Webアナリストの仕事内容とは?必要なスキルや役立つ資格も解説
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徐々に増えつつあるWebアナリストとは?
インターネットが普及し、SNSで個人が発信する時代になってからは、商品の購入や、企業のブランディングなど様々なことがWeb上で行われるようになりました。
その中で、徐々に増えつつある職業としてWebアナリストが挙げられます。
こちらでは、Webアナリストとはどういう仕事なのか、欧米と日本での違い、Webアナリストになるにはどうしたら良いのかについて紹介します。
欧米におけるWebアナリストという仕事
欧米においてWebアナリストは日本より早くから需要が安定しており、メディアや広告代理店、ほかには最近増加しているECなど様々な業種が求人を出しています。
年収においても日本と欧米では、かなりの差があります。日本におけるWebアナリストの平均年収は400万~500万円前後ですが、欧米では日本円に換算すると1,000万円以上のWebアナリストが存在していると言われています。
日本におけるWebアナリストの将来性
欧米に比べると日本では、まだWebアナリストの認知度はまだまだ少ないといえるでしょう。
昨今、DX推進という言葉も広がりを見せており、デジタル庁も創設されることから、今後は企業内にWebアナリストを配属する企業も増える可能性があります。
少しずつWebアナリストの仕事分野が必要不可欠な社会になっていくことでしょう。
Webアナリストの主な仕事内容3つ
Webアナリストの仕事内容や必要な知識は多岐に渡ります。ここでは仕事内容を以下の3つに絞って紹介します。
・ウェブサイトのアクセス解析
・サイト改善案の提案やアドバイス
・行った施策の検証
1つずつ詳しく紹介していきます。
1:ウェブサイトのアクセス解析
Webアナリストの仕事として1つめに紹介するのは、ウェブサイトのアクセス解析です。
インターネットの普及に伴い、会社や店舗で自社ホームページを所有しているケースが増えています。Webアナリストがウェブサイトをアクセス解析すると、訪問された数やどこのページで離脱しているのかなど様々な情報を読み取ることが可能です。
2:サイト改善案の提案やアドバイス
Webアナリストの仕事として2つめに紹介するのは、サイト改善案の提案やアドバイスです。
アクセス解析することで、ユーザーが求めている情報が提供できておらず、申し込みや成約まで結びつかない原因を特定できます。
課題になっている箇所をサイトの改善案としてアドバイスします。ホームページを改善だけではなく、広告の運用やSNSの活用など、幅広い施策を提案できることが求められます。
3:行った施策の検証
Webアナリストの仕事として3つめに紹介するのは、行った施策の検証です。
アクセス解析して課題点を見つけて実行した施策はその後、効果検証することが重要です。
サイトを改善した際は改善前と改善後の数値の違いを分析します。集客を増やすために広告を運用し、SNSの投稿やキャンペーンを実施した際は結果がどのようになったのか把握することはWebアナリストおいて重要な仕事だといえます。
Webアナリストの平均年収は高め
Webアナリストは、Google AnalyticsやAdobe Analyticsに代表されるアクセス解析ツールを使用できるスキルが必要です。またExcelなどのOfficeソフトについてもレポート作成や分析の指標を入力する際に必須のスキルとなります。
Webアナリストは、求められる知識や必要なスキルが多岐に渡るため、平均年収は高めに設定されています。
Webアナリストに必要な能力やスキル4つ
これまでは、Webアナリストの主な仕事内容を紹介しました。Webアナリストとして仕事をするにあたり解析、改善提案、効果検証を行う必要があることは理解できたことでしょう。
ここからは、Webアナリストとして活動するために必要な能力やスキルを4つ紹介します。
1:コミュニケーション能力
Webアナリストに必要な能力やスキルの1つめは「コミュニケーション能力」です。Webアナリストは、自らが分析して組み立てた施策を実行する必要があります。施策はWeb制作チームや制作会社やクライアントとコミュニケーションをとりながら実行します。
自分の立てた施策を実行するには、たくさんの人間と連携することになるため、Webアナリストとしてコミュニケーション能力があることは必須条件となります。
>> エンジニアの上手なコミュニケーションの取り方14選|必要とされる要素とは
2:資料作成能力
Webアナリストに必要な能力やスキルの2つめは「資料作成能力」です。Webアナリストはアクセス解析した際、結果をわかりやすくレポートや資料を作成してクライアントに報告する必要があります。
データや数値を見やすくグラフで整えるなど、作成した資料でクライアントに理解してもらう必要があるため、資料作成能力は必要不可欠なスキルの一つです。
3:ロジカルシンキング
Webアナリストに必要な能力やスキルの3つめは「ロジカルシンキング」です。分析を実施した後は、拾い集めたデータから改善策を見出す必要があります。
様々な数値を分析して解決策を見出すには、ロジカルシンキングを行い、解決策を説得力のあるものにしなくてはなりません。
4:データを分析するスキル
Webアナリストに必要な能力やスキルの4つめは「データを分析するスキル」です。Webアナリストとして、一番不可欠なスキルといっても過言ではないでしょう。Google Analyticsなどの解析ツールの数値のみでは、改善案を作成することはできません。
集めたデータを用いて仮説を検証して、結果を導き出すことで、改善案として提案することに結びつきます。
>> データ分析者にオススメの資格10選|必要なスキルと仕事内容も紹介
Webアナリストがデータ分析を行う3つの手順
Webアナリストの主な仕事内容や、必要な能力およびスキルを紹介しました。Webアナリストは、ただ数値を組み合わせるだけではなく、改善策を見出すためにデータを分析することが重要です。
ここからは、Webアナリストがデータ分析を行う3つの手順を紹介します。
1:データを分析する目的の明確化
はじめに、データを分析する目的を明確にします。クライアントが求める最終的な結果がどのようなものかを事前に把握しておきます。
最終的な結果を導き出すために、どのような数値やデータが必要なのか、データを分析する目的を明らかにすることで、スムーズに分析できます。
2:目標数値の設計
前項のデータを分析する目的の明確化でも説明しましたが、データの分析はすべて、クライアントの目標数値を設計し、目標を達成することにあります。
業種にもよるでしょうが、ホームページ上で予約や購入を促すのであれば、売上高が目標数値になります。BtoBの場合だと資料請求や問い合わせをしてもらう数を増やすことが目標数値として設定されることもあるでしょう。
クライアントの目標数値を把握し設計することで、目標達成にむけて必要なデータを分析できるようになります。
3:データの取得や活用するための整備
データ分析をする目的を明確にして、目標数値を設計し終えると、いよいよデータ分析を実行するために、データ取得をして活用するためにデータを整備します。
Google Analyticsなどの計測ツールのタグをGoogle Tag Managerなどを使い、ホームページに埋め込みます。
タグの埋め込みを完了したら、Google Analyticsなどの解析ツールを使い、目標達成に必要な数値やデータを取得し、定期的にレポートとして抽出する設定をします。
Webアナリストになる方法
Webアナリストになるにはどうしたら良いのでしょうか。
Webアナリストとしての仕事内容や、必要なスキル、データ分析の手順などを紹介しました。Webアナリストは必要なスキルの幅も広く、解析ツールやタグツールなど専門のツールも使いこなす必要があります。
どのようにしたらWebアナリストになれるのか、取得することをおすすめする資格や講座を4つ紹介します。
Webアナリスト検定における4つの基礎知識
Webアナリストになるために取得しておくことをおすすめする資格は「Webアナリスト検定」です。
Webアナリスト検定は、Webアナリストとして必要な知識を5時間の講座とオンライン受験ですぐ結果がわかるので翌日から業務の役に立てられる資格です。
ここでは、合格率や難易度、出題範囲、申し込み方法、注意点を4つに分けて紹介します。
1:合格率や難易度
Webアナリスト検定の、難易度はそれほど高くなく、合格率は約80%と記載しています。
試験は、試験会場でパソコンを使って行われ、問題は4択形式です。カテゴリ毎に分かれており、それぞれのカテゴリで40%以上正解するか、トータルで75%以上を正解することが合格基準です。
Web業界を経験したことがなくても、公式テキストや検定の講座を受けるなど勉強すれば、合格する可能性があります。
2:出題範囲
Webアナリスト検定の出題範囲は、公式ホームページではテキストに記載の内容として、10個のチャプターを紹介しています。
・Webアナリストとは
・ユーザーフローに沿ったデータ分析の考え方
・集客・流入
・回遊
・コンバージョン
・リテンション(リピート)
・デジタルマーケティング概論
・コミュニケーションプランニング
・データマネジメント
・問題深堀のための調査・分析の手法
出典:Webアナリスト検定 一般社団法人日本Web協会[JWA]|JWA日本Web協会
参照:https://www.jwa-org.jp/webanalyst/
3:試験や講習の申し込み方法
Webアナリストの試験や講習の申し込み方法は、公式ホームページに記載されています。
開催されている日時や会場をチェックして、Webから申し込みします。従来は講座と試験は試験会場で受ける必要がありましたが、現在は、講座はオンラインで受講可能となり、試験のみ試験会場でパソコンを使って受けるように変更されています。
講座を受けず、公式テキストを送付してもらい独学で勉強して試験を受ける方法もあります。試験を受ける方法は、講座や試験を主催している会社毎に対応が変わるため問い合わせが必要です。
4:必要な持ち物と注意点
Webアナリスト検定を受験するにあたり、必要な持ち物と注意点は次の通りです。まず申し込みをした講座と試験については、最少催行人員が設定されています。
もし該当の日付で申し込みが少ない場合は、試験自体が中止となることもあります。
また、試験は試験会場でパソコンを使って行います。そのため試験中はインターネットで何かを検索するといった行動はできませんので注意しましょう。
Webアナリスト検定以外の役立つ資格や講座
上記では、Webアナリスト検定の試験を受けるにあたり、試験の出題範囲や申し込み方法を詳しく説明しました。
Webアナリスト検定以外に、Webアナリストとして仕事をする上で役に立つ資格や講座がありますので3つ紹介します。
1:ウェブ解析士
ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会が提供する資格です。
ウェブマーケティングの資格の中では一番有名であり、習得しているスキルによってウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターの3つのグレードに分かれます。
上級ウェブ解析士でKPIの設定および戦略を立案するスキルや、コンサルティングスキルを習得します。ウェブ解析士マスターを取得すると、ウェブ解析士を育成するための講座を開設できます。
試験は1回合格すると、資格の有効期限は1年です。資格を維持するには1年毎にフォローアップテストを受ける必要があります。
また、ウェブ解析士の資格の有無を問わず、ウェブ解析の知識を広めるために、積極的にセミナーを開催しているのも特徴的です。
出典:資格の種類は3種類。スキルによってレベルアップ|一般社団法人ウェブ解析士協会
参照:https://www.waca.associates/jp/study/wac/
2:GAIQ(Google アナリティクス個人認定資格)
GAIQはGoogle Analyticsに特化した認定資格で、初心者向けのコースと、上級者向けのコースの2つがあります。
Googleのスキルショップのサイト内より、アナリティクスアカデミーをクリックすると試験問題や試験対策の学習サイトがあります。取得することでGoogle Analyticsを使えるという証明になりますし無料で受験できます。
内容も初期から高度なレベルまで出題されます。実際にGoogle Analyticsを操作しながら勉強するのが良いでしょう。試験は1回合格すると、資格の有効期限は1年です。資格を維持するには1年毎に試験を受ける必要があります。
出典:Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)|Google
参照:https://skillshop.exceedlms.com/student/path/2949-google-gaiq
3:Web解析マネジメント講座
ウェブマネジメント講座は、企業のウェブ担当者が行う仕事内容や手順を習得する講座です。
こちらは資格取得ではなく、講座を受講してウェブ担当者の仕事を習得することを目的として戦略的ウェブサイト構築集団である、合同会社あやとりが開催している講座です。
企業のウェブ担当者に必要な、マネジメント力や、マーケティング力、チームビルディング力を体系的に学ぶことを目的としています。
Webアナリストという仕事について知ろう
これまでWebアナリストについて仕事内容や取得しておくべき資格、必要なスキルや能力を紹介しました。
Webアナリストという職業自体、欧米には遅れているものの、日本でも少しずつ浸透しつつあります。
大手のECサイトや、ゲーム会社、メディアを運営する企業など様々な企業で今後、必要とされるでしょう。データ分析能力や、ロジカルな思考、解決策を導くためには高度なスキルが必要ということもあり、1人のWebアナリストが、複数の企業と契約をしている場合もあります。
日本でも、企業での実績を積み上げることで、Webアナリストのフリーランスとして活躍できる可能性もあります。数字や統計学に興味があり、Google Analyticsなど分析ツールにふれることが好きな方は、Webアナリストを目指すのも良いでしょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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