システムアナリストとは何か?4つの役割や将来性はあるか?を紹介
Workteria(ワークテリア)では難易度の高いものから低いものまで、スキルや経験に合わせた案件を多数揃えています。会員登録は無料ですので、ぜひ会員登録してご希望の案件を探してみてください!
フリーランス/正社員のエンジニアとして活躍するには、ご自身のスキルや経験に合わせた仕事を選ぶことが大切です。ご希望の案件がみつからない場合はお気軽にお問い合わせください!ユーザ満足度の高いキャリアコンサルタントが在籍していますので、希望条件や悩み事などなんでもご相談ください。ご希望にピッタリの案件をご紹介させていただきます。
システムアナリストについて3つ
システムアナリストとは、情報システムに関する分析や評価を行う職業です。
システム開発プロジェクトにおけるもっとも上流の工程を担う上級エンジニアであり、クライアントから経営課題やシステムアーキテクチャ、業務内容などをヒアリングし、情報戦略を立案してプロジェクトを支援するでしょう。
1:システムアナリストになる方法
システムアナリストになるには、まずはSEとしての実務経験を積む必要があるでしょう。システムアナリストはSEよりもさらにシステム開発の上流の工程を担う役職となっているため、SEとして上流工程の業務を経験する必要があると言えます。
また、システムアナリストの勤務先としてはITコンサルティングファームや大手のシステム開発企業などが多いと言えるため、プログラマーからキャリアアップを目指す場合は転職するか、別の部署への転属を目指す必要があるでしょう。
2:ITストラテジストとの違い
ITストラテジストは企業の情報戦略を作成することが主な仕事です。そのため、企業の経営戦略に基づいた戦略の立案を行う職業がITストラテジスト、システムの開発に関する分析を行う職業がシステムアナリストだと言えるでしょう。
しかしシステムアナリストであっても情報戦略の立案を行うケースがあるため、はっきりわかれているというわけではありません。
3:システムコンサルタントとの違い
システムコンサルタントは企業の経営課題をITによって解決する方法をアドバイスする職業です。また、システムアナリスト同様に業務分析を行ってクライアントのシステム化を企画、提案します。
そのため2つの職業に明確な違いはありませんが、社内にどちらのポジションも存在している場合は、システムアナリストの方がより専門的な業務を行うケースが多いでしょう。
システムアナリストの業務内容
システムアナリストの仕事は、クライアントからヒアリングを行うところから始まるでしょう。ヒアリングによってクライアント企業がビジネスを拡大する上での問題点や課題、ニーズなどを抽出し、調査項目の設計を行います。
また、実際に調査を行った上で現在使用しているシステムの分析や評価を行い、具体的に課題を解決するための企画を立案します。また、プロジェクトが発足したら、定期的なプロジェクトの進捗の確認なども行うでしょう。
システムアナリストの4つの役割
システムアナリストはIT系の職種の1つですが、業務ではクライアント企業の責任者からニーズをヒアリングし、分析を行うことから、コンサルタントや研究者のような役割も持っていると言えます。
ここではシステムアナリストの4つの役割を紹介していきます。参考にしてみてください。
1:コンサルタント的な役割
システムアナリストはクライアント企業の責任者と面談を行い、経営課題やニーズのヒアリングを行います。また、そこからどのような問題点を抱えているのかを抽出し、経営課題を解決するための方法を提案する、コンサルタントのような役割を持っていると言えます。
そのため、前述したシステムコンサルタントと同一視されるケースも多く、両者に明確な違いはないでしょう。
2:エンジニア的な役割
システムアナリストはSEと同様にシステム開発プロジェクトにおける上流工程を担う上級エンジニアです。また、システム導入やシステム開発における最上流工程である基本構想の企画の段階から参画するスペシャリストと言えます。
>> ITエンジニアの仕事内容とは?年収や必要とされるスキルを解説
>> インフラエンジニアの主な仕事内容とは?未経験で取得できる資格も紹介
そのため、SEと同様に一般的にはエンジニア職の1つとされています。
3:営業の役割
システムアナリストは直接クライアントである企業の責任者とコミュニケーションを取る仕事です。仕事内容もクライアントと面談を行い、ヒアリングを行って、解決策を提案します。
時にはクライアントを説得するようなケースもあることから、システムアナリストは営業の役割も併せ持つ職業だと言えるでしょう。
4:研究者としての役割
システムアナリストは、クライアントが抱えている企業の経営課題を解決するために、クライアントが現在使用しているシステム構造や業務フローを分析します。また、その上で最適な利用方法を検討したり、システム化するための開発方法を検討したりします。
このような業務を行うことから、システムアナリストは研究者としての側面も持っていると言えるでしょう。
システムアナリストを目指す際の注意点
システムアナリストは非常に専門的な知識やスキルが必要になる職業となっているため、未経験から目指すのは難しいと言えるでしょう。
システムアナリストとして必要なスキルを取得できる資格もありますが、実際には資格よりも実務経験が重視されている傾向があるでしょう。そのため、まずは経験を積むことが大切です。
システムアナリストに必要な3つのスキル
システムアナリストは専門的な業務を担うことから、業務で必要とされるスキルも多くなります。そのため、システム開発の上流工程の業務経験を積みながら必要なスキルを身につけることが重要と言えます。
ここではシステムアナリストに必要な3つのスキルを紹介します。参考にしてみてください。
1:わかりやすく説明をするプレゼンテーション能力
システムアナリストはクライアントに企画を説明することになるため、高いプレゼンテーション能力が必要と言えます。優れた企画であってもクライアントが理解できなければ意味がないため、専門的な用語を使わずにわかりやすく伝えるスキルが求められるでしょう。
また、文章だけでなく図やグラフを利用し、わかりやすいドキュメントを作成するスキルが必要になります。
2:問題解決へ導く論理的な思考力
システムアナリストにはクライアントが抱える問題点を洗い出し、解決方法へ導くための論理的な思考力が必要と言えます。論理的な思考力とは、複雑に入り組んだ物事を細かく分類し、筋道を立てて検討する能力のことです。
理路整然と考えることができれば、適切な問題解決方法に辿りつくことも可能になるでしょう。
3:企業戦略を考えた経営のスキル
システムアナリストはクライアント企業の経営戦略を踏まえた上で、課題解決のための戦略の立案を行います。そのため、経営的な視点を持ち、業務の流れを理解している必要があるでしょう。
システムアナリストはシステムに関する知識だけでなく、企業戦略を考えた経営スキルを持つことが重要と言えます。
システムアナリストに必要な5つの資格
システムアナリストになるために必須の資格はありません。しかし資格を取得することでスキルを保有していることを証明することができるため、資格を取得するのがおすすめです。
ここではシステムアナリストに必要な5つの資格を紹介していきます。参考にしてみてください。
1:ITストラテジスト試験に合格
ITストラテジスト試験は経営戦略に基づいて基本戦略を策定する高度なスキルを認定する資格です。IPAが実施している情報処理技術者試験の1区分で、スキルレベル4に相当する高度情報処理技術者試験に含まれています。
合格率は15%前後となっており、非常に難易度が高い資格と言えるでしょう。
出典:情報処理技術者試験の現状と課題|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/shiken_wg/pdf/001_03_00.pdf
2:基本情報技術者試験
基本情報技術者試験はエンジニアの登竜門として位置づけられている資格です。情報処理技術者試験の1つで、スキルレベル2相当となっています。
難易度は25%程度となっているため、簡単に合格できる難易度ではないでしょう。また、試験は春期試験と秋期試験の年に2回実施されています。
試験範囲は事前に告知されるため、過去問題を繰り返し解いて試験対策を行いましょう。
出典:情報処理技術者試験の現状と課題|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/shiken_wg/pdf/001_03_00.pdf
3:応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は高度IT人材としての応用的な知識やスキルを認定する資格です。試験範囲は基本情報技術者試験と同じですが、スキルレベルは3相当となっており、ワンランク上の資格となっています。
難易度は20~25%前後となっているため、やや難しい試験だと言えます。また、試験は主に春期試験と秋期試験の年に2回実施されています。基本情報技術者試験と同様に、過去問題を繰り返し解いて試験対策を行うと良いでしょう。
出典:情報処理技術者試験の現状と課題|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/shiken_wg/pdf/001_03_00.pdf
4:プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験はプロジェクト全体を統括するためのスキルを認定する資格です。スキルレベル4に相当することから、高度情報処理技術者試験に含まれています。
試験の合格率は15%程度となっていることから、非常に難易度が高い資格と言えるでしょう。試験は春期試験のみとなっています。
プロジェクトマネージャ試験は、受験者のもともとのスキルによって必要な勉強時間が変わります。システム開発に従事したことがある場合は最低でも50時間程度、ない場合はそれ以上の勉強時間が必要になるでしょう。
勉強方法としては、過去問や参考書をひたすら解いたり、プロジェクトマネージャ試験対策講座を受講したりするといった方法が挙げられます。
出典:情報処理技術者試験の現状と課題|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/shiken_wg/pdf/001_03_00.pdf
5:システム監査技術者試験
システム監査技術者試験は、情報システムを監査するための知識やスキルを認定する国家資格です。スキルレベル4に相当する高度情報処理技術者試験の1つとなっており、合格率は例年15%前後です。そのため、実務経験者であっても難しい試験であると言えます。
また、現在試験は秋期試験のみとなっています。システム監査技術者試験は実務未経験で受験する人も多いため、100時間程度の勉強時間を目安にすると良いでしょう。
勉強方法としては、過去問を繰り返し解くことや、システム監査に関する用語の理解がポイントと言えるでしょう。
出典:情報処理技術者試験の現状と課題|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/shiken_wg/pdf/001_03_00.pdf
システムアナリストの平均給料や平均年収
システムアナリストの平均年収は600万円程度となっています。日本全体での平均年収よりも高い水準と言えますが、勤務先の規模や地域、スキルによっても年収は大きく変わってくるでしょう。
システムアナリストは将来性があるか?
近年ではあらゆる業界業種がIT化を進めており、データの利活用を行う企業も増加傾向にあります。そのため、企業のデータを分析して経営に活かす戦略を策定することができるシステムアナリストは非常に重要な仕事であると言えます。
将来的にはIT人材はさらに不足していることが予測されていることからも、システムアナリストは高い将来性が期待できる職業だと言えるでしょう。
システムアナリストのおすすめの転職先
システムアナリストの転職先としては、一般的には大手システム開発会社やITコンサルティングファームなどがおすすめです。しかし近年では、IT業界以外でも自社の情報システム部門でシステムアナリストを採用している場合があります。
また、システムアナリストとしてのキャリアを積んだあとは、フリーランスとして独立することも視野に入れて良いでしょう。
システムアナリストの業務内容を知って目指そう!
システムアナリストはシステム開発での最上流工程を担うエンジニア職と言えるでしょう。
ぜひ本記事で紹介したシステムアナリストの役割やシステムアナリストに必要なスキル、システムアナリストに必要な資格などを参考に、キャリアを積んでシステムアナリストを目指してみてください。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
「Workteria」「東京ITカレッジ」をご紹介いただきました!
正社員/フリーランスの方でこのようなお悩みありませんか?
- 自分に合う案件を定期的に紹介してもらいたい
- 週2、リモートワークなど自由な働き方をしてみたい
- 面倒な案件探し・契約周りは任せて仕事に集中したい
そのような方はぜひ、Workteriaサイトをご利用ください!
定期的にご本人に合う高額案件を紹介
リモートワークなど自由な働き方ができる案件多数
専属エージェントが契約や請求をトータルサポート