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エンジニアが会社を辞める理由とは?今の会社と転職先での伝え方も紹介

  • 公開日:2021-12-02 13:45:11
  • 最終更新日:2022-09-15 15:48:20
エンジニアが会社を辞める理由とは?今の会社と転職先での伝え方も紹介

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会社を辞めた経験を持つエンジニアの割合

考える人

エンジニア職へ就職や転職を検討している人は、エンジニアの離職率がどのぐらいの割合であるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。


平成30年に厚生労働省が行った統計によると情報通信業や学術研究、専門技術サービスで働いているエンジニアの離職率はそれぞれ情報通信業11.8%、専門技術サービスでは10.1%となっています。


離職率は入職率と同等の数となっているため職場によっては人手不足の状況が続いています。


出典: 平成30年雇用動向調査結果の概況|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/19-2/dl/gaikyou.pdf

会社への不満を原因とする主な7つの理由

書類のやりとり

始めに、会社への不満の原因となっている主な理由について紹介します。


労働環境が良好でないと働きづらくなるだけでなく、雇用形態も不安定なものとなってしまうため十分な給与が支払われないことがあります。また、職場に馴染むことができないと他の社員との人間関係が合わなくなり、退社や転職を検討しなければならなくなります。


入社した会社を辞めることにならないためにも、自分に合った企業を見つけることが大切です。

  • 人間関係が合わない
  • 給料に対する不満
  • 先行きに対する不安
  • 労働環境が良くない
  • 評価に対する不満
  • 会社の経営方針が合わない
  • コロナ対策がされてない

1:人間関係が合わない

会社への不満を原因とする退職理由1つ目に、人間関係が合わないことが挙げられます。


エンジニア職など、IT職の現場はチームで仕事を進めることが多く、社内の上司や後輩、常駐先の顧客や取引先との人間関係を上手く築くことができないと、日々の業務を苦痛に感じてしまう場合があります。


自分から進んで挨拶や雑談をするようにしたり、企業に相談できる部署があれば思い悩んでいることを打ち明けたりして問題の解決に繋げていきましょう。

>> 人間関係を理由に仕事を辞めたいときの対処法!転職の良し悪しも解説

2:給料に対する不満

会社への不満を原因とする退職理由2つ目に、給料に対する不満が挙げられます。


正社員として雇用してもらい、社員としての階級を上げることができても大幅な給与の増加に繋がらないでしょう。企業の中には設定された給与テーブルに従って給与額を決めているため、社員の給与を向上させることが難しい場合もあります。


社員の成果や能力に応じて給与が支払われる企業を選び、給与面の不満をなくしていきましょう。

3:先行きに対する不安

会社への不満を原因とする退職理由3つ目に、先行きに対する不安が挙げられます。


十分なスキルや知識を備えていないと日々の業務に追われてしまい、将来のキャリアを築くための仕事をしていくことができなくなる可能性があります。


日々の仕事をこなすだけで精一杯となり、キャリア形成が難しくなることで先行きの不安を感じるでしょう。そのため、他業種への転職を検討するようになります。

4:労働環境が良くない

会社への不満を原因とする退職理由4つ目に、労働環境が良好でないことが挙げられます。


労働時間や通勤時間が長いと精神的、体力的な負担となる可能性があるため、仕事へのモチベーション低下に繋がるでしょう。


会社を辞めることにならないためにも、通勤時間が長くならない職場を選ぶなど、労働環境が整えられている企業を選ぶことが大切です。

5:評価に対する不満

会社への不満を原因とする退職理由5つ目に、評価に対する不満が挙げられます。


企業で評価に値する仕事を成し遂げていても、正当な評価がなされないと業務へのモチベーションを上げていくことが難しくなるでしょう。また、正当な評価が与えられないことで給与が増えない場合なども、退社を決意する理由となる可能性があります。

6:会社の経営方針が合わない

会社への不満を原因とする退職理由6つ目に、会社の経営方針が合わないことが挙げられます。


会社が特徴のある社内風土を持っていると独自の経営方針に納得することができず、長く勤めることが難しい場合があります。入社する前に職場を見学させてもらったり、会社の経営方針を確かめたりして、転職先や就職先として相応しいか判断するようにしましょう。

7:コロナ対策がされてない

会社への不満を原因とする退職理由7つ目に、新型コロナウィルスへの対策がなされていないことが挙げられます。


新型コロナウィルスへの脅威があるのに、リモートワークでの勤務が難しかったり、職場内でもパーテーションで社員同士の空間を区切ることを会社側が行っていなかったりすると、十分な感染対策がされていないと不安を感じて退職するきっかけとなる場合があります。

前向きな意欲を元とする主な4つの理由

パソコン

続いて、前向きな意欲を元とした場合の主な退職理由について紹介します。


現在よりもエンジニアとしてのスキルをアップさせたいと考えている場合、転職を行ってステップアップを図るために退社を決断することがあります。


また、独立して自身の力を試してみたいと考えていたり、他社からの引き抜きにあったりした場合もステップアップのために転職を決断することがあるでしょう。

  • スキルアップを目指したい
  • 独立して働きたい
  • 自分の力を試したい
  • 他社から引き抜かれた

1:スキルアップを目指したい

前向きな意欲を理由にした退職に、スキルアップを図りたい場合が考えられます。


現在勤めている企業でスキルアップやキャリアチェンジが叶わない場合などは、経験やスキルを積むために退職を決意することがあります。

2:独立して働きたい

前向きな意欲を元にした転職理由に、独立して働きたい場合が考えられます。


プログラマーやSEの高いスキルを備えており、大きなプロジェクトに参加した過去があれば豊富な経験を積んでいることになるため、自身の力を試すことを理由に独立できます。

3:自分の力を試したい

前向きな意欲を元にした退職理由に、自分の力を試したい場合が考えられます。


会社を設立したばかりの企業は新しいサービスを立ち上げるために、優秀なエンジニアを集める傾向があります。


優秀な人材を求めている企業で働くことができれば、これまで身に付けてきたスキルや豊富な経験を活かせるため、今までいた企業とは異なった形で事業に貢献できるでしょう。

4:他社から引き抜かれた

前向きな意欲を元にした退職理由に、他社からの引き抜きがあった場合が考えられます。


優秀なエンジニアであれば競合している他社から好条件の待遇を準備しているように告げられることもあるため、そのまま引き抜きに応じてしまうことがあります。


また、引き抜きを行う企業が本人の希望するポジションでの勤務を認め、十分な給与を支払うことを約束すれば、そのまま転職することにもなるでしょう。

個人的な主な4つの理由

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続いて、個人的な理由の退職について紹介していきます。


一緒に住んでいる家族に看病や介護が必要になった場合、家族の面倒を見るために退職をしなければならなくなります。また、自身の健康状態が優れなくなれば、ITの仕事を続けていくのが難しくなるため、退職という選択をしなければならないでしょう。

  • IT業界から離れたい
  • 精神的に健康を損なった
  • 家族の介護をすることになった
  • IターンまたはUターンしたい

1:IT業界から離れたい

個人的な退職理由に、IT業界から離れたい場合が考えられます。


エンジニアとして働いていても、ITの技術の進歩についていけなくなり、知識を身に付けるための勉強が難しくなってしまうと、IT業界とは異なった職業に就きたいと考えるようになるでしょう。


また、IT自体に興味を抱かなくなり、残業が嫌になってしまうとITの世界から身を引き、異なった分野へ転職を希望する可能性があります。

2:精神的に健康を損なった

個人的な退職理由に、精神的な健康を損なった場合が考えられます。


エンジニアの仕事は残業や休日出勤が多いため、心身を休めることができず精神的な健康を損ねることがあります。体調を崩して仕事を続けることが難しくなった場合は、その旨を上司や会社側に話し、会社を辞める必要性があることを伝えるようにしましょう。

3:家族の介護をすることになった

個人的な退職理由に、家族の介護をすることになった場合が考えられます。


親の介護が必要となった場合、病状や家族での介護の体制、介護の必要度を具体的に会社側に伝え、理解してもらうことが大切です。


会社によっては親の病状や家族の介護体制を詳しく聞いてくる場合もあるため、病状などについては詳細を伝え、退職をしなければならない必要性を訴えるようにしましょう。

4:IターンまたはUターンしたい

個人的な退職理由に、IターンやUターンを希望している場合が考えられます。


エンジニアとして長く働いていても、結婚をして家族が増えた際に配偶者側の地元でIターンとして働いたり、子育てのしやすい地方にUターンして働いたりするために、今の職場を退職することがあります。


退職を希望している場合は、地元産業に貢献したい旨を会社側に伝えるなど、自身のキャリアビジョンと合っていないことを退職の理由として申し出るようにしましょう。

転職先の面接で辞める理由を聞かれた際の3つの注意点

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ここでは、転職先の面接で以前勤めていた会社を辞める理由を聞かれた際の注意点について述べていきます。


会社を退職する理由は職場への不満や個人的な理由、前向きな意欲を元にした場合などさまざまなことが考えられますが、どの理由であっても本人が退職についてポジティブに捉えているかが大切なポイントになります。


退職した会社に不満があっても面接時には愚痴を言わず、退職について前向きに捉えていることを伝えましょう。

  • 会社への不満が原因の場合
  • 前向きな意欲を元とする場合
  • 個人的な理由の場合

1:会社への不満が原因の場合

転職先の面接で退社した理由を聞かれた際の注意点に、会社への不満が原因の場合の話し方があります。


以前勤めていた会社への不満が原因で退職した場合でも、そのままネガティブな意見や考えなどを面接官に伝えないようにしましょう。伝え方によっては物事を否定的に捉える人だと判断され、面接しても良い結果を得られないことがあります。


会社への不満があっても、自身の成長を促進させることや興味が移り変わったことを伝えましょう。

2:前向きな意欲を元とする場合

転職先の面接で退社した理由を聞かれた際の注意点に、前向きな意欲を元としている場合の伝え方があります。


面接や面談といった場では、面接官は求職者のやる気や向上心などがあるのか確かめていることが多いです。


スキルアップや自身の力を試すための退職をした後に転職先を探す場合、以前の職場を辞めたことを前向きに捉えていることを伝えるようにし、面接官に仕事への意欲の強さが変わっていないことを理解してもらいましょう。

3:個人的な理由の場合

転職先の面接で退社した理由を聞かれた際の注意点に、個人的な理由で退職した場合も伝え方にポイントがあります。


親の介護が理由で退職をしていても、現在は介護を必要としない段階まで回復しており、業務に差し支えないことを伝えるようにしましょう。また、自身が体調不良となり退職した場合も、体調はすでに回復しており、仕事をしていく上で何も問題がないことを報告しておくと良いです。

会社を辞める際に気をつけること4つ

最後に、会社を辞める際に気を付けておきたいことについて述べていきます。


会社を辞める決断をしても、企業は組織として動いているため退職を切り出すタイミングを見計って伝えることが大切です。始めに伝えるべき相手を間違えないようにし、自分の中で退職する理由をはっきりさせた上で、退職の意思を伝えるようにしましょう。

>> エンジニアの仕事を辞めるタイミングは?退職の手順も詳しく紹介

>> エンジニアの仕事を辞める!その理由と具体的な解決策を合わせて紹介


また、残る人の負担とならない範囲で引き継ぎを済ませ、円満退社を目指すようにしましょう。

  • 自分の中で退職理由をはっきりさせる
  • 伝えるタイミングを考える
  • 伝える相手を考える
  • 退職理由の伝え方に気をつける

1:自分の中で退職理由をはっきりさせる

会社を辞める際に気を付けておきたいことに、自分の中で退職理由をはっきりさせておくことが挙げられます。


会社を辞める意思を企業側にはっきり伝えることができないと、自身が担当している部署の後任探しが遅れるなど、時間に余裕を持たせて引き継ぎをすることができない状況に陥ります。


退職理由が健康上の理由や家族の介護で辞める場合でも、なぜ仕事を続けることが無理なのか、具体的な理由を相手にはっきり伝えておきましょう。

2:伝えるタイミングを考える

会社を辞める際に気を付けておきたいことに、伝えるタイミングを考えておくことが挙げられます。


年末や企業独自の繁忙期、大きなプロジェクトを任されている期間などを避けて、会社側に退職する意思を伝えるようにしましょう。忙しい時期に退職を申し出ても、余裕を持って引き継ぎや後任探しを行うことができず、多くの人に迷惑を掛けることになってしまいます。

3:伝える相手を考える

会社を辞める際に気を付けておきたいことに、伝えるべき相手を考えて退社の意思を報告することが挙げられます。


会社を辞める意思が固まったら、同僚などではなくまず自分の直属の上司に退職の意思を伝えましょう。退職する場合、引き継ぎ業務などを行わなければならないため退職日から3カ月前に報告するのがベターとされています。


また、上司には対面で会ってもらう時間を作ってもらい、他の人がいない場所で退社の意思を伝えましょう。

4:退職理由の伝え方に気をつける

会社を辞める際に気を付けておきたいことに、退職理由の伝え方に気をつけることが挙げられます。


会社への不満があり退職の意思を固めていても、ネガティブな発言を避け、社会人として恥ずかしくない退社を心掛けましょう。


また、退職理由を聞かれた際も自身のスキルアップや新たなことに挑戦したいなどといったポジティブな退職理由を述べ、お互いに後悔が残らないようにする配慮も必要です。

会社を辞める時は理由を明確にし伝え方に気をつけよう

デスクとパソコン

会社を辞める際には退職理由を明確にして、自分の直属の上司へタイミングを見計いながら伝えることが大切です。


退職する理由が会社への不満やスキルアップのためであっても、ネガティブな言動を避け、職場の負担にならないようにタイミングを見計って退社の意思を伝えることが重要になります。


円満退社を実現させるためにも、退職するまでの間は節度と誠意を持った対応を心掛けましょう。


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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