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ゲームプログラマーの仕事内容は?必要なスキルにやりがいなども解説

  • 公開日:2021-10-30 22:11:14
  • 最終更新日:2022-09-14 14:25:38
ゲームプログラマーの仕事内容は?必要なスキルにやりがいなども解説

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ゲームプログラマーとは?

パソコンを使う人

ゲームプログラマーとは、ゲーム開発に関連したプログラミングを行うエンジニアです。仕様書のとおりにゲームが動作するように開発することが仕事です。


ゲームの開発にはプログラミング言語やゲーム開発エンジンのUnityなどを使用しますが、開発対象のゲームによって必要とされるスキルは異なります。本記事ではゲームプログラマーについて紹介していきます。

ゲームプログラマーが開発するゲーム3種類

コントローラー

ゲームには「スマホゲーム」「オンラインゲーム」「コンシューマーゲーム」といった種類があり、同じゲームプログラマーでも開発するゲームの種類によって必要なプログラミング言語やスキルは異なります。


ここではゲームプログラマーが開発するゲームの種類について、それぞれ解説していきます。

1:スマホゲーム

スマホゲームとはAndroidやiPhoneで遊べるゲームのことです。スマホゲームの開発では、Androidの場合はJavaやKotlin、iPhoneの場合はSwiftやObjective-Cなどのプログラミング言語のスキルが必要になります。


また、UnityやCocos2d-xなどのゲームエンジン、アニメーションに関する知識なども求められるでしょう。

2:オンラインゲーム

オンラインゲームとは、インターネットを利用して不特定多数の人と一緒に遊べるゲームのことです。オンラインゲームにはRPGやソーシャルゲームなどの種類があります。


オンラインゲームの開発にはJavaやPHP、Python、Rubyなどのプログラミングスキルが求められます。また、Webサーバーやデータベースの関する知識やスキルも必要です。

3:コンシューマーゲーム

コンシューマーゲームとは、一般の家庭用ゲーム機で遊ぶゲームのことです。PlayStationやNintendo Switchなどのソフトを開発するのが、コンシューマーゲームのゲームプログラマーの仕事です。


コンシューマーゲームのゲーム開発で必要なスキルはC系言語やUnityなどのスキルになります。また、アニメーションやグラフィックスなどのスキルも必要になるでしょう。

ゲームプログラマーの5つの仕事内容

パソコン

ゲームプログラマーの仕事は開発するゲームによっても異なりますが、代表的な仕事内容もあります。それでは、ゲームプログラマーはどのような業務を行っているのでしょうか。


ここではゲームプログラマーの仕事内容について解説していきますので、参考にしてみてください。

1:プログラミング環境を整える

ゲームプログラミングを行うには、まずはプログラミング環境を整える必要があります。必要なゲームエンジンやミドルウェアなどを使ってゲーム開発を行うための開発環境を構築しましょう。


使用するツールは現場によっても異なりますが、コードのバージョン管理システムや統合開発環境などの設定を行っていきます。

>> 効率のいいプログラミングの勉強法とは?言語別やツール別に分けて紹介

2:ゲーム仕様書に沿ったプログラミング

プログラミング環境の構築を終えた後は、実際にゲーム仕様書に沿ってプログラミングを行っていきます。ゲーム開発に限らず、システム開発などのプログラミングの現場では複数人のエンジニアがチームになって作業を行うのが一般的であるとされています。


ゲーム開発の場合はゲームシステムやシナリオ動作、効果音の設定など、それぞれ担当にわかれてプログラミングを行っています。また、デザイナーなどの職種とも連携して開発を行います。

3:ゲームの動作テストとデバッグ

動作するようになったプログラムが仕様どおりになっているかどうか、ゲームの動作テストデバッグを行います。また、動作テストやデバッグの際に不具合が見つかった場合は修正を行い、再び動作テストやデバッグを行うという作業を繰り返します。


デバッグは緻密で手間のかかる作業ですが、バグを減らしてゲームのクオリティを向上するために必要な作業です。

4:バグの修正や機能の改善

前述のとおり、デバッグ作業でバグが見つかった場合は修正を行います。また、デバッグ作業が終わった後にプレイしてみておかしな動作や操作しにくい点などが見つかった場合には、適宜機能改善などを行います。


ゲームをプレイするのはユーザーなので、ユーザー目線でおかしなところがないかしっかりチェックし、改善を行うこともゲームプログラマーの仕事です。

5:ゲームリリース後の対応

ゲームをリリースした後でも、プレイしたユーザーからの声を参考に、機能改善やコンテンツの追加などを行うことがあります。リリース後に対応を行う場合は、ダウンロードコンテンツやパッチなどの形で機能改善、新機能、コンテンツなどを提供します。


リリース後の機能改善や新機能の追加がゲームの評価に影響するケースもあるため、リリース後の対応もゲームプログラマーの仕事です。

ゲームプログラマーに必要な7つのスキル

ゲーム機

IT系の職種を目指している人の中には、ゲームプログラマーに興味があるという人もいるでしょう。それでは、ゲームプログラマーになるにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。

>> ゲームプログラマーになるためには?必要な技術や有効な資格試験も紹介


ゲームプログラマーに必要なスキルは、技術的なスキルとヒューマンスキルにわけることができます。ここではゲームプログラマーに必要なスキルを紹介していきます。

1:プログラミングスキル

ゲームプログラマーにはプログラミングスキルが必要です。開発するゲームやメーカーの方針などによって必要なプログラミングスキルは異なります。


たとえばオンラインゲームの場合はC++、iOS向けスマホゲームなら現在はSwift、Android向けスマホゲームならJavaなどが主流となっています。他にもJavaScriptやC#などの言語を使用するケースも多いため、開発したいゲームに合わせて学ぶ言語を選ぶと良いでしょう。

2:ロジカルシンキングのスキル

ゲームプログラマーには物事を順序立てて考えるロジカルシンキングのスキルが必要です。ゲームに限らず複雑なシステムを構築する場合、高いロジカルシンキングのスキルを持っていれば必要な機能ごとに効率的に開発していくことができるでしょう。

3:コミュニケーションスキル

ゲーム開発を行う際にはさまざまな人と協力することになるため、コミュニケーションスキルが必要になります。メンバーと協力して仕事をスムーズに進めていくには、適切なコミュニケーションを取って情報共有していく必要があるでしょう。


普段から周りのメンバーとコミュニケーションがとれていないと、相手からも敬遠されてしまいます。あまり人と関わるのが得意ではないという場合は、きちんと挨拶をするなど最低限のコミュニケーションがとれるようにしましょう。

>> エンジニアの上手なコミュニケーションの取り方14選|必要とされる要素とは

4:集中力と根気

ゲームプログラミングには集中力と根気が求められます。デバッグでバグを見つけては修正し、デバッグを行っては修正をするという作業を繰り返す必要があるため、ゲームプログラマーになるために集中力と根気を日ごろから意識しておくと良いでしょう。

5:数学の能力

ゲームプログラマーとしてアニメーション部分に関わる場合、数学などのスキルも求められます。ゲームでリアルな動きを表現したい場合など、数学や物理学に関する知識が必要になります。


携わる部分にもよるため実務で使用しない場合もありますが、3Dゲームのアニメーション周りを担当したい場合には数学の知識も身につけておくと良いでしょう。

>> プログラミングにおける数学の重要性|必要になる分野や知識の必要性も紹介

6:柔軟性

ゲームプログラマーには他のメンバーからの意見も柔軟に取り入れる柔軟性が求められます。


前述したように、コミュニケーションでは自分の意見をしっかりと伝えることも大切ですが、より良い関係を保ちながら仕事を進めていくためには、必要に応じて相手の意見を柔軟に取り入れることを心がけましょう。

7:ゲーム関連の情報収集能力

ゲームプログラマーには技術面だけでなく情報収集能力も必要です。近年では漫画やアニメ原作のゲームも多く登場しているため、人気のあるコンテンツは自分で情報収集しておきましょう。


世の中のトレンドがゲーム開発に活かせるケースもあるため、何事にも好奇心を持って情報をキャッチアップすることを意識します。

ゲームプログラマーの現状

ビル

ゲームが好きで将来ゲームプログラマーになりたいと考えている人であっても、ゲームプログラマーの将来性や年収などは気になっているでしょう。

>> ゲーム業界の10の現状|向いている人の特徴やこれからの課題も解説

近年ではソーシャルゲームの人気上昇によって、ゲームプログラマーの求人は多い状態になっています。ここではゲームプログラマーの現状について解説していきますので、参考にしてみてください。

現状と将来性

かつてはゲームプログラマーの仕事はコンシューマーゲームのソフト開発が主流でしたが、現在はスマホ向けのアプリゲーム開発の仕事も増加してきています。そのため、スマホアプリの開発ができるゲームプログラマーの需要が高くなってきています。


また、近年のeスポーツの盛り上がりによってゲームの市場が拡大していることもあり、ゲームプログラマー職は今後さらに期待されるでしょう。

平均年収

ゲームプログラマーの年収は300万~500万円程度が相場だと言えるでしょう。勤めているゲーム制作会社の規模にもよりますが、中小規模の企業であればこの程度になると言われています。


中には多く稼いでいるゲームプログラマーもいますが、長時間残業による残業代が含まれているという場合もあります。

>> ゲームプログラマーの年収っていくら?20代~60代までの収入を年齢別に紹介

ゲームプログラマーが感じる主な4つのやりがい

パソコン

プログラマーは他のエンジニア職と比べてもハードワークな現場になることがあります。しかしその分、ゲームプログラマーという仕事は大きなやりがいを感じることができる仕事でもあります。


そのため、ゲームが好きな人であればやりがいを感じながらキャリアアップしていける可能性もあります。ここではゲームプログラマーが感じる主なやりがいについて解説していきますので、参考にしてみてください。

1:ゲームが完成したときの達成感

ゲーム開発には時間がかかるだけでなく、納期前には土日出勤や残業、徹夜での作業などが発生することもあります。そのため苦労も多いと言われますが、チーム一丸となって制作したゲームが完成したときの達成感はその分大きなものになるでしょう。


また、完成したゲームを実際に自分でプレイしたときにも、大きなやりがいを感じることができます。

2:チーム開発の楽しさとスキルアップ

ゲームプログラミングの現場では複数人のチームで協力して開発を行うことになるため、チーム開発の楽しさを感じることができるでしょう。また、チーム開発だからこそ、メンバー同士で切磋琢磨してスキルアップしていくこともできます。


特にゲームプログラマーになって日が浅いときには周りの先輩に助けてもらうことになりますが、チームに優秀なゲームプログラマーがいればそこから学ぶことは多いでしょう。

3:最新技術によるゲーム開発に携われる

ゲーム開発の現場ではさまざまな最先端技術が利用されているため、先端技術を使った開発が行えます。近年ではゲーム市場も大きく拡大していることもあり、3D技術やVRなどの技術が活用されています。


そのため、3Dプログラミングなどの最新技術に触れてみたい人であれば、日々やりがいを感じながら仕事をすることができるでしょう。

4:リリース後の評価がモチベーションの向上に繋がる

ゲームはリリース後、プレイしたユーザーから評価をもらうことができます。他の業種のプログラマーの場合、開発するものによっては人の目に触れないようなものもありますが、ゲームプログラマーはリリース後にフィードバックが得られやすいのも特徴と言えるでしょう。


もちろん良い評価ばかりではありませんが、どのような評価であってもモチベーションアップにつなげることができるでしょう。

プログラミングを習得する3つの方法

パソコンを使う人

ゲームプログラマーを目指す場合、プログラミングスキルを習得することから始めましょう。プログラミングを身につけるには、本や学習ツールを使って独学したり、プログラミングスクールに通って勉強したりするといった方法があります。


ここでは最後に、プログラマー必須のプログラミングを習得する方法について解説していきます。

1:本や学習ツールで独学する

自分でモチベーションを保って勉強できる人であれば、本や学習ツールを使った独学でプログラミングを習得することができるでしょう。社会人の場合はスクールなどに通う時間がとれない人もいますが、本や学習ツールを使った独学であれば隙間時間で学習を進めることができます。


また、独学をする場合は本だけでなく、実際に手を動かしながら学ぶことも大切です。

2:プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールであれば、プロの講師から直接プログラミングを学ぶことができるでしょう。


独学の場合はわからないことがあっても自分で解決する必要がありますが、スクールであればその場で講師に質問することができます。

>> 無料体験・カウンセリングがあるプログラミングスクール12選!メリットも解説

3:Webサイトを利用する

Webサイトを使ってプログラミングを学習することもできます。プログラミングの学習におすすめのWebサイトとしては、Progateやドットインストール、Schooなどがあります。


Webサイトの中には短い動画でプログラミングの基礎を学べるものもあれば、実際に手を動かしてブラウザ上でプログラミングが体験できるものもあります。自分に合ったWebサイトで勉強してみると良いでしょう。

将来性のあるゲームプログラマーを目指そう

夕日とパソコン

ゲームプログラマーはゲーム開発におけるプログラミング工程を担当するエンジニアです。


ぜひ本記事で紹介したゲームプログラマーの仕事内容やゲームプログラマーに必要なスキル、ゲームプログラマーのやりがいなどを参考に、必要なスキルを身につけてゲームプログラマーを目指してみてはいかがでしょうか。


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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