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バックエンドエンジニアに向いている人とは?適性や必要なスキルについて解説

  • 公開日:2023-01-31 15:53:47
  • 最終更新日:2023-11-01 22:18:07
バックエンドエンジニアに向いている人とは?適性や必要なスキルについて解説

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「バックエンドエンジニアに興味があるけど自分に向いているだろうか?」

「バックエンドエンジニアに向いている人ってどんな人?」


現在バックエンドエンジニアとして働いている人、あるいはこれからバックエンドエンジニアとしてキャリアをスタートさせようとしている人の中には自分の適性に関して不安を抱いている人がいると思います。


バックエンドエンジニアはWebサービスやアプリケーションの裏方の仕事を担当するため、表には目立たない地味な仕事が多いですが、やりがいもあります。


この記事ではバックエンドエンジニアの仕事内容や適性についてご紹介します。


また、バックエンドエンジニアとしてのスキルアップの方法についても解説します。

バックエンドエンジニアとは?

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアとはWeb開発における職種の一つで、Webサイトやアプリケーションのサーバーサイドやデータベースなどユーザーの目に触れないシステムやサイトなどの裏側の開発・環境整備をすることを担当します。


仕事内容としては、データベースの設計や構築、APIの作成や構築、サーバーの構築や管理、サーバーサイドのプログラムを書くことなどを担当します。


その際には、サーバーサイドのプログラミング言語(例えばJava、Python、Rubyなど)を使用して、アプリケーションやサービスを構築します。また、アプリケーションのパフォーマンスの問題を解決し、セキュリティの問題を防ぐための対策を講じることもあります。


その他には、Webサービスやアプリケーションの利用者やアクセス数の増大に伴い、サーバーやデータベースの構築や管理だけでなく、安全性やスケーラビリティ(=拡張)などの技術的な側面を担当することもあります。


バックエンドエンジニアの将来性は?

バックエンドエンジニア 将来性

バックエンドエンジニアの将来性は非常に明るいです。


なぜなら、インターネットやモバイルデバイスの普及により、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションの需要が増えているため、


特に、ビッグデータや人工知能、IoTなどの新しい技術が発展することで、さらに需要が増えると考えられています。


その他にもオンラインビジネスやEコマースなどのオンラインビジネスもどんどん発達・普及しており、それに併せてバックエンドシステムの開発が求められることが増えると考えられます。


そして収入に関しても高水準の収入が期待できます。


関連記事:バックエンドエンジニアの将来性は?AIに奪われる?キャリアアップについても解説


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バックエンドエンジニアに向いている人の特徴

バックエンドエンジニアに向いている人の特徴は以下になります。


  • 細かいところまで気配りができる
  • コンピューターやシステムや仕組みに対する興味がある
  • 勉強熱心
  • エンジニアの業務の中でも保守・管理に関する業務が好き

それぞれ詳しく解説します

細かいところまで気配りができる

バックエンドエンジニアは重要なビジネスデータを扱います。そのため、ひとつのエラーやミスがプロジェクト全体に大きな影響を与えてしまうというリスクがあります。


ですので、バックエンドエンジニアには慎重さが求められます。


また、扱うデータの量も大量であるため、パフォーマンス向上のためにデータベースのインデックスの設計や、アルゴリズムの最適化など細かい部分に気配りしながら作業を進められる人が望ましいです。

コンピューターやシステムの仕組みに対する興味がある

バックエンドエンジニアはコンピューターやシステムの基礎的な部分への理解が求められます。


具体的には「コンピューターはどのように動いているのか」「システムはどのような処理をしているのか」「サーバーはどのように動くのか」など、基礎的な情報技術に関する知識・教養を理解しておく必要のある職種です。


そのため、コンピューターやシステムの仕組みに対する興味がある人が向いています。

勉強熱心

IT業界は非常に進化が早いため、常に最新の技術を学ぶことが求められます。


具体的には、新しい言語やフレームワーク、ツールなどを使用しながら、より良いシステムを開発することが望まれるため、バックエンドエンジニアには常に情報収集するなどの勉強熱心さが求められます。

エンジニアの業務の中でも保守・管理に関する業務が好き

バックエンドエンジニアは保守や管理がメインになることが多く、具体的には


  • サーバーの構築や管理
  • データベースの設計や構築、データの管理
  • システムエラーの点検、エラー時の復旧作業
  • スケーラビリティや安全性を考慮した構築や管理


を担当することが多いです。これらの作業はフロントエンドエンジニアのようにトレンドの技術を取り入れたりするような革新的な取り組みを行うというよりも、地道な作業です。


しかし、企業にとってエラーを出さない、あるいはエラーが出た際も早急に復旧する、というのは非常に重要な任務です。


そのため、地道ながらも重要な作業である保守・管理に抵抗がない人や好きな人がバックエンドエンジニアに向いていると言えます。


バックエンドエンジニアになるために必要なスキル

バックエンドエンジニア スキル

バックエンドエンジニアに必要なスキルは以下になります。


  • プログラミング言語
  • フレームワーク
  • データベース
  • APIの知識
  • セキュリティ
  • クラウド技術


それぞれ詳しく解説します。

プログラミング言語

バックエンドエンジニアは主にサーバーサイドの言語を使用します。


具体的には、以下の言語を使用することが多いです。


  • Java…Javaは、オブジェクト指向プログラミング言語で、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションの開発に使用されています。
  • Python…Pythonは、汎用プログラミング言語で、Webアプリケーションや機械学習など様々な領域で使用されています。
  • Ruby…Rubyは、オブジェクト指向プログラミング言語で、Webアプリケーションの開発に使用されています。
  • PHP…Webアプリケーションの開発に使用されることが多い言語です。
  • C#…C#は、Microsoft系のプログラミング言語で、.NET Frameworkを使用したWebアプリケーションやデスクトップアプリケーションの開発に使用されます。


この他にも、Node.jsやGoなどの言語もバックエンド開発に使用されることがあります。


これらの言語を扱えることがバックエンドエンジニアには求められます。

フレームワーク

フレームワークは、Webアプリケーション開発に使用するために設計された、プログラミング言語に対応したソフトウェアのライブラリやツールのことです。


バックエンドエンジニアは主にサーバーサイドのフレームワークを使用します。


具体的には以下のフレームワークを使用します。


  • Spring Framework: Javaに対応したフレームワークで、非常に人気があり、幅広い用途で使用されています。
  • Django: Pythonに対応したフレームワークで、Webアプリケーションの開発に使用されることが多いです。
  • Ruby on Rails: Rubyに対応したフレームワークで、Webアプリケーションの開発に使用されることが多いです。
  • Laravel: PHPに対応したフレームワークで、Webアプリケーションの開発に使用されることが多いです。
  • .NET Framework: C#に対応したフレームワークで、Webアプリケーションやデスクトップアプリケーションの開発に使用されます。
  • Express.js: Node.jsに対応したフレームワークで、Webアプリケーションの開発に使用されることが多いです。
  • Gin: Goに対応したフレームワークで、Webアプリケーションの開発に使用されることが多いです。


この他にも、SymfonyやYiiなどのフレームワークも使用されることがあります。


これらのフレームワークを利用することで、より効率的かつ一定の品質を保った開発・運用が可能となります。

データベース

データベースとは、データを格納、管理、検索、取得するためのシステムのことです。


バックエンドエンジニアが使用するデータベースには以下のようなものがあります。


  • Relational Database Management System (RDBMS) : RDBMSは、典型的なリレーショナルデータベースのことで、MySQL、PostgreSQL、SQL Serverなどがあります。
  • NoSQL : NoSQLは、非リレーショナルデータベースのことで、MongoDB、Cassandra、Redisなどがあります。
  • Object-oriented Database Management System (OODBMS) : OODBMSは、オブジェクト指向に基づいたデータベース管理システムのことで、db4o、ZopeDBなどがあります。


どのデータベースを使用するかは、アプリケーションの要件やスケール、性能などによって異なります。 RDBMSは、大量のデータを管理する必要がある場合に適しています。 NoSQLは、大量のデータを高速に処理する必要がある場合に適しています。


※RDBMS(リレーショナルデータベース)とは

一件のデータを複数の属性の値の組として表現し、組を列挙することでデータを格納していく方式で、属性を列、組を行とする表(テーブル)の形で示されることが多いです。


例えば、顧客情報を管理するデータベースであれば、顧客テーブルと購入履歴テーブルがあります。顧客テーブルには、顧客の名前、住所、電話番号などの顧客個人情報が格納されます。購入履歴テーブルには、顧客の購入日、購入した商品、金額などの購入情報が格納されます。


以下に、顧客テーブルと購入履歴テーブルの例を示します。


顧客テーブル例

顧客ID顧客名住所電話番号
0001山田花子北海道000-555-5555
0003佐藤一郎東京000-666-6666

購入履歴テーブル例

購入ID顧客ID購入日購入商品金額
100012022-01-01商品A100
200032022-01-02商品B200

APIの知識

API(Application Programming Interface)とは、アプリケーションを開発するために提供されるプログラミングインターフェイスのことです。


APIは、アプリケーション間でデータを交換するために使用され、アプリケーションの機能を利用するために使用されます。


バックエンドエンジニアとして以下のAPIに精通していることが望ましいです。


  • RESTful API: インターネット上でデータをやり取りするための基本的なAPI開発手法で、HTTPプロトコルを使用してデータをやり取りすることを基本としています。
  • JSON: RESTful APIで使用されるデータフォーマットの一つで、シンプルで人間にも理解しやすい形式でデータをやり取りすることができます。
  • OAuth 2.0: ユーザーの認証や認可を管理するためのAPI認証プロトコルで、APIを使用するアプリケーションやサービスが、ユーザーのプライバシーやセキュリティを保護するために使用されます。
  • gRPC: マイクロサービスアーキテクチャで使用されるAPI開発手法で、高速なデータ転送を実現するために使用されます。
  • GraphQL: RESTful APIと違って、クライアントが必要なデータだけを取得することができるAPI開発手法で、要求に対して最小限のデータを返すことができるため、高速なデータ転送を実現することができます。

セキュリティ

バックエンドエンジニアには、セキュリティに関する多層的な知識や技術が求められます。


バックエンドエンジニアとしては以下のセキュリティに精通していることが望まれます。

  • ネットワークセキュリティ:ネットワークにおけるセキュリティ。ファイアウォールやVPNなどのセキュリティデバイスやプロトコルについての知識が必要です。
  • アプリケーションセキュリティ:アプリケーションにおけるセキュリティ。SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどのWebアプリケーションの脆弱性についての知識が必要です。
  • データセキュリティ: データにおけるセキュリティ。暗号化や認証などのセキュリティ技術についての知識が必要です。
  • アクセス制御:アクセス権限や認証に関するセキュリティ。OAuthやSAMLなどのアクセス制御に関する技術についての知識が必要です。
  • インシデントレスポンス:インシデント発生時の対応に関するセキュリティ。インシデントの収集や分析、対応に関するプロセスや手順についての知識が必要です。

クラウド技術

近年、クラウドサービスを導入する企業が増えています。


そのため、バックエンドエンジニアには、クラウドに関する幅広い知識や技術が求められます。


主に以下のクラウドサービスに関する知識を身に付けることが望ましいです。


  • AWS (Amazon Web Services): 世界最大級のクラウドプロバイダーで、多くのクラウドサービスを提供しています。バックエンドエンジニアは、EC2、RDS、S3などのサービスを使用してアプリケーションを構築するための知識が必要です。
  • Azure (Microsoft Azure): AWSに次ぐ大手クラウドプロバイダーで、多くのクラウドサービスを提供しています。バックエンドエンジニアは、Virtual Machines、SQL Databaseなどのサービスを使用してアプリケーションを構築するための知識が必要です。
  • Google Cloud Platform (GCP): AWSやAzureに次ぐ大手クラウドプロバイダーで、多くのクラウドサービスを提供しています。バックエンドエンジニアは、Compute Engine、Cloud SQLなどのサービスを使用してアプリケーションを構築するための知識が必要です。

関連記事:バックエンドエンジニアに必要なスキルを全解説!

まとめ

以上、バックエンドエンジニアに向いている人について解説してきました。


バックエンドエンジニアはサーバーやデータベースの構築・開発・保守など裏方の仕事となり、地味な作業が多いですが、将来性が高い職種です。


この記事を参考に、バックエンドエンジニアとしてのキャリアアップにつなげていただければと思います。


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【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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