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未経験からインフラエンジニアになるには?メリット・デメリットやキャリアアップなども解説

  • 公開日:2021-10-30 22:11:14
  • 最終更新日:2023-07-27 16:15:29
未経験からインフラエンジニアになるには?メリット・デメリットやキャリアアップなども解説

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そもそもインフラエンジニアとは

パソコン画面

インフラエンジニアとはIT業務におけるインフラの設計や構築、運用保守を行うエンジニア職のことです。インフラとはもともと「土台」や「基盤」という意味を持つ言葉で、人々の生活に欠かせない水道やガス、電気などのことをインフラと呼びます。


IT業界ではシステムを動かすために必要なサーバーやネットワークのことをインフラと呼び、インフラエンジニアはこれらのITインフラに特化した業務を行います。

インフラエンジニアの仕事のポイント4つ

パソコンハイテク

インフラエンジニアという言葉は知っていても、具体的にどのような仕事なのかわからないという方は多いでしょう。インフラエンジニアは一般的にイメージされるエンジニアと違い、基本的にサーバーやネットワークに関連した業務を行います。


ここではインフラエンジニアの仕事のポイントを紹介していきますので、参考にしてみてください。

1:サーバーとネットワークの設計を構築・管理する

インフラエンジニアには、大きく分けてサーバーエンジニアとネットワークエンジニアの2種類があります。しかし、業務ではどちらの知識も必要とされるケースが多く、サーバーとネットワークの設計、構築、管理など全般業務を行っています。


システムを稼働させるにはサーバーが必要になるため、サーバーの選定から構築後のテストまでインフラエンジニアが担います。また、システムを利用するにはネットワークが必要なケースが多いため、ネットワーク環境の構築も行います。

2:メンテナンスは欠かせない

サーバーやネットワークなどのITインフラが停止すれば、それらを利用しているシステム全てに影響が出ます。システムが停止している時間が長くなるほど損害も大きくなることから、ITインフラは常に安定的に利用できる必要があります。


そのため、サーバーやネットワークの監視を行い、異常がないかチェックし、メンテナンスを行うことが必須になります。

3:セキュリティ対策が必須

近年ではサイバー攻撃も年々巧妙化しており、インターネット上にある機密情報は常に狙われています。サーバーやネットワークなどのインフラに脆弱性があり、そこを狙われてしまうとインフラを利用することができず、すべてのシステムが停止してしまいます。


そのため、インフラエンジニアにはサーバー側とネットワーク側それぞれでセキュリティ対策を行い、セキュリティを確保することが求められます。

4:ITの基盤を担う

サーバーやネットワークはどのようなシステムを利用する場合でも必要となるITの基盤です。ここまで紹介したとおり、インフラエンジニアはこれからのITにとっての基盤を担う存在となります。


近年ではオンプレミスではなくクラウド上にITインフラ構築するケースも増えてきているため、インフラエンジニアにはクラウドに関する知識も求められるようになってきています。

インフラエンジニアの役割6つ

パソコンを使う女性

ひと口にインフラエンジニアと言っても、その役割は多岐に渡ります。サーバーやネットワーク、データベース、セキュリティなど、求められる知識やスキルも多いです。


ここではインフラエンジニアの役割について解説していきますので、どのような役割を持つのか参考にしてみてください。

1:ネットワークエンジニア

インフラエンジニアの役割の1つはネットワークエンジニアです。ネットワークエンジニアとは、ネットワークの設計図を作成し、実際にコンピュータとサーバーとを接続してデータのやり取りができる環境を構築することが主な仕事です。


また、ネットワークが繋がらないといったトラブルが発生することも多いため、ネットワークエンジニアにはトラブルを解決していくスキルも求められます。

>> ネットワークエンジニアの主な仕事内容|やりがいや求められる知識・スキルを解説

2:サーバーエンジニア

サーバーエンジニアはシステムの規模などに合わせたサーバーの選定や設計、構築、テストなどを行うインフラエンジニアです。どのようなシステムでもサーバーは必要になるため、インフラエンジニアはサーバー運用の専門家でもあります。


また、近年ではクラウド環境上にサーバーを構築するIaaSを利用した設計を行うケースも増えてきていることから、サーバーエンジニアにはAWSやMicrosoft Azureなどのクラウドの知識も求められます。

>> サーバーエンジニアとして活躍するために取得したい資格7選|メリットも紹介

3:データベースエンジニア

データベースエンジニアとは、システムやアプリケーションが使用するデータベースの設計や開発、運用管理などを行うエンジニアです。


インフラエンジニアの業務の中にはデータベースを含めたシステムを稼働させるための設計や構築、運用が含まれているため、データベースエンジニアとしての業務もインフラエンジニアの役割の1つです。

>> データベースエンジニアとは?将来性や持っておくと良い資格4選も紹介

4:インフラ運用エンジニア

稼働しているITインフラを継続的に動作させるために、インフラの運用業務を行うこともインフラエンジニアの仕事です。快適にシステムが利用できるように、ネットワークの最適化などを行います。


また、インフラの運用業務はシステムのログを取ったり点検を行ったりする通常時運用と、障害発生時の緊急対応である障害時運用の2つに分けることができます。

5:インフラ保守エンジニア

ITインフラに定期的なメンテナンスを行うインフラの保守業務もインフラエンジニアの仕事です。保守業務はセキュリティのアップデートやシステム拡張などのメンテナンスを行うことです。


また、インフラに不具合が発生した場合の修正や復旧作業も保守業務の1つです。システムが正常に動作しているかどうか監視を行い、障害が発生した場合はどの部分で障害が発生しているのか迅速に原因究明を行い、復旧作業を行います。

6:セキュリティエンジニア

インフラにはサイバー攻撃に対するセキュリティ対策が必要になるため、インフラエンジニアにはセキュリティエンジニアとしての側面もあります。


データベースへの不正侵入などを防ぐためのセキュリティ設計や、ウィルスの脅威に対抗するためのサーバーOSに関するセキュリティ知識も必要になります。


>>セキュリティエンジニアってどんな仕事?必要な知識や資格もあわせて紹介

未経験でもインフラエンジニアになれる理由

そんなインフラエンジニアですが他のエンジニア職より未経験でも転職しやすいと言われています。


その理由は以下になります。

未経験者でも取り組みやすい業務がある

インフラエンジニアはまず、運用監視業務にアサインされることが多いです。


この業務ではインフラが正常に稼働しているかを監視したり、異常時にトラブル対応を行ったりします。


一見すると難しそうに見えますが、企業によってはマニュアル化されているところもあり、それに沿って点検したり、パッチを実行すればよいので比較的取り組みやすい内容となっています。


そのため、プログラミングの知識が乏しい未経験者でも採用されやすいです。

インフラエンジニアが不足している

エンジニア職と言えばコーディングなどができる開発系エンジニアに人気が集中しがちです。


そのため相対的にインフラエンジニアを希望する人が少ない傾向にあり、慢性的に人手不足の状況にあります。


特に新卒採用でその傾向が顕著であるため、別途採用をかけている企業が多いです。


そのため、未経験でもインフラエンジニアに採用されやすいです。

文系でも採用されやすい

近年のIT産業は人材が不足しているため、文系や理系の背景を問わず多様な人材を採用しています。


特にITインフラの分野は、情報系学科でも詳しく教えていないため、文系出身者でも採用のチャンスが高まっています。


関連記事:「文系出身でインフラエンジニアになれるのか」と不安に思う僕へ

未経験でインフラエンジニアを目指すメリット

プログラミングをする女性

インフラエンジニアはサーバーやネットワークをはじめとしたITインフラやセキュリティに関する知識が必要になります。それでは未経験からインフラエンジニアを目指すことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。


ここでは未経験でインフラエンジニアを目指すメリットを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。


ニーズがあるため転職しやすい

インフラエンジニアの技術は、小規模から大規模まであらゆる業界・業種で需要があります。


その上に先に触れたように慢性的な人材不足があります。


そのため、転職市場では常にインフラエンジニアのポジションが存在します。


インフラエンジニアとしてのスキルと経験を持つことで、自分にあった職場を見つけやすいと言えます。

幅広い知識が身につけられる

インフラエンジニアはサーバー管理、ネットワーク構築、データベースの運用、クラウドサービスの活用、セキュリティ対策といった多岐にわたる知識と技術を必要とします。


それらを学びスキルを身に付けることで幅広いITの知識が身につくと同時に、様々な場面で活躍できるようになります。


例えば、インフラエンジニアの幅広い知識やスキルは近年注目されているデジタルトランスフォーメーションを実現するために重要な役割を果たします。


デジタルトランスフォーメーションは企業がテクノロジーを活用してビジネスを効率化し、変革する取り組みです。インフラエンジニアは、クラウドの適用、セキュリティ保護、データ管理、システムの安定性、作業の自動化などを通じて、この変革を実現する基盤を作る役割を果たします。


これにより給与や待遇の向上だけでなく、より大きなプロジェクトや重要な役割への参加を可能にします。

キャリアパスが幅広い

インフラエンジニアはネットワークやサーバーなどITインフラの特定の領域でのスペシャリストになることが可能です。


さらに、プロジェクトのマネジメント経験を積むことで、ITプロジェクトマネージャーやITコンサルタント、さらには経営層としてのキャリアパスも存在します。


このようにインフラエンジニアは幅広いキャリアパスが選択できるのがメリットです。

新しいスキルを身に付ければ一気に収入が上がる

インフラの領域では、新しい技術やツールが常に登場しています。


これらの新しいスキルを迅速にキャッチアップし習得することで専門性が高まり、それが収入アップに直結することが多いです。


特に、クラウド技術やセキュリティに関する知識を深めると、高い給与を求めることができるポジションに就くチャンスも広がります。

未経験でインフラエンジニアを目指すデメリット

パソコン修理

インフラエンジニアを目指すメリットについて紹介してきましたが、一方でインフラエンジニアとして働く上でデメリットもあります。


ここでは未経験でインフラエンジニアを目指す際に知っておくべきデメリットをご紹介します。


  • 就職・転職後も絶えず勉強する必要がある
  • 将来性はあるが転職後すぐは給料が低い
  • シフト制で土日や深夜勤務がある
  • 急な障害対応がある
  • 現場を転々とする可能性もある


それぞれ詳しく説明します。

就職後も絶えず勉強する必要がある

インフラエンジニアは未経験からでも就職・転職することができますが、その後も勉強し続ける必要があります。


特に最初はITの専門用語すらわからず戸惑うことが多いでしょう。


マニュアル通りの運用業務であっても困るケースが考えられるため、仕事をしながら自主的に知識を身に付けていく必要があります。


またその後のキャリアアップのためにも自主的に勉強したり資格を取得することが大事です。

将来性はあるが転職後すぐは給料が低い

インフラエンジニアとしてのキャリアには将来性がありますが、未経験からスタートする場合、初めのうちは給料が低めに設定されることが一般的です。


しかし経験やスキルを積むことで給与も順次上がっていくので、長期的な視点でキャリアを見据えることが重要です。

シフト制で土日や深夜勤務がある

ITインフラは24時間365日、システムが安定して稼働し続けるために運用・監視が必要となります。


そのため、シフト制が導入されていることが多く、夜間や週末にシフト勤務を担当することがあります。


特に、メンテナンス作業は業務の影響を最小限に抑えるために夜間や休日に行われることが多く、この時間帯に勤務することが必要になる場合もあります。

急な障害対応がある

サーバーのダウンやネットワークの障害など、業務やサービス運営に直接影響する問題が発生した際、即座に対応しなければなりません。


これにより、休日や夜間でも対応を求められることがあります。

現場を転々とする可能性がある

多くのインフラエンジニアはプロジェクトベースでの仕事が中心となるため、プロジェクトの期間や内容に応じて異なる現場や企業に派遣されることがあります。


これは多様な経験を積むチャンスでもありますが、一方で安定した勤務地を求める人にはデメリットになります。

インフラエンジニアに向いている人の特徴4つ

パソコンを使う男性

インフラエンジニアにはさまざまなスキルが必要とされます。そのため、インフラエンジニアを目指す場合は適性があるかどうかあらかじめチェックしておくのがおすすめです。


ここではインフラエンジニアに向いている人の特徴を解説していきますので、一度自分と照らし合わせてみてください。

1:論理的な考え方ができる人

インフラエンジニアの仕事にはサーバーやネットワークの設計、構築が含まれますが、これらはクライアントの要望を機器、ニーズを満たすように設計する必要があります。クライアントの要望をコンピュータ上で正確に再現するには、論理的に考えられるスキルが必要です。


インフラエンジニアの仕事は何事に対しても物事に筋道を立てて考えることが求められるため、論理的な思考ができる人は向いていると言えるでしょう。

2:コミュニケーション力がある人

インフラエンジニアはさまざまな人と関わることになるため、円滑に仕事を進めていくためには高いコミュニケーション力が求められます。


クライアントはもちろん、社内の他のエンジニアや他の部署の人とも連携を取り、協力しながら業務を行うことになります。プロジェクトが大きくなるほど関わる人も増えていくため、コミュニケーション能力は重要になるでしょう。

3:コンピュータ・ITに興味がある人

インフラエンジニアが覚えるべきIT知識は膨大な量があるため、そもそもコンピュータやITに興味がある人でなければ勤まりません。IT業界は技術の進歩のスピードが速いため、トレンドであったはずの技術がいつの間にか廃れているといったケースも珍しくはありません。


しかし常に自分から積極的に新しいIT知識を覚えていくことができる人であれば、未経験からでもインフラエンジニアとして成長する可能性があります。

4:新しい分野にチャレンジするのが好きな人

インフラエンジニアの仕事はすぐに解決できないような難しい案件にぶつかるケースもあります。


そういった状況でもインフラエンジニアとして解決していかなければいけないため、難しい問題や新しい分野であってもチャレンジすることが好きな人はインフラエンジニアに向いています。


関連記事:インフラエンジニアに向いている人とは?適性や必要なスキルについて解説

未経験からインフラエンジニアになる方法

プログラミング

未経験からインフラエンジニアになる方法としては以下の方法があります。

資格を取得する

インフラ関係の資格を勉強することで必要な知識を体系的に学ぶことができます。


特にインフラエンジニアは他のエンジニア職に比べて資格で学んだことが実務に活かしやすいです。


また、資格を取得していることで未経験であっても収入がアップしやすいです。


関連記事:インフラエンジニアにオススメの資格12選|必要なスキルなども紹介

プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールによってはプログラミングの基礎だけでなく、ネットワークやデータベースに関する知識、Linuxの操作方法やクラウドサービスの基本的な使用方法など、インフラエンジニアが必要とする知識や技能を習得することが可能です。


また、現実の業務を再現したプロジェクトを通じて、実践的な能力を養うこともできます。


さらに、卒業後に就職をサポートしてくれるスクールも存在します。

未経験OKの企業に直接応募する

先に触れたようにインフラエンジニアの人材は慢性的に不足しているため、未経験でも中途採用の募集をかけている企業も多いです。


そういった企業を探して自分で応募する方法があります。

転職サイト・エージェントを活用する

未経験のインフラエンジニアの募集を効率的に探すには転職サイトやエージェントを活用することがおススメです。


特にエージェントは、自分のスキルや経験、希望を踏まえて、適切な求人を紹介してくれます。

未経験からインフラエンジニアになる際の会社選びのポイント

さて、未経験からインフラエンジニアの就職・転職を目指す場合、どのような会社に入社するかも重要です。


ここでは会社選びのポイントについて解説します。

研修制度がある

未経験からインフラエンジニアに転職した後、着実に成長していくために研修制度はとても重要です。


具体的には研修プログラムやトレーニングセッションがある会社を選ぶようにしましょう。


また、社員同士との知識交換や勉強会の開催など社内で教えあう土壌がある企業だと成長も早いです。

資格取得の支援制度がある

研修制度以外にも「資格取得の支援制度があるかどうか」も大事なポイントです。


というのも資格はキャリアアップのための強力な武器で転職の際にも評価されるポイントだからです。


その他に資格取得の支援制度がある企業は、従業員のスキルアップを真剣に考えていると言えます。


支援制度には資格の受験料全額補助、勉強用の教材購入補助、資格取得時の報奨金などがあります。


これらの制度があるかどうかを予め確認しておきましょう。

キャリアアップできる環境

インフラエンジニアとしてのキャリアを築くには、キャリアアップの機会がある企業を選ぶことが重要です。


具体的には運用監視のみだけではなく、構築や要件案件などの上流工程にも携われるかどうかキャリアアップできるような環境にあるかどうか確認しておきましょう。


その他にも明確なキャリアパスや評価基準が存在するか、プロジェクトマネージャーなど責任を担当できるチャンスがあるかを確認しましょう。

未経験からインフラエンジニアになるために身に付けたい技術・資格6選

パソコンを使う人

未経験からインフラエンジニアを目指す場合、業務を行う上で必要なスキルを習得する必要があります。また、資格を取得すれば必要な知識やスキルを持っていることを証明できます。


ここでは未経験からインフラエンジニアになるために身に付けたい技術や資格6選を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1:仮想ネットワークの技術・知識

仮想ネットワークとは、物理コンピュータ上に仮想的なコンピュータを作り、実際のコンピュータのように稼働させる技術を指します。仮想ネットワーク技術はインフラエンジニアに求められる技術の中でも、近年特に注目されています。


仮想ネットワークの種類としてはHyper-VやVMwareなどがあるため、これらを扱えるスキルを習得しましょう。

2:Cisco技術者認定(CCNA)

Cisco技術者認定はシスコの基本知識を認定する資格です。Cisco技術者認定はアメリカのシスコシステムズが認定しているネットワーク系資格で、ネットワークエンジニアに人気があるベンダー資格です。


試験はアソシエイト、プロフェッショナル、エキスパートなどの難易度別に分かれており、CCNAはアソシエイトレベルの資格となっています。取得することでネットワーク技術者としてのスキルを証明することができるため、インフラエンジニアへの転職でも役に立ちます。


出典:シスコの認定|シスコシステムズ合同会社

3:Linux技術者認定(LPIC)

Linux技術者認定試験(LPIC)は中立な立場からLinux技術者としてのスキルを認定する資格試験です。世界的に通用する国際的な資格となっており、基礎知識を測るLPIC Essentialsや、LPIC-1、LPIC-2、LPIC-3などのレベルに分かれています。


企業ではLinuxをサーバー機器のOSとして使用しているケースも多いため、インフラエンジニアに役立つ資格となっています。


出典:Linux技術者認定試験|一般社団法人エデュコ

4:ITパスポート

ITパスポートはITに関する基本的知識を認定する国家試験です。経済産業省が実施している情報処理技術者試験の1区分で、学生から社会人まで幅広い層に人気のある資格です。


国家試験ですが他の情報処理技術者試験と比較すると難易度は高くはないため、これからインフラエンジニアを目指すという方はまずはITパスポートに挑戦してみるのも良いでしょう。


エンジニアはもちろん、あらゆる業種や職種で求められるITや経営全般の総合的知識を身につけることができます。


出典:ITパスポート試験|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)

5:基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、高度IT人材になるために必要な基本的な知識やスキルを有していることを証明できる国家資格です。ITパスポートと同じく情報処理技術者資格の1区分で、難易度はワンランク上のスキルレベル2に相当します。


試験範囲が非常に広範囲であるため、基本情報技術者試験を取得することでインフラエンジニアに必要なネットワークやデータベース、セキュリティなどの知識を習得できます。

>> 基本情報技術者試験はどんな内容?勉強法や受験するメリットについても解説


出典:基本情報技術者試験(FE)|独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)

6:LL言語・C言語

LL言語やC言語が扱えればシェルプログラムを作成することができます。インフラエンジニアの仕事の中でも簡単な処理を実装するためにシェルプログラミングを用いるケースがあるため、LL言語やC言語を扱えるインフラエンジニアは頼りにされるでしょう。

未経験からインフラエンジニアになった後のキャリアパス

それでは最後に未経験からインフラエンジニアになった場合のキャリアパス例をご紹介します。

これはあくまで一例であり、実際の経験によって進路が異なることをご理解ください。

初心者ステージ

運用・監視業務に従事します。


LinuxサーバーのCPUやメモリ使用率のモニタリング、エラーログの確認などを担当します。


そして先輩エンジニアのもとで学びながら、基本的なコマンド操作やシステム管理ツールの使い方を学んでいきます。

中級者ステージ

ネットワーク設計やサーバー構築などを担当します。


例としてクラウドプロバイダ(AWS、Azure、GCPなど)を学び、クラウドインフラの構築と運用を行います。


さらに自動化ツール(Ansible、Terraformなど)を導入します。

上級者ステージ

システム全体の設計や新プロジェクトのリーダーを担当します。


企業の成長に伴い、新たなデータセンターの設立や、既存のデータセンターの拡張が必要になることがあります。


その際に物理的な設備の配置やネットワークの設計、パフォーマンスの最適化などを含む包括的なインフラの設計を行います。


また、新人エンジニアの教育・育成などを担当します。

エキスパートステージ

プロジェクトのリードエンジニアとして、組織全体のIT戦略立案や新技術導入を主導します。


企業全体のクラウド戦略の立案、次世代ネットワーク技術の導入、ビジネス部門との調整役などを担当します。


以上がインフラエンジニアのキャリアアップ例となります。

未経験でもインフラエンジニアに挑戦してみよう

パソコンを使う人

必要な知識やスキルを身につけることで、未経験からでもインフラエンジニアに挑戦することは可能です。


ぜひ本記事で紹介したインフラエンジニアの役割や未経験でインフラエンジニアを目指すメリット、身に付けたい技術や資格などを参考に、十分なスキルを身につけてインフラエンジニアを目指しましょう。


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。

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