エンジニアの勉強方法11パターン|あわせて身に付けたいスキルは?
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独学でエンジニアを目指せる?
現在エンジニア以外の仕事をしているという方の中には、独学でエンジニアになることができるのかと不安に考えている方もいるでしょう。
現在IT業界は人材不足の状態となっており、多くのIT企業がエンジニアを求めています。未経験可の求人も多く出ており、独学であってもエンジニアを目指すことは十分可能だと言えるでしょう。
エンジニアを目指す上で勉強する必要性4つ
未経験からエンジニアを目指す場合、エンジニアに必要なスキルや知識について勉強する必要があります。また、実際にエンジニアになってからも日々勉強してスキルアップしていくことが大切です。
ここでは、エンジニアを目指す上で勉強する必要性について解説していきます。
- 自分のキャリアをつくるため
- エンジニアとして市場価値を高めるため
- 企業からの教育で学ぶ内容では限界がある
- 変化へ適応するため
1:自分のキャリアをつくるため
日々多忙なエンジニアは仕事と並行して学習を続けるのは、並々ならぬ努力が必要になります。しかし真面目に勉強を続けることにより、キャリアアップもしやすくなります。
目標を持って勉強をすれば、継続的に勉強しやすくなるでしょう。また、積極的に新しい技術を習得すれば、自分が希望する仕事ができるようになる可能性もあります。
キャリアアップを目指す場合は、毎日少しずつでも勉強を続けましょう。
2:エンジニアとして市場価値を高めるため
IT業界は技術が急速に進化していくため、数年でエンジニアに求められるスキルが変わります。そのため、エンジニアになってからも新しい知識や技術を勉強しなければ、市場の変化についていけなくなってしまいます。
逆に言えば、まだ他のエンジニアが習得していないような新しいスキルを積極的に身に付けていけば、エンジニアとして需要が高い人材になれるでしょう。
3:企業からの教育で学ぶ内容では限界がある
企業でも新入社員向けのエンジニア研修を行っているケースは多いです。しかし企業が実施している研修では、新人エンジニアとして最低限の仕事をするための知識しか学べません。
また、企業の教育で学べる内容と自分が希望しているエンジニアとしてのキャリアの方向性が一致しているケースも多くはないため、自分に必要な学習は自分で行う必要があると言えるでしょう。
4:変化へ適応するため
IT業界は技術革新のスピードが早く、日々目まぐるしい変化を続けています。少し前までトレンドとされていた技術がいつの間にか廃れ、新しい技術に変わっているということも珍しくはありません。
このようなIT業界の変化に対するためには、エンジニアも日々新しい技術を学び続ける必要があります。変化し続けるIT業界に適応できなければ、エンジニアとしても需要がなくなっていってしまうでしょう。
エンジニアに分類されるもの3つ
エンジニアには非常に多くの種類がありますが、IT業界でエンジニアとして分類される職種には大きく分けて「インフラ系のエンジニア」「開発系のエンジニア」「営業系のエンジニア」などがあります。
エンジニアを目指す場合は、どのような職種があるのか知っておくと良いでしょう。ここではエンジニアに分類されるものについてそれぞれ紹介していきます。
- インフラ系のエンジニア
- 開発系のエンジニア
- 営業系のエンジニア
1:インフラ系のエンジニア
インフラ系のエンジニアとは、ネットワークやサーバー、データベースといったシステムの下部構造を担うITインフラを専門とするエンジニアのことです。
これらのITインフラを扱うエンジニアを総じてインフラエンジニアと呼びますが、専門とする分野にとって求められるスキルは異なります。
また、システムの規模が大きい場合、プロジェクトに関わる人も大人数になることが多いため、さまざまな人とコミュニケーションを取りながら業務を進めることになります。
>> インフラエンジニアに必要になる10のスキル|資格や技術アップする方法も紹介
2:開発系のエンジニア
開発系のエンジニアとは、システムエンジニアの作成した仕様書をもとに実際にプログラミングによって開発作業を行うエンジニアのことです。開発系のエンジニアは担当するシステムによって必要とされるプログラミング言語やスキルが異なり、名称も異なります。
たとえばWebサービスの開発を行う開発系エンジニアはWebエンジニア、業務システムの開発を行う開発系エンジニアは業務系エンジニアなどと呼ばれています。
3:営業系のエンジニア
営業系のエンジニアとは、クライアントからの技術的な質問に回答したり、システムの導入や運用の際に説明をしたりするエンジニアのことです。そのため、他のエンジニア職種と比べて高いコミュニケーション力が求められます。
また、営業系のエンジニアは営業職に同行し、クライアントに自社製品の説明などを行うため、自社製品に対する深い理解も必要とされます。
【職種別】エンジニアの勉強方法11パターン
エンジニアにはさまざまな種類があるため、エンジニアの種類によって必要となる勉強内容も異なります。そのため、エンジニアを目指す場合は自分が目指すエンジニアに適した勉強方法を選択することが大切です。
ここでは、職種別のエンジニアの勉強方法について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
- セキュリティエンジニアを目指す場合
- システムエンジニアを目指す場合
- サーバーエンジニアを目指す場合
- セールスエンジニアを目指す場合
- フロントエンドエンジニアを目指す場合
- テストエンジニアを目指す場合
- データベースエンジニアを目指す場合
- 業務系エンジニアを目指す場合
- アプリケーションエンジニアを目指す場合
- 組み込み系エンジニアを目指す場合
- ネットワークエンジニアを目指す場合
1:セキュリティエンジニアを目指す場合
セキュリティエンジニアとは、企業のシステムやサーバーなどをあらゆる脅威から守るエンジニアです。セキュリティエンジニアを目指す場合、ネットワークやサーバー、Webアプリケーションなどの知識が必要になります。
>> セキュリティエンジニアとは?目指す際に取得したい14の資格などを紹介
また、サーバー攻撃を未然に防ぐ方法など、セキュリティに関する専門的な知識も必要です。
2:システムエンジニアを目指す場合
システムエンジニアとは、ウォーターフォールモデルでのシステム開発工程における上流工程を担うエンジニアです。システムエンジニアの仕事は設計や仕様書の作成が主となるため、設計スキルを身に付けましょう。
>> システムエンジニアになるには?必要とされるスキルや資格など多数紹介
また、多くの場合、未経験からシステムエンジニアを目指す場合は先にプログラマーとして経験を積むことになるため、プログラミングの勉強も必要になります。資格はITの基本知識を身に付けられるITパスポートや基本情報技術者試験合格を目指すのがおすすめです。
3:サーバーエンジニアを目指す場合
サーバーエンジニアとは、サーバーの設計や構築、保守、運用などを担当するエンジニアです。サーバーエンジニアを目指す場合、LinuxやWindows ServerなどのサーバーOSの知識を習得しましょう。
>> サーバーエンジニアとして活躍するために取得したい資格7選|メリットも紹介
また、Linuxの知識を習得するには、Linux技術者認定などの資格取得を目指すのもおすすめです。
4:セールスエンジニアを目指す場合
セールスエンジニアとは、クライアントに対して自社製品の説明や技術的な質問に対して回答を行うエンジニアであるため、営業職とエンジニア両方のスキルが必要です。
>> セールスエンジニアとはどんな仕事?必要なスキルや転職する場合についても解説
セールスエンジニアを目指す場合、一般的なIT技術に関するスキルやコミュニケーション力、プレゼンテーション力などを身に付けましょう。資格は情報処理技術者試験合格を目指すとセールスエンジニアに役立つ知識が習得できます。
5:フロントエンドエンジニアを目指す場合
フロントエンドエンジニアとは、WebアプリケーションやWebサービスなどのユーザーの目に見える部分の開発を担当するエンジニアです。フロントエンドエンジニアを目指す場合、言語としてはHTML、CSS、JavaSriptの3つを押さえておく必要があります。
>> フロントエンドエンジニアに必要な5つの能力とは?キャリアパスについても紹介
また、フレームワークとしては、JavaScriptの「React」「Angular」「Vue.js」などを学ぶと良いでしょう。
6:テストエンジニアを目指す場合
テストエンジニアとは、システムやソフトウェアのテストを専門に行うエンジニアです。テストエンジニアを目指す場合、一般的なプログラミングに関する知識やソフトウェア品質管理の知識を身に付けましょう。
>> テストエンジニアの仕事内容とは?資格・スキル・将来性など多数説明
資格としては、JSTQB認定テスト技術者資格合格を目指すのがおすすめです。
7:データベースエンジニアを目指す場合
データベースエンジニアとは、データベースの設計や構築、保守、運用などに携わるエンジニアです。データベースエンジニアを目指す場合、データベース製品に関する知識が必要になります。
>> データベースエンジニアとは?将来性や持っておくと良い資格4選も紹介
また、データベースにはMySQLやMicrosoft SQL Server、Oracleなどの種類がありますが、データベースを操作するSQL文は共通で利用できます。SQLもあわせて習得しておきましょう。
8:業務系エンジニアを目指す場合
業務系エンジニアとは、人々の業務をサポートする業務システムの開発に携わるエンジニアです。業務系エンジニアを目指す場合、プログラミングスキルやコミュニケーションスキルを身に付けましょう。
業務系のアプリケーション開発には現場の人からヒアリングし、ニーズを抽出する必要があるため、高いコミュニケーション力が求められます。また、業務を効率化するための仕組みを考えられる柔軟な思考力も求められます。
9:アプリケーションエンジニアを目指す場合
アプリケーションエンジニアはアプリケーション開発を行うエンジニアです。アプリケーションエンジニアを目指す場合、プログラミングスキルが必須になります。
>> アプリケーションエンジニアになるには|必要なスキルや資格も解説
また、データベースやネットワークなどの知識も習得しておきましょう。効率的な開発を行うためには、論理的思考力なども身に付ける必要があります。
10:組み込み系エンジニアを目指す場合
組み込み系エンジニアとは、スマートフォンや家電、機械、ロボットなどのハードウェアに組み込まれているソフトウェアを開発するエンジニアです。組み込み系エンジニアを目指す場合、言語としてはC言語、C++、Javaの3つを押さえておく必要があります。
>> 組み込みエンジニアとはどんな職業?仕事内容や年収・職業に就く方法を紹介
組み込み系では特にC言語の需要が高いです。また、フレームワークとしてはC++の「Qt」やJavaの「Java ME Embedded」などが組み込み系の開発に用いられます。
11:ネットワークエンジニアを目指す場合
ネットワークエンジニアとは、ネットワークシステムの設計、構築、運用、保守などを担当するエンジニアです。ネットワークエンジニアを目指す場合、まずはネットワークやOSの知識を身に付けましょう。
>> ネットワークエンジニアの主な仕事内容|やりがいや求められる知識・スキルを解説
また、ネットワークエンジニアにはヒアリングスキルやコミュニケーションスキルも必要になります。資格取得を目指す場合は、シスコ技術者認定がネットワークエンジニアの業務に役立つでしょう。
エンジニアの勉強をする際のポイント9つ
未経験からでもしっかりと勉強すればエンジニアになることはできますが、独学でエンジニアに必要な知識やスキルを身に付けるには多くの勉強時間が必要です。効率的な勉強方法を知っておくと良いでしょう。
ここでは、エンジニアの勉強をする際のポイントについて紹介していきます。
- 毎日勉強する時間を決めておく
- 目標や目的をはっきりさせる
- 教材は簡単なものを選ぶ
- 必要とされるプログラミング言語を選ぶ
- 書籍を活用する
- オンライン学習サービスを利用する
- 資格の取得とあわせて勉強する
- セミナーや勉強会に参加する
- インターンを活用する
1:毎日勉強する時間を決めておく
エンジニアに必要な知識やスキルを身に付けるには、非常に多くの時間がかかります。しかし、日々忙しい社会人がエンジニアになるためにコツコツ勉強を続けるのは困難であるため、毎日勉強する時間を最初に決めておきましょう。
たとえば「仕事が終わってから1時間は勉強の時間にあてる」というようにあらかじめ決めておけば、毎日の日課として続けやすくなります。
2:目標や目的をはっきりさせる
エンジニアとしての勉強を始める際には、どのような目的で勉強するのかという目的や目標を明確化しておきましょう。具体的には、たとえば「iOS用のアプリを開発する」など、どのくらいのスキルを身に付けたいのか最初に目標を設定しておきましょう。
さらに、現在の自分のレベルと目標とするレベルの差を認識することで、自分の学習のゴールもはっきりわかるようになるでしょう。
3:教材は簡単なものを選ぶ
プログラミング言語など、学習の教材はできるだけ簡単なものを選びましょう。最初から難易度の高いもの選んでしまうと、途中で挫折してしまうリスクも上がります。
初心者であれば、まずはPHPやRubyなど比較的簡単と言われている言語から学び始めると良いでしょう。1つ言語を習得すれば、より難しい言語にもチャレンジしやすくなります。
4:必要とされるプログラミング言語を選ぶ
プログラミング言語にはさまざまな種類があり、開発するものや目指す職種によって適した言語は異なります。まずは、自分の興味がある分野で必要とされる言語を習得するようにしましょう。
どのエンジニア職を目指す場合でも、一定以上のプログラミングスキルは必要になるでしょう。
5:書籍を活用する
書籍を活用して勉強をするのは独学の中でも王道です。書籍の場合、学習サイトよりもエンジニアに必要とされる知識が順番に解説されているため、体系的に学ぶことができます。
また、費用も一冊数千円程度で済みます。プログラミングやネットワークなどの技術的な書籍はもちろん、哲学関連の書籍なども社会人として生きていく上で活用できるでしょう。
6:オンライン学習サービスを利用する
近年ではさまざまなオンライン学習サービスがあるため、自分に合ったオンライン学習サービスを活用するのもおすすめです。プログラミングスクールよりも費用が安く、実際に手を動かして学べるメリットがあります。
また、自分のローカルに開発環境を構築しなくてもブラウザ上でプログラミングを学習できるため、初心者でも利用しやすいです。
7:資格の取得とあわせて勉強する
資格取得を目指して勉強すれば、効率的にエンジニアの知識を習得できます。IT系の資格にもさまざまな種類があるため、自分が目指すエンジニアに役立つ資格取得を目指しましょう。
はじめて資格取得を目指す場合は、ITパスポートや基本情報技術者試験などがおすすめです。
8:セミナーや勉強会に参加する
セミナーや勉強会に積極的に参加することで、エンジニアに必要な最新の知識を吸収できるでしょう。さまざまな企業やコミュニティが実施しているため、自分のレベルに合ったセミナーや勉強会に参加してみると良いでしょう。
自分と同じようにエンジニアを目指している人同士のつながりもできるため、モチベーションアップにもつながります。
9:インターンを活用する
学生であれば、インターンを利用してプロジェクトに参加するのも良いでしょう。IT企業のインターンシップであれば、実際にシステム開発プロジェクトに参加できるものもあります。
勉強とあわせて身に付けたいエンジニアスキル5つ
エンジニアになるには必ず身に付けておきたいスキルがあります。エンジニアになるために勉強するのであれば、必須のエンジニアスキルの習得を目指しましょう。
ここでは最後に、勉強とあわせて身に付けたいエンジニアスキルについて解説していきます。
- 論理的な思考能力
- 情報処理に関する基礎知識
- コミュニケーション能力
- システムの設計部分に関する知識
- IT全般の基礎知識
1:論理的な思考能力
筋道を立てて体系的に考えることができる論理的な思考能力は、どのエンジニア職を目指す場合にも必要とされます。エンジニアとして効率的な設計や開発をするためにも、迅速な問題解決を行うためにも、論理的な思考能力は必要になるでしょう。
2:情報処理に関する基礎知識
エンジニアには情報処理に関する基礎的な知識が必要になります。具体的にはインターネットを扱う上でのマナーやルールなどです。
基本的なルールに関しては押さえているという方も多いですが、まったくの初心者からエンジニアを目指す場合は知識を身に付けておきましょう。
3:コミュニケーション能力
エンジニアの仕事は個人作業のようなイメージがありますが、実際にはチームで協力して作業を進めていくことになりるため、エンジニアにはコミュニケーション能力も必要になります。
>> エンジニアの上手なコミュニケーションの取り方14選|必要とされる要素とはコミュニケーション能力は情報共有をスムーズに行うためにも必須となるため、しっかりと身に付けておきましょう。
4:システムの設計部分に関する知識
エンジニアにはシステムの設計に関する知識も必要です。実際にシステム設計を行うのはシステムエンジニアなどの上流工程に携わるようになってからですが、設計に関する知識があれば仕様書の理解も深まります。
5:IT全般の基礎知識
エンジニアにはIT全般に関する基礎知識も必要とされます。そもそもパソコンを操作するスキルがなければ、エンジニアを目指すことはできません。
本格的にプログラミングを学ぶ前に、書籍などを活用してITの基礎知識や専門用語を押さえておくようにしましょう。
エンジニアの勉強方法を参考にしよう
エンジニアになるには、さまざまな知識やスキルなどを習得する必要があります。
ぜひ本記事で紹介したエンジニアを目指す上で勉強する必要性やエンジニアの職種別の勉強方法、エンジニアの勉強をする際のポイントなどを参考に、エンジニアを目指して効率的に勉強してみてはいかがでしょうか。
【著者】
東京ITカレッジで講師をしています。
Java 大好き、どちらかというと Web アプリケーションよりもクライアントアプリケーションを好みます。でも、コンテナ化は好きです。Workteria(旧 Works)ではみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
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