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セキュリティエンジニアとは?目指す際に取得したい14の資格などを紹介

  • 公開日:2022-02-28 21:22:38
  • 最終更新日:2022-09-28 16:31:12
セキュリティエンジニアとは?目指す際に取得したい14の資格などを紹介

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そもそもセキュリティエンジニアとは?

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セキュリティエンジニアとは、「高いセキュリティスキルを持つエンジニア」もしくは「セキュリティシステムの提案に優れたエンジニア」のことです。


近年ではサイバー攻撃が巧妙化してきているため、企業におけるサーバー関連の業務ではより高いセキュリティ対策が求められるようになってきています。


ここではセキュリティエンジニアの種類についてそれぞれ紹介していきます。

高いセキュリティスキルを持つエンジニア

セキュリティエンジニアとは、インフラエンジニアやネットワークエンジニアの中でも高いセキュリティスキルを持つエンジニアのことです。セキュリティエンジニアにはセキュリティスキルだけでなく、インフラ機器やネットワークなどの知見も必要とされます。


そのため、セキュリティスキルさえあればセキュリティエンジニアになれるというわけではありません。セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃を未然に防ぐための知見やスキルを持ち、幅広い業務に対応できるシステムエンジニアだと言えます。

セキュリティシステムの提案に優れたエンジニア

セキュリティエンジニアの中には、自社やユーザー企業のセキュリティ対策の提案を行うタイプのエンジニアも存在します。


セキュリティ対策を行う対象がサーバーなどのインフラ機器や周辺機器であるため、セキュリティシステムの提案を行うセキュリティエンジニアにもインフラ機器やネットワークへの知見が必要とされます。


また、ユーザー企業の課題を分析してセキュリティ対策を提案する場合、コミュニケーション力も必要とされます。

セキュリティエンジニアの現状

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インターネットが普及することにより、企業における情報漏えいなどのリスクも高まってきています。そのため、情報セキュリティの専門家であるセキュリティエンジニアの需要も高まってきています。


ここではセキュリティエンジニアの現状について、需要や将来性、平均年収の面から解説していきます。

需要と将来性

近年ではサイバー攻撃の技術力が上がり、より巧妙化しつつあることから、セキュリティエンジニアの需要は増してきています。自社の機密情報や顧客情報などを漏えいしてしまうと、企業は社会的に大きなダメージを負うことになります。


今後もサイバー攻撃の技術力は向上していくことが予想されており、一方でセキュリティエンジニアの数は足りていないことから、セキュリティエンジニアには高い将来性があると言えるでしょう。

平均年収

セキュリティエンジニアの平均年収は600万円程度です。保有しているスキルによっても年収は大きく変わってくるため、高度なスキルを持っていないセキュリティエンジニアの場合は年収300万円程度のケースもあります。

>> セキュリティエンジニアの年収はどれくらい?収入アップや転職のポイントも紹介


一方、高度な資格や実績を保有しているセキュリティエンジニアになればそれだけ年収も高くなります。

セキュリティエンジニアを目指す際に取得したい14の資格

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セキュリティエンジニアになるために必須の資格はありません。しかしセキュリティエンジニアには専門的な知識が必要とされるため、スキルを証明するために資格を取得するのがおすすめです。


資格取得のための試験勉強を行うことで、セキュリティエンジニアに必要な知識を効率的に吸収することもできるでしょう。


ここではセキュリティエンジニアを目指す際に取得したい資格を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアに必要な知識を有していることを証明できる国家資格です。経済産業省によって実施されている情報処理技術者試験の1区分で、スキルレベル2に相当します。


出題範囲が広いため、基本情報技術者試験を取得することでセキュリティやデータベース、ネットワークなどのセキュリティエンジニアに必要な知識全般を習得できるでしょう。

>> 基本情報技術者試験はどんな内容?勉強法や受験するメリットについても解説


出典:基本情報技術者試験(FE) | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

2:情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験は、サイバーセキュリティに関する専門的な知識や技能を認定する国家試験です。


「情報セキュリティスペシャリスト試験」の後継となる試験で、基本情報技術者試験などの情報処理技術者試験制度とは独立しています。そのため、高度情報処理技術者試験には含まれませんが、スキルレベル4相当の難易度の高い資格試験となっています。


取得することで、サイバーセキュリティに関する専門的な知識やスキルを持ったサイバーセキュリティ対策の専門家であることを証明できるでしょう。


出典:情報処理安全確保支援士試験(SC) | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sc.html

3:情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験とは、情報セキュリティに特化した国家資格です。情報処理技術者試験の1区分で、スキルレベル2相当の難易度となっています。


情報セキュリティの確保や維持、改善を行うための知識やスキルを図る資格であるため、セキュリティエンジニアを目指す場合は取得しておきたい資格でしょう。

>> 情報セキュリティマネジメント試験の難易度は?基本情報や取得メリットを解説


出典:情報セキュリティマネジメント試験(SG) | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sg.html

4:公認情報セキュリティマネージャー

公認情報セキュリティマネージャーとは、情報セキュリティ管理の知識や経験を認定する資格です。英語ではCISM(Certified Information Security Manager)と呼ばれています。


マネージメントレベルの情報セキュリティに関する国際的資格となっており、セキュリティマネージャーやセキュリティ担当役員、セキュリティ担当役職者、セキュリティコンサルタントなどの情報セキュリティマネージャーの職種を想定しています。

5:公認情報システムリスク管理者

公認情報システムリスク管理者とは、ITリスクマネジメントとコントロールに関する専門知識や実務経験を認定する国際的な資格です。英語ではCRISC(Certified in Risk and Information Systems Control)と呼ばれています。


公認情報システムリスク管理者は、組織のリスクマネジメントや情報システムコントロールに関する設計、導入、運用に関わる人材を対象とした試験となっています。

6:CompTIA Security+

CompTIA Security+とは、セキュリティスキルや知識を認定する国際的な認定資格です。


CompTIA Security+を取得することで、アプリケーションやネットワークなどのセキュリティ確保のために必要なシステムのインストール、設定、脅威を分析して適切な対応を行うスキル、ポリシーや法規制に対する知識やスキルなどを証明できます。

7:SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定

SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定とは、初心者がインターネットを安全に利用するためのアドバイスを行うサポーターに必要やスキルを認定する資格です。


一般社団法人「セキュリティ対策推進協議会」が認定している資格で、SPREADのサポーターになることで、サポートを必要としている人に適切なセキュリティ対策をアドバイスできます。

8:SPREAD情報セキュリティマイスター能力検定

SPREAD情報セキュリティマイスター能力検定とは、SPREAD情報セキュリティサポーター能力検定の上位資格です。マイスター能力検定に合格すると、情報セキュリティマイスターとして登録できるようになります。


SPREAD情報セキュリティマイスター能力検定を受験するには、SPREADの一般会員であり、前述のSPREADサポーター資格を有している必要があります。

9:CEH(Certified Ethical Hacker)

CEH(Certified Ethical Hacker)とは、ホワイトハッカーとして攻撃者視点の判断力を認定する資格です。ホワイトハッカー向けの国際認定資格となっており、サイバー攻撃に関する実践的な知識を習得することで、セキュリティへの理解を深めるという内容になっています。


日本での知名度は低いですが、米国防総省も採用しているグローバルなサイバーセキュリティ資格です。

10:AWS Certified Security - Specialty

AWS Certified Security - Specialtyとは、AWS認定資格の中でもセキュリティに関する専門的な意識を認定する専門資格です。


AWSが認定しているベンダー資格で、AWS上でのデータやワークロードに関するセキュリティ確保のための専門知識を保有していることを証明できます。2年以上のAWSワークロードの保護に関連した実務経験を持つセキュリティ担当者を対象としています。

11:Microsoft Azure セキュリティ テクノロジ

Microsoft Azure セキュリティ テクノロジとは、Microsoft社が認定しているAzureのセキュリティに関する資格です。Azureセキュリティエンジニアに必要なAzureセキュリティ制御を実装するための専門知識を認定します。


Microsoft Azure セキュリティ テクノロジの前提条件としては、Azureとハイブリッド環境の管理に関連した実用的な経験が求められます。

12:Azure Security Engineer Associate

Azure Security Engineer Associateとは、Microsoft社が認定しているAzureのセキュリティに関するアソシエイトレベルの資格です。


セキュリティエンジニアを対象とした資格となっており、Azureのクラウド環境におけるID、アクセス管理、セキュリティ制御の実装に関連した専門知識が求められます。

13:シスコ技術者認定

シスコ技術者認定とは、アメリカのネットワーク関連機器メーカーであるシスコシステムズが実施しているネットワーク系の認定資格です。


ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなどに人気のある試験となっており、セキュリティエンジニアに必要なネットワークのスキルを習得することができます。ここでは、シスコ技術者認定の「CCNA」「CCNP Security」「CCIE Security」について解説していきます。

CCNA

CCNAはシスコに関する基本知識を認定する資格です。シスコ技術者認定の中でもアソシエイトレベルの資格となっています。


実際のネットワークエンジニアなどの業務に活かせるのはCCNA以上と言われています。そのため、シスコ技術者認定を取得する場合はまずはCCNA合格を目指すと良いでしょう。


CCNAでは1年以上のシスコソリューションの実装、管理経験があることが前提条件とされています。

CCNP Security

CCNP Securityは、セキュリティソリューションのスキルを認定するシスコ技術者認定のプロフェッショナルレベルの資格です。


CCNPはCCNAの上位資格となっており、Securityの他にも「Enterprise」「Collaboration」「Data Center」「Service Provider」などの種類があります。


CCNP Securityを取得するには、コア試験とコンセントレーション試験という2つの試験に合格する必要があります。

CCIE Security

CCIE Securityは複雑なセキュリティソリューションのスキルを証明するシスコ技術者認定のエキスパートレベルの資格です。CCIEは、シスコ技術者認定の中でも世界的に認められている権威のある資格です。


CCIE Securityを取得するには、クオリファイ試験とラボ試験という2つの試験に合格する必要があります。CCIEを取得できれば、非常に高い水準のネットワークの知識やスキルを保有していることを証明できるでしょう。

14:(ISC)2資格

(ISC)2資格は、情報セキュリティのプロフェッショナルとしての要件をまとめた資格の総称です。プロフェッショナルとしての要件は、グローバルレベルの共通知識として「(ISC)² CBK」にまとめられています。


また、「(ISC)² CBK」をベースに「CISSP」「CCSP」「SSCP」「CSSLP」という各種認定資格を提供しています。

CISSP

CISSP(Certified Information Systems Security Professional)は(ISC)²が認定しているセキュリティプロフェッショナル認定資格です。


CISSPを取得することで、国内外でセキュリティプロフェッショナルとしての信用、信頼の獲得につながるでしょう。

CCSP

CCSP(Certified Cloud Security Professional)は(ISC)²が認定しているクラウドサービスを安全に利用する上で求められる知識を体系化した資格です。


CCSPを取得するには、IT関連業務の5年以上の実務経験が必要です。

SSCP

SSCP(Systems Security Certified Practitioner)は(ISC)²が認定しているベンダーフリー、カントリーフリーの情報セキュリティの資格です。


SSCPは普段は情報セキュリティを専業としていない人材でも、組織という観点から情報セキュリティを理解していることを証明できる資格です。

CSSLP

CSSLP(Certified Secure Software Lifecycle Professional)は(ISC)²が認定しているソフトウェアライフサイクルすべてのセキュリティ要件をまとめた資格です。


CSSLPには、ソフトウェアライフサイクルや第三者に委託するケースで考慮する必要があるセキュリティに関連した知識要件も含まれています。

セキュリティエンジニアの主な業務内容

パソコン

セキュリティエンジニアの仕事内容は、セキュリティシステムの「企画・提案」「設計・実装」「テスト」「運用・保守」などにわけることができます。

>> セキュリティエンジニアってどんな仕事?必要な知識や資格もあわせて紹介


ここでは、セキュリティエンジニアの主な業務内容について紹介していきます。

1:セキュリティシステムの企画・提案

セキュリティエンジニアはセキュリティシステムの企画や提案を行います。セキュリティシステムに関するコンサルティングを行い、どのようなセキュリティが必要なのかを検討し、企画として提案します。

2:セキュリティシステムの設計・実装

セキュリティエンジニアはセキュリティに配慮したシステム設計、実装を行います。ネットワークだけでなく、ハードウェアやアプリケーション、システム運用まで網羅してセキュリティシステムを設計します。


また、ネットワーク機器やOSの設定、プログラミングなどの実装を行います。

3:セキュリティシステムのテスト

セキュリティエンジニアは実装したセキュリティシステムのテストを実施します。セキュリティシステムに脆弱性がないかどうかをテストするために、疑似的なサイバー攻撃を行うこともあります。

4:セキュリティシステムの運用・保守

セキュリティエンジニアは導入したセキュリティシステムの運用や保守を行います。運用、保守のフェーズでは、システムのOSやアプリケーションのアップデートなどを行います。


また、システム障害やサイバー攻撃が発生した場合には、適切な対処を行います。

セキュリティエンジニアが求められる6つのスキル

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セキュリティエンジニアには幅広い知識やスキルが求められます。IT全般の知識やネットワークの知識、暗号化や認証技術、プログラミングのスキルなども求められるでしょう。


ここでは最後に、セキュリティエンジニアが求められるスキルについて紹介していきます。

  • ITに関する基礎的な知識
  • ネットワークに関する知識
  • 端末ごとのセキュリティの知識
  • 暗号化や認証技術の知識
  • プログラミングスキル
  • IT関連の法律や制度についての知識

1:ITに関する基礎的な知識

セキュリティエンジニアにもITに関する基礎的な知識は必須です。システムを構築するにはIT全般の知識が必要となるため、セキュリティなどの専門的な知識だけでなく、基本的なIT知識を押さえておく必要があります。


また、アプリケーションのアップデートやログファイルのチェックなどを行えるスキルも身につけておきましょう。

2:ネットワークに関する知識

セキュリティエンジニアはネットワークエンジニアの中でも高いセキュリティ知識や技術を持ったエンジニアであるため、ネットワークに関する知識は必須となります。


セキュリティエンジニアには、外部だけでなく内部ネットワークからの脅威にも備えたネットワークセキュリティの知識が必要です。

3:端末ごとのセキュリティの知識

WindowsやMacなど、パソコンに搭載されているOSの種類によってもセキュリティを構築する方法は異なります。そのため、セキュリティエンジニアには端末ごとのセキュリティの知識が必要になります。


OSにもさまざまな種類がありますが、最低でもWindowsとMac OSの関する知識は押さえておきましょう。

4:暗号化や認証技術の知識

ネットワーク通信には暗号化や認証技術が用いられています。セキュリティエンジニアとしてセキュリティシステムをサイバー攻撃から守るためには、暗号化や認証技術に関する知識が求められます。


また、暗号化には数学の知識やサーバーに実装するスキルなども必要となります。

5:プログラミングスキル

セキュリティエンジニアはセキュアプログラミングのスキルが必要になるため、プログラミングスキルも必須となります。セキュリティに配慮したシステムを構築するにはセキュアプログラミングの知識が必要です。


プログラミング言語にもさまざまな種類がありますが、C言語などメジャーな言語のスキルを押さえておくと良いでしょう。

6:IT関連の法律や制度についての知識

セキュリティエンジニアにはIT関連の法律や制度に関する知識も必要です。セキュリティやネットワークなどの法律は年々変わっていくため、常に最新の知識を持っておく必要があります。


正しいセキュリティ関連の法律の知識を持っていないと、セキュリティ対策を行ったつもりで法律違反を行ってしまう可能性もあります。

セキュリティエンジニアに求められるスキルを知り対応しよう

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セキュリティエンジニアには、幅広い知識やスキルが求められます。


本記事で紹介したセキュリティエンジニアを目指す場合に取得したい資格やスキルなどを参考に、必要なスキルを身につけてセキュリティエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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