし、独学の場合は、壁にぶつかったときに乗り越えられずに、習得を諦めてしまう危険性があります。
独学で始めたからといって、独学を貫き通す必要はまったくありません。くじけそうなときは、プログラミングスクールを利用することも考えて、プログラミング技術の習得と就職を達成しましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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