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IT業界未経験者が社内SEを目指すための9つのポイント|就職が難しい理由は?

  • 公開日:2022-04-03 15:29:03
  • 最終更新日:2022-09-29 17:03:25
IT業界未経験者が社内SEを目指すための9つのポイント|就職が難しい理由は?

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未経験でも社内SEを目指せる?

男性

働きやすいイメージで人気の高い社内SEですが、応募枠が少なく、未経験者の募集自体も少ないとされています。

>> 社内SEとは何?働きやすいと言われる理由や仕事内容を詳しく紹介


ただし、社内SE未経験者であっても、コンサルティングやプロジェクトマネージャーといった職種の経験があると、転職や就職に有利になるといわれています。

社内SEのやりがい

パソコン

社内SEは、会社での交流やつながりが強いため、会社の一員としての意識も強くなり、それがやりがいにもつながりやすいといわれています。


社内SEであれば、腰を据えて取り組める環境で働くことができるため、キャリアアップもしやすくなります。こうした部分に魅力を感じることも多くなるでしょう。

社内SEの主なキャリアパス

社内SEのキャリアパスには、さまざまな選択肢があります。一般的なのは、社内SEとして他の企業へ転職する場合です。


この場合、中小企業であれば企画、システム開発、保守など幅広い業務を行い、中堅以上の企業であれば、チームで戦略立案や予算管理も行います。その他、マネージャー職を目指すことも可能でしょう。

未経験で社内SEを目指すときのポイント

男性
  • 自分の得意分野からアピールポイントを探す
  • 募集要項と自分の知識・経験を照らし合わせる
  • 資格を取得する
  • 求人を見つけたら早めに応募する
  • 転職サービスを活用する

社内SEを未経験で目指す場合は、要点をしぼってアクションを起こすことがおすすめです。社内SEは、上流工程と呼ばれる業務の経験を求められることが多いとされています。


そのため、社内SEが未経験であっても、求められる業務の経験を持っていると有利になるでしょう。ここでは、未経験で社内SEを目指すときのポイントをご紹介します。

自分の得意分野からアピールポイントを探す

未経験者が社内SEを目指すときは、自分の得意分野からアピールポイントを探してみるのも有効な方法です。得意な分野や経験をアピールすることで認めてもらうこともあるでしょう。


例えば、経理や人事の知識を持っていることや、医療や金融、法律などでも構いません。また、リーダーとしてプロジェクトを任されたといった経験もアピールポイントになるでしょう。

募集要項と自分の知識・経験を照らし合わせる

まずは募集要項をしっかりと把握しておくことも大切です。自分の持つ知識や経験と照らし合わせて、本当に自分が職場環境に求められている人材なのかを確認してみましょう。


ミスマッチがあると、せっかくの転職や就職が失敗に終わる可能性もあります。前もって、募集の詳細内容、職場環境、具体的な仕事内容をしっかり確認しましょう。

資格を取得する

実務経験も求められますが、未経験であったとしても資格を取得することで社内SEでの就職への可能性が高まるでしょう。専門知識をつけておくことは大きなアピールポイントになります。


職場で何を担当するかによって必要な資格は違ってくるため、目指す方向性と合った資格を選ぶようにしましょう。

求人を見つけたら早めに応募する

基本的な部分になりますが、自分の希望に合った求人を見つけたら、早めに応募することも大切です。


人気のある社内SEの仕事の募集は競争倍率も高くなりやすく、募集の終了も思いがけず早くなることがあるため、早めの応募をおすすめします。

転職サービスを活用する

社内SEの募集は、非公開求人での募集が多いという傾向があります。そのため、転職サービスの利用もおすすめです。転職サービスを利用するメリットは、その人に適した求人を紹介してもらえる点と、キャリアプランのアドバイスを受けられる点です。


また、非公開の情報を教えてもらえたり、面接の対策や応募書類のチェックをしてもらえたりします。

社内SEに転職するメリット

オフィス

社内SEへの転職は人気が高く、競争倍率は5倍以上になることがあるともいわれています。人気の裏には社内SEに転職するメリットが大きいことが理由として挙げられるでしょう。ここでは、社内SEに転職するメリットについて紹介していきます。

  • SEの全般的な業務を経験できる
  • プライベートな時間を確保しやすい

SEの全般的な業務を経験できる

社内SEは、一般的なSEに比べて幅広く全般的な業務を経験できるという特徴があります。社内SEは上流工程である企画や設計といった業務へ関わるチャンスもあるため、キャリアアップを求めている人にとって大きなメリットといえるでしょう。


幅広いスキルや知識、経験も身につくため、将来的な展望も望めます。

プライベートな時間を確保しやすい

社内SEは、客先常駐のSEに比べて勤務先の移動が少ないため、その分プライベートな時間を確保しやすい傾向があります。


基本的には会社内で仕事が完結するため、移動が少なく一か所に腰を据えて落ち着いて働くことができる点は、メリットであり多くの人が魅力を感じる部分でしょう。

社内SEに向いている人の特徴

ミーティング

社内SEには知識や経験といった専門的な部分以外にも、向いている人の特徴がいくつか挙げられます。どのような仕事も人とのコミュニケーションがベースにありますが、その他にも仕事に向かう姿勢や意欲も関係してくるでしょう。


ここでは、社内SEに向いている人の特徴を4つにまとめて紹介していきます。

  • コミュニケーション力がある人
  • 優先順位を付けるのが得意な人
  • 幅広く経験を積みたい人
  • 積極的に勉強できる人

コミュニケーション力がある人

社内でのやり取りの多い社内SEは、コミュニケーション能力が求められることが多くなります。


社員の意見を聞いて調整を行うことが多いため、社内調整力が必要となり、また社員のサポートなどを行う際には、コミュニケーションスキルも求められるでしょう。

>> エンジニアの上手なコミュニケーションの取り方14選|必要とされる要素とは


自分の意見をわかりやすく伝えることが必要となるため、コミュニケーション力がある人が向いているといえます。

優先順位を付けるのが得意な人

社内SEの業務は、さまざまな部署から多くの要望が出るため、大変多忙な業種でもあります。こうした状況でも適切に調整しながら業務を管理できる能力が社内SEには求められるでしょう。


複数の業務が並行して進行することが多くなるため、優先順位を付けて仕事を効率的にこなせる人に向いています。

幅広く経験を積みたい人

社内SEの仕事は幅広い分野を手掛けます。企業のIT戦略立案や、問い合わせ対応、セキュリティ対応など多くの仕事を同時進行することが多くなるでしょう。


立案から提案、問題解決、予算を考えたり計画を立てたりするなど経営にも関わることがあるため、マルチタスク能力が必要になります。


そのため、幅広い経験を積んでキャリアアップしたいと思っている人にとっては魅力を感じる環境といえるでしょう。

積極的に勉強できる人

社内SEの業務は社内業務の改善が主となるため、社内の業務や会社の事業内容に興味を持って取り組むことが必要になります。


また、業務では幅広い分野の知識が求められるため、さまざまなことに興味を持ち、積極的に勉強できる人が向いているといえるでしょう。

社内SEに必要とされるスキルや知識 

ビル

安定した環境で働ける社内SEの人気は高まっています。また、幅広い業務を行う社内SEを目指そうと思うなら、数多くのスキルや知識が必要になるでしょう。


ここでは、社内SEに必要とされるスキルや知識を紹介していきます。

マネジメントスキル

社内SEは、経営計画に沿ってIT戦略や企画を立案したり、問題解決に導いたりといった仕事も手掛けます。


経営や運営といったマネジメントに関わることのある社内SEは、社内システム構築のためにマネジメントスキルが必要とされるため、未経験であったとしてもマネジメントの経験があると採用のチャンスが大幅に増えるでしょう。

プレゼンテーションスキル

社内SEは高度な専門的知識を持って業務を行い、それを周囲の人に伝える必要があります。


そのため、専門知識の少ない社内の人たちにも理解しやすいように、自分の考えや意見をわかりやすく伝えるプレゼンテーションスキルも必要になるでしょう。

問題解決スキル

社内SEは、1つのプロジェクトを最初から最後まで担当するため、責任も大きくなりますが、その分達成感も感じられるでしょう。プロジェクトを進める中では、さまざまな問題を解決する必要も出てきます。


自社の業務やシステムに関する知識をもとに、自分の持つ設計スキルや開発スキルなどを駆使して問題解決をすることが多くなるでしょう。そのため、社内SEは、問題解決スキルを持っていることも必要になります。


基本情報技術者試験やシステムアーキテクト試験などを受けて知識を深めておくことも大切です。

ネットワークやセキュリティの知識

社内SEは、社内システムのセキュリティにも深く関わるため、セキュリティ対応できる技術やマネジメント視点からの知識も必要になってくるでしょう。


そのため、セキュリティマネジメントの知識や最新のサイバー攻撃関連の知識、セキュリティ対策方法の知識を身につけておく必要があります。


また、ネットワークやインフラ、ファイアーウォールの設計や構築のスキルの他、セキュリティソフトの設定スキルも必要になってくるでしょう。

システムの運用や保守に関する知識

社内SEは、主に運用や保守に取り組むことが多くなります。そのため、高度な開発スキルというよりは、サーバーやデータベースに関する技術的スキルが必要になるでしょう。


自社システムやサーバー、ネットワーク、データベースの知識やスキルが求められるため、ITサービスマネージャ試験やMicrosoftテクニカル認証、Linux技術者認定資格、CISCO技術者認定などの資格を取っておくことがおすすめです。

プログラミングの知識

基本的な部分になりますが、当然ながらプログラミングの知識が求められることになります。社内システムを扱う社内SEは、さまざまなプログラミング言語の実用経験も求められることが多くなるでしょう。

>> 効率のいいプログラミングの勉強法とは?言語別やツール別に分けて紹介


JavaPHPRubyなどのプログラミング言語のベンダー資格では、企業で必要になるものを取得しておくと良いでしょう。また、OracleやSQL Serverなどデータベースのベンダー資格を持っておくのも、データベースの構築からチューニングを知ることができるため、おすすめです。

未経験でも取り組みやすい社内SE業務

メモを取る人

社内SEが未経験であっても取り組みやすい業務もあります。就活や転職前に募集要項でどのような社内業務が求められているのかをチェックして、未経験でも転職できる可能性が高いかどうかを確認してみるのも良いでしょう。


自分が社内SEとして置かれる環境を確認して、社内SEとしての具体的なイメージを持ってみることをおすすめします。

>> 社内SEの全体的な平均や役割別での年収は?低いとされる要因も解説


ここでは、未経験でも取り組みやすい社内SE業務3つについてご紹介します。

ヘルプデスクやインフラを運用する業務

社内SE未経験でも自分の持つ経験によって有利な就活ができる場合があります。


例として挙げられる業務内容としては、社内ヘルプデスクや社内インフラの設計・運用業務などですが、求められるスキルや経験がこのような業務に興味・関心があるかどうかであるため、社内SEの経験がなくても応募可能になるケースがあります。

>> ヘルプデスクとは?仕事内容や必要なスキルなどについて詳しく解説!


転職サイトでもこういったケースが紹介されているため、確認するのも良いでしょう。

マニュアルを作成する業務

未経験であっても、今まで関わってきた仕事の中で養ったスキルや知識で役立つものがあります。


例えば、マニュアル作成業務・意見の取りまとめ役・プロジェクトリーダーなどのIT関連以外の経験も、幅広い分野に関わる社内SEの業務に役立つ可能性があります。


このような経験をまとめて面接時にアピールするのもおすすめです。

社員のサポート業務

社内SEではなかったけれど、以前の仕事で社員のサポート業務やメンテナンスの立ち合い業務など、社内SE的な業務に関わった経験も役立つでしょう。


例えば、HUBやルーターなどのネットワーク機器の設置や社内のインターネット環境の不調の原因究明や解決を行った、などという経験も役立つため、ピックアップしておくことをおすすめします。

未経験者におすすめの社内SEに役立つ本3選

女性

社内SEを目指すときには、さまざまな知識をつけておくことが大切です。手始めに業務に関連する本を読んで学ぶこともその第一歩になるでしょう。いつでも自分のペースで始められるため手軽に勉強できるでしょう。


ここでは、未経験者におすすめの社内SEに役立つ本をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1:マンガでやさしくわかるNLPコミュニケーション

NLPとは、コミュニケーションの問題解決を可能にする能力開発の実践方法です。この本はマンガを交えてわかりやすくNLPを紹介しています。


父親の経営しているスーパーを引き継いだアパレルメーカーの最前線で働いていた娘が、これまでの常識が通用しない新しい環境でコミュニケーションを改善していくストーリーとなっています。


社内SEは、さまざまな社内のコミュニケーションが必要になる立場であるため、一読の価値があるでしょう。

マンガでやさしくわかるNLPコミュニケーション

2:ひとり情シス

ひとり情シスとは、企業内に情報システム担当者が一人しかいない状態のことです。業務負担が重くなり、中堅企業で問題となっている状態ですが、この本は業界の1000人近くのひとり情シスとの対話から生まれた同人誌がもとになっています。


IT業界の人材不足から生まれるひとり情シスの環境を分析し、解決策への提言や働き方改革へのヒントが満載の一冊です。

ひとり情シス

3:SEの基本

題名通りにSEになるための心構えや実務の流れなど、システム開発に必要な基本事項が紹介されている本です。


これからIT業界を目指す人やIT業界にいながらシステム開発の全体像がつかめていない人の求める情報が満載の一冊になっています。


SE志望の就活中の人や転職を希望する人におすすめの本でもあり、SEやIT業界に対する基本的な理解を深められる内容となっています。

SEの基本

未経験でもポイントを押さえて社内SEを目指してみよう

男性

社内SEは落ち着いた環境で業務に取り組めることが魅力です。競争倍率も高いですが、企業によって求められる人材像は違ってくるため、未経験者にも転職や就職のチャンスはあります。


紹介してきたポイントを押さえておけば、未経験でも社内SEへの転職や就職への可能性が高まるといえるでしょう。この記事を参考にして、社内SEを目指してみてはいかがでしょうか。


【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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