仕事を辞めたいと感じた時の対処法｜よくある理由や円満退職するための手順も紹介

エンジニアが仕事を辞めたいと感じる心理とは

エンジニアが仕事を辞めたいと感じる際、長い間溜め込んだ不満が我慢の限界に達してしまっていたり、我慢できないことが起こって突発的に辞めたいという心理状態になっていたりする場合があります。

しかし、仕事を辞めるということは人生にも大きな変化を与える場合があるため、その時の一時的な感情にまかせて辞めると後から後悔してしまう恐れがあります。

仕事を辞める前に辞めたい理由をきちんと認識し、対処することが必要です。

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仕事を辞めたいと感じるよくある9つの理由

エンジニアとして働く上で、様々な理由が原因で仕事を辞めたいと感じることもあるでしょう。では、仕事を辞めたいと感じる理由にはどんなものがあるのでしょうか。

ここでは、仕事を辞めたいと感じるよくある理由について見ていきましょう。

• 人間関係に振り回される
• 業務が多すぎるように感じる
• 労働時間が長すぎる
• 社風に馴染めない
• 個人評価が理不尽に感じる
• 給料が平均的に低い
• 会社の将来性に不安を感じる
• 出社する事に精神的苦痛を感じる
• やりがいを感じられなくなった

1：人間関係に振り回される

仕事を辞めたい原因として挙げられるのが人間関係に関するものです。上司や同僚と考え方が合わずストレスを感じたり、出向や常駐などで仕事をしている場合には疎外感を感じたり、人間関係に振り回されて辞めたいと感じる人もいます。

また、テレワークやチャットツールでコミュニケーションをとっている場合、何気なく発言した言葉が相手にパワハラと受け取られてしまうこともあり、うまくコミュニケーションが取れないことで人間関係に疲れてしまうことにも原因となるでしょう。

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2：業務が多すぎるように感じる

主にエンジニアは下流の工程を担当しますが、上流の担当者が下流担当者のことを考えずに設計してしまうと、業務量が膨大になってしまうということがあります。

またクライアントの要望で、短期間の納期で仕事をしなくてはならない時もあり、やり直しなどが重なると普通の勤務時間内だけで仕上げるのは困難でしょう。

納期までに終わらないような量の仕事を押し付けられて、業務量が多すぎるように感じることもあるでしょう。

3：労働時間が長すぎる

エンジニアの仕事はクライアントとの関係で成り立つことが多い仕事です。そのため、クライアントの要望により短期間で仕事をしなくてはならない場合もあり、案件の納期が近づくと残業が続いたり、休日に出勤したりしなくてはならない場合もあります。

中には慢性的に残業が続く現場もあり、労働時間が長すぎることで自分の時間を持てず、ワークバランスを求めて転職を考えるエンジニアも多いと言われています。

4：社風に馴染めない

会社の社風に馴染めないことが原因で辞めたいと感じる人もいます。その会社独自の雰囲気や空気感と相性が悪い場合には、社風に馴染めず、この会社は合わないなと思ってしまう場合があります。

会社が持つ理念やビジョンから生まれる社風のため、転職する際には同じ理由で辞めることにならないよう、事前にしっかり転職先の社風をチェックするといいでしょう。

5：個人評価が理不尽に感じる

成果を出しても正当に評価されず給与も上がらないなど、個人評価が理不尽に感じることが、仕事を辞めたいと感じる理由になることもあります。

また、上司の気持ち次第で評価が決まってしまうような職場の場合にも、理不尽さを感じてしまうでしょう。頑張っているのに正当に評価されなければモチベーションも上がりません。

6：給料が平均的に低い

仕事環境には不満がなくても、給料が平均的に低い場合、仕事を辞めたいと感じてしまうこともあります。

他会社の同業種の人が自分より高い給料をもらっているのを知ると、同じ仕事をしているのになぜこんなに給料が違うのかと、今の職場で働くことに疑問を抱くこともあるでしょう。

給料はモチベーションにもかかわる考慮したいポイントであり、自分の納得いかない金額であれば辞めたいと感じることもあります。

7：会社の将来性に不安を感じる

会社の将来性に不安を感じる場合にも仕事を辞めたいと感じてしまいます。退職する人が多いと不安になって、自分も辞めた方が良いのではないかと思う人もいるのではないでしょうか。

また業績が悪かったり、給料の支払いが遅れていたりすると、将来が不安で仕事を辞めたくなる場合もあります。

8：出社する事に精神的苦痛を感じる

仕事がつらく出社する事に精神的苦痛を感じて仕事を辞めたいと思う人もいます。休み明けに朝起きるのがつらくてどうしても出社できなかったり、仕事がつらくて涙がでてしまったり、職場でも家庭でもイライラしてしまったりと、精神的に追い込まれてしまっている人もいます。

精神的に苦痛を感じて心身に悪影響を及ぼしている場合、仕事を辞めることを検討してもいいでしょう。

9：やりがいを感じられなくなった

仕事にやりがいを感じられなくなった場合にも仕事を辞めたいと感じてしまいます。自分がやりたい仕事ではなかったり、毎日同じ業務の繰り返しで仕事が単調だったりすると、やりがいを感じられにくいでしょう。

また、雑務ばかりをさせられて、仕事にやりがいを感じられないという人もいるでしょう。仕事をする上でやりがいは考慮したいポイントの1つです。やりがいを感じられなければモチベーションも上がらないこともあります。

仕事を辞めたいと感じた時の8つの対処法

ここまで、仕事を辞めたいと感じる理由について見てきました。では、仕事を辞めたいと感じた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。

＞＞ エンジニアの仕事を辞める！その理由と具体的な解決策を合わせて紹介

ここでは、仕事を辞めたいと感じた時の8つの対処法について見ていきましょう。

• 辞めたくなる理由を追究する
• 趣味や娯楽などで発散する
• 心と体を休養するための休暇をとる
• 信頼できる第三者に相談する
• 辞めたい理由の解決策を実行する
• 能力不足の場合は努力で補う
• 転職も視野にいれる
• 部署間の異動願いを試みる

1：辞めたくなる理由を追究する

仕事を辞めたいと感じたら、まず辞めたくなる理由を追求しましょう。なぜ辞めたいと感じているのか、その理由をきちんと把握しないまま転職すると、不満が解消されないだけでなく、転職先でも同じような問題に遭遇して仕事が嫌になってしまう可能性があります。

まず辞めたいという理由を追求して、今の職場で改善できることはないか確認してみましょう。

2：趣味や娯楽などで発散する

仕事で不満やストレスを抱えて辞めたい場合には、趣味や娯楽などで発散するのも1つの方法です。仕事のオンとオフをはっきりと区別して、プライベートに仕事のことを持ち込まないようにしましょう。

そのため、帰宅後や休日に趣味や娯楽に没頭する時間を作って、今までに経験したことがないものにチャレンジしてみるのもおすすめです。新しいことを覚えたり楽しんだりするうちに、仕事の嫌なことも発散できるでしょう。

3：心と体を休養するための休暇をとる

仕事に疲れて精神的・肉体的につらい時や仕事に行きたくない時には、心と身体を休養するために数日間の休暇を取ります。休暇の間は仕事のことを考えず、無理に何かをしようとしないで思うがままに過ごし、心と体をしっかりと休養してもいいでしょう。

4：信頼できる第三者に相談する

信頼できる第三者に相談するのも1つの方法です。人は誰かに話すことで、頭の中が整理されます。それによって悩みの本質を理解し、解決策にも気付けるでしょう。

悩みを聞いてもらうことで悩みの本質に気付き、気分も楽になるだけでなく、第三者の客観的な意見やアドバイスも聞くことができるため、おすすめの対処法と言えるでしょう。

5：辞めたい理由の解決策を実行する

仕事を辞めたいと感じたら、まずなぜ辞めたいのかその理由を分析し、解決策を実行しましょう。

残業が多くてなかなか休みが取れないなど、職場環境や待遇面に関することが理由の場合、自分が会社に働きかけることで改善できる場合もあります。

まずは自分にできることがないか解決策を探り、実行してみましょう。

6：能力不足の場合は努力で補う

やりたい仕事をやらせてもらえないのは能力不足が原因の可能性もあります。そのような場合には、新たなスキルを身につけるなど、自分で努力して補います。

スキルアップのため社内の研修プログラムを受けさせてもらったり、資格を取得するために勉強したり、自分にできること、ステップアップにつながることはやってみましょう。

真面目に取り組んでいれば、その成果は日々の業務にも反映されやすくなり、周りもその変化に気付いてくれる場合があります。

7：転職も視野にいれる

自分にできることはやってみたけれど状況が改善されない場合や、仕事そのものが合わない場合、精神的に参ってしまっている場合には転職も視野にいれましょう。

どれほど努力しても合わない仕事や職場環境はあるでしょう。苦痛を感じながら仕事をするのは心身に影響を与える恐れもあるため、早めの転職も視野にいれて行動するのも1つの手段です。

8：部署間の異動願いを試みる

「会社は好きだからできればこの会社で働き続けたい」という場合には、上司や人事部に相談して部署の移動を試みましょう。

環境が変わることで、何かが変わることもあります。誰にも相談せず、同じ職場で我慢して働き続ければ、いつか我慢が限界に達してしまうこともあるでしょう。そうなる前に、部署間の異動を検討してみてください。

仕事を辞めたい時に考え直す4つのポイント

仕事を辞めたいと感じた時にすぐ辞めてしまうのではなく、辞めた場合にどうなるのか一度よく考えるようにしましょう。

ここでは、仕事を辞めたい時に考え直す4つのポイントについて見ていきます。

• 退職すると無収入になる
• 現状のキャリアが途絶える
• 明確な理由と退職後のプランが立っていない
• 退職後に能力や実績に伴った収入が得られない

1：退職すると無収入になる

まず注意すべきは、退職すると収入が減ってしまう場合があるという点です。転職先が決まってから退職するのであれば金銭的な不安は抑えられますが、そうでない場合には無収入になってしまう可能性があります。

どうしても退職したいという場合、退職する前に転職先を見つけておくか、退職後に次の転職先が見つかるまでの間、生活できる程度の貯金を確保しておきましょう。

2：現状のキャリアが途絶える

仕事を辞めると現状のキャリアは一旦保留になってしまいます。仕事を辞めたいと思った場合でもすぐに辞めるのではなく、自分が将来どのような道へ進みたいのか熟考して、目指す方向性を明らかにしておくといいでしょう。

3：明確な理由と退職後のプランが立っていない

仕事を辞めたい明確な理由も分からず、退職後のプランについても考えていないで、ただ漠然と辞めたいから辞める場合は注意しましょう。

先を決めずに仕事を辞めてしまうと最初は開放感を感じられる場合もありますが、月日が経つにつれて次第に不安になっていく恐れがあります。

退職後に後悔しないためにも、退職する前に辞めたい理由を分析し、将来の目標を決めておくといいでしょう。

4：退職後に能力や実績に伴った収入が得られない

退職後に転職したとしても、能力や実績に伴った収入が得られない場合があります。現在の会社のような条件で雇ってくれる転職先がなく、生活水準が下がってしまうこともあります。

転職することで給料が下がるというリスクも考えた上で、転職を検討しましょう。

仕事を辞めたいと感じる人の6つの特徴

では、仕事を辞めたいと感じる人にはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは仕事を辞めたいと感じる人の特徴について見ていきましょう。

自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。

• 必要以上に責任感が強い人
• コミュニケーションの苦手意識のある人
• 会社の環境が自分と会わないと感じる人
• 一生懸命に仕事に取り組む人
• 仕事に対するモチベーションが低下した人
• 個人に起こった問題の影響を受けている人

1：必要以上に責任感が強い人

必要以上に責任感が強い人はミスをしたり、目標が達成できなかったりすると必要以上に自分を責めてしまう場合があります。誰のせいでもない問題を全て自分のせいだと思い込み、一人で抱え込んでしまうこともあるでしょう。

2：コミュニケーションの苦手意識のある人

コミュニケーションの苦手意識のある人は、社内の人間関係に問題を抱えていて辞めたいと感じる場合があります。

コミュニケーションが苦手で人とうまく馴染めなかったり、仕事が円滑に進められなかったりして、不自由さを感じることがあるのが原因とも考えられるでしょう。

3：会社の環境が自分と合わないと感じる人

残業が多かったり、同僚と仲良くできなかったり、会社の環境が自分に合わないと感じて仕事を辞めたい思う人もいるでしょう。

思うように仕事をすすめられなかったり、はかどらなかったりすることでストレスを抱えるようになり、次第に仕事へのモチベーションが下がってしまう可能性があります。

4：一生懸命に仕事に取り組む人

仕事熱心で一生懸命仕事に取り組む人は、ある日突然仕事を辞めたいと感じてしまう場合があります。

一生懸命仕事に取り組む人ほど自分の中に理想を持っていることが多く、自分の理想に近づけないことで理想と現実のギャップに耐えられなくなり、ある日突然仕事を辞めたいと感じてしまうと言われています。

5：仕事に対するモチベーションが低下した人

仕事をする上でモチベーションは重要でしょう。そのため、仕事に対するモチベーションが低下した人は仕事を辞めたいと感じやすい傾向にあります。

頑張って成果を上げても正当に評価されなかったり、不当な扱いを受けたりすると、仕事に対するモチベーションは下がってしまうでしょう。

仕事に対するモチベーションが下がると集中力が低下し、仕事が退屈に感じたり、自分には合っていないと思ったりすることもあります。

6：個人に起こった問題の影響を受けている人

家庭やプライベートなど個人に起こった問題の影響を受けて、仕事を辞めたいと感じる人もいるでしょう。

家庭内のトラブルや恋愛、人間関係のトラブルなどで思い悩み、仕事にまで個人に起こった問題を引きずっていると、仕事に集中できず、仕事もはかどらないでしょう。

仕事を円満退職するための7つの手順

仕事を辞めたい理由を分析し、自分にできる対処法は試してみたけれど改善されずに仕事を辞める決意をする人もいるでしょう。では仕事を辞める場合、円満に退職するためにはどうすればいいのでしょうか。

ここでは仕事を円満退職するための手順について解説します。

• 前向きな退職理由を伝える
• 退職日を決め転職活動の計画を練る
• 退職希望日の1～3ヵ月前に上司に相談する
• 上司と退職日を決めた後に退職届を提出する
• 残務整理や引継ぎ業務の手順書を作成する
• 退職届の提出後は先輩や同僚などに自ら報告する
• 退職前に社内手続き・公的手続きする

1：前向きな退職理由を伝える

円満に退職するためには、会社が快く送り出してくれるような前向きな退職理由を伝えましょう。

仮に、退職理由が「この会社ではスキルアップが見込めないから」というような理由でも、「将来独立するために役立つようなスキルを身につけられるような会社に移りたい」という前向きな理由に言い換えることで、会社もあなたを引き止めにくくなるでしょう。

2：退職日を決め転職活動の計画を練る

現在の仕事の繁忙期や就業規則を確認して退職に必要な期間を計算し、退職日を決めて転職活動の計画を練りましょう。

退職後の金銭的不安を減らすためにも、在職中に転職活動をして退職までに次の就職先を見つけておくのがおすすめです。

退職をしやすい時期に内定をもらえるよう転職活動のフローを起こして、全体のスケジュールを組んでおきましょう。

3：退職希望日の1～3ヵ月前に上司に相談する

退職希望日の1～3カ月前を目安に直属の上司に相談をしましょう。退職の意思表示はあやふやな伝え方をすると引き留められて状況をこじらせる可能性もあるため、前向きな退職理由と共に、決意として伝えます。

なお、社員の去就は機密事項とされているため、仲の良い先輩や同僚などに話してしまわないよう注意しましょう。同僚へは就業規則や慣例に従い適切なタイミングで報告します。

4：上司と退職日を決めた後に退職届を提出する

業務の流れなどを考慮して上司と退職日を決めたら、退職届を提出しましょう。退職届は退職が正式に認められてから、退職のおよそ2週間前までに直属の上司に提出します。

退職届を提出する際は繁忙期を避けて提出しましょう。また税金や年金、健康保険、雇用保険など退職に伴う公的手続きは、この頃から確認しておくと良いでしょう。

5：残務整理や引継ぎ業務の手順書を作成する

残務整理を行うと共に、退職までにきちんと引継ぎができるよう、引継ぎスケジュールを作成しましょう。

引継ぎは後任者に実作業で行うだけでなく、業務の内容や目的、流れなどをまとめた手順書を作成して渡せば、退職後に問題が起こっても後任者が対応しやすいでしょう。

また必要に応じて、取引先などに後任者を連れて挨拶に伺い、退職後も業務を滞りなく行える旨を伝えます。

6：退職届の提出後は先輩や同僚などに自ら報告する

退職届を提出したら、お世話になった先輩や同僚などに自ら退職することを報告しましょう。前述したように社員の去就は機密事項の場合があるため、親しい間柄でも明かすのは控えた方がいいでしょう。

繁忙期など職場への負担がかかる時期を避けて、退職届を提出後に報告しましょう。

7：退職前に社内手続き・公的手続きする

退職前に経費の精算や備品の返却など社内手続きをし、健康保険や雇用保険などの公的手続きも行いましょう。

公的手続きはすぐに転職する人や転職までに日が空く人、転職先が決まっていない人など状況が異なるため、事前にどのような手続きが必要になるのかを把握して準備しましょう。

仕事を辞めたいと感じた時は理由をしっかり分析しよう

仕事を辞めたいと感じる理由は人それぞれです。仕事を辞めたいと感じた時は理由をしっかりと分析し、それに応じた対処法をとりましょう。

対処法をとっても改善しなかったり、自分で解決できなかったりする場合には転職を視野にいれて行動することが必要です。スムーズに円満退職できるよう、紹介した内容を参考にしてください。