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SEの将来性が高い7つの分野と業界とは?キャリアプランについても紹介

  • 公開日:2021-10-01 14:55:27
  • 最終更新日:2022-03-25 11:56:56
SEの将来性が高い7つの分野と業界とは?キャリアプランについても紹介

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SE(システムエンジニア)とは?

ダークカラーの服を着た男性

SE(システムエンジニア)とはクライアントのニーズをヒアリングし、システムの仕様を決定して設計するというシステム開発プロジェクトにおける上流工程を担うエンジニアです。また、開発チームのプログラマーをまとめ上げるリーダーの役割を担うこともあるでしょう。


SEの仕事は社内外のさまざまな人材と関わることから、IT知識や技術だけでなく高いコミュニケーション能力が求められる仕事と言えます。

SEを取り巻く3つの現状

屋外でPC入力をする男性

インターネット技術の発展やスマホの普及などによって年々IT市場は拡大していることもあり、SEをはじめとしたIT人材の需要も高まっていると言えます。ここではSEを取り巻く3つの現状を紹介していきます。どのような状況にあるのか参考にしてみてください。

1:IT人材不足

現在IT業界全体でIT人材不足の状態になっていると言えるでしょう。特にリーマンショック以降、IT人材不足は加速していると言われており、SEも需要に対して供給が足りていない状態と言えます。


また、日本では少子高齢化によって労働人口が年々右肩下がりになっており、労働人口自体が減少していることもIT人材不足の原因の一つとして挙げられるでしょう。

2:SEの需要と将来性

IT人材が不足していることから、SEの需要は高い状態にあるでしょう。また、今後もITニーズの拡大とは反対にIT人材不足は深刻化していくことが予想されていることから、今後もSEの需要は高まっていくことが予想できます。


特にAIやIoTなどの最先端分野を担う人材の不足が顕著になっていることから、このような最先端技術の知識やスキルを持ったSEはよりニーズが高いと言えるでしょう。

3:SEの働き方

SEには一般的なSEとしての働き方の他に、社内SEや在宅SE、客先常駐SEといった働き方があります。社内SEは所属している企業で使用するシステム開発を担うSEなので、社外のクライアントなどとやり取りすることはないでしょう。

>> 社内SEとは何?働きやすいと言われる理由や仕事内容を詳しく紹介


また、在宅SEは在宅で仕事を行うSE、客先常駐SEはクライアントのオフィスなどに常駐して仕事を行うSEを指します。

SEの将来性がないと言われる理由とは?

メモをとりながらの会議

SEはシステム開発における上流工程を担う職業のため、さらに上流工程のシステムアナリストなどにキャリアアップしていくためにも適しているでしょう。しかし一方で、SEには将来性がないと言われるケースもあります。


ここではSEの将来性がないと言われる理由を紹介します。どのような理由があるのか参考にしてみてください。

最先端の技術を学ぶ環境を整えづらくなるため

IT業界は最先端技術の移り変わりが激しく、少し前まではトレンドとなっていた技術がいつの間にか廃れてしまっているケースも少なくないです。


そのためIT人材は自分から最新の情報や技術をキャッチアップしていくことが大切ですが、SEは仕事の多忙さなどから最先端の技術を学ぶ環境を整えることが難しい状況です。このことから、なかなか最新のスキルを習得できずに成長できなくなっていくケースがあるでしょう。

体力面での負担が大きくなるため

SEの仕事はデスクワークのイメージがありますが、実際には体力が必要な仕事と言えます。クライアント先への出張や残業なども多く、納期が近い場合は徹夜での作業が発生するケースもあるでしょう。


そのため、歳を追うごとに体力面で仕事についていくことができなくなっていく人もいるでしょう。20代や30代前半であれば問題なくても歳を重ねていくとSEの仕事が体力的に辛くなり、仕事を離れてしまうというケースも挙げられます。

将来性が高いSEを目指すための5つの方法

資料を参照している人々

SEとして働くのであれば、長期的に活躍していきたいと考える方は多いでしょう。SEは将来性がないと言われることもありますが、スキルを持っているSEであれば将来的にも需要があるでしょう。

>> エンジニアとしてスキルアップする14の方法|勉強する際の注意点とは?


ここでは将来性が高いSEを目指すための5つの方法を紹介します。参考にしてみてください。

1:向上心を持って仕事に取り組む

SEに限らず、どのような職種でも向上心を持って仕事に取り組める人材は将来性があります。高い向上心を持っていれば、自分から新しい技術を学んだり、業務に取り入れていくこともできるでしょう。


また、スキルや経験を積むことで、プロジェクトリーダーなどの役職へもキャリアアップしていくことも可能です。

2:将来のキャリアプランを明確にする

SEの仕事はハードで体力的にも消耗しやすいことから、将来の目標がないまま何となく仕事をしていると長くは続かないでしょう。そのため、たとえば5年後や10年後にどのような仕事をしていたいかといった将来のキャリアプランをはっきりさせておきましょう。


将来の目標があれば、目標を達成するために何をすればよいのかがわかります。また、目標達成のためにモチベーションを保って自分からスキルを身につけていくことができるため、成長していくことができるでしょう。

3:ITスキルを磨く

SEの仕事には幅広いIT知識やITスキルが求められます。そのため、常にITスキルを磨いていくようにしましょう。


ITスキルのレベルによって業務のスピードも変わってきます。日々忙しいSEとして膨大な量の仕事をこなしていくためには、既に持っているITスキルで満足せず、新しいITツールやソフトウェアの使い方などもマスターしていくことが大切と言えます。

4:最新の技術を常に取り入れる

IT技術は日々進化しており、SEとして業務で求められるスキルもだんだんとレベルが上がっていくでしょう。


そのため、常に最新の技術を取り入れていく努力を行いましょう。歳を重ねていくほど、新しい技術を取り入れることは難しくなっていくかもしれませんが、自分から柔軟に最新技術を取り入れていける人は、IT業界でも長く働くことができるでしょう。

5:コミュニケーションスキルを磨く

SEはクライアントや社内の開発チームのメンバーなどさまざまな人材と関わりながら仕事をすることから、コミュニケーション能力が必要になる仕事です。コミュニケーションスキルが高いほど、SEとしても需要が高い存在になれるでしょう。


また、将来SEからどのようなキャリアパスへ進むにしても、コミュニケーションスキルは必要だと言えます。そのため、コミュニケーションスキルを磨いておきましょう。

SEの将来性が高いと言われる7つの分野と業界

スクリーンと紙幣

将来性の高いSEになるには本人の努力も重要ですが、分野や業界によってもSEの将来性は異なっています。そのため、SEとして働くのであればできるだけ将来性が高い分野や業界を目指すのがおすすめです。


ここではSEの将来性が高いと言われる7つの分野と業界について紹介していきます。参考にしてみてください。

1:AIやビッグデータ

近年では最先端技術であるAIやビッグデータを活用したさまざまなサービスが登場しており、これら最先端ITの需要も拡大してきていくでしょう。また、今後もAIやビッグデータ分野の需要は高まっていくことが予測されています。

>> AIエンジニアとはどんな職業?主な業務内容や必要なスキル・資格など多数紹介


AIやビッグデータの分野は専門性の高い知識が必要とされることから、AIやビッグデータ分野で働けるSEは将来性が高いと言えるでしょう。

2:情報セキュリティ

近年では企業の情報漏えい問題などにより、企業の多くが情報セキュリティに対して危機意識を持つようになってきています。そのため、情報セキュリティ分野の知識を持ったセキュリティ人材の需要も増してきているでしょう。


また、情報セキュリティは専門性の高い知識やスキルを要求される分野となっているため、情報セキュリティ分野で活躍できるSEは将来性が高いと言えるでしょう。

3:プラント

プラントとは素材や資源などを生産する工場設備や生産設備のことです。プラント分野は土木、化学、電気、機械といった専門領域にわかれており、どの分野も高い専門性が求められることから、プラント分野で働くSEは将来性も高いと言えます。


ただし、プラントでのSEの求人は基本的に経験者を採用しているため、SE未経験からプラントで働くのは難しいでしょう。

4:モバイル通信

スマートフォンやタブレットなどのモバイル通信端末は、今や幅広い世代の人々に普及していると言えます。このようなモバイル端末では、移動体通信という電気通信によって通信が行われています。


現在は5G(第5世代移動通信システム)のサービスも開始されていることから、今後もモバイル通信分野の需要は高いと言えるでしょう。そのため、移動体通信に関わるスキルを持ったSEには将来性が期待できます。

5:自動車

自動車業界もAIを活用した自動運転技術で現在注目されていると言えます。自動運転技術とは画像認識技術などを活用することで、対向車や歩行者、標識などを判別して事故のリスクを軽減する技術です。


専門的なスキルも必要とされており、現在注目されている業界であることから、自動車業界で働くSEには将来性があると言えるでしょう。

6:医療機器

最先端のIoT技術は、医療分野への活用も拡大していると言えます。たとえば、IoTは遠隔地にいる患者の心拍数や体温を医師や看護師にリアルタイムでモニタリングできるウェアラブル端末などに活用されています。


このようなIoTを活用した医療機器の開発ができる人材はまだ少ない状態となっていることから、医療機器分野に関わるSEには将来性があると言えるでしょう。

7:電化製品

IoTが活用される分野としてもっともイメージしやすいのが身近な電化製品でしょう。お掃除ロボットやAIスピーカーなど、IoTはさまざまな電化製品に利用されています。


IoTを活用した技術は専門性が高いことから、電化製品の開発に関わるSEには将来性があると言えます。

SEのキャリアプランの具体例4つ

指を組み合わせている人

SEとして働く場合、SEのスキルや経験を積んだあとにどのようなステップでキャリアを築いていくのかも視野に入れておくことが大切と言えます。SEになったあとのキャリアプランも具体的に考えておくことで、目標を立ててスキルアップしていくことができるでしょう。


SEのキャリアプランとしては、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーなどを目指す道などがあります。ここでは最後にSEのキャリアプランの具体例4つを紹介していきます。

1:プロジェクトリーダーを目指す

SEのキャリアプランとしては、システム開発の上流工程の経験を積んでプロジェクトリーダーを目指すキャリアプランが挙げられます。


システム開発ではプロジェクトリーダーは開発現場で開発チームをまとめる現場責任者となっているため、SEのキャリアプランとしては順当なルートと言えるでしょう。SEからそのままマネジメントを行う役職へ進みたい場合は、プロジェクトリーダーを目指すと良いでしょう。

2:プロジェクトマネージャーを目指す

SEのキャリアプランとしては、プロジェクトリーダーより上位職であるプロジェクトマネージャーを目指すキャリアプランがあります。


プロジェクトマネージャーとは、システム開発プロジェクトにおける進行管理を行い、予算や品質、納期、成果物すべてにおいて責任を持つ責任者です。


プロジェクトマネージャーには幅広いスキルが求められるため、上流工程のスキルだけでなくマネジメントスキルや経営的な視点、リーダーシップなどを身につけていく必要があるでしょう。

>> プロジェクトマネージャーの年収は?5つの業務内容や求められるスキルも紹介


3:スペシャリストを目指す

SEとしてのスキルを磨いていくことで、スペシャリストを目指すキャリアプランもあります。スペシャリストは高いスキルや経験を持った人材で、現場でSEとしての仕事をしたり、他のメンバーの指導を行ったりします。


SEの仕事が好きで将来的にもSEとして働き続けたい場合は、技術を磨き続けてスペシャリストを目指すのが良いでしょう。

4:フリーランスとしての独立を目指す

SEとしての経験を積んだあとは、独立してフリーランスになるキャリアプランもあります。近年では企業に所属せずにフリーランスで仕事をしている人も多く、特にエンジニア系の職業は求められるスキルもわかりやすいため、フリーランスとして仕事をしやすいでしょう。

>> フリーランスエンジニアに多い職種の仕事内容|働き方の種類や案件獲得方法も解説


上流工程のスキルや経験を持ったSEは需要も高いため、将来的にはフリーランスSEになるのも良いでしょう。

SEの将来性について理解を深めよう

会議中

SEは将来性が懸念されることもありますが、向上心を持ってスキルを磨くことで将来性が高いSEになることも可能と言えます。


ぜひ本記事で紹介した将来性が高いSEを目指すための方法やSEの将来性が高いと言われる分野と業界、SEのキャリアプランなどを参考に、スキルを身につけて将来性の高いSEを目指してみるのもよいでしょう。

>> SEへの転職成功に向けたポイントは?年代別の条件も詳しく紹介!

>> SEになるためにおすすめの資格17選|独学でも勉強は可能かどうかも解説



【著者】

【記事監修】山崎 裕(東京ITカレッジ講師)

東京ITカレッジで講師をしています。

Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。

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