プログラマーの平均年収の目安を紹介|システムエンジニアとの違いは?
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プログラマーとシステムエンジニアの相違点
プログラマーとシステムエンジニアの違いについて見ていきます。この業界を目指す未経験者にとったら両者の区別は分かりづらいものでしょう。どちらの職種が自分の目指したい方向になるのかが掴めるよう、具体的に説明します。
>> SEが手掛ける仕事の内容とは?|平均年収と必要となる能力についても解説
仕事内容から見る相違点
プログラマーとシステムエンジニアの相違点を仕事内容から見ていきます。大きな相違点としてはプログラマーの仕事はシステムエンジニアがクライアントと折衝して作った仕様書に則って行うもの、ということになります。
プログラマーはプログラムのコーディングという作業が主要業務といえます。このプログラミング作業が終わったらシステムエンジニアがテストしてクライアントの要件に沿っているかをチェックし、納品します。
プログラマーは受けの仕事で、システムエンジニアは攻めの仕事とも解釈できるでしょう。
求人情報から見る相違点
システムエンジニアとプログラマーの相違は求人情報からも相違点を見つけ出せます。大きく異なってくるのは両者の給与差でしょう。一般的にシステムエンジニアの方がプログラマーよりも高い給与設定が成されているケースがあります。
これはシステムエンジニアに求められる能力の違いによってきます。システムエンジニアはプログラマーとしてのスキルは勿論として幅広いITに関する知識や高度なコミュニケーション能力を兼ね備えていることが求められます。
一方でプログラマーにはプログラミングスキルとコミュニケーション能力といった具合です。よってシステムエンジニアとプログラマーとを差別化した求人になっていることが一般的といえるのです。
プログラマーの平均年収の目安
プログラマーの平均年収の目安は約511.9万円です。目安となった平均年収額の年齢は37.4歳、ハローワークの求人時における月額賃金は約31.5万円、いずれも令和2年度におけるデータになっています。
勿論、20歳代と30歳代での初任給や年収には差が出るでしょう。しかし、転職を考えるならばプログラマーの道は他業種や職種よりも優遇されている印象は受けるでしょう。
出典:プログラマー|職業情報提供サイト
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/313
プログラマーとして年収アップする9つの方法
プログラマーとして年収アップするための方法を9つ、紹介していきます。プログラマーは採用されたからといって与えられた仕事をこなしていくだけで年収がアップするほど甘い職種とはいえません。
ましてプロのプログラマーを目指す意気込みがないことには希望通りの年収獲得も難しくなるでしょう。プログラマーとして満足のいく年収アップへ導く方法を見ていきましょう。
1:スキルを習得し資格を取得する
プログラマーとして年収アップする方法の1つ目は、スキルを習得し資格を取得する、です。プログラマーの仕事は資格や免許がなくとも始められますが、給与アップを達成するならば資格の保有は有利に運ぶでしょう。
基本情報技術者試験やC言語プログラミング能力認定試験、Javaプログラミング能力認定試験などを保有していれば自己のスキルの客観的評価にもつながります。また難易度の高い資格や複数の資格保持は体系的な知識の関連にも役立ちスキルの証明として申し分ないでしょう。
2:新しいものに対応する姿勢を意識する
プログラマーとして年収アップする方法の2つ目は、新しいものに対応する姿勢を意識することです。この場合の新しいものとはプログラミング言語を含む経験者が少ない分野を指しています。
プログラマーとして人気があって需要の高い言語を扱うのは年収アップの必須になりますが、経験者の少ない新しい言語の習得者は不足しているため需要増が見込みやすい状況です。年収アップを実現しやすくするためにも新しいものへの対応姿勢は外せないでしょう。
3:SEが行う上流工程の経験を積む
プログラマーとして年収アップする方法の3つ目は、SEが行う上流工程の経験を積むことです。
上流工程とはSEがクライアントと打ち合わせして新しいシステム開発の1番最初の業務を担うものです。クライアントの要望をまとめ仕様書を出し、システム設計を受けもつのですから大きな責任も負うことになります。
>> 上流工程を担ううえで必要とされる6つのスキル|システム開発で担う作業とは
しかし、その分見返りの報酬も大きくなります。プログラマーはこういった上流工程の仕事の経験をたくさん積むことで年収アップを叶えられるでしょう。
4:希少な言語を扱えるようにする
プログラマーとして年収アップする方法の4つ目は、希少な言語を扱えるようにする、です。
プログラマーの年収は使用するプログラミング言語によって変わってきます。日々、技術開発が進むシステム開発において使用するプログラミング言語も新しいものや希少なものも使われます。
プログラマーが仕事を任されるためにはこういった新たな言語や希少な言語も扱えるように勉強を怠らない姿勢が必要になります。
5:売上に応じた報酬の増加制度を採用している会社で働く
プログラマーとして年収アップする方法の5つ目は、売り上げに応じた報酬の増加制度を採用している会社で働く、ということです。
つまり会社がプログラマーの働きに対して高い価値をおいているかどうか、ということになります。売上の高い仕事をやって会社の業績に貢献しているのに会社からの評価が低くそれが報酬にも反映されないのならその会社で働くモチベーションは上がらないでしょう。
プログラマーに対する評価が高く、売上に応じた報酬の増加制度を採用している会社で働くことが年収アップの近道になるでしょう。
6:フリーランスを目指す
プログラマーとして年収アップする方法の6つ目は、フリーランスを目指す、です。
プログラマーを高く評価してくれない会社に勤めていたら年収面の期待はあまりできないでしょう。しかし、フリーランスとなって高額報酬が期待できる案件をこなしていくことで年収アップを果たすことは可能です。
>> フリーランスエンジニアになる7つのメリット|向いている人の特徴も解説
そのためにも自分のスキルや能力を磨き会社在職時に多くのクライアントから信頼を得ておく必要があるでしょう。
7:外資系企業を狙う
プログラマーとして年収アップする方法の7つ目は、外資系企業を狙う、です。
一般的に転職市場において国内企業よりも外資系企業の方が高額年俸で採用する企業が多いといえます。プログラマーも会社で仕事をするならば外資系企業を狙った方が収入は確実にアップするでしょう。
ただし、外資系企業は実力だけの厳しい世界です。会社から期待された成果や実績を残せない場合は容赦なく解雇される現実も認識しておきましょう。
8:プログラマーからSEへステップアップする
プログラマーとして年収アップする方法の8つ目は、プログラマーからSEへステップアップする、です。それはプログラマーの年収よりもSEの方が高額設定になっているからです。
SEはプログラミングに特化した作業だけでなくクライアントの要望やこちらからの提案などを通してゼロからシステム開発に携わっていきます。当然、プログラマーよりもたくさんの知識と経験が求められる立ち場になります。
そのため必然的に年収面もSEの方が高くなるでしょう。年収アップを目指すならばSEへのステップアップを念頭において現状の仕事にかかりましょう。
9:マネジメントやマーケティングの経験を積む
プログラマーとして年収アップする方法の9つ目は、マネジメントやマーケティングの経験を積む、です。
プログラマーは常に時代に対応し学び続けなければなりません。それと同時にマネジメント能力やマーケティングについても勉強して自分のスキルとしていく努力が求められます。
高収入を獲得するためには現状に満足してはいけません。プログラマーからさらに前進した目標を設定してそれを達成していく努力が年収アップのカギになるのです。
プログラマーにおける年収や給料の5つの事情
プログラマーにおける年収や給料の事情を紹介していきます。転職や就職でプログラマーの世界に進みたいと思う方にとって年収や給料事情がどうなっているのかは知っておくとよいでしょう。
1:学歴の影響がほとんどない
プログラマーにおける年収や給料の事情の1つ目は、学歴の影響がほとんどない、ということです。
プログラマーを目指すならば、学歴を気にしてしまう方は多いと思われます。しかし、採用する企業にとって優秀なプログラマーとは学歴重視ではない、ということが一般的な業界事情といえます。
企業にとって欲しいプログラマーとは、プログラミングスキルや実績を有している人物です。大学の理系を卒業しているから有利などといった根拠はない、というのがプログラマー事情でしょう。
2:一般的な新卒の給与より高い傾向がある
プログラマーにおける年収や給料の事情の2つ目は、一般的な新卒の給与より高い傾向がある、ということです。
プログラマーの大卒初任給は一般企業並みといえます。もちろん、大卒者の方が高卒者よりも高く設定されています。また入社した企業の規模によっても差が出ます。大手の企業に入社した場合、一般的な新卒者初任給よりも高くなる傾向があるのが給与事情といえるでしょう。
3:同年代の平均給与よりは少ない傾向がある
プログラマーにおける年収や給料の事情の3つ目は、同年代の平均給与よりは少ない傾向がある、です。
ただし、20歳代においては他の業界や職種とそれほどの大差はないようです。問題は30歳代になってからのようです。特に会社勤めにおける平均給与や年収は差が出るという事情になってきます。
プログラマーがフリーランスを狙う理由とタイミングは30代での年収事情が大きいということになります。
4:前職までの経験に左右される
プログラマーにおける年収や給料の事情の4つ目は、前職までの経験に左右される、です。
プログラマーはプログラミングスキルだけでなく前職でマネジメントやマーケティングの経験を持っていると給与アップする可能性を秘めているでしょう。つまり業務に活かせるスキルを数多く持っていれば好条件で転職も可能ということです。
5:スキルアップで給料を上げやすい職種である
プログラマーにおける年収や給料の事情の5つ目は、スキルアップで給料を上げやすい職種である、ということです。
プログラマーはプログラミングスキルだけでなく市場で需要の高い技術を多く身に着けていればより重宝され給料が上がる可能性が高まるでしょう。SEへのステップアップなどはまさに好例といえます。
プログラマーの平均年収の目安を参考にしよう
プログラマーを目指すならば、平均年収の目安を参考にして行動しましょう。プログラマーは同年代の他の職種と比較してもそれほど遜色のない給与水準だといえます。しかし、雇用されている場合とフリーランスになってからでは年収に大きな差が出てしまう職種ともいえます。
プログラマーの平均年収の目安を考慮してそれぞれの年代での具体的なプランを練っていきましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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