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50代でSEとして活躍できる人の特徴|転職を成功へ導くコツも解説

  • 公開日:2022-02-28 21:22:38
  • 最終更新日:2022-09-28 16:08:20
50代でSEとして活躍できる人の特徴|転職を成功へ導くコツも解説

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50代のSEが増えている理由

男性

近年、50代でSEとして活躍している人が増えています。


その理由として、「IT業界が慢性的な人手不足にあること」「IT革命を経験した世代であること」の2つがあげられます。ここからは、50代のSEが増えている理由について解説していきますので、参考にしてみてください。

業界全体が人手不足だから

50代のSEが増えている理由として、IT業界全体が人手不足であることがあげられます。


経済産業省のデータによると、日本のIT関連産業のIT人材は減少傾向にあり、2030年までに40~80万人の人材不足が生じると試算されています。その一方で、IT人材の需要は年々高まっていくため、今後ますますの人手不足が予測されるでしょう。


出典:IT人材育成の状況等について|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/daiyoji_sangyo_skill/pdf/001_s03_00.pdf

IT革命を経験した世代だから

IT革命の時期とは、インターネット上に新しいビジネスが誕生し、IT産業界の大きな転換期となった1990年後半から2000年前半までを指し、50代のSEは、IT革命を若手のエンジニアとして経験した世代です。


その専門性の高さと知識を持っていることが、今もなお、50代のSEが活躍している理由といえるでしょう。


出典:ICTの進化を振り返る|総務省
参照:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc111210.html

IT業界で働く50代の平均給与はどれくらい?

オフィス

IT業界は、主に下記5つに分類されます。


・インターネット・Web業界
・ソフトウェア業界
・ハードウェア業界
・情報処理業界
・通信業界


さらに職種にいたっては、営業・マーケティング・プロジェクトマネージャー・デザイナー・エンジニア等さまざまな職種があります。


IT業界の平均月収は年代を積むごとに上がっていき、50代の平均月収は約58万円といわれています。

50代でSEとして活躍する人の5つの特徴

男性

人手不足が深刻化していくIT業界では、50代でもSEとして活躍できる状況となっています。しかし、変化の激しいこの業界で経験だけを活かして20代30代と同様に働いていくことは難しいといえるでしょう。

>> 企業から高い評価を得やすいエンジニアの特徴とは?転職企業の選び方も解説


ここでは、50代でSEとして活躍する人の5つの特徴を紹介します。

  • 周囲に気を配ることができる
  • 常に向上心がある
  • 円滑なコミュニケーションを取ることができる
  • 部下のマネジメントができる
  • 最新の技術を身につけている

1:周囲に気を配ることができる

50代でSEとして活躍している人の多くは、自分のことだけでなく周囲にも気を配り、20代や30代のメンバーを引き立てることができるでしょう。


周囲への気配りをすることで、信頼関係を築くだけでなく、若手から技術を習得する機会へとつながり、結果的に自分にプラスになる傾向があります。

2:常に向上心がある

50代のSEには、これまで培ってきた長い経験がありますが、経験の範囲で仕事を行っていると、時代にそぐわない内容となる可能性があります。


エンジニアは成果物が評価される仕事です。50代になっても、技術のみならず何事に対しても常に向上心があることは、SEとして活躍できる重要な要素といえるでしょう。

3:円滑なコミュニケーションを取ることができる

エンジニアの仕事は一人で作業するイメージがありますが、実際はチームを組んで仕事を行うことが一般的です。


そのため、コミュニケーション能力はSEに求められるスキルの1つであり、日々の業務で円滑なコミュニケーションを取ることができる人は、年齢に関わらずSEとして活躍できるといえるでしょう。

>> エンジニアの上手なコミュニケーションの取り方14選|必要とされる要素とは

4:部下のマネジメントができる

前の項目でも紹介しましたが、SEの仕事はチームを組んで行うため、効率よく部下のマネジメントができるリーダーが必要になります。


50代でSEとして活躍する人には、部下のマネジメントを行ってきたという経験者が多く存在するため、50代でもSEとして働くにはこのマネジメント能力を高めていくことが大切でしょう。

5:最新の技術を身につけている

IT業界では、日々進化する技術に対応するため、常に最新の技術を身につけている必要があります。


既存の技術だけでなく、最新の技術を取り入れようと意識することは、50代でSEとして働き続けるために重要な姿勢といえるでしょう。

50代のSEの働き方4例

ミーティング

定年に近づく50代で働き方など関係ないという人もいれば、50代だからこそ働き方を選びたいという人もいます。


ここでは、50代のSEの働き方4例について紹介します。

1:技術職として開発に携わる

SEは、いくつになっても現場の第一線で活躍できる仕事であるため、50代になっても技術職として開発に携わる働き方ができます。


ただし、年齢とともに給与の額も上がり、給与に見合うだけの技術力が求められるため、自身の技術を高めていく努力が必要です。


技術職として開発に携わっていく場合は、今後も新しい技術を習得していく姿勢を持ち続けましょう。

2:マネージャーとして現場を引っ張る

50代のSEの働き方として、マネージャーという選択もあります。マネージャーの仕事は、プロジェクトが遅滞なく円滑に進むよう、外部との折衝と内部の指揮の両方をこなすことです。常に状況を把握し、臨機応変な対応が求められます。


SEとしての技術上の知識と経験を発揮できますが、それ以上に折衝能力と管理能力といった対人関係の問題解決が重要となる仕事です。プロジェクト全体を広い視点で把握して、的確な判断ができる人に向いているでしょう。

3:管理職として全体をマネジメントする

現場の第一線から離れることとなりますが、SEから管理職へ転向し、管理職として全体をマネジメントするというケースもあります。管理職の主な仕事は、部署またはチーム全体の人材・予算の管理です。


会社からの指名や昇進試験により管理職となるケースが一般的であるため、管理職のポジションは、過去の実績が大きく影響してくるといえるでしょう。

4:フリーランスとして自分のペースで働く

50代のSEの中には、フリーランスとして自分のペースで働くことを選択する人も増えてきています。企業に属さず、仕事の請負から納品までの全てを自分で行う働き方です。


フリーランスになるには、SEの経験をしっかり積んでいることが必要ですが、そのうえで営業力や人脈を持っていることが重要なポイントとなってきます。そのため、高い技術力だけでフリーランスとして働いていくことは難しいといえるでしょう。

>> フリーランスになるには?必要な手続きなど押さえておきたいポイントを解説

50代のエンジニアが転職するための5つのコツ

ノート

50代のエンジニアとしてIT業界で転職するには、転職に成功するためのコツを知っておくことが大切です。


ここでは、50代のエンジニアが転職するための5つのコツを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1:決断は早めにする

近年では、IT業界でも定年を引き上げている会社が増えてきました。家族の事情などから、より長く働くために転職を検討する場合は、決断は早めにすることが大切になります。


定年を引き上げている会社が増えたといっても、60歳間近で転職するよりも、50代前半の方が転職しやすい傾向にあるでしょう。

2:マネジメント経験を積んでおく

50代で転職する場合、資格があることよりもマネジメント経験がある方が、市場価値が高くなるといわれています。50代といえば配属先で最年長となる可能性が高いため、企業はメンバーのマネジメントに携わってもらうことを期待するでしょう。


そのため、マネジメント経験を積んでおくことが、転職を有利に進める要件であり、転職後の収入に大きく影響するといえます。

3:ITコンサルタントを意識するのもよい

ITコンサルタントとは、IT技術を用いて経営上の問題を解決する仕事です。クライアントが抱えている課題を明確化し、改善案を提案する能力が第一に求められますが、SEの経験を活かすことができます。

>> ITコンサルタントの4つの仕事内容とは|必要なスキルや資格についても解説


論理的に物事を考えたり、何かを提案したりすることが得意であれば、転職先にITコンサルタントを意識するのもよいでしょう。

4:柔軟な考え方を持つ

転職活動では、「これまでの経験」をいかに伝えるかが課題ですが、50代であまりにも「これまでの経験」の主張が強すぎると、転職先でうまく馴染めないのではないかと思われる可能性があります。


それぞれの社内事情に対応しながら経験を活かしていくといった「柔軟な考え方」を持つことも、50代の転職を成功に導くコツといえるでしょう。

5:フリーランスも視野に入れる

フリーランスとしての働き方は、収入が不安定というデメリットの方が協調されます。また、一般的にも、余程の技術がなければ、SEの仕事を得るのは難しいと言われています。


一方で、特別なスキルや実績だけでなく、営業力や人脈にも自信があるのであれば、フリーランスを視野に入れるのも一つの方法です。


また、案件によっては年齢制限もありますが、エージェントなどの紹介サービスを利用することも仕事の獲得につながっていくでしょう。

未経験の50代がSEになる際に知っておきたいこと

パソコンを使う人

社会通念上、同じ未経験者であれば、若年層の方が採用される傾向にあるため、未経験の50代がSEに転職することは難しいと言われています。

50代未経験でSEへの転職を目指すのであれば、若い人と同等のエネルギーとモチベーションが必要であり、それらを自分で維持していくことも難しいでしょう。


さらに、転職活動をしながらSEに必要な知識を習得することは、年齢に関係なく、厳しい状況になると予測されます。


まずは、50代・未経験の状態からでも効率的に学べるプログラミングスクールなどで、明確なキャリアプランのもと、目的に必要な言語とスキルを身につけることがおすすめです。

50代のSEとして活躍するために向上心を持とう

ノートとペン

50代のSEとして活躍するためには、向上心を持つことが大切です。たとえ経験豊富であっても、新しい働き方や新しい技術を取り入れようとしなければ、時代にそぐわないと評価される可能性があります。


また、絶え間ない技術革新や時代の流れにより、今後もさまざまなことが進化していくため、これまで以上に向上心が求められるでしょう。


新しいことや分からないことを真摯に学ぼうとする姿勢が、今後の活躍のために重要な事柄なのです。


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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