Webデザイナーってどんな仕事?目指す方法や必要なスキルも紹介
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Webデザイナーってどんな仕事?主な3つの業務
Webデザイナーとは企業や個人などから依頼されたWebサイトのデザインを担当する仕事です。依頼を元に構成を考えWebサイトを設計・制作・コーティングしてクライアントの思い描くWebサイトを具現化します。
ここからは、Webデザイナーの主な業務について3つに分けて紹介します。
1:Webサイトを設計する
Webサイトを作成する際には、まずクライアントの案件を元に、Webディレクターやクライアントと共にサイトのレイアウトを決定します。
Webサイトのビジュアルの美しさを考慮しながら、操作性も考えて設計を行わなければなりません。Webサイトや付随するアプリの操作性を考える必要があるため、後述するUI(ユーザーインターフェース)の知識があることも重要になります。
2:Webサイトのデザインを制作する
Webサイトの基本的構成の設計後、Webサイトの配色やロゴなどの大きさ、配置を決めます。PhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトを使用し、デザインカンプと呼ばれるWebサイトのデザインのデータを作成します。
基本的には、Webディレクターやクライアントと共同してWebサイトのデザイン制作を進めていくのが一般的です。
3:コーディングを行う
Webサイトのデザインやレイアウトに関してクライアントから合意を得た後、コーディングを行います。コーディングとは、HTMLやCSS、JavaScriptなどのWeb言語を使用してWebサイトを構成する作業です。
HTMLやCSS、JavaScriptなどのWeb言語を使い、今までに決定したレイアウトに沿ってロゴやアイコンのデザインを行います。
Webデザイナーを目指す5つのメリット
Webデザインを学びデザイナーを目指すことによって得られるメリットとは何でしょうか。
ここからは、ロジカルシンキングが身につくこと、将来性があることなどを始め5つのメリットに分けて紹介します。
1:ロジカルシンキングが身につく
Webデザイナーの仕事はデザイナーという名称ではありますが、行う実務はデザインだけではありません。コーディングやプログラミングといった作業も請け負う業務の中に含まれます。
プログラミングとは、コンピューターに対して、実行してほしい作業を最初から最後まで組み込む作業のことを言います。コンピューターは、クライアントの希望や意図を汲み取ることはできないため、全ての作業を漏れや誤りなく文字列で書いていく作業です。
プログラミングはとても緻密な作業であるため、遂行することによってロジカルシンキングが身につきます。その結果プレゼンに説得力が増したり、短い時間で作業を行うことができるようになったりと時間に余裕を持てるようになります。
2:デジタル時代を生き抜くコミュニケーション力が身につく
Webサイトは制作しクライアントに納品して終了する商品ではなく、Webサイトを公開している限り、アクセスするユーザーとのコミュニケーションが生じます。
また、Webサイトによる集客分析や改善、広告を利用した戦略案が必要となるため、最新のデジタルマーケティングの知識が常に必要です。
WebデザイナーになりWebデザインの知識をつけていくことは、インターネット社会を理解することにもつながり、デジタル時代を生き抜くコミュニケーション力やメディアリテラシー、発信力を身につけることができます。
3:クリエイティブに問題解決ができる
Webデザインを学ぶことで、デザイン思考と呼ばれる思考を鍛えることができます。デザイン思考とは、デザインを考える際に用いる思考を、ビジネスにおける問題解決のために用いる考え方です。
Webデザイナーは、クライアントの要望を理解し仮説を立て、プロトタイプを行い検証するという流れを繰り返すことによって、新しいアイデアを作り出します。デザイン思考を行うことで、ビジネスのあらゆる場面でクリエイティブに問題解決ができるようになります。
4:自分が創作したものを発信できる
Webデザイナーになると、自分の創作したWebサイトを世界中に発信することができます。Webサイトにはまだ誰も知らない情報を世の中に届けたり、自分のデザインを世界中に発信することができたりなど、さまざまな可能性があります。
自分が創作したものに対して、世界中の反応を見ることができるのは大きなやりがいになるでしょう。
5:将来のキャリアの選択肢が増える
Webデザイナーは、パソコンとインターネットがあれば地方や海外移住など好きな場所で仕事ができるため、独立して個人として活動する人も多い職業です。
企業に勤務する場合も、リモートワークを活用しやすいため、ワークバランスをとって働きたい人に適した職業と言えます。将来的にマネジメントスキルを身につけWebディレクターなどの管理職になる選択肢もあるでしょう。
>> Webデザイナーの需要は将来的にどうなる?懸念点や求められるスキルについて紹介
Webデザイナーを目指す3つの方法
Webデザイナーになるために資格は必要ありません。学歴も問われる職業ではないため、独学で学ぶこともできる仕事です。
ここでは、より効果的に自分に合ったかたちでWebデザイナーを目指す方法について紹介します。
1:大学でデザインを学び新卒採用で就職する
大学で時間をかけてWebデザインを学び、新卒採用で就職するという方法があります。
大学ではWebデザインの専門知識だけでなく、ビジネスに関する知識、マーケティングに対する理解やデザインするための発想力などについて学べ環境であることが大きなメリットです。
2:独学で勉強する
Webデザインは大学や専門学校に通わなくても、独学で勉強して習得することも可能なスキルです。独学で学ぶためには、Webデザインの書籍やインターネットでのオンライン講座を使います。
知識を深めながらさまざまな事例を研究し、インターンやアルバイトで現場を経験しながら自分のデザイン力を深めていきましょう。
3:Webデザインのスクールに通う
Webデザインのスクールは、Webデザインの専門的スキルが高まるため、Webデザイナーとして就職する際の幅が広がります。
スクール選びが重要になってきますので、Webサイトや説明会などで、自分のやりたい仕事に対するスキルが身につけられるか見極める必要があるでしょう。
>> おすすめのWebデザインスクール12選!Webデザイナーに必要な能力は?
Webデザイナーに求められる5つの知識やスキル
Webデザイナーになるためには、デザインの知識とデザインツールを使いこなすスキルが必要です。コーディングは自分で行えなくても就職先はみつかりますが、Webに関する知識は最低限必要になります。
Webデザイナーとしてキャリアアップするために必要な知識やスキルについて見ていきましょう。
1:HTMLとCSSに関する知識とスキル
HTMLとは、インターネット上で文書を構造化するための言語で、マークアップ言語と呼ばれる言語を使用します。マークアップ言語とは、コンピューターに文書を構成するための指令を与える言語のことです。
CSSとは、HTMLで作られた言語の見た目を整えるための言語で、スタイルシート言語とも言います。Webサイトのデザインの微調整やサイズに合わせて表示を変える言語です。
HTMLとCSSはWebサイトを作る際の土台となる作業なので、Webデザイナーになるために必須のスキルになります。
2:UI/UXに関する知識とスキル
UIとは、一般的にユーザーと制作側をつなぐ接点という意味の言葉です。WebサイトにおけるUIとはサービスのデザイン性と操作性を意味します。ユーザーの心を掴むためには、サイトの美しさだけではなく、操作性やレイアウトなど使いやすいと思うサービスである必要があります。
UXとは、Webサービスを通じてユーザーが得られる体験を意味し、UXの範囲はUIより広くUIを含めたすべてのユーザー体験を意味しており、UIはUXの中の要素の1つです。
優れたUIを内包したUXを作り上げることが、Webデザイナーの大きな仕事といえるでしょう。
3:JavaScriptに関する知識とスキル
JavaScriptは見た目のUIを作るための言語であることから、Webサイトやアプリケーション、ゲームなどで使用されており、言語自体の需要が高いです。
JavaScriptはそれだけを扱えるだけでは需要は少なく、他の複数の言語と併用するスキルがあることで活躍の場が広がります。Webサイトの制作やWebアプリケーション開発にも使用できるため、JavaScriptを応用できる知識とスキルが必要でしょう。
4:Photoshopを扱うスキル
Photoshopは写真の加工やイラストの作成などに使われるソフトで、Webデザイナーになるには欠かせないスキルです。
Web業界では標準のデザインソフトとなっているため、自分に対する投資効果の高いビジネススキルとなるでしょう。
5:Illustratorを扱うスキル
Illustratorはロゴやパーツを作成する際や、Web上のレイアウトなどをする際に使われるソフトです。
Photoshopで画像を加工したり、イラストを作成してからIllustratorで全体のレイアウトを行ったりというようにPhotoshopと組み合わせて使われるソフトであるため、両方のスキルを一緒に習得することがおすすめです。
Webデザイナーの求人に応募する際のポイント
Webデザイナーの求人に応募する際には、自分のWeb制作のスキルを伝えることが大切になります。自身のアピールしたいスキルや実績をピックアップしてポートフォリオを作成しましょう。
また、業界全体で求められている人材の傾向や、応募先の業務範囲などについて研究することも大切です。
Webデザイナーの平均年収
厚生労働省が行った令和2年賃金構造基本統計調査によると、Webデザイナーの平均年収は460万円でした。
Web制作会社は比較的創業して若い会社が多く、中小企業が多い傾向があります。1件の受注単価が低いことから、仕事の数を増やす傾向があるため必然的に人材の数が必要です。このような理由から、経験やスキルが浅い人材を雇用しやすく、年収の相場が低い傾向が見られます。
正社員かどうかの雇用形態や勤務先の規模や年齢によって大きな差が見られ、大手企業は受注単価の高いプロジェクトを請け負えるため、安定した収益を上げやすく、年収も比例して高くなる傾向があります。
出典:Webデザイナー - 職業詳細 | 職業情報提供サイト(日本版O-NET)
参考:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/326
Webデザイナーを目指すために役立つ資格4選
Webデザイナーの必須資格はありませんが、持っていると面接で有利になったり、業務で役立つ資格もあります。
ここからは、資格の特徴と資格取得のメリット、難易度などについて見ていきましょう。
1:HTML5プロフェッショナル認定試験について
HTML5プロフェッショナル認定試験とは、特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが認定している資格です。試験を受講する際には、HTML5の知識やスキルだけでなくCSSやJavaScriptなどに関する知識やスキルも必要になります。
試験にはレベル1とレベル2の2種類があり、レベルが上がるほどエンジニアレベルの内容に近くなり難易度も高くなっています。Webデザイナー志望の場合や、コーディングに自信のない人におすすめの資格です。
出典:Web資格なら「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイト|特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
参考:https://html5exam.jp/
2:ウェブデザイン技能検定について
ウェブデザイン技能検定とは、厚生労働省が認定している国家検定です。1~3級のレベルがあり、3級は比較的難易度が低いため、Webデザイナー志望の人であれば誰でも受験することができます。1級・2級を受験するには実務経験が必要となります。
デザインやコーディングなどの実務スキルだけではなく、インターネット全般の知識とWebの運用に関する知識などの幅広い知識が求められる試験です。
出典:ウェブデザイン技能検定 - ウェブにかかわる全ての人のための、国家検定|インターネットスキル認定普及協会
参考:https://Webdesign.gr.jp/
3:Webデザイナー検定について
Webデザイナー検定とは、Web制作に関わる人へ向けて標準的なWeb知識を持っているか測るものです。Web制作の準備段階であるコンセプトづくりから、Webサイトのデザイン、テスト運用と評価までの幅広い知識が問われます。
Webデザイナー検定という試験名ですが、デザインセンスよりもクライアントに求められているものをより正確に具体的に制作できるか、という能力が問われる内容です。
出典:Webデザイナー検定|CG-ARTS
参考:https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/web/
4:Webクリエイター能力認定試験について
Webクリエイター能力認定試験tとは、Webクリエイターとしてのスキルをどれだけ持っているかを認定する試験です。試験内容は、HTML5、XHTML1.0、HTML4.01の3種類となっています。認定基準は、エキスパートとスタンダードの2種類です。
実技試験が主となっており、スタンダードはWeb制作に関連する最低限の知識が求められ、エキスパートになるとタグの情報量が増え、画像編集技術などの高度なデザインに関連する技術を求められます。
Webクリエイター能力認定試験は実技がメインの認定試験のため、Web制作未経験者が勉強のために資格を習得する傾向の高い試験です。
出典:Webクリエイター能力認定試験|サーティファイ認定試験事務局
参考:https://www.sikaku.gr.jp/web/wc/
Webデザイナーについて知識を深めよう
ここまで、Webデザイナーの業務内容や、必要なスキルや役立つ資格について紹介してきました。
Webデザイナーになるにあたって必須である資格や学歴はありませんが、個人のスキルが問われる職業であるため、日ごろからデザインやWeb知識を学ぶなどスキルを磨くことが大切でしょう。
Webデザイナーへの就職や転職を検討している方は、この記事を参考にWebデザイナーへの理解を深めましょう。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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