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カスタマーエンジニアの主な仕事内容|魅力と必要なスキルを詳しく解説

  • 公開日:2021-08-31 19:22:52
  • 最終更新日:2022-03-08 11:32:58
カスタマーエンジニアの主な仕事内容|魅力と必要なスキルを詳しく解説

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カスタマーエンジニアとは?

サラリーマン

カスタマーエンジニアとは、ITシステム導入の提案、提供、保守点検、修理などを行うITエンジニアのことです。


主に顧客が導入しているシステムの不具合を修理したり、定期点検をしてトラブルを未然に防いだりします。ITシステムを円滑に使えるように、顧客をサポートすることがカスタマーエンジニアの役割です。

カスタマーエンジニアの平均年収

NPO法人ITスキル研究フォーラム(iSRF)の2016年「IT技術者向けスキル診断調査レポート」によると、カスタマーエンジニアの平均年収は489万円です。


全てのエンジニア職の平均年収は502万円であるため、カスタマーエンジニアの年収はエンジニア職の中では平均的といえます。


また、外資系カスタマーエンジニアの年収は、約700万円と国内企業に比べて高い傾向です。ただし外資系には退職金制度がない企業や、福利厚生の充実度が低い企業もあるため、一概に比較はできません。


出典:2016年度スキル調査|NPO法人ITスキル研究フォーラム
参照:https://www.isrf.jp/home/event/chousa/docs/2016skillreport_it.pdf?_ga=2.24490686.505649364.1555645287-1372896026.1555518071

カスタマーエンジニアの将来性

ネット社会の現代では、ITやICTの普及率は今後も上昇すると予測されます。それに伴いカスタマーエンジニアの需要も高まるといえるでしょう。


なぜなら社会のデジタル化が進めば、ITやICTの専門知識を持ったエンジニアを多くの企業が必要とするからです。全ての企業がITやICTに精通した社員を雇えるわけではありません。そこで専門知識を持ったカスタマーエンジニアが、企業で必要とされるでしょう。


このような理由から、カスタマーエンジニアの将来性は高いといえるでしょう。

カスタマーエンジニアとシステムエンジニアとの違い

女性社員

システムエンジニアの主な仕事はシステムの「設計」で、カスタマーエンジニアはシステムの「導入」「点検」「修理」が主な仕事です。


つまり、システムエンジニアの構築したシステムを、カスタマーエンジニアが顧客に提供しメンテナンスします。


どちらもシステムに関わりのある職業ですが、システムエンジニアは「システムを構築する仕事」に対して、カスタマーエンジニアは「システムを管理する仕事」といえるでしょう。

カスタマーエンジニアの主な5つの仕事内容

秘書

顧客をサポートすることが、カスタマーエンジニアの基本的な仕事です。では具体的なカスタマーエンジニアの業務内容とはどういったものなのでしょうか。


この項目では、カスタマーエンジニアの主な5つの仕事内容をご紹介します。

1:システムの導入のサポート

システムの導入のサポートは、カスタマーエンジニアが行う仕事です。たとえば、システムの初期設定を行ったり、システムの取り扱い方法を顧客に説明したりして導入をサポートします。


カスタマーエンジニアの役割は、システム導入をサポートして顧客がシステムを円滑に使えるようにすることです。

2:システムの保守・点検・修理

カスタマーエンジニアのメインとなる仕事が、システムの「保守」「点検」「修理」です。システムに不具合が発生しないように、カスタマーエンジニアはシステムを監視し、システムの点検を行います。


システムに不具合が発生した場合は、カスタマーエンジニアが対応・修正します。そのほかにも、システムの監視やバージョンアップなどもカスタマーエンジニアの仕事です。

3:機器の選定・提案

顧客の導入するシステム機器の選定・提案もカスタマーエンジニアの仕事です。カスタマーエンジニアは顧客のニーズを理解して、最適なシステムを提案できるように努めます。


たとえば、システム導入の予算や機器のスペック、サイズなどを顧客のニーズに合わせて選定します。密なコミュニケーションを取りながら、顧客のニーズに合ったシステムを提案します。


顧客のニーズに合わせたシステム機器を選定・提案することは、カスタマーエンジニアの大切な仕事です。

4:トラブルの対応

システムにトラブルが発生した場合は、カスタマーエンジニアが対応します。トラブルの原因を見つけ出し、問題点を改善することがカスタマーエンジニアの仕事です。


たとえば、トラブルの改善にシステムの修繕が必要であれば、開発チームと連携して問題を解決しなければなりません。このようにカスタマーエンジニアは全てのトラブルに対応し、問題点を改善していきます。

5:客先へ機器の設置

顧客が導入したシステムの設置も、カスタマーエンジニアの仕事です。実際にシステムを導入する現場にいき、システム機器を使用できる状態に仕上げます。


たとえば学校にパソコンシステムを導入する場合、カスタマーエンジニアが決められた場所にパソコンを設置します。場合によっては、カスタマーエンジニア自ら電源確保のための回線工事をしたり、環境整備を行ったりしなければなりません。


このようにカスタマーエンジニアは、客先へ機器を設置する仕事も行います。

カスタマーエンジニアを目指す5つの魅力

パソコン

ここまでは、カスタマーエンジニアの仕事内容について紹介してきました。ここからは、システムの保守・点検・修理をメインに行うカスタマーエンジニアの仕事には、どのような魅力があるのかご紹介します。

1:フリーランスとして働ける

カスタマーエンジニアはフリーランスに向いていない仕事といわれますが、フリーランスとして活躍することも可能です。


フリーランスに向いていないといわれる理由は、主な仕事内容がシステムの保守・点検・修理など、個人だけでは対応しにくいからでしょう。


しかし、IT関連のスキルやプログラミング能力が高いエンジニアは、フリーランスとして独立しています。実際に、カスタマーエンジニアのフリーランスとして働いている方は、一定数います。

>> フリーランスエンジニアに多い職種の仕事内容|働き方の種類や案件獲得方法も解説

>> フリーランスエンジニアになる7つのメリット|向いている人の特徴も解説


2:文系でも働ける

文系でも働けるのが、カスタマーエンジニアです。カスタマーエンジニアは理系・文系を問わず人材募集しています。理由としては、カスタマーエンジニアの採用には、コミュニケーション能力が重要視されていることが挙げられます。


カスタマーエンジニアは顧客と頻繁にコミュニケーションを取らなければなりません。そのため、文系であってもコミュニケーション能力の高い人材を企業は求めているでしょう。


とはいえ、理系の学校を卒業している人や、プログラミング経験者の方が採用率は高い傾向といえます。文系の人は、IT関連の資格を取ったりプログラミングスクールでスキルを身に付けた方が採用率が上がるでしょう。

3:やりがい・モチベーションを高めやすい

前述したように、カスタマーエンジニアは顧客と接する機会の多い仕事です。そのため、顧客をサポートしている現場では、仕事のやりがいや達成感をダイレクトに感じられるといえます。


たとえば、現場で顧客から感謝の言葉を頂けばモチベーションが高まるでしょう。カスタマーエンジニアは、顧客とのコミュニケーションによって、やりがいとモチベーションを高められるでしょう。

4:キャリアパスによって年収アップが見込める

カスタマーエンジニアは、キャリアパスによって年収アップが見込めるでしょう。カスタマーエンジニアの具体的なキャリアパスは、システムエンジニアやインフラエンジニア、営業職への転身、またはエンジニア管理職へのキャリアアップです。


プログラミングのスキルを磨けば、システムエンジニアやインフラエンジニアに転身できます。また、カスタマーエンジニアとしてコミュニケーション能力を鍛えれば、営業職へのキャリアパスも可能でしょう。


スキルを磨くことでカスタマーエンジニアには、さまざまなキャリアパスの可能性が見えてきます。

5:インフラエンジニアに転職しやすい

カスタマーエンジニアは、インフラエンジニアに転職しやすい仕事です。なぜならインフラエンジニアとカスタマーエンジニアの仕事内容は、共通している部分が多いといえるからです。

>> インフラエンジニアの主な仕事内容とは?未経験で取得できる資格も紹介

>> 未経験でもインフラエンジニアになれる?勉強するべき資格なども詳しく紹介

>> 【7パターン別】インフラエンジニアの平均年収|必要とされる能力も紹介


たとえば、インフラエンジニアの仕事には「システムの保守・点検」の業務があります。「システムの保守・点検」はカスタマーエンジニアの核となる仕事です。このように、カスタマーエンジニアは、共通点の多いインフラエンジニアへの転職がしやすい仕事といえます。

カスタマーエンジニアになるために必要な6つのスキル

男性社員

この項目では、カスタマーエンジニアになるために必要な6つのスキルをご紹介します。


カスタマーエンジニアは、エンジニアとしての基本的なスキルのほかに「ソフトウェアの仕事のスキル」、「ハードウェアの仕事のスキル」が必要です。カスタマーエンジニアに必要な資格なども合わせて紹介します。

1:プログラミングスキル

カスタマーエンジニアには、基本的なプログラミングスキルが必要です。保守や点検、修理などの業務では、システムエンジニアとコミュニケーションを取りながら問題を解決します。


プログラミングなどのITスキルがないと、システムエンジニアとのコミュニケーションを円滑に取れません。業務の生産性を上げるためにも、システムエンジニアとの円滑なコミュニケーションが必要でしょう。


そのため、カスタマーエンジニアには、プログラミングスキルが求められます。カスタマーエンジニアにとって、プログラミングは欠かせないスキルのひとつといえます。

2:ITに関する専門知識

ITに関する専門知識が、カスタマーエンジニアには必要です。顧客へわかりやすくシステムを説明したり、不具合が生じたシステムの解決策を提案したりするには、ITの専門知識に精通していなけれなりません。


とくにハードウェアを扱うカスタマーエンジニアを目指す方は「ITパスポート」「基本情報技術者」の資格を持っていると役立つでしょう。どちらの試験も、ITに関する基本的な知識と技能が必要です。


出典:情報処理技術者試験|IPA独立行政法人情報処理推進機構
参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/

3:現場での迅速な対応力

トラブルが発生した場合、カスタマーエンジニアには迅速な対応が求められます。


迅速にトラブルに対応するためには、冷静な判断力とシステムに関する多面的な知識が必要です。カスタマーエンジニアとしてさまざまなトラブルの経験を積むことで、対応力は磨かれていくでしょう。

4:コミュニケーション能力

カスタマーエンジニアには、顧客とやり取りをするためのコミュニケーション能力が必要です。


たとえば、システムの知識がまったくない顧客もいます。そのような場合でも、カスタマーエンジニアは顧客にシステムのことをわかりやすく説明しなければなりません。難しい内容を噛み砕いて伝えられれば、顧客の満足度も上がるでしょう。

5:保守点検に関する専門知識

ハードウェアを扱うカスタマーエンジニアは、保守点検に関する専門知識と資格が必要です。資格保有者でなければ電源・通信の保守点検はできないでしょう。


資格は「電気工事士」「認定電気工事従事者」「工事担当者」この3つのうちのいずれかが必要です。ハードウェアを扱うカスタマーエンジニアを目指す方は、資格を取得しておきましょう。


出典:電気技術者試験センター|一般財団法人電気技術者試験センター
参照:https://www.shiken.or.jp/

6:日常会話レベルの英語力

外資系のカスタマーエンジニアは、日常レベルの英語力を必要とする場合があります。仕事のやり取りを英語で行う企業が外資系の可能性もあるからです。


また、海外支社への転勤がある企業や、顧客が外国人の場合は英語力を必要とします。カスタマーエンジニアには、英語のスキルは必須ではありません。しかし外資系で働く場合には、必要になることもあるでしょう。

カスタマーエンジニアが活躍する企業3選

サラリーマン

カスタマーエンジニアは、専門的なスキルと知識を必要とします。ではカスタマーエンジニアのスキルと知識を活すためには、どのような企業がよいのでしょうか。この項目では、カスタマーエンジニアが活躍する企業を3つご紹介します。

1:製造メーカー

製造メーカーでは、多くのカスタマーエンジニアが活躍しています。自前の工場を持つ製造メーカーでは、さまざまなシステム機器を導入しています。


そのため、システムを管理するカスタマーエンジニアが必要です。たとえば、大きな製造メーカーでは、カスタマーエンジニアを常駐させてシステム管理しています。需要の高い製造メーカーの業務を熟知しておくと、カスタマーエンジニアのキャリアアップにも繋がるでしょう。

2:OA機器メーカー

コピー機やプリンターを扱うOA機器メーカーは、カスタマーエンジニアを重宝します。


OA機器メーカーにとって、システム機器は必須のハードウェアだからです。機械の入れ替え、保守点検などを行うカスタマーエンジニアは、OA機器メーカーにとって必要不可欠な存在といえるでしょう。

3:IT機器導入・設置サービスを行う企業

IT機器導入・設置サービスをする企業も、カスタマーエンジニアを必要としています。このような企業では、パソコンの入れ替え作業のアドバイスをしたり、パソコン周辺機器のトラブルを改善したりといった業務を、カスタマーエンジニアが行うでしょう。


IT機器導入・設置サービスをする企業のカスタマーエンジニアは、ソフトウェアに精通しているエンジニアが多い傾向です。

今後の需要も高いカスタマーエンジニアを目指そう

会議中にメモを取る人

カスタマーエンジニアは、IT関連の知識やハードウェアに関する資格などさまざまなスキルが必要です。しかし、システムエンジニアのような専門知識は必要としないため、未経験者でも目指しやすい職業といえます。


また、IT社会の現代では、カスタマーエンジニアの需要は今後も高くなると考えられています。エンジニア職への転職を考えている方は、IT関連の知識を身に付けて、カスタマーエンジニアを目指してみるのもひとつの選択でしょう。


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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