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UIデザイナーとWebデザイナーの違いとは?共通点やなるための方法も紹介

  • 公開日:2022-04-03 15:29:03
  • 最終更新日:2022-09-29 15:15:43
UIデザイナーとWebデザイナーの違いとは?共通点やなるための方法も紹介

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UIデザイナーとWebデザイナーの違いとは?

作業する人

Webサイトを運営するにあたって欠かせない職業がUIデザイナーとWebデザイナーです。


肩書きは異なりますがどちらもサイトのクオリティを向上させ、ユーザビリティを高めるための重要な職種です。


ここからは、UIデザイナーとWebデザイナーの違いを紹介します。

  • UIデザイナーの場合
  • Webデザイナーの場合

UIデザイナーの場合

UIデザイナーはユーザーの視点に立ち、使いやすさを追求したサイトデザインを行います。


ボタンの配置やサイトのわかりやすさなど、客観的に分析を行い改善することでユーザー満足度を高めることを目的としています。


専門的なデザイン設計の知識とスキルのほか、自社サイトの欠点を明るみにし、改善していく実務能力が求められるでしょう。

Webデザイナーの場合

Webデザイナーは、WebサイトやWebサービスをクライアントのリクエスト通りにデザインする職業です。

>> Webデザイナーとは?仕事内容や必要なスキルなど詳しく解説!


企業だけでなく個人からも依頼があり、おもに表示画面の色彩バランスやレイアウト、フォントなどをデザインしていきます。また、サイト設計やHTMLなどを使うコーティング作業を行うこともあります。


デザインソフトであるPhotoshopやIllustratorなどを熟知する必要があります。

UIデザイナーとUXデザイナーの違いとは?

パソコン

UIはUser Interface(ユーザーインターフェース)のことで、UIデザイナーはユーザーの利便性を高めるサイトデザインを行います。


UXはUser Experience(ユーザーエクスペリエンス)のことで、UXデザイナーは商品の品質や接客対応など、オフラインでの接点を踏まえたデザインを施します。


ブランディングやマーケティングを含めたサイト制作を行うかという点が違いと言えます。

UIデザイナーについて4つ

作業する人

ここからは、UIデザイナーの具体的な仕事内容や年収、求められる知識やスキルなどについて紹介します。


UIデザイナーの仕事内容や求められる知識について知りたい方は参考にしてください。

  • 必須な知識や能力
  • おすすめの試験や資格
  • 主な業務内容
  • 将来性や年収

1:必須な知識や能力

UIデザイナーに求められるスキルとしてデザイン系ソフトウェアの取扱いがあります。


Adobe社が提供しているIllustratorとPhotoshopに関するスキルは必須であり、3Dグラフィックス関連のスキルも身につけておくといいでしょう。


また、UIデザイナーは単独ではなくチームで行うケースが多いため、円滑なコミュニケーション能力が備わっているとスムーズな業務遂行が可能になるでしょう。

2:おすすめの試験や資格

UIデザイナーには免許や資格は必要なく、自身のスキルや知識で就活やキャリアアップを行います。


その際にポートレートを求められる場合があるため、Webデザインに関する資格を取得することで自身の実力を客観的に証明できるでしょう。


ここからは、UIデザイナーに有利な試験や資格を3つ紹介します。

ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省の指定を受けた国家資格です。


資格の等級が3段階あり、難易度が低い3級は実務経験がない方でも受験が可能ですが、2級は2年以上、1級は7年以上の実務経験が必要です。試験内容は実技と学科に分かれており、実技はPhotoshopなどのアプリを使用して行います。


出典:ウェブデザイン技能検定 | 特定非営利活動法人 インターネットスキル認定普及協会
参照:https://www.webdesign.gr.jp/

Photoshop®クリエイター能力認定試験

Photoshop®クリエイター能力認定試験は、株式会社サーティファイが主催しているグラフィックデザイン能力を認定する試験です。


試験では時間内に指示に基づいたグラフィックコンテンツの制作を行い、迅速な制作能力と情報把握能力が問われます。2段階のレベルがあり、スタンダードは実技のみ、エキスパートは筆記試験も加わります。

アドビ認定プロフェッショナル

アドビ認定プロフェッショナルとは、Adobe社が提供しているPhotoshop、Illustrator、Premiere Proのスキルと知識を証明する資格です。


試験内容は4種類の筆記のほかにアプリを操作する実技があり、全国の試験会場で受験できます。基本的なスキルと知識を証明する目的であるため、初心者に向けた試験と言えます。

3:主な業務内容

UIデザイナーの仕事は、ユーザーが求めている情報への動線をわかりやすく構築することです。


流入しているユーザー行動を分析することで、ボタンの配置や見え方、画像や動画の位置、サイト全体の構成や色彩バランスなどをデザインします。


1人1人違うユーザーのニーズを読み取り、適切なサイトデザインを行うことが重要です。

4:将来性や年収

UIデザイナーの平均年収は約550万円であり、経験年数やスキルにより変動します。


Web制作関連に必要なスキルを身に付け、WebプロデューサーやWebマーケターなどにキャリアパスが可能です。UIを軸としたスキルを駆使することで継続的な活躍が期待できるでしょう。

UXデザイナーについて4つ

ノートとペン

UXデザイナーはサイトの見た目だけでなく、ユーザーの目に見えにくい部分の満足度を高めるためのサービス全体をデザインします。


デザイナーと呼ばれていますが、企画・開発といった分野に近い職種であり、事業の責任者とも言えるでしょう。


ここでは、UXデザイナーについて紹介していきます。

  • 必須な知識や能力
  • おすすめの試験や資格
  • 主な業務内容
  • 将来性や年収

1:必須な知識や能力

UXデザイナーは、デザインに関するスキルや知識だけでは不十分です。事業チームの中心的な役割としてチームメンバーや上司、クライアントとのやりとりを行うため、円滑なコミュニケーション能力が必要です。


また、目標を設計して達成するまでを具現化する業務遂行能力、幅広い分析力や情報処理能力も磨いておくといいでしょう。

2:おすすめの試験や資格

UXデザイナーはデザイン関連のスキルのほかに、行動心理学や人間工学などの知識が必要になります。


チームの中心となり円滑に業務を遂行するポジションであるため、心情を理解するスキルが求められるでしょう。


ここからは、UXデザイナーとして働くために役立つ資格や試験を紹介します。

ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格

ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格は、実利用者研究機構が認定する資格です。


ユニバーサルデザインとは、国籍や人種、年齢や性別に関係なくすべての人が使いやすくデザインされたものを指します。その視点でモノづくりに取り組むことで、ユーザーのニーズを把握する際に役立つでしょう。


資格取得には、希望するレベルを受講し検定試験に合格することが条件となります。

Illustrator®クリエイター能力認定試験

Illustrator®クリエイター能力認定試験は、DTP業界で有利に働く民間資格です。


Illustratorの実務能力を証明する目的で行われており、難易度はスタンダードとエキスパートの2種類があります。どちらも2部形式で行われ、1部はウェブデザインに関する問題を多岐選択で回答し、2部ではIllustratorを操作する実践形式です。

特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構認定 人間中心設計専門家

人間中心設計(HCD)とは、人間の特性を踏まえたユーザビリティが高いシステムを作ることを指します。


ストレスや疲れが蓄積された状態でも使えること、簡単な操作手順であることを追求する設計はあらゆる分野で採用されています。マーケティングなどを含むUXデザイナーとは違い、HCDは使いやすさに焦点を置いています。


受験資格のハードルが高く合格基準が厳しいため、資格保有者のアドバンテージは高くなるでしょう。

3:主な業務内容

UXデザイナーの仕事は、ユーザーがあらゆる点で満足できるサービス設計をデザインすることです。自社サイトやアプリのクオリティを向上させるにとどまらず、製品やサービスそのものを設計する仕事も請け負います。


UIデザイナーと違いユーザー分析や仮説立案など、表層ではない部分を多岐に渡って設計するためコーディネーターとも言える職種でしょう。

4:将来性や年収

UXデザイナーの平均年収は約550万円であり、スキルや経験値、勤務先によって変動します。


UIデザイナーと同様にWeb関連の職種は需要が高く、高度なスキルや知識を併せ持つことでオファーが来ることもあります。UXデザイナーは業務が多岐に渡るため、その知識を活かして他業種にトライすることも可能です。

Webデザイナーについて4つ

ケータイ

オンラインコンテンツを充実させる企業が増えてきている中、Webデザイナーの活躍はめざましいものがあります。


Webサイトやアプリのビジュアルクオリティは、ユーザー獲得にも影響します。たとえ商品やサービスが優れていても、サイトの質が悪ければユーザーが離脱する可能性があるでしょう。


ここでは、Webデザイナーについて解説します。

  • 必須な知識や能力
  • おすすめの試験や資格
  • 主な業務内容
  • 将来性や年収

1:必須な知識や能力

Webデザイナーは、企業や個人から依頼された通りのWebサイトをデザインすることがメインの仕事になります。


サイトの見た目だけでなく構成を練り、操作性に優れたサイトをデザインするため、UIに求められる知識とスキルが必要です。チームで行うため、円滑なコミュニケーション能力も求められるでしょう。


Web関連の仕事は人と接する機会が多いことから、デザインスキルと併せて会話術も身に付けておくといいでしょう。

2:おすすめの試験や資格

Webデザイナーは、知識とスキルがあれば業界未経験でも職に就くことが可能です。


経験者はもちろん、あらかじめ高いスキルや資格を持っている場合には企業から歓迎されるでしょう。WebサイトにまつわるHTMLなどの言語を運用するスキルは必須であり、マーケティングの知識なども習得しておく良いでしょう。

色彩検定

色彩検定は、文部科学省後援による公的な資格です。Webデザインにおいて「色」が持つ要素は重要とされており、色が持つ意味の違いや配色パターンを把握することで、伝えたいイメージをユーザーと共有することができます。


色彩検定では、色の基礎や専門分野における活用法などを学び、4段階に分かれたレベルからいずれかを受験します。また、実務経験が必要なく未経験者でも受験することが可能です。

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力試験は、サーティファイWeb利用・技術認定委員会が行う認定試験です。


Webサイト制作に欠かせないコーティングや基本的なデザイン能力を測る試験であり、2段階のレベルに分かれています。実践的なスキルを対外的に証明できるため、仕事や就職活動時に有利に働くでしょう。

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は、JavaScriptやHTML5などのWeb業界で欠かせない技術を測る試験です。


マルチデバイスに対応したコンテンツ制作能力を測るLevel.1、最新のマルチメディア技術に対応したアプリやコンテンツ開発と設計を測るLevel.2があり、どちらもコンピュータベーステストで行われます。


また、有意性を維持するために、認定日から5年以内に再試験を受ける必要があります。

3:主な業務内容

Webデザイナーはサイトの見た目をデザインするだけでなく、クライアントのヒアリングから始まります。


依頼内容の把握や競合他社のサイト分析など、デザインを行う前に入念な企画立案と情報設計を練り上げます。その後、プランに基づきグラフィックソフトを用いてビジュアルデザインを行い、最終的にコーティングとプログラミングを施して終了です。

4:将来性や年収

Webデザイナーの平均年収は約400万円で、スキルや経験によって幅がでる傾向にあります。


会社の違いによりプログラマーやライターの仕事も任されることがあるため、プログラミングやライティングのスキルを身につけることで重宝される存在になるでしょう。


また、ディレクター職へのキャリアアップも目指せるため、ビジョン形成が行いやすいと言えます。

UIデザイナーとWebデザイナーの共通点

ノートとペンとパソコン

UIデザイナーとWebデザイナーは、肩書きこそ違いますが業務内容が共通している部分が多くあります。


UIデザイナーはサイトやアプリの操作性のクオリティを追求しますが、Webデザイナーは操作性を含めたサイト設計やブランディングも行います。


ここからは、UIデザイナーとWebデザイナーの共通点について紹介します。

  • どちらもITやWeb業界で評価されている
  • 業務内容が被る部分は多く兼任できる

どちらもITやWeb業界で評価されている

近年のIT市場の高まりと企業によるオンライン戦略が活発になっているため、どちらの職種も需要が高くなっている傾向にあります。


企業規模の違いに関係なく世界中でビジネスが行える時代であるため、Web関連のスキルは業界問わず歓迎されるでしょう。

業務内容が被る部分が多く兼任できる

前述した通り、UIデザイナーとWebデザイナーは呼称が違いますが、業務内容が似ている部分があります。


企業によってはWebデザイナーがUIを行うことも珍しくありません。また、フリーランスで活躍している方の中には、WebデザイナーとともにUIデザイナーの肩書きを背負う場合もあり、兼任するケースも見受けられます。


マルチに活躍できる人材は、業界内で自身のポジションを確保しやすいでしょう。

UIデザイナーやWebデザイナーに向いている特徴

男性

ここでは、Web関連のデザイナーに向いている特徴を挙げていきます。


UIデザイナーは、モノづくりが好きでこだわりを追求する人が向いているでしょう。随時、要望が入り込んでくる場合もあるため、臨機応変に対応できる人も重宝されます。


Webデザイナーには、チーム内での中心的な役割を果たすことからコミュニケーションが得意な人が向いています。また、分析や調査することに長けている人もWebデザイナーに向いているでしょう。

UIデザイナーやWebデザイナーになるためには

パソコンで仕事する人

UIデザイナーやWebデザイナーには、さまざまな知識やスキルが求められます。


経験を積む代表的な手段として、プログラミングスクールが挙げられるでしょう。現場で活躍しているデザイナーから教えてもらえることは大きなメリットと言えます。


また、スクールや独学で知識と能力を身に付けるほかに、資格取得や試験を受け、スキルを証明できるようにすることも大切です。

UIデザイナーとWebデザイナーの違いやおすすめの試験を知ろう

ノートとケータイ

UIデザイナーやUXデザイナー、Webデザイナーは業界でもニーズがある職種と言えます。


それぞれ肩書きは異なりますが、求められるWeb関連の知識やスキルのベースは似ているため、ベースの部分を学び、目指すキャリアに必要な試験を受けることで自身のキャリアパスがスムーズになるでしょう。


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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