ブラックなIT企業を見極める11のポイント|忙しくなりがちな理由も解説
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IT業界にブラック企業が多いというのは事実か?
IT業界にはブラック企業が多いという話を聞いたことがあるという人も多いでしょう。IT業界には労働環境が過酷なブラック企業もありますが、実際にはホワイト企業も存在します。
そのため、IT業界への転職を成功させるには、ホワイト企業に転職できるようにすることが大切です。
IT業界がブラックだと言われる8つの理由
IT業界は残業が多い、待遇が良くないといったイメージがあり、ブラックだと言われることも多いです。それでは具体的にどのような理由からブラックだと言われているのでしょうか。
ここでは、IT業界がブラックだと言われる理由について解説していきます。
1:クライアントの都合に振り回されるため
クライアントからシステム開発を請け負っているようなIT企業では、クライアントの都合に振り回されることも多いです。
発注先への思慮に欠けているクライアント企業にあたってしまうと、プロジェクト終盤での仕様変更などによってプロジェクトが炎上することも珍しくはありません。
クライアントに振り回されることで、現場の社員にも大きな負担をかけることになるでしょう。職場環境も悪化し、ストレスによって社内の人間関係も悪くなっていく可能性があります。
2:多重下請け構造になっている場合があるため
IT業界はクライアントから直接案件を受注する大手の元請けの下に、二次請けや三次請けなど複数の下請け会社が続いている多重下請け構造になっています。下請けに案件が流れていく過程で中抜きが発生するため、下請けになるほど収益性が低いという構造になります。
また、下請けになるほどスケジュールも厳しくなっていくため、下層の企業ほどブラックな労働環境になっていく傾向があると言えるでしょう。
3:急な休日出勤や残業が発生することがあるため
納期間近にクライアントからの仕様変更や追加などの依頼があれば、納期に間に合わせるために休日出勤や残業を行うことで対応せざるを得ないケースもあります。
また、納期直前に不具合が見つかり、そのまま朝まで深夜作業が発生することもあるでしょう。
4:成果が常に求められるため
システム開発の受託を行う企業の場合、成果物によって作業者ごとの優劣がはっきりと出ます。このように開発の結果がわかりやすいことから、IT業界は成果主義な傾向があります。
作業者は常にクライアントや上長から成果を求められることになるため、プレッシャーもかかりやすいと言えるでしょう。また、要望通りに開発するためにはクライアントの細かな意見のとおりに開発を進める必要があるため、残業をせざるを得ないケースもあります。
5:納期厳守になるため
クライアントが主体であるシステム開発プロジェクトには納期が決まっており、一度決めた納期は簡単には動かせません。スケジュール的に無理がある納期を設定されてしまうと、それだけ現場の社員への負担も増大します。
また、前述のとおりプロジェクト途中での仕様変更によって手戻りが発生することもあるため、スケジュールが遅延することも珍しくありません。
しかし作業が遅れたとしても納期までには成果物を完成させなければいけないため、納期間近になれば残業や休日出勤などが当たり前の過酷な現場になることも多いでしょう。
6:人手が足りていないため
IT業界の多くは人手不足の状態になっています。デフレの影響によって元請けの企業が人経費を削減したことで、下請け企業も社員を減らさざるを得なくなりました。
また、現在ではあらゆる業界や分野でIT技術が活用されるようになったことで、システム開発のニーズも増加しています。しかしニーズの増加とは反対にIT人材不足が加速していることから、社員1人に対する仕事の量が増え、過酷な労働環境になっているケースも多いです。
7:新しい事業が立ち上がるペースが速いため
ベンチャー企業の場合、新しいビジネスのパイオニアになるために新規の事業をどんどん展開していくケースがあります。しかし新しい事業を立ち上げるにはコストがかかるため、スモールスタートのベンチャー企業にはリスクもあります。
次々に新しい事業が展開されるため社員の業務にもゆとりがなく、過重労働に陥ることになるでしょう。また、リソースを考慮せずに新規事業を展開した場合、事業がうまく回らずに会社が倒産してしまうリスクもあります。
8:利益優先で発注費用を抑えているため
前述のとおり、IT業界は大手の元請けの下に中小企業の下請け企業が多重に続いている多重下請け構造になっています。元請けの企業は利益優先であるため、低い発注費用で下請け企業に案件を発注することから、下請けの企業は低い利益で働かざるを得ない状態になっています。
このように、元請け企業のコストカットにより、下請けの企業で働く社員にしわ寄せがきていると言えるでしょう。
IT業界の中でも特にブラックと言われる業種
ここまで紹介したように、IT企業はIT業界特有の事情により過酷な労働環境になるケースも多いです。また、このようなIT業界の中にも特にブラックな労働環境になりやすい職種があります。
IT業界への転職を検討する場合は、どのような職種がブラックになりやすいのか把握しておく必要があるでしょう。ここでは、IT業界の中でも特にブラックと言われる業種について解説していきます。
Webディレクター
Webディレクターはクライアントからニーズをヒアリングし、仕様を決定してそれぞれの職種に仕事を割り振る役割を持ちます。さまざまな職種と関わる仕事であることから、立場的にも精神的に疲れやすい職種だと言えます。
>> Webディレクターの4つの仕事|求められるスキルについても詳しく解説
また、特に発注先への思慮が足りず要望が頻繁に変わるクライアントにあたってしまった場合は、反発する社内メンバーとクライアントとの板挟みになり消耗してしまうケースもあるでしょう。
営業
IT業界の営業職も、一般的な営業職と同様に自社のIT製品やサービスの販売を行うことが仕事です。しかし営業としてのクライアント先での業務を行った後には、自社で大量の事務作業を行わなければならないケースも多いです。
営業職の場合はこのような事務作業によって残業が発生することが多く、長時間労働に繋がりやすくなっています。また、営業職は基本的にノルマが設定されているため、達成できない社員は上司からプレッシャーをかけられるケースも多いでしょう。
プログラマー
プログラマーは開発プロジェクトにおいて実装の工程を担当する職種です。多くのIT企業では人材不足の状態となっているため、1人あたりの仕事の量が多く、長時間労働になりやすい傾向にあります。
>> プログラマーの主な種類10選|必要なスキルや向いているタイプも解説
また、特に下請けの中小企業に勤めているプログラマーの中には、いくら経験を積んでも待遇が良くならないなど過酷な環境の場合もあるでしょう。
ブラックなIT企業を見極める11のポイント
IT業界への転職を行う場合は、自分でブラック企業を見極めることが重要になるでしょう。ここでは、ブラックなIT企業を見極めるためのポイントを紹介しますので、参考にしてください。
- 正当な人事評価制度があるか
- 自社開発も行っているか
- 中堅以上の社員はどれくらいいるか
- 常に求人を出していないか
- 未経験者を常に募集していないか
- フレックスタイムで残業時間がごまかされていないか
- 裁量労働制で残業代がごまかされていないか
- 完全週休2日制か
- 常駐開発を実施していないか
- 遠方にも求人募集を出していないか
- ハローワーク以外にも求人を出しているか
1:正当な人事評価制度があるか
ブラック企業は人事評価制度が整っていないケースがあります。人事評価制度は社員の育成をすることで企業としての業績アップにつなげるための制度であり、設定された目標に対する一年間の結果によって給与などが決まります。
通常の企業であれば人事評価制度が設けられているため、正当な人事評価制度のない企業は要注意です。
2:自社開発も行っているか
自社独自のサービスの開発を行っている企業の場合、ホワイトな企業である可能性が高いです。自社開発企業の場合はクライアントに振り回されることがないため、開発スケジュールにも余裕があるケースが多いです。
もちろん受託開発の企業すべてがブラックというわけではありませんが、自社開発企業の方がやりがいを持って働けるケースも多いでしょう。
3:中堅以上の社員はどれくらいいるか
ブラック企業は人材が社内に居つかないため、中堅クラスの社員が少ない傾向があります。そのため、4年以上勤続している社員がどのくらいいるのか確認すると良いでしょう。
社内に若手が多い場合や、若手と中堅以上の社員に年齢差がある場合は注意が必要です。
4:常に求人を出していないか
常に求人サイトに求人が出ているような企業はブラックである可能性が高いです。求人サイトを利用するには費用がかかるため、多くの企業はできるだけ利用したくないと考えます。
つまり、常に求人が出ているような企業は、費用をかけて求人サイトを使わなければ人が集まらないような企業だということです。ブラック企業は人気がなく採用もうまくいっていないため、求人を出し続けている状態だと言えるでしょう。
5:未経験者を常に募集していないか
中途採用の求人で未経験者を常に募集しているような企業の場合、単純労働をさせるために求人を出しているケースがあります。このようなケースではたとえ採用されたとしても、キャリアアップや収入アップができる見込みは少ないでしょう。
6:フレックスタイムで残業時間がごまかされていないか
フレックスタイムとは、社員自身が始業や就業の時間を決められる働き方です。しかし企業の中にはフレックスタイムを悪用し、残業時間をごまかしているケースもあります。
「フレックスタイム制だから残業代は出さない」という企業であっても、実際には清算期間中の法定労働時間より実務時間が長ければ残業代を支払う必要があります。
出典:フレックスタイム制のわかりやすい解説&導入の手引き|厚⽣労働省・都道府県労働局・労働基準監督署
参照:https://www.mhlw.go.jp/content/000476042.pdf
7:裁量労働制で残業代がごまかされていないか
裁量労働制を採用している場合、裁量労働制の悪用によって適切な残業代が支払われていないケースがあります。たとえばみなし労働時間を9時間に設定している場合、8時間を超えた1時間分の残業代を支払うだけで、会社は実際の残業代を支払わなくても良くなります。
8:完全週休2日制か
週休制度として完全週休2日制を採用しているかどうかチェックしましょう。多くの企業は週休2日制もしくは完全週休2日制を採用しているため、どちらも採用していない企業はブラックの可能性があります。
また、週休2日制は1か月のうちに週休2日の週が1回しかなくても週休2日制となるため、完全週休2日制を採用している企業の方がおすすめです。
9:常駐開発を実施していないか
常駐開発は客先に常駐して開発を行うことで、ブラックな下請けの企業の中には常駐開発を実施している企業も多いです。ブラック企業での常駐開発は待遇が悪く、下流工程しか担当できないためスキルアップも見込めないでしょう。
ただし、ホワイト企業でも常駐開発を採用しているケースもあるため、必ずしも「常駐開発=ブラック」というわけではありません。
10:遠方にも求人募集を出していないか
求人を遠方や他県からも募集している企業の場合、最初から人材を短期間で使い捨てようとしている可能性があります。このようなケースでは最初から過重労働をさせるために遠方にも求人を出しているため、長く働いてもらう気がないと言えるでしょう。
11:ハローワーク以外にも求人を出しているか
ハローワークは無料で求人を出せる上に審査もないため、経営に余裕のないブラック企業が紛れていたり、求人の内容が虚偽であったりする可能性もあります。
ブラック企業かどうか見極めるためには、ハローワークの他にも求人サイトなどで求人を出しているかどうか確認してみましょう。
IT業界で転職を成功させるためのおすすめサービス6選
ホワイトなIT企業への転職を目指すのならば、転職サービスを活用するのがおすすめです。しかし転職エージェントや求人サイトにもさまざまな種類があるため、どれを選べばよいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
最後に、IT業界で転職を成功させるためのおすすめサービスを紹介していきます。
1:リクルートエージェント
リクルートエージェントは多くの非公開求人を保有している転職エージェントです。利用者は20代から50代まで幅広く、あらゆる年齢層から支持されています。
また、規模も大きなエージェントであることから、どのような業種、職種の求人でも見つけやすいでしょう。IT業界への転職に限らず、幅広い転職希望者に利用しやすいサービスです。
2:ワークポート
ワークポートはIT業界やゲーム業界、クリエイターなどに強みを持つ転職エージェントです。転職コンシェルジュによる転職相談サービスや無料のエンジニアスクール、転職支援アプリなど、さまざまな転職サービスを提供しています。
大手企業への紹介実績も豊富であるため、IT業界やWeb業界への転職を考えている方におすすめのエージェントです。
3:マイナビIT AGENT
マイナビIT AGENTはITエンジニア・Webエンジニア向けの転職エージェントです。マイナビグループが運営する人材紹介サービスで、豊富なITエンジニアの求人を取り扱っています。
IT業界やWeb業界に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しているため、スキルや経験に合った転職プランを提案してもらえるでしょう。また、マイナビIT AGENTでしか取り扱っていない非公開求人も多くあります。
マイナビITエージェント【公式】IT・Webエンジニアの求人・転職エージェント
4:レバテックキャリア
レバテックキャリアはITエンジニア・デザイナー向けの転職エージェントです。エンジニア特化の求人サービスとして実績を持っているため、エンジニアのキャリアに詳しいアドバイザーにより、希望条件にマッチしたキャリアの選択肢を提案してもらえます。
また求人とのマッチング精度も高く、初回での提案の内定率が高いのも特徴です。困ったことがあればLINEで気軽に相談できるのもポイントだと言えるでしょう。
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5:doda ITエンジニア
doda ITエンジニアはITエンジニア転職に特化した求人サイトです。幅広いIT系職種やプログラミング言語、フレームワークなどから条件を絞れるため、自分のスキルにマッチした求人を探すことができます。
また、無料の年収査定サービスやエージェントサービスも提供しているため、エージェントサービスに申し込むだけでIT求人を紹介してもらうことも可能です。
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6:ネットビジョンアカデミー
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また、CCNAの合格率は99%で、一般的な合格率30%に比べて高い合格率となっています。
ただし、無料コースの「スタンダードコース」「動画学習コース」の応募条件は「18歳から31歳まで」「カリキュラム全体の90%以上出席可能」「CCNA取得後に紹介企業に就職可能」で、入校面談に合格する必要があります。有料コースの「資格取得コース」には入校条件はありません。
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事前に下調べをしてブラックなIT企業への転職を避けよう
IT業界にはブラック企業も存在するため、IT業界への転職を行う場合は自分で調べて回避する必要があります。
本記事で紹介したIT業界がブラックだと言われる理由や、ブラックなIT企業を見極めるためのポイントなどを参考に、ホワイトなIT企業への転職を目指してみてはいかがでしょうか。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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